【ハンド】2018年度関東学生連盟秋季リーグ戦 第5節 対早大 不調に苦しむ昨季王者・早大に食い下がるも惜敗…
2018年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第5節 対早大
2018年9月22日(土)
日本体育大学健志台キャンパス
開幕4連敗と苦しむ法大。入れ替え戦行きを避けるためにも、ここらで不調から脱したいところだ。なんとしてでも勝利したい今節の対戦相手は、昨季に圧倒的な強さを誇った王者・早大だ。しかし今季は不調の中、いまだ0勝であり、現在法大と最下位争いをする相手でもある。十分に勝機はあったが、前半に広げられた差を詰め切ることができない。後半には6連続得点で巻き返し、会場を沸かせる場面も見られたものの、22‐26と悔しい敗戦を喫した。
試合結果
トータル試合結果
22 法政大学 |
9 | 前半 | 15 | 26 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
13 | 後半 | 11 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
21 | GK | 仲村充 | 社会4・藤代紫水 | 0 | 0 |
37 | CB | 西遼太 | 経済1・法政ニ | 1 | 1 |
4 | RB | 沖山葉太 | スポ健4・法政二 | 1 | 4 |
22 | RW | 本田拓海 | 社会3・法政二 | 2 | 8 |
5 | LB | 松岡寛尚 | 経済3・藤代紫水 | 4 | 34 |
7 | LW | 田島走 | 経済4・藤代紫水 | 4 | 15 |
10 | PP | 黛祐貴 | 経済4・富岡 | 0 | 0 |
交代選手
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
16 | GK | 深井亮太 | 理工4・ 浦和学院 | 0 | 0 |
2 | CB | 山本晃大 | スポ健3・雄城台 | 4 | 15 |
13 | RB | 服部流征 | 経済3・高岡向陵 | 1 | 2 |
26 | RW | 本田悠也 | 社会2・大分 | 3 | 9 |
3 | LB | 山本祐輝 | 社会3・浦和学院 | 2 | 15 |
18 | LW | 小林昇太 | スポ健3・法政二 | 0 | 2 |
33 | PP | 橋口博隆 | 社会1・雄城台 | 0 | 6 |
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝-分-負 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝ち点 |
1位 | 筑波大 | 4-0-1 | 153 | 114 | 39 | 8 |
2位 | 国士大 | 4-0-1 | 148 | 135 | 13 | 8 |
3位 | 中央大 | 3-0-2 | 123 | 116 | 7 | 6 |
4位 | 日本大 | 3-0-2 | 146 | 140 | 6 | 6 |
5位 | 日体大 | 3-0-2 | 138 | 133 | 5 | 6 |
6位 | 東海大 | 2-1-2 | 122 | 133 | -11 | 5 |
7位 | 明治大 | 1-2-2 | 120 | 120 | 0 | 4 |
8位 | 立教大 | 2-0-3 | 134 | 149 | -15 | 4 |
9位 | 早稲田 | 1-1-3 | 118 | 130 | -12 | 3 |
10位 | 法政大 | 0-0-5 | 114 | 146 | -32 | 0 |
春季リーグ戦結果
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 9月1日(土) | 国士舘 | ●24-28 | 日大八幡山 |
2 | 9月2日(日) | 日本大 | ●23-32 | 日大八幡山 |
3 | 9月8日(土) | 筑波大 | ●25-35 | 国士大多摩 |
4 | 9月9日(日) | 中央大 | ●20-25 | 国士大多摩 |
5 | 9月22日(土) | 早稲田 | ●22‐26 | 日体大健志台 |
6 | 9月23日(日) | 立教大 | ― | 明大和泉 |
7 | 9月29日(土) | 明治大 | ― | 国士大多摩 |
8 | 9月30日(日) | 東海大 | ― | 中大多摩 |
9 | 10月6日(土) | 日体大 | ― | 国士大多摩 |
戦評
リーグ戦前半を4連敗で終え、危機的状況に陥る法大。前節の中大戦から中2週間を空け、迎え撃つ相手は同じくいまだ勝ちがない早大だ。入れ替え戦争いから脱するためにも、必ず勝利したい一戦となった。
