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【重量挙】全日本学生個人選手権大会 2日目、3日目 上級生3人が表彰台に

重量挙

【重量挙】全日本学生個人選手権大会 2日目、3日目 上級生3人が表彰台に

全日本学生個人選手権大会
2018年4月28日(土)~29日(日)
はびきのコロセアム

大会2日目、3日目を迎えると3名の上級生が表彰台に上がった。3位に輝いた69kg級の古屋敷と+105kg級の宮城は優勝争いの競り合いの中での3位。ルーキーの結果からも目が離せない。

DSC 2598 R
惜しくも3位となった宮城

試合結果

個人成績(丸数字は順位)

階級 選手名 スナッチ クリーン&ジャーク トータル
69kg級

古屋敷拓也

(法3)

105○ 110× 110○ 4位 145○ 150○ 154× 2位 260 3位

神谷亮磨

(文4)

105○ 107× 107○ 7位 135○ 7位 242 6位
94kg級

岡裕智

(営1)

125○  130×  130○ 5位 150○  155○  160×  8位  285 4位
105kg級

福本龍馬

(キャ3)

 

135○ 

140× 140× 4位 170○  175× 175× 4位 305 3位

舟久保涼介

(人2)

125× 125○ 130○  7位 145○ 150○  155× 16位 280 12位

澤登健太郎

(キャ1)

130× 130× 130× 160○ 165× 165× 8位
+105kg級

宮城昌義

(キャ2)

 140○  145○ 153×  1位  175○  180×  186× 3位  320 3位

※単位はすべてkg

戦評

大会2日目、69kg級には神谷と古屋敷が出場。神谷はスナッチ3本目に107㌔を記録。続くジャークでは1本目に135㌔を成功させた後に棄権。準備不足だったと語る神谷。しかし自己ベストを超えるジャーク135㌔を記録し、大学4年間で初となる全国大会で最上級生の意地を見せた。古屋敷はスナッチで4位と好位置でジャークにつなげると、ジャークでは2位となる150㌔を2本目に記録。優勝のかかった3本目の自己新となる154㌔を惜しくも挙げれなかったが、見事3位で表彰台に上がった。

94kg級にはルーキー岡が出場。スナッチ130㌔、ジャーク155㌔を記録し、それぞれ5位と8位であったが、トータルでは4位に。この結果に対して「次の大会では6本すべて成功させたい」とコメントしている。

105kg級には福本、舟久保、澤登の3人が出場。スナッチでは、舟久保が1本目を落とし3本目で130㌔を挙げて立て直す中、1年生の澤登は130㌔を3本全て失敗し記録なしという結果に。福本も1本目の135㌔を挙げ4位となるものの、2本目と3本目を失敗してしまう。
ジャークでは舟久保が150㌔、澤登が160㌔を挙げる。福本はスナッチと同様にスタート重量の170㌔を挙げると、その後の2本目3本目を挙げることはできなかった。それでもトータル305㌔で福本は3位で表彰台に上がった。

+105kg級は宮城が出場。スナッチのスタート重量140㌔を挙げるとすぐに、2本目で145㌔を挙げる。3本目を失敗し2位との差を広げられなかったもののスナッチでは1位に。クリーン&ジャークではスタート重量の175㌔を記録するもその後の2本目3本目は失敗。他大の選手とスナッチでの差を埋められ3位という結果に。宮城は今大会を、「部全体で成功率が低く最悪な結果だった」と評した。(上野翔・小島周)

選手コメント

古屋敷拓也

ー今日の試技を振り返って
前の試合の全日本ジュニアの62kg級から今回は階級を上げて、体重を66kgまで持ってこれていつもより力が出せると思っていたのですが、スナッチの2本目を前に落としてしまって。3本目は挙げられたのですが110㌔は62kg級の時も挙げられたので、あまり成長できていないと思ったので、もっと練習しなきゃと考えました。ジャークはいつもフラフラしてあげていたのですが、久しぶりにうまくあげられてそれは自分で評価できると思います。3本目は自己新だったんですが、挙げられたら優勝できていたので悔しかったです。

