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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 対東大展望 逆襲の後半戦へ 天敵宮台との最終決戦!!

硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 対東大展望 逆襲の後半戦へ 天敵宮台との最終決戦!!

東京六大学野球秋季リーグ戦
2017年10月8日(土) ~
神宮球場

慶大との死闘を制し、今季初勝ち点を獲得した法大。逆転優勝に向けてはこれ以上の負けは許されない。今カードの相手は東大。きっちり連勝で終わりたいが、天敵宮台が立ちはだかる。東大打線も今季2発の楠田を中心に粘り強い攻撃が続けている。打線は現在打率トップの舩曳など好調が続けているだけ、未だに不安が残る投手陣の出来が鍵を握るだろう。リーグ戦はいよいよ勝負の後半戦が幕を開ける。

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対法大戦無敗のエース宮台

展望

4日間に及ぶ激戦となった慶大戦を制し、今季初となる勝ち点を挙げた法大。勢いそのままに迎え撃ちたい次なる相手は東大だ。

法大投手陣の軸となってくるのはやはり、菅野秀哉(キャ3)、長谷川裕也(経4)、熊谷拓也(キャ4)の三本柱だろう。慶大1回戦では菅野が完封勝利を収めるなど、不本意に終わった明大戦から本来の調子を取り戻すピッチングを見せた。長谷川、熊谷は失点はあるものの粘り強い投球で投手陣をけん引。そこで鍵となってくるのは救援陣だろう。慶大3回戦では救援陣が崩れ、3本塁打を含む10安打と大量失点を許してしまった。1年生ながら今季3試合に登板している落合竜杜(法1)や不調が続く内沢航大(キャ2)がどれだけ調整してくるかでチームの戦い方は楽になってくる。  打線では現在リーグ戦打率トップの舩曳海(キャ2)が破竹の勢いを見せている。法大が誇るスラッガー中山翔太(人3)も慶大1回戦で3ランを放っており、さらに爆発力のある打撃に期待したい。また、慶大4回戦では3安打4打点を挙げ、勝利の立役者となった川口凌(人3)など頼もしい野手陣が投手陣を援護する。

 一方の東大は3カードで敗れているものの、慶大から1勝を奪うなど油断できない相手だ。先発が予想されるのは宮台康平。最速150キロの直球を持つプロ注目の左腕であり、慶大1回戦では慶大打線を2点に封じ込めて完投勝利。9年ぶりに慶大から白星を奪って見せた。宮台の攻略が勝利には不可欠だろう。野手陣は今季2本の本塁打を含む8安打を挙げている楠田創の長打力に警戒したい。また4番の田口耕蔵や、今季からレギュラー入りを果たし、これまで5安打を放っている注目の若手、新堀千隼にも要注意だ。慶大3回戦では10得点を奪っている東大打線。乱打戦ともなれば彼らが打線の軸となってくることは間違いない。

チーム一丸となって勝利をつかみ取った慶大戦。今カードも目の前の1試合1試合に向き合うことで、勝利への道は自ずと拓けてくるはずだ。(大平佳奈)

ルーキー特集

 石川達也 (直球が魅力の豪腕 全ての経験生かし初のベンチ入りへ)

「自分の武器は手元で浮き上がる直球です」と力強く語るのは、石川達也(キャ1)。出身校は横浜高校。昨年は藤平尚真(現楽天)とともに投手陣を引っ張り、甲子園出場を果たした期待のルーキー左腕だ。その期待に応えるように、昨季のフレッシュリーグは慶大、明大戦の2試合に登板。初先発となった慶大戦で見事初先発初勝利を飾った。しかし、本人に慢心は一切なかった。登板した2試合の打たれた場面をしっかり反省し、夏の練習のテーマにした。「明大戦で2ストライクと打者を追い込んだのに打たれてしまった。一球の制球の大事さを感じたので、夏のブルペンで投げ込んだ」と語るように一球にこだわってきた。オープン戦では、要所で制球された球が決まり、結果を残してきた。さらに埼玉西武二軍とのオープン戦では救援登板を果たした。「逃げずに思いきって、打者に向かっていけ」という真木(将樹)投手コーチの言葉を胸に、伸びのある直球でプロの打者と真っ向勝負。二死三塁のピンチを招いたが、西武の1番・鈴木将平の強烈なライナーを自ら好捕。無失点で切りぬけた。 「プロは甘い球を逃してくれないな」とプロのレベルの高さを肌で感じつつ自信をつけた。

初めて神宮球場のグラウンドに立ったのは道具を持つ補助係をやったときだった。フレッシュリーグではあるが、神宮のマウンドも経験した。着々と成長する石川の次なる目標はリーグ戦のベンチ入りだ。上から腕を振り下ろすように投げる石川が、対戦したい投手は同級生の中川颯(立大)。石川とは対照的なサブマリン右腕だが、お互いに「浮き上がる直球」を持っている。「チームに勢いを与え、浮上させるきっかけとなる投球をしたい」と意気込んだ。首脳陣の信頼を勝ち取るために今日も左腕を全力で振る。(藤原陸人)

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予想オーダー 

 
東大

打順 位置 選手(学年=出身校)
  1 (8) 辻居(2=栄光学園) .318 1 4
  2 (5) 山下朋(2=東海) .188 0 1
  3 (7) 楠田(4=桐朋) .320 2 5
  4 (3) 田口(4=西大和学園) .182 0 4
  5 (6) 山田(4=桐朋) .000 0 0
  6 (4) 新堀(2=麻布) .227 2 2
  7 (9) 山本(3=岡崎) .500 0 0
  8 (2) 三鍋(3=川和) .250 0 2
  9 (1) 宮台(4=湘南) .200 0 1

 

法大

打順 位置 選手(学年=出身校)   率
  1 (9) 舩曳(2=天理) .524 1 5
  2 (6) 相馬(2=健大高崎) .250 0 2
  3 (7) 向山(3=法政二) .304 0 4
  4 (3) 中山(3=履正社) .217 1 5
  5 (5) 福田(2=大阪桐蔭) .304 0 3
  6 (8) 毛利(2=愛工大名電) .348 1 2
  7 (4) 川口(3=横浜) .333 0 5
  8 (2) 中村浩(3=多良木) .200 0 0
  9 (1) 菅野(3=小高工) .222 0 1

 

主な投手陣

東大

選手(学年=出身校)    回   防
宮台(4=湘南) 5 1 3 28 1/3 15 7.31
濱崎(2=鶴丸) 4 0 3 12 4 7.50
小林(2=横浜翠嵐) 3 0 0 6 1/3 3 8.53
柴田(4=洛星) 4 0 0 4 1/3 1 4.15
宮本(2=土浦一) 5 0 0 9 4 3.00
山下大(2=豊田西) 0 0 0 0 0 -.– 

 

法大

選手(学年=出身校)    回   防
熊谷(4=平塚学園) 3 0 0 7 2/3 4 4.70
菅野(3=小高工) 4 2 1 23 1/3 16 4.63
長谷川(4=聖望学園) 3 0 1 14 1/3 9 7.53
落合(1=常葉菊川) 4 0 0 3 1/3 0 0.00
柏野(1=広陵) 1 0 0 1 1 9.00
鈴木(1=常総学院) 0 0 0 ‐.–

 

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