【テニス】関東大学テニスリーグ 対中大 去年の屈辱を晴らし大差をつけた大勝利!
関東大学テニスリーグ
第1戦 対中大
2018年9月3、5日(月)(水)
慶應義塾日吉テニスコート
全日本選手権大会(インカレ)から約2週間。個人戦では、大健闘をした選手が多い中、団体戦ではどうなるか注目が集まる今年のリーグ戦がいよいよ開幕した。初戦の相手は昨年敗退を喫した中大。今年は、見事7-2と大健闘をみせた。天候は生憎の雨だったため、試合が開始されたのは昼の14時ごろ。その影響からシングルスの一部はナイター試合となり、見えづらい部分が多い試合となった。さらに、前崎と柚木のシングルスの試合は、急遽9月5日に持ち越された。
試合結果
トータル試合結果
7 法政大学 |
3 |
ダブルス |
0 |
2 中央大学 |
---|---|---|---|---|
4 |
シングルス |
2 |
ダブルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
D1 | ○ | 小見山僚(スポ4)・楠原悠介(経3) | 1-6,7-6(4),6-1 | 宇佐美晧一・望月勇希 |
D2 | ○ | 鈴木保貴(スポ3)・藤井俊吾(社3) | 6-4,6-2 | 清水一輝・池田悠人 |
D3 | ○ | 前崎直哉(経4)・柚木武(スポ2) | 6-4,6-4 | 小峰良太・杉山和誠 |
シングルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
S1 | ● | 柚木武(スポ2) | 7-6(2),3-6,5-7 | 望月勇希 |
S2 | ● | 鈴木保貴(スポ3) | 6-2,3-6,1-6 | 清水一輝 |
S3 | ○ | 岡垣光祐(経2) | 7-5,6-4 | 田中凜 |
S4 | ○ | 藪巧光(経3) | 6-2,6-2 | 斎藤和哉 |
S5 | ○ | 前崎直哉(経4) | 2-6,6-1,6-3 | 宇佐美晧一 |
S6 | ○ | 小見山僚(スポ4) | 3-6,6-3,6-0 | 小峰良太 |
戦評
ダブルス
D1は小見山僚(スポ4)・楠原悠介(経3)ペアはインカレのシングルスで優勝した望月勇希のいる、宇佐見皓一ペアと対戦。第1セット、相手のリズムで試合を展開され、流れは完全に中大に。1-6でセットを落とす。第2セット、0-2で迎えた3ゲーム目から、楠原のボレーと力強いサーブ、小見山の際どいコースへのボールが幾度と決まり4-2。しかし、相手ペアも攻めの姿勢でプレーし、タイブレークまでもつれ込む。最初連続ポイントを許すも、その後は一気に自分達へ流れを持っていき、セットを獲得した。ここで勢いに乗った二人は、2ゲーム目の0-40からの楠原の3連続サービスエースや、2人の連携プレー、ナイスショットが炸裂し、6-1でファイナルセットを取り、勝利を収めた。
D2で登場したのは鈴木(スポ3)・藤井(社3)ペア。清水一輝・池田悠人ペアとの対戦に挑んだ。 第1セット、サービスゲームを危なげなくキープする法大ペアとは対照的にサービスゲームで苦戦する中大ペア。その中で迎えた第7ゲーム、いきなり法大ペアが3ポイントを連取してブレークチャンスをつかむとその流れでこのチャンスをしっかりものにし見事ブレークに成功する。第8ゲームでブレークポイントを握られるもこのピンチを乗り切り、このセットを6-4で取る。 第2セットは終始法大ペアペースに試合が進む。藤井のネット側でのボレーが次々と決まりいきなりブレークを果たすとその後は相手に全く隙を見せず、終わってみればこのゲームを6-2で取り、トータル2-0のストレートで勝利を収めたい。
