【アイスホッケー】第90回日本学生選手権 準々決勝 対中大後コメント集
第90回日本学生選手権
2017年12月27日(水)
テクノルアイスパーク八戸
インカレは今年も準々決勝敗退に終わり、選手たちの戦いの幕は下りた。0-7という結果をどう捉えたのか。彼らにとってこの1年はどのようなものだったのか。1年間のシーズンを駆け抜けた監督、選手に話を伺った。
監督・選手インタビュー
木谷克久 監督
ーまずは試合の総括をお願いします
大敗です。やはり2PのPPで2点決められたのが致命傷でした。それでムードが落ちたというか気分が落ちた感じですね。
ーゲームプランはどのようなものでしたか
向こうは上のチームなのであくせくしないし、守りをしっかりして我慢のホッケーだということを言っていたのですが、我慢しきれませんでしたね。
ー3Pでは佐藤選手など4つ目の選手を積極的に使っていましたが意図は
気持ちの面もあるしみんなで戦おうという意識づけをさせようと思いました。4年生は最後のインカレなので彼らを入れて全員で戦うんだという意識を持たせようとしました。
ー今季を振り返ると春は結果も残しいいスタートでしたが、リーグ戦とインカレでは低迷してしまいました
夏の合宿が短かったのかなと思います。1週間練習してそれからサマーカップ、それが終わるとリーグ戦という感じでした。学生がそういう方向でやりたいというのでやらせてみたんですけどね。
ーインカレの総括をお願いします
今日以外は良かったと思いますよ。特に2回戦、2Pはセットを変えて変わった部分もあったけれど、結構走ってました。だから、今日はやってくれると思ってました。1Pは昨日よりは走ってなかったです。0-1でしたが浮き足立っているのか、硬くなっているのかわからないですけどね。それで、2Pはいけるかなと思ったんですけどPPで逆にやられてしまって、あれが一番の原因ですよね。
ー今年の4年生は3人と少人数でした。彼らにメッセージをお願いします
本当に人数少ない中で頑張ってくれたのでその経験を生かして頑張って欲しいですね。最初から少なかったのですが、本当に良くやってくれたと思います。
西口開羅 主将
―率直な感想を
悔しいよりも情けない気持ちでいっぱいです。
―大差がついた原因は
練習ではPPの練習をあとの時間で練習する中大に見られたくないという理由から早々に止めてしまったことで、十分に練習できていませんでした。それでもPKでは守らなければならないし、PPも決めなければならない。そういった決めるべきところで、決められてしまっていました。2点目3点目に関してはPPで決められているので、後輩にはしっかりとやっていってほしいなと思います。
―キャプテンとしての1年間でしたが
これまで3年間のキャプテンを見てきて、いいところを真似して良くないところは止めようという意識はありました。その中、今年は4年生が3人しかいないこともあり、どういったキャプテン像がふさわしいのかを1年間探し続けてました。この準々決勝で勝てればどのような結果であれ最終日まで行けるので、いいキャプテンで終われたと思いますが、行けなかったということは自分がキャプテンとしてチームをまとめ切れてなかった証拠だと思います。監督の力にもなれず、ふがいないキャプテンだったと思います。
―法大での4年間を振り返って
4年間ずっと試合に出させてもらって、いいところも悪いところも見てきました。楽しいときは楽しいですが、ちゃんとやらないといけない場面でちゃんとやらないといけなかったというのは終わった今感じています。明治も個人的には楽しい雰囲気に見えますが法政で良かったというのが今の心境です。しかも最後の年にキャプテンをやらせてもらい、人間的にも成長できるようにさせてもらったと思っています。また4年生が少ない中でチームのまとめることは他の人では味わえないと思うので、本当に良かったなと思います。
―4年生は3人だけでしたが
朝日はDFの要として一番信頼できるDFだったので、監督にも一緒に組ませてほしいと言って組ませてもらってました。普段はお調子者の部分もありますが、プレーでは頼りになる存在だったので、感謝してます。迪弥くんに関しては、試合にはあまり出れてなかったかもしれないですが、いるだけでチームの雰囲気が良くなる存在でした。いじっていじられというキャラだったので、迪弥もいなければいけない存在でした。本当はもう1人の(畑中)大季がいてくれれば、人数が少なくても他の同期はいらないと思えるいい人たちでした。みんなに感謝してます。
