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【重量挙】第12回全日本学生ウエイトリフティング選抜大会 今シーズン初戦、2階級制覇達成‼

重量挙

【重量挙】第12回全日本学生ウエイトリフティング選抜大会 今シーズン初戦、2階級制覇達成!!

第12回全日本学生ウエイトリフティング選抜大会
2015年4月18日(土)、19日(日)
埼玉県上尾市スポーツ総合センター

規定以上の重量をクリアした選手のみが出場できる今大会は、ハイレベルな戦いとなった。法大からは5人の選手が出場し、2人が優勝。大会記録・大学記録に挑戦するなど、強さを見せつけた。一方で選手たちは、多くの課題も見つけていた。

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赤松は他を寄せ付けず、優勝!

試合結果

個人成績(丸数字は順位)

選手名 階級 順位 スナッチ クリーン&ジャーク トータル
平良勇祐 77kg級 2位 130kg② 165kg② 295kg
 平仲浩也 85kg級 優勝 135kg① 165kg① 300kg
赤松哲郎 94kg級 優勝 145kg① 180kg① 325kg
 奥瀬大輔 105kg級 5位 133kg⑤ 163kg⑥ 296kg
 野中雅浩 +105kg級 2位 140kg② 180kg③ 320kg
 

戦評

  2日にわたって行われた今大会。1日目、最初に出場したのは77kg級の平良勇祐(営4)。スナッチ、ジャーク共に1本のみ成功。ジャークで168kgを失敗したことでわずか2g差で優勝を逃し、2位に終わった。続いて85kg級に出場したのは平仲浩也(法4)。スナッチで135kgを挙げると、142kgの大会新記録に挑戦。ジャークでも170kgの大会新記録に挑戦した。結果はスナッチ135kg、ジャーク165kgと記録は更新できなかったが、トータル300kgと優勝に輝いた。94kg級には赤松哲郎(キャ3)が出場。スナッチを2本成功させ、大学新記録である153kgに挑むが失敗に終わった。ジャークでは1本失敗したものの180kgを挙げ、トータル325kg。2位の選手と30kgも差をつける、圧倒的な勝利を見せつけた。(安藤優花)

 2日目、105㎏に奥瀬大輔(法3)が出場。スナッチではスタートの133㎏を成功させるも、2本目・3本目は挙げることが出来ない。ジャークでも2本目の163㎏のみの成功にとどまり、記録、順位ともにベストから遠く5位に沈む。+105㎏には期待のルーキー野中雅浩(キャ1)が出場。しかし、安定感を欠いた試技でスナッチ・ジャークともに1本の成功のみ。優勝を狙ったが、本人も「実力が足りなかった」と準優勝に終わった。

 監督が「3階級で優勝を狙いたい」と臨んだ今大会、優勝2つ、準優勝2つと不本意な結果であった。課題を見つけた選手も多いことだろう。次の大会は5月に行われる全日本個人選手権大会。今大会で出場しなかった選手の出場が予想される。全日本大学対抗戦の「覇権奪還」のためにそれぞれどのような試技を見せるのか、期待だ。(荒木翔太)

監督・選手コメント

平良朝順監督

 ―今大会を振り返って
今大会では記録よりも、とにかく勝つことを目標にしていました。5人を出場させたうえで3階級で優勝を狙いたいと思っていました。あわよくば最後の階級(+105㎏)では新人であるのですが、優勝を狙えるのかなと思っていたのですが、優勝が2つ、準優勝が2つと言う結果になってしまいました。77㎏級で平良が落としたことが痛かったですね。

―平良選手の試技について
冬から春にかけて体重も乗ってきて、調子も良かったのですが、調整に入ってから腰が痛いということで練習量を減らして減量させました。そういうことで去年の今大会のようなはつらつとした試技は出来なかったということです。そのことは予想はしていたのですが、悪すぎましたね。最低ラインが300㎏だったので割り込むとは思わなかったです。300㎏出ていればというのもありますし、成功率も悪すぎましたね。