D3では、先月のインカレでベスト16に入った前崎直哉(経4)・柚木武(スポ2)が小峰良太・杉山和誠ペアと対戦。お互いに声を出し合いながら、生き生きとしたプレーで試合を進めた。第1セットでは第4ゲームにブレークを許すも、第9ゲームでは相手の絶妙なロブに苦しみながらもデュースまで持ちこむ。アドバンテージを取ると前崎の鋭いリターンが杉山の右を抜けていきブレークに成功。その勢いのままこのセットを6-4で制する。 流れに乗りたい第2セット。第3ゲームでは相手のミスと前崎がベースラインギリギリの位置に鋭いシュートを打ちこみ、ブレイクをとる。第6ゲームでは40-15からデュースに追いつかれる。相手のペースに飲まれそうになるも、ここで前崎が柚木に気合を入れる。すると柚木が2回連続のサービスエース。このゲームをキープし、危なげない試合運びでこのセットも制し、2-0のストレート勝ちを決めた。
シングルス
S4に登場した藪巧光(経3)は昨年のリーグ戦でも対決し勝利を収めた斎藤和哉との試合に臨む。ラリーが続く中でのお互いのミスで得点を許す展開に。しかし5ゲーム目にブレイクすると、粘り強いプレーや積極的に前に出てするボレーが多く見られ、第1セットを先取。そのまま流れを持っていき、第2セットも獲得し、見事白星を挙げた。
S2では、鈴木保貴(スポ3)が、ダブルスの対戦相手でもあった清水一輝との試合が行われた。第1セットは先取を許した鈴木だったが、その後は3度ものブレイクを果たし、見事勝利を収めた。続く第2セット、このままのペースで流れを掴んでいくと思われたが、相手の球を揺さぶるプレーに苦戦。相手のミスを引き出す場面も見られたが、3-6で第2セットでしめ切れず第3セットに結果は持ち越された。第3セットの第3ゲーム前には鈴木の足の負傷により試合が中断。法大選手の応援で気持ちを高めながら残りの試合に挑み、勢いづいた鈴木だったが、相手のペースを崩しきれず惜しくも敗退を喫した。
S3として登場したのは岡垣光祐(経2)。インカレではダブルス準優勝、関東学生選手権大会ではシングルス王者となり調子の良い岡垣だったが、リーグ戦初日では苦しい戦いを見せた。第1セットは相手に先取されるシーンもあったが、なんとかタイブレークに入る前に7-5でものとした。第2セットでは、後半足を少し引きずりながらも長いデュースを無事耐えストレート勝ちを収めた。試合後、思わずテニスコートに寝転がった岡垣。ここからも試合の大変さがうかがえた。
S6では小見山僚(スポ4)が小峰良太と対戦。第1セットはミスショットも多く2度のブレイクを許し、3-6で落とす。しかし第2セット、序盤から流れを自分の方に持っていく。ゲームカウント4-3まで途中迫られるも、そこからは連続でポイントを取り、6-3でこのセットを奪取した。勢いはとまらず、ファイナルセットも力強いショットで次々に得点し、勝利を収めた。
S5では前崎直哉(経4)が宇佐美皓一と対戦。2度もブレイクするも、思うようなプレーが出来ず2-6でセットを先取される。時間の関係でここで試合は中断した。2日後の5日、第2セットから試合は再開。強風の中の試合だったが風をうまく利用。流れを自分の方へ持っていき、あっという間に第2セットを取る。相手も風に慣れてきた第3セット、ラリーの続く場面が多かったが粘りを見せる。さらに、前での攻めの攻撃やサービスエースも決めていき、見事勝利を収めた。
S1には柚木武(スポ2)が登場。相手は今夏インカレチャンピオンの望月勇希。互いに指導権を譲らない白熱した試合展開となった。 第1セット、第3ゲームにブレークを許し、追う展開となったが第10ゲーム、柚木の巧みなプレーが相手のミスを次々と誘い、ブレークに成功する。そのままタイブレークに入ると柚木のサーブやフォアハンドが次々に決まるなどして7-2でタイブレークを制し、このセットを取る。 第2セットは息を吹き返したインカレ王者に第4ゲームでブレークを許す。その後サービスゲームはキープをするもののブレークバックはできずにこのセットを3-6で落とす。 そして第3セット、第4ゲームでブレークに成功するも、すぐにブレークバックを許す。その後、猛暑で互いに体力を奪われる中でも集中を切らさずに緊迫した試合展開に。そして勝負の第11ゲーム、「勝負どころでミスが多かった」と試合後に柚木が語ったようにフォアハンドを次々にネットにかけてしまい、ブレークを許す。最後は相手にサービスゲームをキープされこのセットを5-7、トータル1-2で敗れた。
