【硬式野球】『結束』胸にラストシーズンの優勝に向け初戦突破へ!!東京六大学野球秋季リーグ戦対早大戦展望
東京六大学野球秋季リーグ戦対早大
2018年9月7日(金)
神宮球場
昨季は、優勝を固く誓いリーグ戦に臨んだものの5位という結果に終わった法大野球部。しかし、春季リーグ戦に引き続き戦力は十分な状態だ。下級生の時代からチームを支えてきた4年生にとってはラストシーズンとなる今季のリーグ戦。今季こそ、いざ12季ぶりの優勝へ。開幕戦を勝利で飾り勢いをつけ全勝優勝をつかむべく、『優勝を知らない世代』の挑戦が始まる。
昨季リーグ戦結果
慶大 | 立大 | 明大 | 早大 | 法大 | 東大 | 試合 | 勝 | 負 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
慶 | ―― | ●○○ | ○●○ | ○●● | ○○ | ○○ | 13 | 9 | 4 | 4 | .692 |
立 | ○●● | ―― | ○●● | ○○ | ○△○ | ○○ | 13 | 8 | 4 | 3 | .667 |
明 | ●○● | ●○○ | ―― | ●○○ | ●● | ○○ | 13 | 7 | 6 | 3 | .538 |
早 | ●○○ | ●● | ○●● | ―― | ○●○ | ○○ | 13 | 7 | 6 | 3 | .538 |
法 | ●● | ●△● | ○○ | ●○● | ―― | ○○ | 12 | 5 | 6 | 2 | .455 |
東 | ●● | ●● | ●● | ●● | ●● | ―― | 10 | 0 | 10 | 0 | .000 |
※法大からは、中村浩人(営4)が首位打者に、中山翔太(人4)が一塁手で、向山基生(営4)が外野手でベストナインに選出
今季リーグ戦日程
慶大 | 立大 | 明大 | 早大 | 法大 | 東大 | |
---|---|---|---|---|---|---|
慶 | ―― | 10/13 10/14 |
9/22 9/23 |
10/27 10/28 |
9/29 9/30 |
9/8 9/9 |
立 | 10/13 10/14 |
―― | 10/20 10/21 |
9/22 9/23 |
10/6 10/7 |
9/15 9/16 |
明 | 9/22 9/23 |
10/20 10/21 |
―― | 10/13 10/14 |
9/15 9/16 |
10/6 10/7 |
早 | 10/27 10/28 |
9/22 9/23 |
10/13 10/14 |
―― | 9/8 9/9 |
9/29 9/30 |
法 | 9/29 9/30 |
10/6 10/7 |
9/15 9/16 |
9/8 9/9 |
―― | 10/20 10/21 |
東 | 9/8 9/9 |
9/15 9/16 |
10/6 10/7 |
9/29 9/30 |
10/20 10/21 |
―― |
早大戦展望
優勝候補筆頭とされながらも昨季5位に終わった法大。12季ぶりのV奪還に向けてなんとしても勝ちたい初戦は、昨季3位の早大と対戦する。
左打者がレギュラーに多く名を連ねる法大にとって、左投手の多い早大をどう捉えるかということが勝利の鍵を握りそうだ。
早大の投手陣は侍ジャパン大学代表にも選ばれたエースの小島和哉を筆頭に、昨季は防御率4.80と奮わなかったが速球変化球共に一級品の早川隆久、次世代エース候補である2m左腕の今西拓弥など左腕の戦力が充実している。
小島の攻略が1つ鍵となるだろう
昨季は、小島の前に打線が沈黙し1回戦、3回戦ともに1得点と完敗したが、今季は練習から対左投手を意識した練習を重ねた。左腕の層が厚い早大投手陣を崩すためには、右の強打者である主将の向山基生(営4)と、絶対的な主砲の中山翔太(人4)が中心となることは間違いないが、打線の中心となる2人に加え、宇草孔基(営3)や大西千洋(営4)、舩曳海(キャ3)のような足を使える打者をリードオフマンに据え、1つでも多く塁に出ることで好機を広げていきたいところだ。また、下位にすわることが予想される川口凌(人4)も調子を上げてきており、オープン戦の後半戦では長打も見える。抜かりのない打線へ、下位打線の主軸としての役割が期待される。
打撃好調の川口凌
早大は、上記に挙げた主力の他に、2017年センバツ4強入りを報徳学園で経験した西垣雅矢など新戦力の登板も予想されるため、新戦力への対応も求められるだろう。
一方で、野手陣もチーム打率こそ.242だが、岸本朋也、福岡高輝、不動の4番である加藤雅樹ら、昨季打率3割超えの強打者がクリーンアップにそろう。小島ら好投手の前に大量得点は難しいことを考えると、最少失点で切り抜けるために彼らの前に走者を溜めないことが重要となってくる。そのために鍵となる法大の投手陣は、昨季不調もラストシーズンに懸けるエース・菅野秀哉(キャ4)が第1先発の候補に挙がる。しかし、菅野の調子によっては、昨季好調を維持し、球速も状態も上がってきている高田孝一(法2)の第一先発も十分に有り得る状況だ。リリーフ陣は昨季ルーキーながら神宮のマウンドを踏んだ三浦銀二(キャ1)や左腕の石川達也(キャ2)、そして昨季守護神として9回のマウンドに上がった朝山広憲(法3)が中心となりそうだ。三浦は、オープン戦でも、満塁の状態から三振を取れる冷静さ、制球力の良さを発揮しており、先発としての起用も考えられる。また、昨季3年ぶりの復帰登板を果たした森田駿哉(営4)もオープン戦が進むにつれ調子を上げてきている。若干制球に不安が残るが、左投手が少ない法大の中でリリーバーとして、持ち味の威力と伸びのある直球を武器に戦力となってほしいところだ。
5季連続で開幕カードを落としている法大。同様に早大も近年は東大と同率最下位に沈むなど、いい結果を残せていない。下級生時代からチームを背負い、法大と同じく身をもって悔しさを経験してきた小島を主将に、そしてエースに持つ早大との戦いは決して楽ではないだろう。しかし、これまでの悔しい気持ちを糧に、初陣を勝利で飾る。12季ぶりの優勝に向けまずは1勝。名門復活に向け弾みをつける。