―平仲選手、赤松選手は順当に優勝を飾りました
平仲のスナッチのスタート135㎏は不安もあったのですが、4年生だし、練習も積んでいるので、ベスト記録から考えてもやらせていいだろうと思いやらせました。本来はもっと下げたいのですが、個人戦だったのでやらせたのもあります。135㎏でスタートして1本目を落としましたが、記録を狙わせてトライさせました。135㎏を取れればあの階級は取れるのですが、ある程度位大学対抗戦も見据えたのもあって荒っぽい試合にはなりましたね。そういうのもあって、成功率が低いのは今後のポイントですね。(調子は)良い時と悪い時の波が大きくてですね、良いときはとても良いのですが、悪いときは今日の1本目みたいに軽いのも落としてしまうのもありますね。そういう意味で今日の135㎏は不安でした。力はついてきているので、それをフルに発揮できるような練習をやっていかないといけないと思います。赤松は安定した試技を見せてくれましたね。彼には心配していなくて、楽に優勝できると思っていました。今年はスナッチの学生記録を取ろうと思っているので、本人も150㎏が目標だと言っていたのですが「それじゃダメだ」という話をしました。一番も決まっているので4年の時にはスナッチ・ジャークの学生記録を取り、全日本チャンピオンになるくらいの高い目標を持てと去年から話しています。記録にも期待しています。

―奥瀬選手については
奥瀬はね、去年のインカレの調整の時にとても良くてね、その時に308㎏くらいまで挙げていました。その後は腰の怪我で練習ができてなったですが。ただ、ここにきてちょっと調子が上がってきたのですが、最近は右肩の調子が良くないみたいですね。そのせいで今日試技が失敗になったのもありましたし。本来の記録からするとちょっと悪すぎたので、もう一本取ってほしかったですね。

―+105㎏では新入生の野中選手が法政として初出場でした
スナッチでは彼が140㎏を取った時点で、本人が次は145㎏で行くといったのですが、どれくらい力があるか見るために147㎏を挙げさせました。本人もびっくりするくらい軽かったみたいですね。九国の選手と勝負させるために151㎏を挙げさせました。今回いかなかったですが、今の状態だと150㎏くらいなのかなと思いますね。ジャークについては最後逆転のために191㎏を挙げさせましたが、スナッチの成功率が高ければあそこまで無理はしなくてよかったかなと思います。この階級では強い選手がたくさんいるので、うちの選手は3番4番となりそうですが、それを打破してくれる可能性を持つ選手だと思っています。彼はスナッチの方が安定していますね。クリーンは得意なのですが、ジャークが挙がらないということですね。まだ技術的に問題があるので、これからじっくり修正してもらいたいですね。秋くらいにはスナッチで170㎏を狙える選手になってほしいですね。

―今後に向けて
次も個人戦ですが、常に団体戦のことを意識しながらやってほしいですね。まずは優勝を目指してほしいです。その次に自己新記録を狙ってほしいです。その3つを念頭に置いて戦って欲しいですね。

77㌔級 平良勇祐

―試技を振り返って
だめだっただけです。

―スナッチでは2回目での成功となりましたが
スナッチは結構自信あったんですけど、やっぱりスタートを落としてしまってまあ流れも、自分的には1本目取っても2本目3本目のことを考えてたんですけど、1本目落としてしまったということで2本目取れたとしても、3本目ああいう結果になってしまって力不足だなって思いました。

―ジャークは168kgを挙げれば優勝でしたが、プレッシャーなどはありましたか
プレッシャーよりも自分自身が足の方に力が入らなくて、ああいう結果になってしまったんで、1年前のこの試合では170kgまで立てたんですけれども、今回168kgで立てなかったということは全然練習不足だったなとしか感じてないです。

―今日の調子は
自分的には良いと思ってたんですけど、やってみればこういう結果に終わってしまったらやっぱり練習不足っていうか、周りから見たら「平良下がってるな」とか。自分もそれを受け止めて全日本選手権に向けていかないと。去年1年間負けなしで全部勝ってきて、今回1発目の試合で負けて悪かったんですけれども、良い方向に考えていかないと。ここで負けて、次に結果を残せたら良いなと思ってます。

―結果については
全然満足どころか何のために来たんだろうってくらい悔しいですけど、でも勝負の世界なんで勝ち負けなんで、負けたてしまったってことは力もなくて練習もやってなかったてことだと自分的には思ってるんで、6月の全日本選手権で結果残せるようにやるしか後はないと思ってます。練習やるのみですね。

―来月の大阪での大会は
6月の全日本選手権に出るんで、そのために個人選手権は出ないです。

―6月の全日本選手権に向けて
全日本選手権大会ってのは日本で一番大きい大会であって、去年初めて国体で社会人とやって4番とかだったんで、去年4番だったら今年は1番になるしかないと思ってるんで、また一層力づけして体重増やして頑張っていきたいと思います。

85㌔級 平仲浩也

―今日の試技を振り返って
ちょっとだめでした。(全日本大学)対抗戦以来、毎回同じこと言ってるような気がします。

―コンディションは
良かったと思うんですけど、やっぱり毎回のようになんで上がってこないんだかわからないっていう。もう3年間ずっと同じ感じで、そこらへんがやっぱり直せないなって感じで悔しいです。

