【テニス】女子テニス部 関東大学テニスリーグ入れ替え戦 対日体大 単複ともに取りこぼしなく完全勝利!!未来へと『つなぐ』プレーで2部残留が確定!
入れ替え戦 対日体大
2018年9月23日(日)
法政大学多摩キャンパス内テニスコート
昨年は4年連続3部1位を獲得し、入れ替え戦に臨んだ法大女子テニス部。今年度は2部で開幕から2連勝するも、残りの3カードで連敗。2部リーグ5位の結果に終わり、3部リーグ2位の日体大との入れ替え戦へ。結果は昨年から劣らず、7-0の圧勝!見事2部残留を確実なものとした。
試合結果
トータル試合結果
7
法政大学
|
2
|
ダブルス
|
0
|
0
日本体育大学
|
5
|
シングルス |
0
|
ダブルス
|
勝敗 |
選手名 |
スコア |
対戦相手 |
D1 |
〇 |
林彩子(社4)・下地奈奈(社3) |
6-2,(3)6-7,7‐5 |
北原千波・江尻美奈 |
D2 |
〇 |
竹内あやか(社2)・横山祥子(社1) |
6-1,6-1 |
江口琴音・鈴木風咲 |
シングルス
|
勝敗 |
選手名 |
スコア |
対戦相手 |
S1 |
〇 |
林彩子(社4) |
6-2,7-5 |
小田爽佳 |
S2 |
〇 |
竹内あやか(社2) |
6-1,6-0 |
江尻美奈 |
S3 |
〇 |
下地奈奈(社3) |
2-6,7-5,6‐3 |
江口琴音 |
S4 |
〇 |
小松茉莉奈(経2) |
6-3,6-4 |
北原千波 |
S5 |
〇 |
横山祥子(社1) |
6-3,6-1 |
吉田彩 |
戦評
ダブルス
およそ4時間にわたる熱戦だった。D1は林彩子(社4)・下地奈奈(社3)ペアが出場。関東学生選手権(夏関)準優勝を飾ったペアが粘り強く試合を展開し、チームに勢いをもたらした。第1セットを6−2で先取するも、第2セットは苦しい展開に。ブレークされると取り返す互角の戦いが続き、タイブレークに突入。2−2から4連続でポイントを許し、(3)6−7でこのセットを落としファイナルセットにもつれ込んだ。ファイナルセットでは悪い流れを断ち切るタイミングを見計らった。第6ゲームでは痛恨のブレイクを許すも、あきらめなかった。下地の安定したストロークと、林の前衛での動きがかみ合い、第9ゲームでブレークバックに成功。勢いそのまま7-5で試合を制した。「奈奈は後輩だけれどもよく話をするし、プレー中は本当に助けてもらうことが多い」(林)と語ったように、およそ2年間にわたる2人のダブルスに笑顔で終止符を打った。
D2では竹内あやか(社2)・横山祥子(社1)が快勝した。第1セット第2ゲームでブレークに成功すると、続く第4、6ゲームもブレークし先取。立ち上がりポイントのカウントが悪い場面で少し緊張していた横山に竹内が声をかけるなど、昨年から横山と同じように1年次からリーグ戦に出場している竹内の優しさが光る。続く第2セットも第1ゲームからブレークに成功すると、止まらなかった。竹内のフォアハンドに加え、横山のサイドラインを狙うプレーで6-1とストレート勝ちで全勝勝利に向け、好発進した。
シングルス
S1として入れ替え戦で最後にコートインしたのは、これが最終試合となる主将の林彩子(社4)。第1セットでは相手のミスが目立ち、競ることなく取ることに成功。続く第2セット、相手が調子を取り戻し接戦となる。鋭い球を打ち込まれるも食らいつき、際どいコースへの巧みなショットなども見せ、試合は5−5で11ゲーム目に突入。他の試合も終わり、チーム全員が応援する中で行われた。ここでまたも相手がミスショットを続け、6−5と勝利まであと一歩。林はミスなく相手を揺さぶり、最後はしっかりキープし、チームとしても、自身としても最終試合となるこの試合で見事白星を挙げた。意地と執念を見せつかんだこの勝利、そしてチームメイトの歓喜に包まれ、テニス人生に幕を下ろした。
S2にて登場したのはダブルスを勝ちで終えた竹内あやか(社2)だ。彼女の力強いプレーは今なお健在し、今季を締めくくるには素晴らしい圧巻のストレート勝ちを見せた。第1セットから相手のミスを引き出すプレーで着実に点を重ねていく。相手の予想を上回る不意打ちのストロークを決めるファインプレーをも見せ、6-1でこのセットを締める。続く第2セットも竹内は絶好調。自分のペースを掴んだまま第2セットは6-0と圧勝でフィニッシュした。今年、関東学生トーナメント大会ベスト16に入り、入れ替え戦でもその意地を見せた竹内。来年またさらなる飛躍を目指す。