選手コメント
柚木武(スポ2)
ー今日の試合を振り返って
リーグ戦でははじめてのシングルスで朝から緊張してて身体もあまり動かなかったですけど、味方の応援のおかげで第1セットは上手くプレーすることはできました。それ以降は大事な場面での取りこぼしが多くて負けてしまいましたが試合自体は楽しむことができたので次に繋げていけると思います。
ーインカレ王者相手に対してどのような試合展開にもっていこうと考えてましたか
あまり細かいことは考えずにとにかく自分のサービスゲームをしっかりキープすることを徹底しました。
ー第1セットの前半の相手のサービスゲームでなかなかポイントを奪えなかった中、第10ゲームでブレークに成功しましたが
僕がブレークする時はまぐれです(笑)。ただ取られたら終わりなのでなんとかリターンは返そうと心がけました。
ー第3セット、勝負所の第11ゲームでブレークをされましたがその要因は
体力面もあるんですけどフォアハンドのミスが多かったです。これからもっと練習して精度をあげていこうと思います。
ー試合を通じてサーブの調子は
なかなか入らない場面もありましたがすぐに修正できたのでよかったと思います。
ー今後のリーグ戦に向けて一言
全力で楽しみます。
前崎直哉(経4)
ー今日の試合を振り返って
2年生の時から単複で出てて、今いる学年の中では1番試合数をリーグで経験していますし、リーグ戦初戦で、ダブルスで柚木も緊張していたので、初日は良い流れというか、全体を引っ張るつもりで大きな声を出して、気持ちでっていう部分が徐々にあって。ダブルス2.3が同じタイミングで取れて、ダブルス1も負けそうなところから巻き返して勝ってくれたので、スタートとしてはチーム全体としても、僕的にも良かったかなと思います。シングルスは、一昨日はナイターで見えずらかったのもあるのですが、今日は集中してしっかり考えてやれて。ファイナルセット途中、疲れたところもあったのですが、なんとか応援のおかげで持ち直すことが出来たので。チームの勝ちは決まって、そんなにプレッシャーの無い中でできたので、勝って良かったです。
ーシングルスは日をまたいでの試合だったが
ちゃんとやれば負ける相手ではないと思っていたので、しっかり自分のやることをやっていけば大丈夫かなと思っていました。 ー今日は風が強い中の試合だったが 僕は風がある方がテニスが楽しくなっちゃうので、良い感じにできました(笑)。
ー相手がサービスゲームの時に意識したこと
とりあえずリターン返すことだけです。
ーインカレ、夏関を経てリーグ戦まで期間は短かったと思いますが、チームとしてどのように取り組んできたか
チームとして優勝することを目標に1年間やってきたので、それなりの結果は今までの個人戦で出てきてるので、今から何かを意識して変えることなく、今まで通りやっていこうって感じですね。
ーリーグ戦初戦でした
チームの雰囲気は 良かったと思います。ただ僕たちが1年生の時は、4年生との距離が近かったので、もっと一体感があったのかな。1年生が真面目で大人しいので、まだ2.3.4年生と1年生の間に壁があるのかなと思うので、少しずつリーグ戦っていくごとに、そういうところも無くなっているいけばいいかなと思います。
ー次の試合に向けて
最後なので、しっかりできることをやって、チームに単複で2勝持って帰ってこれるように頑張ります。
フォトギャラリー
- 鈴木(左)と藤井のボレーが光り見事勝利
- 試合中に作戦を練る柚木(左)と前崎
- 粘り強さを見せつけた小見山(左)と楠原
- 藪は積極的な動きで勝利を収めた
- 最後まで必死に戦い抜いた鈴木
- 苦戦の末、大勝利をあげた岡垣
- ナイターの試合で白星をあげた小見山
- 前崎は日をまたいだ試合となった
- インカレ王者に良い試合を見せた柚木