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【テニス】全日本学生テニス選手権大会 6日目 大友、決勝進出はならずも1週間後のリーグ戦に向け手応え!

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【テニス】全日本学生テニス選手権大会 6日目 大友、決勝進出はならずも1週間後のリーグ戦に向け手応え!

全日本学生テニス選手権大会 
男子シングルス準決勝
2014年8月24日(日)
岐阜メモリアルセンター

大会6日目は単複準決勝が行われた。法大からは大友がシングルスで出場。昨年のインカレで敗れている難敵でリベンジを誓ったが、結果は惜しくもストレート負けに終わった。

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試合後の両選手による握手(左:大友、右:岡村(早大))

試合結果

男子シングルス準決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
大友優馬(スポ3) 4-6,1-6 岡村一成(早大)

戦評

 大会6日目は準決勝が行われた。法大で唯一シングルスで出場した大友は、昨年のインカレ(3回戦)で敗れている相手・岡村と対戦。「いつももつれる試合なのでリベンジしたい」と語り、この試合に挑んだ大友は第1セット序盤。得意のサービスからのネット前につめて、ボレーでフィニッシュという形にもっていきたかったが、過去何回も対戦している相手のため思うようなテニスをさせてもらえない。それでも第4ゲームまではお互いにキープし合う緊迫した展開。そして迎えた大友のサービスゲームである第5ゲーム、ネット前につめた大友の横を抜くパッシングショットがきれいに決まり先にブレイクをされてしまう。「先にサービスゲームをブレイクされてしまって追いかける展開になって主導権を握られてしまった」とここからは追いかける展開に。早いところブレイクバックし互角の展開に持ち込みたいところだったが、相手はなかなか崩れない。ブレイクするチャンスがやってきたのはゲームカウント4-5と、もう後がないところだった。相手の連続ミスで40-15とし、ブレイクポイントを握ると大友はここで仕掛ける。甘くなった相手のサービスに対し強烈なリータンで応戦するとネットにつめる。しかし、「仕掛けたらスーパーショットがきちゃって」と相手が返した球がサイドライン上に突き刺さる。40-30となって2度目のブレイクポイントも大友がネットにかけてしまいデュース。こうなると流れは完全に相手の方にいってしまった。結局第1セットは4-6とされてしまう。
 第2セット、大友のサービスゲームで始まると観客もどよめくほどの大友のスーパーショット4連続で幸先よくキープする。第2ゲームは善戦しデュースまで粘るも、ブレイクできずに迎えた第3ゲーム。40-30とゲームポイントを取りながらも追いつかれ、三度のデュースを経てここをブレイクされてしまう。その後は完全に相手のペースとなってしまい、1度もゲームを取り返すことなくゲームセットとなってしまった。「ネットにつめたほうがポイントも取れると思ってやったんですけど、なかなか相手のパッシングの精度がよくてそれにラケットが届かなかったり、ボレーも浮いて決めきれなかった」。こう振り返った大友、悲願の決勝進出とはいかなかった。
 

 法大のインカレ全日程が終わった。シングルスではベスト4に1人・ベスト16に2人が輝き、ダブルスではベスト8に3ペアが輝いた。これは昨年以上の結果である。1週間後に始まるリーグ戦に対し、植村直己監督も「ダブルスは4ペアいますしシングルスも10人近いメンバーがいますから、あとは調整次第」と自信を見せている。インカレに出場したメンバーはここで見つかった課題や収穫を確実に自分のものにし、リーグ戦に挑んでもらいたい。学生テニスの夏はまだ終わらない。(渡邉大地)

