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【硬式野球】東京六大学野球2023秋季リーグ戦 明大1回戦 9回に浦の適時打などで追い上げるも及ばず。初戦を落とす。

東京六大学野球2023秋季リーグ戦 明大1回戦
2023年10月21日(土)
神宮球場

最終節の明大戦が幕を開けた。しかし2回、失策の間に2点を先行されると、その後も点差は開く一方。反撃したい打線も6回の2死一、二塁の好機を生かせず、9回に浦和博(キャ4=鳴門)の適時打と暴投で2点を返すのみ。2-5で初戦を落とした。


快音を響かせた浦

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
明 大 0 2 0 1 0 2 0 0 0 5 9 1
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 5 2

(明大)○蒔田、久野、大川—小島河
(法大)●吉鶴、塙―𠮷安
[本塁打]
明:
法:

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (5) 武川 3 1 0 .333 .418 三振 死球 左2 三ゴ
2 (8) 中津 4 0 0 .293 .348 三飛 三振 投ゴ 三邪
3 (6) 今泉 3 1 0 .310 .431 中安 右飛 死球 三失
4 (9)3 3 1 1 .375 .444 三振 右飛 四球 右2①
5 (3) 内海貴 3 0 0 .125 .200 中飛 中飛 中飛
1 .000 .500
H 姫木 1 0 0 .235 .316 三振
6 (7) 西村 4 2 0 .286 .324 二安 遊ゴ 右飛 投安
7 (4) 高原 2 0 0 .100 .143 三振 左飛
H4 松下 2 0 0 .235 .235 遊ゴ 三振
8 (2) 𠮷安 3 0 0 .167 .255 左飛 ニゴ 三振
H 田所 1 0 0 .000 .000 三振
9 (1) 吉鶴 1 0 0 .182 .182 三振
H9 浜岡 1 0 0 .154 .200 ニゴ
H9 鈴木照 1 0 0 .125 .125 三振
32 5 1 .238 .314

 

投手成績

球数 打者 防御率
吉鶴 6 108 30 8 4 2 3 2.05
3 43 11 1 0 2 0 1.86
9 151 41 9 4 4 3 3.25

 

ベンチ入りメンバー

10 今泉颯太(法4=中京大中京) 27 𠮷安遼哉(法3=大阪桐蔭) 35 浜岡陸(法2=花咲徳栄)
1 尾﨑完太(キャ4=滋賀学園) 32 中西祐樹(法1=木更津総合) 2 鈴木大照(文3=明徳義塾)
13 塙雄裕(法4=常総学院) 3 内海貴斗(人4=横浜) 9 浦和博(キャ4=鳴門)
15 丸山陽太(スポ2=成東) 5 真鍋駿(文4=広島商) 33 西村友哉(法3=中京大中京)
17 武冨陸(営4=日大藤沢) 6 高原侑希(法4=福井工大福井) 34 姫木陸斗(人3=日大藤沢)
18 篠木健太郎(営3=木更津総合) 24 武川廉(人3=滋賀学園) 36 中津大和(営3=小松大谷)
21 吉鶴翔瑛(営3=木更津総合) 26 藤森康淳(営1=天理) 39 大沢翔一郎(法3=上尾)
47 古川翼(キャ1=仙台育英) 28 石黒和弥(法2=高岡商)
22 田所宗大(キャ3=いなべ総合) 29 松下歩叶(営2=桐蔭学園)

戦評

3位浮上の可能性を残した状況で迎えた秋季リーグ明大1回戦。法大の先発は吉鶴翔瑛(営3=木更津総合)。

1回を3者凡退で締めるも、迎えた2回表、先頭の4番・上田希由翔に安打を許し5番・木本圭一の犠打を投手の吉鶴が悪送球。自ら傷口を広げて1死二、三塁のピンチを迎える。ここで7番・斉藤勇人の打球が高く弾んだ。一塁手・内海貴斗(人4=横浜)が前進して捌くも、一塁ベースカバーへ入った二塁手へまたも悪送球。間に合いそうになかった三塁走者だけでなく、2人目の生還も許して2点を先制される形となった。

さらに4回表には6番・小島大河に左前へ安打を打たれると、7番・斉藤を追い込みながらも安打を打たれる。8番・榊原七斗には遊撃手の頭上を破られて二塁から小島河が本塁へ。1点を追加され3点差と引き離される。

一方打線は明大先発の蒔田稔を捉えることができない。1回裏に今泉颯太(法4=中京大中京)に、2回裏には西村友哉(法3=中京大中京)に安打が生まれるも、後続が打ち取られ得点することができず。5回までに放った安打はこの2本のみといいように抑え込まれてしまう。