S3に登場したのは、1時間前にダブルスで4時間の激闘を制したばかりの下地奈奈(社3)。1ゲーム目をキープし始まった第1セットだったが、ストロークの調子が悪く次々にセットを落とす。持ち直すことができず、2−6で第1セットを奪われる。入れ替え戦7試合全勝という目標のためにも落とせない第2セット。疲労や調子の悪さも見え、なかなか本来の力を出せない下地は、1−5と追い込まれた状態に。しかしここで時折相手が足を気にする姿を見せる。相手が思うようにプレーできない中、ミスなく着実に得点していき第2セットを奪取。勝負の第3セット、相手も治療を受けて臨んだ。デュースまでもつれ込んだ1ゲーム目、幾度も相手にアドバンテージを取られるも、粘りを見せキープすると勢いづき3−0に。試合は3時間を経過していた。疲れもピーク。しかし最後の最後まで全力だった。後半ではボレーやスマッシュなども決め、約4時間にも及ぶ激闘を勝利で収めた。
S4は小松茉莉奈(経2)がストレートで勝利を収めた。第1セット、互いのミスで点を取り合う展開が続き3−3と接戦に。しかし、常に攻めの姿勢でプレーする小松はここから勢いを増す。7ゲーム目をブレークすると、ナイスショットを多く見せ、そのまま6−3で第1セットを取る。第2セットでは第1ゲームを落とすも、息を吹き返し第2ゲームをブレーク。流れは完全に小松の方へといき、4−1と勝利まで残り2ゲームとなった。しかし、疲労なのか、ここから相手がほとんどの球を緩いロブで返すように。これに翻弄された小松は、積極的に打ち込んでいくもミスショットを連発し4−4に追いつかれる。それでも攻めのスタイルを崩さなかった小松。功を奏し、6−4でストレート勝ちをした。
S5は笑顔あふれるルーキー横山祥子(社1)の活躍が光る。立ち上がりは決して順調ではなかった。第1セット第2ゲームでブレークを許すも、次ゲームでブレークバックを許すなど、根気が求められる試合展開に。それでも第4ゲームから自分のペースをつかむと、6-3で先取に成功。続く第2セットも第1ゲームをブレークすると、勢いが止まらなかった。第1セットでは浮いた打球を打ち込まれてしまったものの、プレーを修正。丁寧にキープし6-1と鮮やかな勝利を飾った。
(記事:下石川愛実、梅原早紀、吉田あゆみ)
選手インタビュー
林彩子(社4)
ー今日の試合を振り返って
ダブルスは絶対勝ちたいという中で、ファーストは相手のミスもあって取れたのですが、セカンドからだんだん相手も良くなってきて。自分とか(下地)奈奈のダブルスは、リーグずっと組んでたのですが、いつもファイナル行っていたので今日も長くなるとやってて。でもファイナルで(ゲームが)2-5まで行った時はやばいなってほんとに思ったのですが、今日は応援で男子もみんな来てくれてすごい応援で諦めずに頑張れて。自分も最後だし本当に勝ちたいと思ってやりました。
ー昨年からずっと下地選手と組まれていました
去年の新進ぐらいから2年弱組んでいて、リーグの前の夏関でやっと結果が出て。奈奈は後輩なんですが、本当にいつもダブルス中は助けてもらうし、お互いによく話もするし、それがやっと夏関ぐらいから良い形が分かってきて、勝ち切れる試合もでてきたので、今回はこのリーグも最後まで2人でやってこれて良かったです。
ーシングルスの試合では、セカンドセットから流れが変わりました
ファーストは相手のミスが多くて取れて、セカンドは向こうの良いボールがだんだん入りだして、自分もちょっと疲れが出て足が止まっていたので、結構打たれてしまって。でも途中でベンチコーチ入ってもらって、そこでアドバイスをもらって意識したら、また自分のペースになってきて。でも途中とかは足がついてこなくてやばいなって思ったのですが、ダブルスと一緒で、今日はもうみんながついていてくれたので、今日は最後は絶対勝とうと頑張りました。
ー4年間を振り返って
自分の中でこの4年間は、本当に結果が出る時も出ない時もたくさん経験して。リーグもずっと3部で入れ替え戦が勝てなくて、やっと去年勝てて。でもやっぱり最後自分が4年になった時っていうのが、もち入れ替えで去年勝って上がれたのは嬉しかったのですが、自分がキャプテンになるってことで、2部に残留するのはもちろん、1部昇格できるチームを作っていくというところで、やっぱり4年生が一番色々部活のことで考えたこともあって。だからこそテニスは最後が一番楽しくて結果も出たので。楽しい4年間でした!