ー今日の調子は
手首と膝を壊していて、膝に関しては病院に行ったりしていて、スクワットができなかったのですが、この大会に向けて接骨院などを利用してうまく調整できて試合できてよかったです。

ー今年度の目標は
監督さんや総監督さんにも言われているのですが、体重が66kgなので69kg級の限界まで3kg増やせるので、ちゃんと脂肪ではなく筋肉で体重を増やして今年中にスナッチ125㌔ジャーク165㌔でインカレでも活躍したいと思います。

ー3本目のジャークの154㌔をあげられたら優勝でしたが練習の際は
154㌔はクリーンだけはあげられるのですがジャークまでやるのは今日が初めてで。立つには重くてあげるのは難しかったですね。挑戦した感じですね。

ー次の大会と目標は
次は多分東日本インカレなんですが、このままだともしかしたら選ばれないかもしれないので、東日本インカレの1ヶ月前までにはメンバーに選ばれるくらいに強くなって団体の中で貢献したいと思います。

神谷亮磨

ー試技を振り返って
準備不足かなと感じました。試合前の練習で調子が悪く不安を抱えたままの試合となりました。スナッチはギリギリ2本取れたんですけど、ジャークは最初の1本だけやって棄権することになりました。そこは反省点ですね。この大会は自分にとって大学4年間初の全国大会でした。3月の大会で基準記録を超えて全国大会をつかみました。その点で出れたことが良かったかなと思います。明らかに準備不足など試合前に反省する点があったので、次からは生かしていきたいです。

ージャークの2本目以降を棄権された理由は
ジャーク前のアップがボロボロで、スタート重量は135㌔でしたが、今まで1本も取ったことがなかった記録でした。奇跡に近い形でしたが135㌔を挙げて、手首が痛かったこともあり棄権しました。

ー本日のスナッチの目標は
正直失格するかもしれない調子の悪さだったので、とりあえず記録を残そうという気持ちで挑みました。記録を残せてよかったです。スナッチは3本成功が目標でした。ジャークよりは調子がよかったんですけど2本目を落としてしまいました。

ー今後の課題は
準備不足という面で、忙しさを言い訳にせず練習効率を考えて自分をコントロールするのが大事なのかなと感じました。次の大会に向けてけがのない万全な状態で、かつ練習もできて自己新記録を出せるような試合をしたいなと思います。

ー1年生を加えた新チームの雰囲気は
悪くないと思います。1年生は例年、重量挙部のルールによって自分の練習が思うようにできないんです。それで記録が伸びなかったり調子を落とすことがありますが、今年はルール変更もあって伸び伸びとやれているのかなと思います。その証拠に62kg級の西田陽風(人環1)は自己新記録もだいぶ伸びて、他の1年生も調子を出しているので、結果的に部内の雰囲気も良いのかなと思います。

ー期待できる後輩は
個人的には62kg級の津波古拓也(法1)ですね。今回(ジャーク3本落として)記録が0になってしまいましたが本当に真面目で、かつパワーもあります。ただ弱点なのは体の硬さとフォームの荒さだと思います。荒削りなのでこれからしっかり練習やストレッチ柔軟をしっかりして力をつけていけば今回みたいな試合はもうないんじゃないかなと。そういった意味で期待できる選手だと個人的に思います。

岡裕智

ー今日の試技を振り返って
今日はスナッチもクリーン&ジャークもベスト記録の10㌔下から始めたので確実にあげるように臨みました。

ー大学生として最初の大会でしたが印象は
高校の時みたいにごちゃごちゃしてるというよりはもっとランクが上がって雰囲気が緊張していた印象です。

ー今までのスナッチ、クリーン&ジャークの自己記録は
スナッチが135㌔で、ジャークが160㌔です。

ー法政二高出身ですが、法政大学に入ってどうですか
部員で集合した時の整列や、上下関係がキチッとしてることが自分は苦手でもあるんですが、好きなところというか、他の大学にはないところかなと思っています。

