【バレー】秋季関東大学男子2部リーグ戦 対青学大 昨季快勝した青学大にストレート負け 連勝が6でストップし、今季初黒星を付けられる
2017年度秋季関東大学男子2部リーグ戦
2017年9月24日(日)
立正大学スポーツキューブ
開幕から6連勝と順調な滑り出しで今節の青学大戦に臨んだ法大。青学大とは失セット数1と並んでおり、勝敗を分ける直接対決となった。両校の観客席も賑わう中、青学大の多彩な攻撃を前にまさかのストレート負け。連勝は6でストップし、今季初黒星となった。
試合結果
トータル試合結果
0 法大 |
23 | 1セット | 25 | 3 青学大 |
---|---|---|---|---|
17 | 2セット | 25 | ||
21 | 3セット | 25 |
法大スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | ポジション |
---|---|---|
22 | 大村翔哉(営1) | WS |
2 | 榎本京祐 (法4) | MB |
18 | 藏田大輝(法2) | WS |
23 | 佐藤優弥(文1) | WS |
15 | 前田隆二(営2) | MB |
19 | 西田寛基(営2) | S |
1 | 小林慎平(営4) | L |
20 | 白井乾太(営2) | L |
途中出場選手
背番号 | 選手名 |
---|---|
11 | 渡邊和馬(文3) |
7 | 河西孔明(法3) |
17 | 三木裕人(文2) |
26 | 竹田将也(文1) |
14 | 竹田健太郎(文2) |
戦評
今節の相手となった青学大は開幕6連勝、失セット1と法大と並んでおり、この上位対決に勝利を収めて、ライバルを大きく引き離したい。第1セットは互いに譲らぬ好戦を演じる。序盤からスピード感あふれるラリーを繰り広げ、1点を争う接戦に。前節ぶりのスタメン出場となった榎本京祐(法4)のセミクイックを皮切りに、点差を離すことに成功。だが、自陣のサーブミスなどが重なり、すぐに追いつかれてしまう。最後までシーソーゲームとなった23-23の場面、ピンチサーバーとして三木裕人(文2)を投入するも、相手にクイック攻撃とスパイクを連続で打ち抜かれ、23ー25で第1セットを落とした。
取り返したい第2セット。だが、青学大にコートの隙をつく完璧なスパイクを打ち込まれ、ブロックが追いつかない。3枚ブロックさえも打ち崩され、流れは相手の方に傾いていく。気づけば5点差を追いかける苦しい展開となるが、懸命にラリーをつないで、佐藤優弥(文1)のオープンスパイクなどで巻き返しを図る。しかし、前半に開いた点差を縮めることはできなかった。最後は藏田大輝(法2)の強打さえもブロック1枚にはばかられ、17-25で第2セットも奪われた。
後がなくなった第3セット。ブロックアウトを誘う大村翔哉(営1)のスパイクや、コンビネーションを生かした時間差攻撃で、第1セット同様大味な展開に。だが、青学大も攻守にわたって隙を見せず、なかなかリードを許さない。相手の強打にレシーブが乱れ、返球が難しくなった場面。白井乾太(営2)がボールを追いかけて隣のコートまで走り込んでいく。返球することはできなかったが気迫のプレーで粘りを見せる。後半には渡邊和馬(文2)や竹田健太郎(文2)を出場させ、総力戦となって第3セットをもぎ取ろうと奮迅する。だが、勢いづいた相手を止めることができず、まさかのストレート負けとなった。この結果、今季初黒星となり連勝も6で止まってしまった。
しかし、落ち込んでいる暇はない。次週からも引き続き、上位との対決が待ち受ける。特に1部から降格してきた国士大、中央学院大とは厳しい戦いとなるだろう。「あと4戦を全て勝つだけ」そう力強く話した小林主将を中心に、チームは再び前を向いて歩き始める。(大平佳奈)
インタビュー
山田快コーチ
ー今週2試合の総括を
昨日までの試合はある程度格下というのもあるので、本当の実力が試されるゲームではなかったですが、今日のゲームはある程度実力が拮抗したゲームになるというのはわかっていたので、総括からするとこれが今の現実的な力かと思います。選手レベルで言えばそういう問題かと思いますが、指導者のレベルから言えば、そこまで引き上げられなかった自分達の責任もあります。チーム全体に色々な課題だったりとか問題があるということがわかったというのが今週の試合だったと思います。
ーその課題とは
細かいところでボールがうまく繋げなかったり、拾い負けしたりとか、粘り強さがなかったりとかいうところを課題として残ったまま、試合に臨んだこともあって、結果的にそこを突かれたという感じです。
ー春季ストレート勝ちした青学に、今日破れてしまった要因は
今の現状から言えば、厳しいこと言えばこれが現実だと思うので。例えば明日明後日、同じようにゲームをやって、青学に勝てるかと言ったらそういうことではないと思います。実力的に純粋に向こうが上だったという事だろうなと。春よりは向こうは当然レベルを上げてきているだろうし、うちもレベルが上がってないわけではないですけど、単純に向こうのほうが上だったというだけの話かなと思います。
ー3セット目の最後に竹田健選手と渡辺選手を投入した意図は
ゲームの流れがあまりこっち側に来なかったとうこともあったし、どこかでブレーキできる、波を引き寄せるチャンスを伺うことが出来るのは彼ら二人ではないかなと思ったので。僕もこの夏休み期間に彼ら二人と一緒に練習してきたというのもあるので、思い切って使うという判断をしました。
ー7試合終えて、春と現在のチームを比べて変化は見られますか
そんなに大きな差はないと思います。実力的に春よりもうちが格段にレベルが上がったわけではないです。周りのレベルが上がってきたかと言われれば、そうではないので。とにかく、春と同じようにやるしかないと思います。
ー選手個人に変化は見られますか
春に比べると何人かメンバーが変わったということもあるので、そういう意味では藏田だったりとか大村あたりの選手が今だいぶ頑張っていて、ゲームを引っ張って行ってくれているかなと思います。彼ら二人と同じように全体のレベルも上がってくれればと思います。
ー1部降格組の国士舘や中央学院の印象は
やはり1部である程度試合経験を積み重ねてきてるというのもあるので、2部にはない高さだったりとか、粘り強さというのはその2つのチームにはあるのかなと思います。
ー来週以降の課題と意気込みを
負けたことで全てが終わったわけではないし、厳しいことを言えばこれが実力なので。そういう意味では全然気持ちを落とす必要もないし、残りの4試合で入れ替え戦に向けて指導者も選手も含めて出来ることをやるだけです。頑張ります!