―団体戦のことを意識して臨めましたか
はい、意識しました。皆で良い記録取ろうなって感じで。ちょっと今回出る選手が少なくって、5名で。後からまた2人出てくるんですけど、今日で3名終わるということで。自分の中で団体戦を意識しながらやっていけてたんで、やっぱりこういう感じで終わっちゃったら(スナッチもジャークも)1本1本で終わっちゃったんで、勝負を自分からしに行ってない感じなので、今日は勝ちに入らないなって。ただ自分が1本1本取って、優勝って肩書きだけになっちゃったんで、次からはちゃんと勝負しに行けたらいいなと思います。やることがいっぱいあるなと思いました。

―課題は見つかりましたか
一応膝をけがしてたんですけど、今新しいトレーニングを入れながらいい感じで上がってこれたんで、そういうのをもっと追求できればいいなって思います。けがを治しながら試技もいい感じにできて、なおさら記録も伸びたらものすごく強くなるんだろうなって思います。ちょっと今回足が全然強くなくなってて、弱くなってたんですけど、大会前調子良かったんで、クリーン&ジャークの方も自己新記録に触れるんじゃないかなって思ってたんですけどね。試合前、最近補強が全然できてなくて、明日からでも膝を痛くないような新しいのをどんどんやっていって、ちょっとでも足にスタミナが付けば3本目のっても立てないとかそういうのが無くなってくるんで、引けないとか、142kgも引きが重かったんで、そういうのとかも無くなってくればまた成功率が上がってくるんじゃないかなって思います。フォームは自分の中では良いんで、やっぱりこれ以上良くなるかって言ったらあとはパワーしかないんで、キープしながら試技できれば全然成功すると思うんで、そこですね。補強をどうにかして強くしないといけないなって感じですね。

―来月の大会は
全日本個人戦は出ないでおこうと思って。もしかしたら韓国の試合か全日本の試合が福島であるんですけどその試合に出場しようと思って、沖縄県出身で国体があるんですよ。それで国体が一昨年卒業した法政大学出身の比嘉さんっていう人が今国体でメンバーで85kg級でやっているので、その人に直接対決か、日程が被ってるんですけど違う試合でも、その人以上やれば国体出場がかかってるんで力的には付いてるんでその人以上にはやりたいなって感じで思ってます。来年から沖縄離れて(重量挙げを)続けようと思ってるんで思ってるんで、そのために沖縄県出身として国体とか狙えなくなってくるんで。あと九州ブロック大会っていうのがあるんですけど、国体の予選試合みたいな。それも1回も出場したことなくて、ちょっと出場したくてたまらないので、国体ジャージとかも貰いたいみたいな感じで、高校のときから選ばれたことないんですよ。なのでそういうのも選ばれたいなって思ってるんで、ちょっと全日本で勝ちたいです。個人戦は学生しか出れないんで、社会人もあわせた試合で、国際的な試合で良い記録を取りたいっていう感じです。それが課題ですね、ほんと。そこで成功率が悪かったら勝負とかじゃなくてただの試合しに行った、みたいになるんで。勝ちたいなって思うんですけど、成功率が全然上がらなくって、イライラしてます。

94㌔級 赤松哲郎

―今日の試技を振り返って
スナッチは軽く挙がってきていたのですが、3本目153kg落としてしまって。大学新記録を狙っていたので、悔しいですね。

―前回「練習でスナッチ150kg、C&J180kgを目標に」おっしゃって仰っていましたが
ベストは更新できていなかったです。けがもあって、練習では補強をずっとしていて、種目に切り替えて1、2か月くらいだったので。その短い期間でこれだけ調整できたので、良かったです。

―C&Jのほうはいかがでしたか
180kgというのは、インカレの時に触ってはいたのですが、クリーンだけして、今日の2本目のような形で失敗していました。

―今日は始まる前から調子は良かったのでしょうか
1日の最後の試合だったので、早くやりたいな、という部分はありました。朝からずっといたので少し疲れているのもあったんですけれど、調整はばっちりできていたので。

―他の方がいない中での試技はプレッシャーなどありますか
自分は優勝しないといけないと思っていたので、それに加えて自分の自己新記録をとらないといけないということも思っていたので、緊張はしていました。ですが、緊張と一緒に楽しむというのもあるので、両方含めてバーベルに乗せて挙げようと思ってやっています。

