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【テニス】全日本学生テニス選手権大会 5日目 大友がインカレでは初めてのベスト4進出!!

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【テニス】全日本学生テニス選手権大会 5日目 大友がインカレでは初めてのベスト4進出!!

全日本学生テニス選手権大会 
男子シングルス準々決勝、男女ダブルス準々決勝
2014年8月23日(土)
岐阜メモリアルセンター

大会5日目を迎え、ベスト4を決める熱戦が繰り広げられた。法大からはシングルス唯一残っている大友、ダブルスでは中島・塚越ペア、松森・大友ペア、水沼・江見ペアが出場した。

大友はインカレ4強入り!!

試合結果

男子シングルス準々決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
大友優馬(スポ3) 6-1,6-3 田中亮寛(亜大)

男子ダブルス準々決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
中島佑介(スポ3)・塚越雄人(経2) 2-6,2-6 高田航輝・上杉海斗(慶大)
松森裕大(社4)・大友優馬 2-6,6(5)-7 井上善文・近藤大基(慶大)

女子ダブルス準々決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
水沼茉子(スポ4)・江見優生乃(社1) 1-6,2-6 梶谷桜舞・林恵里奈(早大)

戦評

 いよいよインカレも大詰め。ベスト4をかけて各コートで熱い試合が展開された。法大からは男子シングルスの大友。男子ダブルスの中島・塚越、大友・松森ペア、女子ダブルス水沼・江見ペアが準決勝進出を目指した。
 女子ダブルスは昨日、女子部史上初となるベスト8を決めた水沼・江見ペア。この日は第2シードの林・梶谷(早大)ペアに向かっていった。両者ブレイクする立ち上がりとなるが、早大ペアの巧みなボレーにてこずり徐々にペースを握られてしまう。第1セット、第2セットともに試合が進むごとに崩されていき終わってみれば1-6、2-6での完敗。水沼・江見ペアの挑戦は準々決勝で終わりを告げた。
 シードらしく危なげない試合運びでベスト8への勝ち進んだ大友はこの日も持ち前の攻めのテニスで敵を圧倒していく。対戦相手の田中(亜大)は3回戦で今大会第1シードである大城光(早大)を下すなど連続でシードを撃破する快進撃を見せていたが、第1セット早い段階で大友がブレイクすると、 流れは大友に。サービスゲームはしっかりキープし、相手サービスには強気のリターンやロブやスライスを混ぜて緩急自在に試合をコントロール。まずは6-1でセットを奪う。第2セットは田中に粘られるシーンも多くなったが要所を締めてポイントを重ねていく。マッチポイントの場面では強烈なサービスエースを決めて準決勝進出、インカレでは自身初となるベスト4となった。
 春関、夏関で敗れた相手に3度目で初勝利を収めベスト8に進出した中島・塚越ペアは前日、杉本・山田ペアを破ったライバル慶大の強豪コンビ、高田・上杉ペアと対戦した。巧みなコンビネーションを武器に戦う高田・上杉ペアに対抗したいところであったが、まったく自分らのリズムを作れず、試合は常に劣勢で進んでいく。「自分らの展開にできなかった(中島)」とまったくいいところなくそのままストレート負けを喫した。
 大友・松森ペアも同じく慶応のダブルスの柱であり第2シードの井上・近藤ペアと激突。大友・松森はサービスゲームに絶対的な強さを誇るがキープが続いた5ゲーム目にブレイクを許してしまい、そこでリズムを崩したか、2-6と奪われてしまう。第2セットも同じく両者サービスを守り続ける緊迫した展開。しかし先にブレイクをしたのはまたも井上・近藤ペアだった。追い込まれた状況で相手のサービスゲームとなったが、それでも大友・松森ペアは食らい付き先にマッチポイント。連続でポイントを取られながらも最後は大友の鮮やかなリターンが決まり、今日始めてのブレイクで5-5に追い付く。すると再びブレイクされるもまたも第12ゲーム、デュースまでもつれ、アドバンテージを取られながらも決死の粘り。松森のリターンエースに大友のポーチからのボレー、そして3度目のデュースでアドバンテージを奪うと最後は大友のリターンエースが決まりタイブレークへと入った。タイブレークは先手を取るも逆転され、追いかける展開になってしまう。最後は松森のサーブを慶大ペアが返すが打ち損ねとなり、ふわりと浮いたボールは大友の頭の上を越していき、コートでワンバウンド。粘りを見せるもあと一歩届かず、準々決勝敗退となった。

