【テニス】全日本学生選手権大会 3・4日目 小見山、岡垣が男子シングルス3回戦進出決定!女子シングルスシードの竹内は惜しくも粘りきれず敗戦
全日本学生選手権大会
男女シングルス2回戦、男子ダブルス2回戦
2018年8月15・16日(火)(水)
岐阜メモリアルセンター
全日本学生選手権大会(インカレ)3.4日目。3日目は法大からは竹内あやか(社2)のみの試合が行われたが、日没のため、中断試合となった。そして、4日目も同様に雨が降ったり止んだりの繰り返しであったが、3日目にやる予定であった男子シングルス2回戦が行われた。結果、女子は惜しくも一歩及ばず、男子シングルスは小見山僚(スポ4)と岡垣光祐(経2)の2人が3回戦進出を決めた。
試合結果
男子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名(学部・学年) | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 岡垣光祐(経2) | 7-5,6-3 | 蓮見亮登(明大) |
● | 藪巧光(経3) | 2-6,3-6 | 千頭昇平(早大) |
● | 柚木武(スポ2) | 5-7,2-6 | 佐藤祥次(早大) |
● | 鈴木保貴(スポ3) | 6(5)-7,2-6 | 今村昌倫(慶大) |
○ | 小見山僚(スポ4) | 6-2,1-6,6-4 | 岡崎大倭(甲南大) |
● | 前崎直哉(経4) | 6(4)-7,6(11)-7 | 田中優之介(早大) |
女子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名(学部・学年) | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
●* | 竹内あやか(社2) | 3-6,3-6 | 野田凪葉(日大) |
※この試合は日没のため、3日目と4日目を使って行われた
男子ダブルス2回戦
勝敗 | 選手名(学部・学年) | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
−* | 藪巧光・岡垣光祐 | − | 平川暉人・山中瑠樹亜(関大) |
−* | 前崎直哉・柚木武 | − | 合戸廉太朗・安増篤史(明大) |
−* | 鈴木保貴・藤井俊吾(社3) | − | 山尾玲貴・大野翼(関大) |
−* | 小見山僚・楠原悠介(経3) | − | 日野勇人・田村迅(駒大) |
※男子ダブルスは雨天のため、中止となり、次の日に持ち越しとなった
戦評
雨天の影響を受け、約2時間遅れで始まった外コートの試合。その試合の1つがC2コートで行われた岡垣光祐(経2)の試合だ。岡垣サーブから始まったこの試合は、初め、互いに一歩も譲らずキープを取り続けるが、4ゲーム目にて、岡垣の相手のミスを引き出すプレーでブレイクを決めた。そこからも相手の前に出るプレーに臨機応変に対応し、ミスを引き出していく岡垣。しかし、相手も負けじと岡垣のミスを狙ってくる。その狙い通り、7ゲーム目では相手にブレイクを許してしまった。その試合展開の変化から苦しい表情も垣間見えたが、無事第1セットを自分のものとした。つづく第2セットも初めにブレイクを難なく取ると、キープを着実に取り、3-6でこの試合をしめ、勝利を収めた。
男子シングルス2回戦に登場した藪巧光(経3)は、第1シードの千頭昇平(早大)を相手に苦戦を強いられた。 第1セットは相手の鋭いサーブや、サイドぎりぎりを狙った配球に翻弄され、自分のペースに持ち込めないまま2-6で落としてしまう。続く第2セットの始めでは、サーブが覚醒しキープを果たすと、続けてブレイクを取ることにも成功し、2-0になる。しかしそこから相手の猛攻が始まり、次第にミスが生まれるようになる。ミスへの苛立ちがさらなるミスを呼び、挽回することが出来ないままゲームセット0-2で敗退した。
法大の成長株という言葉は柚木武(スポ2)がよく似合う。今日の2回戦はそんな試合展開を見せた。相手は粘り強いプレーが持ち味の佐藤祥次(早大)。長身から振り下ろす力強いサーブが持ち味の柚木にとってストローク力が鍵となる試合だった。第1セットでは柚木のファーストサーブが決まる場面が多々見られ、一時は流れをつかんだかのように見えた。しかし佐藤は持ち前の粘り強さでストローク戦に持ち込んだ。 ストローク戦になるとパワーが持ち味の柚木はラインオーバーのミスが増加。果敢に前へ出てボレー戦を試みるもロブを上げられるなど相手の巧妙なプレーに対応できず、5-7で第1セット奪取はならなかった。雨による中断を何度か挟み、コートコンディションに恵まれなかったものの、第2セットが始まる。ここからは柚木も積極的にストロークで勝負を仕掛ける。打点を上げてなるべく速さの出るストロークが光った。それでもミスが目立ち第2セットを2-6で落とし、2回戦敗退となった。パワー溢れるプレーを見せながらも今後は細かく、正確なショットが求められるだろう。
雨天による約8時間の延期の上、行われた女子シングルス2回戦。出場した竹内あやか(社2)は序盤、相手と互いにキープを続ける五分五分の試合展開を見せる。しかし自身のミスが続き、4ゲーム目でブレイクを許すとそこから流れは相手へ。2-6で第1セットを落とした。第2セットから始まった次の日、1ゲーム目ではブレイクを取られてしまったものの、相手の嫌がるサーブやボレーを決め4ゲーム目では6回のデュースに持ち込む接戦となった。そこからも巻き返しを試み、ブレイクを一度奪うゲームもあったが、惜しくも粘りきれず敗退を喫した。