前半開始早々にまずネットを揺らしたのは早大だった。沖山葉太(スポ4)が攻め上がるも、放ったシュートはバーに跳ね返される。しかし仲村充(社4)が好セーブを見せると、そこから本田拓海(社3)が抜け出し速攻を決めるなどの連携のとれたシーンも見られた。その後は一進一退の攻防が繰り広げられ、前半の序盤を乗り切る。しかし中盤に早大に3連続得点を2回許し、そからジリジリと差を広げられて行く。山本祐輝(社3)や本田悠也(社2)が得点を挙げ、チームを盛り上げるも、そこからの追い上げとはならなかった。そして蓋を開けてみれば9-15と大幅なビハインドを背負い前半を折り返す。
なんとしても追い上げたい法大が後半早々に魅せる。服部流征(経3)の得点を皮切りに沖山・本田拓と3連続得点を奪取。その後も山本晃大(スポ3)とのコンビネーションプレーで田島走(社4)が連続得点を決めると、とうとう18-19と1点差まで迫る。選手陣のボルテージは一気に上がり、一気に攻撃のギアを上げる。しかしゴールバーやキーパーに阻まれ、どちらも1点を取れないまま、時間だけが経過していく。そんな重要な場面での1点をモノにしたのは早大の方だった。ここから怒涛の5連続得点を許してしまい、先ほど詰めた差は再び大きく突き放された。一度ついた差を埋めることができずに結果として22-26と敗戦を喫した。これにてリーグ開幕5連敗となり、今季のリーグ戦の負け越しが決定してしまった。
しかし、今節の敗戦はこれまでとは違う。副将の田島は今までになかった「追いつく雰囲気」を感じることができたと語る。後半に一度でも波を引き寄せられたことは、大きな収穫であり、復調の兆しと捉えていいだろう。明日は2部から昇格を果たし、勢いのある立大との一戦だ。今日の勢いを忘れずに攻撃につなげ、なんとしてもまず一勝をもぎ取ってほしい。(青木義貴)
インタビュー
田島走
ー今日の試合を振り返って
前半の出だしは良かったのですが、毎試合そうなのですが中盤で点差が開いてしまいました。その点差が後半の点差にもつながっていて、そこが敗因かなと思います。
ー今日の自分のプレーはどうでしたか
(後半の一点差まで迫ったところは)(山本)晃大とのセットプレーをここぞという時にやるということを決めていました。そのプレーができているだけです。
ーそれを踏まえて5連敗で負け越しが決定してしまいました
ほんとに厳しい状況に自分たちでしてしまったなと思っています。春と違ってこっちの(チームの)雰囲気もあまり良くないのもあって、そこから変えていかないといけないと思います。そして4年生がリーダーシップを張ってあとの試合引っ張っていかないければと思います。
ー中2週間あいての試合でしたが対策は
1年生の西を使うなどいろいろな状況を設定してやってました。前半の最後の10分で高い位置でのプレーがはまらないのもあり、早稲田対策が甘かったなと思います。
ー田島選手のポジションは、交代が多いですがどのように交代するタイミングなどを決めてますか
基本的にディフェンスを中心に考えていて、ディフェンスで入れるメンバーのバランスによって交代を決めています。
ー明日の立大戦へ向けて
今日これまでの試合の中で、これまでにはなかった追いつく雰囲気がありました。そこから同点そしてリードへとつなげる流れにはなってきてると思います。明日は前半からリードを確保して勝てるように頑張ります。
服部流征
ー今日の試合を振り返って
今シーズン全敗していて、今日の試合も結果的には負けてしました。でもチームの試合中の雰囲気の面では、どんどん良くなってきていると感じます。
ーご自身のプレーについてはいかがでしたか
春リーグの2試合目でけがをしてから、試合の感覚というのは完全には戻ってはいないです。自分としてはミスが多くなってしまったので、もっと丁寧なプレーを心がけていきたいと感じました。自分は引っ張り側のシュートが結構得意なんですけど、相手のキーパーもうまいのでそれを読んでくるだろうと見て、流しに打ってみたりしました。
ー2週間ありましたが早大への対策は
立教と早稲田の対策をしてきたんですけど、2週間あったのでどちらかというと雰囲気を良くするためのトレーニングが多かったです。対策はいつも通りだったと思います。
ーご自身のプレーの持ち味は
もう1人いる左利きの逆45の子よりも身長があるので、その子よりも上からシュートを狙っていけるかなと思います。
ー明日の立大戦へ向けて
今日は雰囲気は良かったので、しっかり落ち着いて、チーム全体が周りを見てプレーをしたら勝てない相手ではないと思います。なので落ち着いて頑張りたいと思います。
フォトギャラリー
- 厳しいディフェンスの上からシュートを狙う山本祐
- 速攻を走る山本晃
- 3得点をあげた本田悠
- 本田拓は確実にシュートを沈めチームを盛り上げた
- 攻守ともに出場機会を増やす黛
- 連携のとれたプレーで得点を重ねた田島
- 3枚目を守った沖山(左)、西
- 惜しくも開幕5連敗を喫した