―重量面で今年の目標は
スナッチは大学記録である152kgを超えないといけないと思っています。C&Jは、今日180kgを挙げて1段階目の目標は達成できたのですが、今年1年練習を積みあげて、190kgは狙いたいです。それくらいあげないと、来年は日本新記録を取りたいので。そこを目指して、今年は大学新記録をどちらともとりたいと思っています。

―次の大会に向けて
5月の個人戦には出ないのですが、次に出るのは社会人の大会で全日本の大会になります。そこで表彰台に立ちたいなと思っています。

105㌔級 奥瀬大輔 

―今日の試技を振り返って
スタートがスナッチ135㎏、ジャーク165㎏で出ようと思っていたのですが、ちょっと調子を見て下げたんですけど、ちゃんとスタートで決めた重量から出られるようにするのと、あと本数が取れなかったというのがすごい(悪い)結果につながったのだと思います。スナッチ1本、ジャーク1本という結果は、試合内容としては全然ダメなので、それをもっと練習からしっかり試合をイメージした練習をやらないとだめだなと思いました。

―ジャークの1本目は協議の末、失敗になりましたが
しっかり、審判3人とも白がつくような試技ができなかったというのが結果的に失敗になったので、怪しいと思われる試技をしないようにして、1本目から決められるような試技ができなかったのがだめだったなと思います。

―個人戦でも団体戦を意識して臨んでいるということですが
本数が取れなかったので、対抗戦ではとてもじゃないですけど、つかってもらえないので、しっかりとそこを修正していきたいです。

―今日の調子は
悪くはなくて、どっちかというといい方だったんですけど、それで取れなかったのは、精神的なものが弱いので、そこをもっと鍛えないとなと思いました。

―結果については
3位以内を狙っていて、結果的には5番だったので、すごく悔しい気持ちです。

―来月の学生個人に向けて
3番以内に入ることと、最低でも4本以上試技を成功させることが目標です。

+105㌔級 野中雅浩

 ―今日の結果について
同じ階級の田中太郎選手(九国大)は自分より強い選手なので、結果だけ見たら2位はしょうがないというか、実力通りの結果かなと思います。

―監督からは優勝を狙いに行けと言われたと思いますが
ジャークの最後の191㎏の時に優勝を狙える記録に挑戦したのですが、失敗してしまったのでそこは実力が足りなかったかなと思います。他の選手も調子が悪くて(優勝を)狙えるチャンスはあったと思うのですが。

―最後のクリーン&ジャークではクリーンまで挙げられていましたが
クリーンだけのベストは190㎏だったので1㎏自己新でした。

―記録については
3月の全日本ジュニアの時の記録はスナッチは145㎏でジャークも180㎏だったので、その時よりも低いので。今回も同じ重量からスタートしてジャークは1本目から失敗してしまいました。これから試合はあると思うのですが、成功率と言うか実力をつけていきたいです。大学対抗戦でどんな重量からスタートしても3本・3本を取れるようにやっていきたいと思っています。

―練習の調子は
2週間くらい前までは調子が良かったのですが、体調をくずしてしまい、体重が4㎏減ってしまいました。そこから良くも悪くもなくという感じでした。いつもとそんなに変わらない感じで試合できたので関係ないと思いますが。

―今大会は法政として初めての試合でした
試合でやることは変わらないので、そこは特に意識してなかったです。

―監督とはどのような話をされましたか
最後191㎏をやるときは僕は185㎏をやろうとしたのですが、それをやっても2番だからと言われ191㎏を選択しました。185㎏までは出来る自信があったのですが、実際に(191㎏を)やってみてそんなに重くなかったので、もっと自信を持ってやれば良かったのかなと思います。

―法政大重量挙げ部の雰囲気はいかがですか
高校では同じくらいの力の人がいなくて1人でずっと練習していたのですが、今は同じくらいの力の人と練習ができているので、楽しく練習出来ていると思います。寮生活も慣れてきたかなという感じです。

―今後の大会への意気込みをお願いします
成功率を上げて、しっかりした試合をしたいと思います。スナッチは150㎏、ジャークは190㎏をしっかり決められるようにしたいです。

フォトギャラリー

  • DSC05711赤松は他を寄せ付けず、優勝!
  • DSC05667大学新記録にも挑戦した赤松
  • DSC05689今季初優勝の平仲
  • DSC05543平仲は惜しくも大会新記録樹立ならず
  • DSC05438不本意な成績に終わった平良
  • DSC 0805今大会5位の奥瀬
  • DSC 0934+105㎏に出場した新入生の野中
  • DSC 0953大学初出場の試合は2位
 

 

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