【重量挙】東日本学生個人・新人選手権 2、3日目 東日本大学対抗選手権で3位の澤登が新人105㎏級で優勝!!94㎏級は惜しくも表彰台を逃したが、2選手が入賞を果たす!
東日本学生個人・新人選手権
2018年9月7日(金)~9日(日)
日本大学生物資源科学部体育館
藤沢の地で行われた東日本学生個人・新人選手権の2,3日目。法大からは3選手が出場し、94㎏級の雨宮玄剛、奥脇開斗の2人が4位、5位とそれぞれ入賞を果たし、105㎏級では澤登健太郎がジャークの自己ベストを2㌔更新する174㌔を挙げ、見事優勝を果たした。
試合結果
個人成績(丸数字は順位)
階級 | 選手名 | スナッチ | クリーン&ジャーク | トータル | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
94kg 級-個人 |
雨宮 玄剛 | 120〇 | 123〇 | 126× | 3位 | 145〇 | 150〇 | 155× | 6位 | 273 | 4位 |
奥脇 開斗 | 110〇 | 115〇 | 120〇 | 4位 | 140〇 | 145〇 | 151〇 | 4位 | 271 | 5位 | |
105㎏級-新人 | 澤登 健太郎 | 125〇 | 130〇 | 136× | 1位 | 160〇 | 168〇 | 174〇 | 1位 | 304 | 優勝 |
戦評
軽量級の試技が行われた1日目に続いて、東日本学生個人・新人選手権の2,3日目の試技が行われた。
2日目の94kg級には奥脇開斗と雨宮玄剛が出場。昨年の全日本大学対抗選手権以来9ヶ月ぶりの大会となる奥脇のスナッチのスタート重量は以前より大きく下げた110㌔だった。腰のけがをしてから何もできない期間があった奥脇は、1本目を挙げると2本目、3本目の120㌔もしっかり挙げる、成功率を重視した試技を見せ4位につく。続くジャークも成功率重視で140㌔からのスタート。腰のけがからの復帰戦としてジャークも全てを成功させて自信をつけた。
一方主将の雨宮はスタート重量の120㌔を挙げると続く123㌔も難なく挙げ、自己記録の126㌔に挑戦する。しかし、これを失敗しスナッチ記録は3位となった。ジャークでは145㌔をスタート重量に設定し150㌔、155㌔と挑戦するも、最後の3本目を「重く感じて焦った」と失敗し記録は150㌔に。スナッチとジャーク共に、1本目と2本目が軽く感じたという雨宮。調子が良い場面でさらに上の記録に挑戦し挙げられるようになれるか。これが今後の課題と自身も語った。
3日目の新人105kg級に出場したのは期待のルーキー澤登健太郎だ。スナッチでは2回目の130kgまで危なげなく成功。大会新記録を狙った3回目の136㌔は惜しくも失敗となってしまったが、1位でスナッチを終えた。続くジャークは階級内で最も重い160㌔からのスタート。いつも通りの落ち着いた試技を見せ成功させる。続く2回目の168㌔も成功させると、3回目は自己ベスト更新となる174㌔に挑戦。澤登が登壇すると会場の空気が一変。まわりからの期待も高まっていく。その期待に応えるかのごとく、澤登は174㌔を丁寧に挙げ、みごと成功。自己ベストを更新しジャークも全体1位で終えた。総合で、2位と35㌔と大差をつけて大会を制覇。期待のルーキーの名に恥じない活躍を見せてくれた。
今大会に出場した下級生の選手の多くは10月に行われる全日本学生新人選手権へ出場を予定している。そこでの彼らの活躍、またその先にある全日本大学対抗選手権での躍動に今から期待できそうだ。
(小島周・須藤大樹)
選手コメント
雨宮 玄剛 主将
–今日の試技を振り返って
どちらも2本目までは挙げられたのですが、3本目が挙げられませんでした。スナッチは自己記録を狙ってたのですが。そこで挙げられないというのは、課題だと思っています。
–ここ最近の練習での調子は
練習ではそこまで良くはなかったのですが、合宿もあったのでその成果が出ればと思っていました。ですが、出せませんでしたね。
–スナッチの3本目を失敗して3位という結果でした
今日は2本目までは軽く感じたので、3本目も普通に取れると思っていたのですが、軽く感じていたせいか3本目は焦ってしまっていました。
–ジャークの3本目を早い段階で落としてしまいましたが
それも焦りすぎたという感じですね。2本目まではしっかり挙げられたのに、3本目は重く感じて。調整不足を感じました。
–主将として、部全体の雰囲気などは
良くはなってきているのですがまとまっているという感覚はないですね。これからもしっかり団結力を高めないといけないと考えています。
–次の大会に向けて
次は全日本新人で、その後が最後のインカレとなるので、選手としても主将としてもやるべきことをやって、みんなを優勝に導ければと思っています。
奥脇 開斗
–今日の試技を振り返って
9ヶ月ぶりの試合だったので成功率を意識して臨みました。5月に腰を痛めたので、(今大会は)リハビリ戦としていて、成功本数を意識していました。
–スタートの重量が軽かったのも腰が理由
そうですね。腰を痛めた後は2ヶ月くらい何もできない状態だったのですが、少しずつ調子も上がってきたのでスタートを下げて、今できる最高の重量を取りにいったという形です。
–では成功率を見て、今日は満足の試技でしょうか
練習の時点ではスナッチが110㌔、ジャークが145㌔しか挙げられていなかったので、本番で実際ここまでできたのでよかったと思っています。
–ここ最近の調子はどうでしたか
合宿も先々週くらいにあって、そこから意識をしていました。8月入ってからは試合のことを考えていました。
–今後の目標は
12月の大学対抗戦に、去年出させてもらって今年出ないわけにはいかないので、しっかり出て貢献できればと思います。
澤登 健太郎
まず(全てで)6本を挙げる中で、スナッチ2本、ジャーク3本の5本が成功したのは良かったと思います。
–ジャークでは174㌔を挙げ自己ベストを更新することができたが
素直に嬉しいです!
–今日のコンディションについて
ストレッチをしている時とか計量前からいい感じで目覚めも良かったので、自己新記録は出ると思ってました。
–今後への意気込み
来月に全日本新人選手権があるので、今日はスナッチがあまり良くない結果だったので、スナッチも自己新記録、ジャークも自己新記録でもう一度優勝したいと思います!
フォトギャラリー
- けが明けながら6本全ての試技を成功させた奥脇
- 課題もあったが、スナッチ3位と健闘した主将の雨宮
- ジャークでは自己記録を更新した
- 優勝し表彰をされる澤登