―後輩に期待することは
今日の悔しさというよりは、春優勝できなかったことや秋もふがいない結果に終わっていて、今回も4年間のインカレで一番ふがいない結果でした。いい意味で見習ってもらってこういうことをしていたら勝てないぞというのを、3年生以下には気づいてもらって、一つずつ順位を上げていってもらえればと思います。
―応援してくれた方へのメッセージを
ずっと法政のことを応援してくれていた人たちに一番感謝してます。親にも感謝しきれないくらい感謝してます。今季はこのようなふがいない結果に終わりましたが、来年以降の法政はもっと良くなると思うので、温かい目で応援よろしくお願いします。
川上朝日
―率直な今の感想を
3年連続で無得点に終わったので悔しいです。
―2Pから崩れていく展開になりましたが
2Pでは反則が多く、相手のペースにしてました。PKの練習が甘かったかなと思います。
―法大での4年間を振り返って
毎年4強に入れるか入れないかをずっと言われていて、一度も入ることができませんでした。インカレは終わりよければ全て良しという大会でしたが、全然成績は残せませんでした。せめて4年間の間で優勝を経験したかったですが、下の学年が今後この悔しさを糧に頑張ってくれると思うので、いい報告を期待しています。
―今季は最高学年としてチームを引っ張る1年だったと思いますが
チームの輪を崩さない。熱くなってもすぐに反則しないで、声を掛けることを意識してました。
―4年生3人でしたが
たぶん同期がいなかったら自分は辞めてました。少ない分仕事は大変でしたが、意見の割れることがなかったので、逆に少ない方がいいのかなと思ってます。
―今後、後輩に期待することは
まずは春3位以上になってほしいです。僕らが今年3位になることができたので、せめて決勝には残ってほしいです。
―応援してくれた方々へのメッセージを
法政を応援してくれる人はOBも含めてたくさんいると思うので、期待に応えられなかったのは申し訳ないです。これから大学終わって新しい道に行きますが、そちらでも応援よろしくお願いします。
澤口迪弥
ー今日の試合を振り返って
点数が取れなかったってことは実力不足ということだったので、来年はそこを克服していいチーム、いい結果が残せるように頑張ってほしいと思います。
ー2Pから悪いムードになってしまいました
0対1で相手が反則してくれてせっかくのチャンスだったのに2分間で2点取られてしまって、「どうした」っていう感じに誰もが思ったと思うのですが、そこが大きかったのかなと思います。
ーそのまま立て直せず試合終了となってしまいました
いつもの法政って感じが出たましたね。反則からの失点という流れで、結果を見れば今年で一番悪いゲームだったんじゃないかなと思います。
ー改めて今日の敗因は
試合の入りは向こうのほうが足は動いていたと思うのですが、キーパーがよく守ってくれていて、0対1で終えられていい方向に向かっていました。ただ2Pの最初で攻めて点数が取れなくてPPで2失点が大きかったと思います。
ーこれで引退となりますが
あまり試合に出る機会はなかったですが、4年目は一番やれたので思い出にもたくさん残っています。チームのこととかは4年生になってみて分かることなので、そこでもう少しチームに何かしてあげられたんじゃないかなとは思いますけど、来年は今の3年生が人数も僕らより多いのでみんなで一つになって頑張ってほしいと思います。
ー4年生になって感じたことは
やっぱり普段の練習が試合にそのまま出ているってことで、それは誰もが分かっていることだとは思うのですが、練習からしっかりやらないと試合でできるわけないので、練習がすべてって感じですね。4年生になってすごい練習が大事だと思いました。4年生になって試合に出られないのは恥ずかしいし、見に来てくれていた親にも頑張っている姿を見せたかったので、もっとフルで出られるようになっていれば僕のホッケー人生も変わったんじゃないかなと思います。
ー4年生の同期に対して思うことは
チームの誰が見ても仲のいい同期って思っている通りで、趣味とか何かやるにしても3人で一緒でした。そこが逆に甘さとして出たのかなとは思いますけど、高校と大学の同期は一生ものだと思っているので、この3人と同期で良かったですね。