「打席の中で余裕があった」と語る今泉

迎えた6回表、8番・榊原に中前安を許す。犠打を試みた蒔田はスリーバント失敗で1つアウトを奪うも、1番・堀内祐哉に四球を与えて2死一、二塁のピンチを迎える。ここで明大の打者は2番・飯森太慈。飯森の打球は無常にも左翼手・西村の横を抜けていき2点を追加する適時三塁打となった。0-5とさらに点差は広がった。

6回裏・1番・武川廉(人3=滋賀学園)が三塁線を破って二塁打を放つ。3番・今泉が死球で後ろにつなぐも、この日も4番として起用された浦和博(キャ4=鳴門)が四球でかわされる。最後は内海貴が中飛に倒れて無得点に終わる。7回、8回は2番手・久野悠斗に手も足も出ず三者凡退。

二塁打を放った武川

迎えた9回の裏、この回からマウンドには右の大川慈英が。先頭の今泉は「後ろの打者に繋ぐ意識で入りました」。鋭い打球が三塁手を強襲すると、遊撃手が慌ててカバーに入るも今泉は頭から一塁に滑り込む気迫を見せて出塁。この試合初めて回の先頭打者が出塁すると、続く4番・浦の右中間を破る適時二塁打で一気に今泉が本塁へ帰ってきた。1点を返すも、代打・姫木陸斗(人3=日大藤沢)は三振に倒れる。それでも、西村が投手強襲の安打を放ち1死一、三塁。再び反撃ムードを作ると、続く7番・松下歩叶(営2=桐蔭学園)の打席で大川が暴投。三塁走者が生還し2―5とする。しかし松下は三振に倒れると、続く代打の田所宗大(キャ3=いなべ総合)も三振に倒れて試合終了。

唯一の打点は浦の打撃から

結果は2―5と接戦のようにも見えるが、打線は安打5本のみ、守備では失策2つ。ミスも目立つ試合であった。

(記事:中山達喜、写真:朝長亜依)

クローズアップ:塙雄裕『法大のブルペンエースがこの日も3回無失点! 高校時代の同期との初対戦も』

塙雄裕(法4=常総学院)はこの日も7回からマウンドに上がった。2死二塁とピンチで迎えたのは高校時代の同級生・斉藤勇人。塙がリーグ戦前の取材で対戦を熱望していたこの勝負は、左飛に打ち取りピンチを脱出した。「かなり意識してしまい力みましたが、抑えられてよかった」と一安心。

8回には2つの四球で1死一、二塁のピンチを招くも、飯森太慈をニゴロ併殺に抑え追加点は許さず。さらに9回も続投すると、明大が誇る中軸の宗山塁、上田希由翔を抑え、その裏の反撃につなげた。

今季はこの試合も含めて12戦11登板のフル回転。連投を乗り切る秘訣を「連投することが当たり前と思わせあとは気持ちです」と力強く語ってくれた。
明日の試合は負ければリーグ戦最後となる勝負の一戦。塙が明日も登板しチームを勝利に導く。
(矢吹大輔)

選手インタビュー

今泉颯太 主将

―今日の試合を振り返って
序盤でミスからの失点、集中打を浴びるなど思うような展開でいくことができず悔しいです。

―優勝が消滅してのカードでした
いつも通りやるべき事は変わらず目の前の一戦を勝ちにいこうという意識で戦いました。

―ご自身は第1打席で安打がありました
打席の中で余裕があったので厳しい球をファールで粘り、最終的にヒットを打ててよかったです。

―9回にも捉えた当たりがありました
後ろの打者に繋ぐ意識で入りました。

―明日へ意気込みを
必ず勝ちます!

浦和博 選手

―今日の試合を振り返って
とても悔しいです

―試合前にはどういったことを考えて望まれた
勝つ事を考えてました。

―9回には適時打がありました
点差が離れていたので繋ぐことを意識しました。

―明日への意気込み
勝って明後日に繋げます。

塙雄裕 投手

―今日の試合を振り返って
最終カードということで2連勝したかったですが甘くはなかったです。

―明大打線を3イニング無失点に抑えました
結果的にはよかったと思いますが、四死球など余計なものや細かいとこに課題は毎回感じてます。

―どのようなことを意識した
5点差でしたがこの打線なら追いつけると信じ、なるべく守備からの流れを作ろうと意識しました。

―高校時代の同級生・斉藤選手との対戦もありました
かなり意識はしてしまい力みましたが抑えられてよかったです。

―ここまでリーグ戦12試合中11戦に登板しています
コンディションは常に一定で毎日安定した生活を送っています。

―連投を乗りきる秘訣などはありますか
連投することが当たり前と体に思わせあとは気持ちです。

―明日は負けられない一戦になります。意気込みを
明日から2連勝で勝ち点を取って終わりたいと思います。応援お願いします。

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