急遽室内コートでの試合となったのは鈴木保貴(スポ3)。今大会第10シードである今村昌倫(慶大)との対戦だった。今村は岡垣光祐(経2)と賀川稜太(社2)がダブルスで準優勝を飾った第54回東京オープンで、同大の逸崎凱人とペアを組み優勝するなど実力はお墨付き。第1セットはタイブレークの末、6(5)-7で落としてしまう。第2セットでは立ち上がりからブレイクを許し、フォアハンドでのミスも目立った。第1セットの流れを変えることが出来ず、悔しい敗戦となった。
小見山僚(スポ4)と岡崎大倭(甲南大)の試合も断続的に降る雨により中断するなどの影響を受けながらも、滑りやすいライン上を布で拭くなどして続行された。 小見山は第1セットの1ゲーム目をデュースを制してものにすると、持ち味の力強いストロークで相手を翻弄し、6-2のテンポの良い試合展開を見せた。しかし続く第2セットでは、決めようとする気持ちが前に出すぎたのか、ミスが頻発。ほとんどポイントが取れないゲームが続き、1-6でセットが取られてしまう。 追いつかれた小見山だが、気持ちを切り替え、第2セットで温存した体力を用いて丁寧な試合を見せる。サーブの調子も上がり、相手に1ポイントも与えることなく2ゲームもキープすると、流れは小見山のものに。反対側のコートで行われた前崎直哉(経4)の試合に応援が流れる中、冷静にボールを運び、セット数2-1で勝利を掴んだ。
試合開始前に雨による中断を受けたものの、曇りの蒸し暑くなった午後に前崎がコートイン。ほとんど雨の影響を受けずに試合が行われ、第2シードの田中優之介(早大)相手に堂々たる戦いを見せた。第1セットはタイブレークの末、惜しくも6(4)-7で落としてしまう。あとがない第2セットで前崎は追い上げを図る。前のゲームでブレークを許し、3-5で迎えた第9ゲーム。3ポイントを連取されマッチポイントに追い込まれるも、集中力を切らすことはなかった。「諦めない気持ち」。と静かに声を漏らすと自身のミスを最小限に抑え、相手のミスを待った。スライスで球の軌道を低く保ち、ラリー戦に持ち込む。その後マッチポイントをしのぎ、第2セットもタイブレークに突入。前崎は立ち上がりに流れをつかむも、なかなか決めきることが出来なかった。終盤は双方ダブルフォルトで得点を許すなど、細かいミスが目立つようになった。最後は田中のサーブにリターンすることが出来ず、6(11)-7で敗退。最後のインカレを終えた。それでも周囲は大きな歓声に包まれ、前崎自身も試合後は清々しい笑顔を見せる好ゲームとなった。
(下石川愛実、梅原早紀、村井美咲、手島莉子)
選手コメント
竹内あやか
―シードとしての2回戦はいかがでしたか
去年は予選から上がって、本戦1回戦目で勝って2回戦目に挑んだ形だったんですけど、今年はシードでこれが初戦でこのコートは他のコートと違って室内なので球が結構遅くなってボールを合わせるのが結構難しかったです。やっぱり相手は予選から上がってきて何個も試合して試合慣れもしているし、コートにも慣れているということもあって、自分は初戦で、やっぱそこの差が出たのと、相手の方がやっぱ思い切って打てて、ポジションとかも自分より全然前とかに入ったりしてミスも少なくて…。自分は結構相手を下げて自分から前入って攻めるか相手がミスをするようなボールにミスをしてポイントを稼ぐので、やっぱ相手のミスが少ないというのは結構ポイントが取りにくかった、やりにくかったと思います。
ー昨日(第1セット)と比べると徐々に調子が上がっていったように見えたのですが、変えた点はありますか
昨日は、相手が自分のボールに合っているのにそのまま一緒に打っちゃったりして、自分で展開を変えることができなかった。けど、1日明けてコーチに「もうちょっとログを使ってみて相手のバックに集めてみたらどうだ」とかそこで前入って攻めれたらもっといいんじゃない」と言われたんでそこを変えてみたら結構相手もちょっとミス増えたりとかして。でも最後の最後に自分がポイントを取れなかったです。
―サービスエースはいかがでしたか
なんかやっぱ室内だったんでファースト入るんですけど、最初のゲームでダブルフォルト2回してしまってファースト打つのが怖くなっちゃって、ちょいちょいサービスエースも取ってたんですけど、サーブはあまり良くなかったです。
―9月には2部として初めてのリーグがありますが、今後に向けてどうしていきたいですか
そうですね。誰が出るかとかどこで出るかとか決まってないんですけど、自分が出ることになったら、自分の良さは元気の良さと最後まで諦めないでボールを追い続けるところだと思うのでそういう姿を応援側にも一緒に戦っているチームのみんなにも見せて、勝つこともそうですけど、自分がプレーすることによってチーム自体の雰囲気が上がるようなプレーとか試合をしたいなと思ってます。
フォトギャラリー
- 相手の勢いに負けず勝利を収めた岡垣
- シードの相手に引け劣らない試合をした藪
- 持ち前な腕力で光るサーブを見せた柚木
- タイブレークとなる接戦を見せた鈴木
- 鋭い判断力で三回戦進出を決めた小見山
- 最後まで諦めず必死に戦い抜いた前崎
- どこまでも球を拾い続けた竹内
- 前崎を応援する法大テニス部の様子