小林慎平
ー今日の試合を振り返って
負けたけど終わったわけではないのですが、コートに入った4年生が勝たせてあげられなかった、不甲斐なかったなと思います。でも、あと4戦全部勝たなきゃいけないっていう現状になっただけなので、勝ちにいかなきゃいけないです。率直に言ったら、やっぱり悔しいですね。
ーストレートで負けた敗因としては
今日のゲームをトータルでみても、やっぱり焦ってしまったというのがありました。要所要所、取れるところで取れなかったり、そういうところが敗因だと思います。
ー青学大の印象は
上手い選手がたくさんいて、レシーブも良くてバランスのとれたチームだと思います。
ーチームとしての課題は
スパイクに関してもそうですし、ブロックもレシーブも全体的にまだまだ全然甘いなと思います。特にレシーブですね。ブロックが1枚になってしまった時に、1本でも2本でもレシーブを取らないと勝てないですし、ブレークを取るためにもサーブだけではなくてレシーブを上げて、スパイクで取るいうことが大事だと思います。なのでこのチームに必要なことはやはりレシーブです。
ーミーティングではどんなことを話しましたか
もうあと4つ勝つだけなので楽にやりましょう、ということを言いました。
ー次週への意気込みを
必ず勝てるようにこの1週間しっかり準備して、来週に臨みたいと思います。
榎本京祐
ー今日の試合を振り返って
今日はやはり青学ということで今季一番の山である試合だったんですけど、自分も全然スパイクもブロックも決まらなくて、非常に不甲斐ない出来だったなと思います。
ー課題は見えてきましたか
前からずっと言われていることなんですけど、自分はブロックが下手くそな選手なんで。この春休みからこの夏にかけてずっと言われてきたということで、そういう点で自分はブロックが課題かなと思います。
ー今季初の黒星となってしまいましたが
周りの上位チームが全勝で来ているので、ここで自分達が1敗したことで順位は落ちてしまうんですけど、入れ替え戦に行くことが出来なくなったわけではないので。しっかり前を向いて、この先の試合全部勝てるように練習して行こうと思います。
ー1部から降格した国士舘や中央学院の印象は
国士舘についてはサイド陣がかなり熱いなと。サイド陣をうまく止めていかないと、厳しい試合になるかなと思います。中央学院については身長で言うと高いなという印象ですね。ですが、試合を見る限り、崩れやすいチームなのかなと思っていて、そういう隙を突ければ勝てるんじゃないかと思っています。
ー来週の試合については意気込みを
来週も非常に大事な試合になってくるので、これから1個も落とさないつもりで、勝ちにいきたいと思います。
大村翔哉
ー今日の試合を振り返って
1セット目のシーソーゲームになった時など、取りたいときに取れないというのが一番大きかったです。自分も決めなくちゃいけない時に決めきれなくて、そこが敗因につながったかなと思います。
ー青学大の印象は
僕自身は高校時代、全国出場の経験などがないのですが、青学大にはテレビで観ていた選手が出ていて実際戦ってみたらやっぱりうまかったです。特に8番のエースの選手(渡辺周馬)は自分も見習わなきゃいけないなというところが多くありました。
ー今季、大村選手はスパイカーとして活躍されています
もっとスパイク以外にも成長できるところがあると思うので、自分が得点源となっていけるように頑張っていきたいです。
ー次週までに修正したい点は
自分はオポジットというポジションなのですが、その役割を、果たしきれなかったです。細かく言ったらプレーの面とかもっとたくさんあるのですが、残りの4戦みんなで勝ちにこだわっていきたいなと思います。
ー次週への意気込みは
次週は、1部から降格してきた国士舘大と当たるのですが、その前の大東大もしっかり倒して、悔いのないようにしたいです。4年生も最後のリーグ戦となるので、1部に昇格できるように自分も貢献していきたいなと思います。
フォトギャラリー
- 苦しい場面でも、しっかりとスパイクを決めた藏田
- 前衛の3選手が3枚ブロックで壁をつくるも、スパイクに打ち抜かれてしまった
- 3セット目の終盤、途中出場した渡邉
- 相手レシーバーの動きを見極め、フェイントを落とす佐藤
- 流れを変えるため、今回もピンチサーバーとして登場した河西
- ストレート負けに落ち込む選手たち
- ピンチサーバーとして起用された三木
- 試合後、選手たちに喝を入れる小林主将