試合後の選手のコメント

植村直己 監督

―大会全体を振り返って
厳しい中で男子は予選から上がって9人本戦に勝ち上がり、ダブルスが4ペア本戦に出場ということで。シングルスは昨年ベスト8に1人とベスト16に1人だったのですが、今回はベスト4に1人でベスト16に2人で、ほんの少しですが成績があがったかなと。ダブルスについては昨年ベスト16に2組しか入れなかったのですが、今回(男子)はベスト8に2ペアとベスト16に2ペア入ることができて。ダブルスの練習もかなりやってきて少し成果が出てきているように思いました。シングルスのほうで、本来力のある選手である竹内(遥丞・社4)や小村(拓也・経3)が早い段階で負けてしまったというのは、春関で上に勝ち上がったことで無意識に気持ちが守りに入ってしまっていたのかなと。プレーからもそういった感じが受け取れたので。守りに入るというのは、勝たなくてはいけないということを思ってしまって、のびのびとプレーができなかったというか、ラケットをうまく振り切れていなかったりだとか足の動きが少し遅くなったりだとかというところがあったので、そこが反省点かなと。ただそういうのはそういうことが分かっていれば次のリーグ戦に向けて課題として修正していくことで、リーグ戦ではうまくやってくれるとは思うんですけどね。大友については、春関ではベスト8でその後に関東オープンで決勝に行ったりフューチャーズで本戦にあがって1つ勝ったり、そういった自分より上のレベルの人が出ている大会で経験を積んだことで少し実力があがってきたかなと。今回あまりプレッシャーもなく比較的のびのびとプレーができて、この大会でベスト4というのは過去にも数名しかいないので本当に頑張ったなと思います。ほかにも、大塚(拳之助・経4)もベスト16ということで、就職活動や教育実習でなかなか練習不足なところがあったなかでよく頑張ったと思います。杉本(椋亮・社3)は昨年のリーグ戦で途中で痙攣して負けてしまって。本人としてもとても悔しい思いをして、その悔しい思いをばねにトレーニングなどへの取り組み方が変わってきたことでフィジカル的にも強くなりましたね。そういう頑張りが単複の両方の結果に表れていると思います。高校の実績から比べてもすごく伸びてきているので今回の大きな収穫ですね。予選から勝ち上がったメンバーとしては、塚越(雄人・経2)は本当にあと2点でベスト16入りというところまでいったのですが、限界が来てしまったというか、ラリーをすれば勝てるとわかってはいてもできなくなってしまったんですかね。少し残念でした。でも新進戦などから比べれば随分調子があがってきていますよね。中島(佑介・スポ3)は同士討ちで大塚に負けてしまいましたが、もっと先輩に挑んでいく気持ちがあってもよかったかなと(笑)予選で負けてしまいましたが村上(彰啓・経2)も惜しかったですし。まあ全体的には昨年より少し成績もあがってきていてよかったと思います。ベスト8以上になると結局いつもの関東一部のチームのメンバーと戦うことになりますが、昨年はそこまで残れたのは竹内だけだったわけで、今年はそこに残ることができたというのは進歩ですね。

―今日の大友選手の試合について
本人もだいぶ疲れが溜まっていたみたいで、第1セットの終盤までは攻撃が良くできていたんですけど、その後ちょっと攻めなくなったかなと。もっと速いボールが深くにいっていたのにちょっと浅くなってしまって、あとで聞いたらひじが少し疲れでうまく動かなくなっていたようでね。岡村選手とはもう何回か対戦していて、大友の強打を警戒していたと思うんだけど、それができなかったかなと。

―今大会ダブルスの成績がよかったですね
キャプテンの大塚がダブルスの練習を重点的にやろうということを言っていて。昨年リーグ戦で慶應にダブルスは0‐3で負けていて、代替わりしてすぐにまずダブルスを強化しましょうという話になったんですね。ちょうど同じ時期に私もナショナルチームのコーチにダブルスの指導を教わる合宿に参加したこともあって、そこで学んだことを少しずつですが伝えていっています。大塚を中心にダブルスの練習にかなり時間を割いてやってきたことが、やっと少し形になったかなという感じですね。

―女子ダブルスは初のベスト8でした
女子はなかなか人数が少なくて、スポーツ推薦もほとんどいないので、そのなかで初のベスト8入りは素晴らしいですね。ちょうど入ってきた江見(優生乃・社1)はインターハイでダブルス準優勝の経験があって、水沼(茉子・スポ4)と組ませた方がいいかなと思ってペアを変えたんですね。まあ4年生と1年生なので組んで日は浅いんですけど、インカレの最中にすこしずつ息があったプレーが見られる場面があったのでペアとして良くなってきたと思います。もともと一人一人は実力のある2人なので、もう少しかみ合ってくればすごく良くなると思いますね。

―もうすぐリーグ戦ですが、まず女子のチームはいかがですか
ダブルスがインカレでベスト8に入ったというのは、3部のチームあるいは2部のチームにもいないんじゃないかと思います。ですからそういう意味では相手はダブルスを捨ててくると思うんですね。水沼も江見もシングルスでも力のある選手なので、リーグ戦ではそのシングルス上位も捨ててくる可能性があるかなと。そうなるとダブルス2番手と下位のほうが勝負となってくると思うんですね。やはり上位は水沼たちが確実にとって、あとは青木(柚里香・現3)・川島(知枝・社2)江見と、新人の長野(あさか・社1)っていうのがいて二次予選で決勝まで残ったりもしたんですけど。なんとか5人はいるので戦えるメンバーはいます。でも代わりがあまりいない状態ではありますね。まあ1年生が少し入ってくれたので応援も少し人がいるのは大きいですね。あとは、最近少し成績を残してきたことで上の方の学校が対抗戦をしてくれる機会等が増えたので、チーム力もすこしずつ上がってきたと思いますね。