ー尊敬する選手は
今の主将の雨宮さんです。

ー4年間を通して大学での目標
数字としてはスナッチが185㌔、ジャークが220㌔ですね。階級は変えずに94kg級でやっていきます。

ー次の大会への意気込み
次は東日本になると思います。今回はベストの10㌔下スタートだったので5㌔下、あるいはそれ以上でスタートできるようにしたいです。それと6本とも成功して行きたいと思います。 

福本龍馬

ー今日の試技を振り返って
練習でも2本目以降のスナッチの140以上ジャークの170以上を挙げられてなかったのでそれは試合でも取れないだろうなと思っていました。悔しいけど当然の結果だと思います。

ー今日の調子は
調子は悪かったですね。3月くらいにインフルエンザにかかってしまって、それから全く調子が良くならなくて、とりあえずこの大会に出た、という感じで。
ークリーン&ジャークで失敗した時腿裏を気にしていましたが
足をつってました。持ち上げる時は大丈夫だったんですが、耐えるときに足をつって倒れました。練習不足や水分不足が悪かったかなと思います。

ー今日の大会の目標は
6本全部挙げることでした。同じ階級の尾添(勇平、関西大学)さんがスナッチをミスして0だったので順位が一つ上がったんですが、自分がミスせず3本目を挙げることが目標でした。スナッチ145㌔のジャークが180㌔を目標にしていました。

ー3位の入賞でしたが
本当におこぼれをもらった感じで、嬉しくないと言ったら失礼なのですが、やったーとはなりませんでした。

ーこの大会の位置付けは
東の対抗戦前の最後の大会になると思うので、実力を知るための大会だったのですが、ほとんどの人が全然良くなくて、そこは改善したいです。

ー今年度の目標は
12月の全日本大学対抗戦で1番か2番を目標に頑張りたいと思います。
ー次の大会への意気込み
東日本インカレなら1位を狙えると思うので、1位を目指して頑張ります。

舟久保涼介

ー試技を振り返って
最終的に3本目で自己ベストの135㌔を狙っていたのですが、スナッチ1本目を落としてしまい狙えなくなったので、よくなかったかなと思います。

ースナッチは135㌔とありましたが、ジャークの本日の目標は
自己ベストの160㌔です。スタート重量を150㌔に設定すれば狙えたのですが数週間前の練習から肘の調子が良くなくて、スタート重量を145㌔に下げました。それでも3本目に155㌔を挙げたかったですが、失敗してしまいました。あとは大阪に来る前の最終練習で太ももを痛めてしまいました。重症ではないですが思うようにできなかったです。

ー今後の課題は
試合やるたびに試合のベストの記録は取れてきているので、120%の力を出せるようにしたいです。周りも強いですし大学対抗戦ではメンバーに入れなくなるので、当面はスナッチ150㌔ジャーク180㌔を目標して、最終的にそれが全日本大学対抗戦で成功すればいいですが、なるべく早くけがを治しつつ記録を伸ばしていきたいです。自分の中では自信がついてきているところもあるので、そこをしっかりやっていきたいです。

ー自信の要因は
1年間やってきた中で今年2年生になり、それなりに自分で考えなきゃいけないこともあったり、環境に慣れて気持ちの余裕ができたりしました。体重も増えてきていて、それが記録につながっているのかなと思います。

ー同じ105kg級のルーキー澤登選手は見ていていかがでしたか
彼は元々高校チャンピオンで、全国選抜、インターハイ、国体でチャンピオンになって3冠して入ってきて実力があり即戦力です。大学入ってからは苦労してる部分も見ててもわかるので、体重も落ちたりして本人の中では今回ベストではなかった思うんですけど、彼なりに考えた上で、出来るだけ先輩としてサポートしてあげたいです。そうすれば本当の実力を発揮できるかなと思います。

澤登健太郎

ー試技を振り返って
ダメです、全部。

ー1日目、2日目と同期の活躍が見受けられましたが、この最終日をどのような心持ちで臨みましたか
普通に調整とかもうまくいってたんですけど、体重が落ちてて不安でした。それでもやってやろうっていう気持ちはあったんですけど体が心についてこなかったかなと思います。