ー来年1年間どういったことを後輩には期待しますか
まず今年の春は3位になれて、来年は慶応と当たると思うのですが今年の秋は結局1回も勝てなかったので、来年の春はしっかり勝ってまたベスト4以上に行ってほしいです。まずはそこを目標に頑張って、秋リーグとインカレにつなげて1年間やりきってほしいと思います。
ー最後に応援してくれた皆様に一言お願いします
まず家族には4年間支えてくれてありがとうございました。あまり頑張っている姿は見せられなかったけど、最後のインカレで点数を取ることもできたしそれは良かったなと思っています。あとは春に3位になって今年の法政はいいんじゃないかなって誰もが思ったと思うのですが結局秋リーグで6位、インカレもまた準々決勝で終わってしまってすごい不甲斐ない気持ちでいっぱいで、申し訳ないです。それでも応援してくれていたので、そこは素直にお礼が言いたいですね。
石田和哉
―今日の試合を振り返って
反則やミスから相手にチャンスを与えて、自分たちのダメなところが全部出たので、この7点という失点になったと思っています。
―2Pから崩れていってしまいました
2Pの前半でだんだん反則が多くなってみんなの集中力が切れていって、諦めたわけではないですがだんだん全員気持ちが落ちていました。そこで自分が声を掛けてチームをプラスにしていけば逆転というのもあったんじゃないかなと思いました。
―改めて敗因を振り返ると
やっぱり反則ですかね。反則でのPPの場面で失点してしまったので、それが大きな敗因だと思います。
―これで4年生3人は引退ですが
4年生3人と少ない中で、後輩が多く試合に出ていてなかなか言いづらかった場面もあったと思うのですが、少ない中でしっかりサポートしてくれて、少なくても他のチームと変わらないくらいの働きをしてくれていたと思います。
―これで来年は最高学年となります
最後のシーズンということでプロになれるかは分からないですけど、もしなれないとしたら自分はホッケー生活をここで終えると思っているので、悔いのないように頑張りたいと思います。
―1からのスタートになりますが、どういったチーム作りをしたいですか
今のチームは一つになっていなかったですし、春の大会からチームが一つにまとまっていたら強いチームになったんじゃないかなと思っていて、キャプテンになるかは分からないですけど一つにまとめて頑張りたいと思います。
―では最後に来年の抱負をお願いします
最後のシーズンで自分の目標はプロになることなので、自分ができることをアピールして、チームとしては(インカレでは)ここ数年準々決勝で敗れているので、そろそろ勝って終えたいなと思っています。今日こういう負け方をして悔し涙も出ないし、気持ちよく4年生も終われなかったと思うので、こういう負け方は絶対しないように、チームワークをよくして自分たちのミスで相手にチャンスを与えるような試合はしないようにしたいと思います。
松井洸
―試合を振り返って
完敗でした。相手はしっかりと得点を取る人間がゴールして勢いに乗っていました。その反面、うちは得点が取れませんでした。
―2PのPPで2失点の場面が鍵になったともいますが
完全にコミュニケーション不足です。誰が上がって誰が下がるのかが共有し切れてなかったです。
―今季1年間を振り返って
春3位になったことで安心している部分が全体的にありました。それをCマークAマークを付けている3人で気を引き締め直さなければならないですが、3人が一番安心している部分があったのでできませんでした。
―アシスタントキャプテンとしての1年間でしたが
Aマークを付ける中で各学年の橋渡し役みたいのができなければいけないと思っていたのですが、同学年の人間と一緒にいることが多く役割を果たしきることはできなかったと思います。
―来季へ向け
守備を中心に一から鍛錬し直さなければならないので、やっていこうと思います。
フォトギャラリー
- 1年間チームを引っ張った西口
- 4年生唯一のDFとして若いチームを支えた川上
- 出番は少なくともなくてはならない存在だった澤口
- エースFWとして得点へのさらなる期待のかかる石田
- 今季は日本代表にも選出。経験をいかに還元できるかが重要になる松井
- 選手たちの後ろには応援してくれる多くの人たちがいた
- 最後までベンチから仲間を信じ続けた
- 西口主将を中心とした円陣もこの日が最後となった