―続いて男子のリーグ戦については
初戦の明治は選手層が厚いということで、今回伊藤君という明治のレギュラーか控えかくらいの選手が一番よかったので、それはつまりそのレベルの選手がたくさんいるということになるので。ダブルスもインカレでベスト8に1組残っていて、全体的に実力のあるチームですね。まず第1戦は非常に厳しい戦いになると思います。そこを乗り切ることができれば、うちのチームとしては3戦目までが山になってくると思うのでそこまで良い勢いを持っていけるかなと。まあうちもダブルスは4ペアいますしシングルスも10人近いメンバーがいますから、あとは調整次第ですね。今回ベスト4に入った大友はもちろん、竹内もリーグ戦ではやってくれると思うので、シングルスは本当に期待しています。あとはダブルスをしっかりリードできるか、そこにかかってくると思うので。とにかく第1戦を乗り切るのが大きなポイントになると思いますね。

―リーグ戦に向けてのポイントは
インカレで中島・塚越がすごく気合をいれてやった試合があって、ああいう試合ができれば誰だってチャンスがあると思うんですね。ただそれは次の日にはできなかったので、メンタル的なタフネスさといいますか、そういうものがあれば実力は出せるはずなんです。気持ちの面で、精神的強さは試合を重ねるにつれて身体的な疲れとともに落ちてきちゃうと思うんですね。でもその気持ちを落とさずにいれば、いいプレーができるチャンスは十分にあると思います。まあ、守りに入らずに、また王座に行きたいということが第一ではなくて、それぞれが実力を出し切ることに重きを置いてやれば、自然と良い結果は出てくると思うので。目の前の試合に集中するということをやってほしいなと思います。

大友優馬(決勝進出を逃すも、法大で唯一ベスト4に輝く)

―惜しくも敗れてしまいましたが、今のお気持ちはいかがですか
やっと終わったなって感じです。

―今日の試合を振り返ってみると
内容的には相手が良かったというのもあるんですけど、先にサービスゲームをブレイクされてしまって追いかける展開になって主導権を握られてしまって第1セットを取られたのが敗因ですね。

―その第1セットですが、こちらはなかなかブレイクすることができませんでした
最後の4-5でブレイクポイントが2本あったんですけど、そこで仕掛けたらスーパーショットがきちゃって、ちょっと心が折れました。

―試合を通して、ネット前につめても相手に上手くかわされてしまったように見えました
果敢にネットにつめたほうがポイントも取れると思ってやったんですけど、なかなか相手のパッシングの精度がよくてそれにラケットが届かなかったり、ボレーも浮いて決めきれなかったり、展開が悪かったですね。

―岡村選手(早大)とやってみて
何回もやってるんですけど、弱点が無くなってきてるように思います。やっぱり強かったですね。

―リーグ戦で再戦があるかもしれませんが
リーグ戦では負けません(笑)

―インカレの総括は
戦績自体はベスト4で満足していい結果だと思うんですけど、ちょっとドローに恵まれたところもあって。インカレインドアがベスト4だったのでそれ以上目指していたので、良かったですけどそれ以上行きたかったなって思います。でも結果どうこうよりも、1戦1戦楽しむことを考えてやっていたのでそれが結果に結び付いたのではと思います。

―シングルスでは法大の砦として最後まで戦いましたが
寒川(雄太・スポ1)だったり、中島だったり、安田(忍・トレーニングアドバイザー)さんや監督にも残ってもらって、支えてくれた人がたくさんいた中で試合していて、応援してもらっている分勝ちたかったですけど勝てなかったのがすごく悔しいです。

―ダブルスのほうはいかがですか
ダブルスは、昨日負けたのが悔しかったですけど全国ベスト8っていうのは僕と松森(裕大・社4)さんとのペアでは初めてだったのと、ベスト8決めの試合(村松・岩崎ペア(早大)との対戦)で12-10というスーパータイブレークを取れたこと、スーパータイブレークは取れないっていうイメージがあったのでそこを取れたのはすごくうれしいです。

―すぐにリーグ戦が始まりますが
体調整えて、法政大学のメンバーとしてチームを背負って戦うことになるので、チーム全員で王座にいって優勝できるようにまずはリーグ戦を戦っていきたいです。

フォトギャラリー

  • 20140824-thumb1-160x160-9258試合後の両選手による握手(左:大友、右:岡村(早大))
  • 20140824-thumb2-160x160-9259強烈なフォアハンドを放つ大友
  • 20140824-thumb3-160x160-9260ノータッチエースを6回奪ったサービス
  • 20140824-thumb4-160x160-9261大友のバックボレー
  • 20140824-thumb5-160x160-9262必至に食らいついたが、もう一歩届かなかった
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