ー調子は
アップ場に入って触るまでは調子が悪いとかはなくて、朝の寝起きとかも良かったです。アップ前は自己新記録とかどんどん狙っていこうかなと思ってたんですが、触ってみておかしいなーと思ってたら、アップの段階で失敗とかしたりしていました。

ー今後の課題は
新生活に慣れることです。重量挙をしに法政大学に来ているようなものなので6月末からの東日本の対抗戦もメンバーとして必ず選ばれようと思ってます。まずは怪我も直して生活にも慣れた上で、重量挙をしにきているんだと練習に気を入れて、本メンバーとして法政のためにも表彰台に上がろうと思います。

ーなぜ法大に
自分が一番強くなれるのが法政大学だと思ったので。それが今日の試合とかだと全然ダメだったので、次の東日本から完全に気持ち切り替えて0からのスタートという気持ちで頑張ろうと思います。

ー部内の雰囲気は
1年生として自分が底上げできればと思います。インカレも優勝したいので、東日本も出てこいつがいればいけるんじゃないかと先輩たちに思わせて、1年生ながらに雰囲気をよりよくしていければなと思います。

ー高校時代と違う点は
生活以外は試合内容などあまり変わらないです。ほんとに寮での掃除も料理も洗濯など私生活が変わりました。

ー今後の意気込み
同じ105㌔級の福本先輩が表彰台に上がりましたが、今回の記録が自分の自己ベストとあまり変わらないので、自己ベストを試合で出せるコンディションに持っていくのが課題です。次の大会は表彰台目指して頑張りたいです。

宮城昌義

ー今日の試技を振り返って
スナッチがまあまあ調子が良くて結構いい流れになっていたんですけど、3本目の153㌔を取れずに他のライバルと差がつけられなかったのが痛いですね。ジャークについては1本目は軽く取れたので2本目も大丈夫だと思ったんですけど、肘が返らなくって落としてしまって。ジャークはあまりよくなかったです。

ー今日の調子は
試合の2週間前くらいは調子も良くてスナッチの140も軽く触れて、180㌔までジャークもできて。試合の前になって調子が悪くなってきて、スナッチも140を取れずにジャークも175㌔ギリギリで練習をやってて、試合大丈夫かなと思ってたんですけど実際やったら調子も上がったので良かったと思います。

ージャーク3本目で最初は191㌔に設定していましたが、1位を狙って重くしたのでしょうか
あれは実際に狙ったというよりは相手との駆け引きで、重量は2度変えられるので最初は191㌔にして様子を伺ったという感じですね。

ー川村(正輝、日本大学)選手とスタート重量で大きく差がついていましたが、間をどう埋めようとしていましたか
川村さんは失敗することが多いので、そこを狙って重量をあげて間を埋めようとしてたのですが、結局自分が失敗してしまって追いつけなかったです。

ー今年度の目標は
今年の目標はスナッチ160㌔ジャーク200㌔まであげられるようにしっかり練習して、ウエイトトレーニング以外のバランストレーニングや有酸素運動もやっていこうと思います。

ー今大会の位置付けは
この大会は部全体で言ったら最悪の試合だったかなと思います。失格者も出てて、全体の成功本数も3本を切ってると思うので、これはあまりいい流れではないと思います。どうこの流れを変えるかで次の東インカレの部の順位が決まるのかなと思います。

ー次の大会への意気込み
まず力をつけていって、メンバーに選ばれることから準備の段階なので、メンバーに入らなかったら意味がないので。メンバーになれたら野中先輩の次の順位になれるようにこれからの練習を考えていきたいと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 2598 R惜しくも3位となった宮城
  • DSC 2229 Rジャークの自己ベストを出した神谷
  • DSC 2252 R今大会の表彰台一人目の古屋敷
  • DSC 2327 Rルーキーながらに4位の岡
  • DSC 2432 R自己ベストを狙えなかった舟久保
  • DSC 2455 R次の大会での活躍を誓った澤登
  • DSC 2469 R3位という結果にも悔しさをにじませた福本
  • DSC 2658 R今大会表彰台に上がった3人(㊧古屋敷、福本、㊨宮城)

 

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