ー昨年の2部昇格を確実にした試合は林選手のシングルスの試合でした
すごい嬉しいというか、ほっとしました。去年は結構、まあ今でもそうなんですが、上がれる上がれる言って最後上がれなくて、本当に実力は一緒で。去年もみんなで勝つっていうので、自分はポジション的にも取れるところにいたので絶対に勝たなきゃいけないというプレッシャーはあったのですが、しっかり勝ちきれて嬉しかったというのは覚えています。
ー2部リーグの印象は
毎戦が入れ替え戦みたいで。今までリーグは3部だと簡単に勝って、本当に入れ替え戦だけがすごい試合っていうのが多かったのですが、今回は1戦目からみんなファイナル行ったりと強い相手で。逆に自分は最後リーグが楽しくて。でも惜しい試合もあったのですが、競ったとこで取られてしまうのが2部との差だなって思いました。でも最後に良い経験ができました。
ー同期の大森祐里選手に思うことは何でしょうか
今年とかはいっぱい入ってきた中で、自分の同期は1人しかいなくて。結構自分は1年の頃から試合に出てて、その時にベンチコーチに入ってもらって、色々支えてもらっていて。4年になっても自分が主将、祐里が副将という立場で支えてもらうという、本当にずっと支えてもらって。いるだけで本当に良かったって思えて。同期は少ないのですか、少ないからこそ2人で色々話し合えてやってこれたので、1人の動機が祐里で本当に良かったなって思います。
ー主将としていかがでしたか
自分は全然主将っていうキャラじゃなくて。引っ張って行ったというよりかは、後輩とかみんなに支えてもらってやってこれたっていうのが大きいので。でも自分の中でも変わろうって思って色々やってきて、最終的に今日良い形で持ってこれて。ただやっぱり、後輩とか監督とかコーチとか、本当に周りの支えが大きかったなって思います。
-思い出に残っている試合は
去年の入れ替え戦のダブルス、シングルス両方濃いなって思いますね。あ、でも今日のダブルスもです(笑)。やっぱり今日のですかね。ファイナルセットで2-5の時どう取ったんだろうって感じではあるんですけど(笑)、やっぱりチームの力ってすごいなって改めて感じました。
ー今後の進路は
選手としてはもうやらずに普通に就職します。休みの日とかに軽く続けられたらなって感じです。
ー法大テニス部はどのようなチームだと思いますか
元気で楽しいです!それなりに上下関係はちゃんとやっているのですが、2部でやっていてもどこの学校よりもおうえんが、うるさいってぐらいすごくて(笑)。みんな本当に元気なチームです。
ー後輩に向けて
また来年2部で戦えて、本当に頼もしい後輩ばかりなので、しっかり今年の経験を自信にして、来年はもっと上にいけると思うので、もう1年みんなで元気に勝っていってほしいです。
大森祐里(経4)
―4年間を振り返って
そうですね、1年生の時はたぶん部のみんなが経験していますけどすごく仕事が多くて、入りたての4,5月くらいはずっと彩子に「辞めたい、辞めたい」と言っていました(笑)。その中で彩子はテニス推薦として入部して私は指定校推薦で入ったので、同期2人ということでお互いがお互いを支えあってここまでやってくることができました。すごく先輩や後輩も助けてくれて、すごくみんなに感謝が絶えない4年間だったように思います。
―昨年は悲願の2部昇格が決める瞬間にも立ち会いましたが当時を振り返って
私はサポートとしての立場だったんですけど、本当にチームが一丸となって戦った1年だったと思っています。卒業された先輩方も、2部昇格に向けてのチーム作りや試合に出場する選手のサポートの仕方も素晴らしかったです。そんな先輩方に頼った形にはなってしまっていたのですが、みんなで目指していたので個人的にはリーグが始まる前にはすごく(目標が)達成できる気がしていました。サポートとして関われたことが本当に私のテニス人生においても思い出に残っている出来事です。
―昨年の4年生が卒業し、林選手と2人でチームを作り上げてきました
そうですね、去年の先輩方にも代を交代するときにすごく心配されていました(笑)。でも彩子と話して、去年と同じようにやらなきゃいけないと重圧に感じなくてもいいね、という話をしました。昨年の4年生は人数が多かった分、部の事を隅々まで見てくださっていて。でも私たちは人数が少ない分、チームの状況にあった環境づくりを行っていこうということで、みんなの意見を聞いて取り組んできました。
―同期の林選手に向けて伝えたいことは
本当に『ありがとう』という言葉しかないですね。彩子がいなければ1年生でつらかった時期をやり遂げられた自信もないですし、ここまで絶対続けてこれなかったと思います。今引退したという実感はあまりないのですが、4年間やってきて本当に良かったですし、いろんな経験をできたことはすべて彩子のおかげだと思っています。支えてくれてありがとうという気持ちです。
―後輩へ向けて
代を交代する下地と吉田には、この1年間すごく頼ることが多くて。2人には負担をかけてしまった部分もありますし苦労をかけてしまっていたのですが、本当に頼りになる2人だと思っています。今代を交代するにあたって全く不安はないですし、2人らしいチームを創ってくれると思っています。頑張ってください!
―応援してくださったご家族やスタッフの方に向けてメッセージをお願いします
トレーナーの方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。2部でここまでみんなで戦ってこれなかったと思いますし、身体のケアをすごくしてくださいました。大学の部活を通して本当にいろいろな方に支えられているなと感じることが多かったです。監督や助監督、コーチをはじめ、試合に足を運んでくださったので、私もこれからはOGの一員としてしっかりこれからのみんなを見守っていければと思っています。
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