 男女ともダブルスは昨年と比べ成長を遂げた。女子はついにベスト8と女子部において新たな歴史を刻む結果を残し、リーグ戦、2部昇格へ向け上々だ。男子は昨年は主要大会でダブルスの苦戦が続いたが、今年はベスト8に二組、ベスト16の二組も試合内容はベスト8の牙城を崩すのも時間の問題と感じさせる内容であり、苦手であったダブルスで力をつけてきた。リーグ戦で最初に行われるのはダブルス、チームに勢いをつけるためにもダブルスの飛躍は今後への期待を高めてくれる。
 そして、法大勢で唯一残ったのはシングルスの大友だ。法大シングルスの”柱”である竹内遥丞(社4)、小村拓也(経3)のシード勢が早々と破れるなか、第9シードとして順当に力を見せつけ勝ち進んできた。昨年ベスト32からさらなる進化を遂げる大友は準決勝で岡村一成(早大)と激突。昨年ベスト16をかけて岡村と戦い、あと1ゲーム奪えば勝利というところから逆転を許した相手だ。リーグ戦でも対戦し、お互い手の内を知り尽くした好敵手との一戦、法大勢の期待を一身に背負い、大友は明日、準決勝へ挑む。(芳野史征)

試合後の選手のコメント

松森裕大・大友優馬ペア(第2セットは粘るも、惜敗。ベスト8に終わる)

―今日の試合を振り返って
松森:正直悔しかったですね。
大友:目標がベスト4以上だったので。内容はあれですけど、勝ちたかったなと思いました。

―第2セットは5-6の土壇場でブレイクし、いい流れでタイブレークに入れたと思うんですが
松森:ブレイクしていい感じでタイブレークに入れたという意見もあるんですけど、結局4-4でも5-5でもブレイクされて相手にリードされてしまった展開だったので、あそこはしっかりキープして逆にこっちがリードしたところで臨んで、リターンゲームを積極的にいきたかったです。

―最後の球はウォッチだったんですか
大友:届かなかったです
松森:僕も大友が届くと思ったので、反応できなかったです。

―試合終了後にお二人でアツい握手をしていましたね
大友:そういう雰囲気だったので、なされるがまま(笑)松森さんが最後だったので。
松森:そうですね。最後のインカレだったので。

―その最後のインカレでしたが、今のお気持ちはいかがですか
松森:終わったなという気持ちよりかは、リーグがもう1週間後に迫っているのでそこに向けてどのように調整していくかで、頭を切り替えていきたいです。

―慶大の井上・近藤ペアはリーグでもお二人が対戦する可能性がある相手ですが、次回対戦するときはどうやって戦いますか
松森:相手のパターンは全部一緒だったので、それを最後のほうは冷静になって見れたので、第2セットのように序盤からできれば全然勝つチャンスがある相手だったので、リーグでもし当たったらしっかり勝てるように準備していきます。
大友:リーグ戦だと、声を出すペアは勢いに乗りやすいと思うので、それを勢いに乗せないようにいろいろな作戦を駆使しながら、出る杭は打つようなダブルスをしたいなと思います。

―大友選手、今日のシングルスを振り返ってもらっていただけますか
大友:今日は簡単に勝てました。1回試合をやったことがあって、その時はファイナルセットまでいっていて結構粘っこい相手でやりにくい相手だとは思っていたんですけど、粘ってくる分自分が我慢すれば勝てると思っていたので、頑張ろうと思って気合い入れてやりました。

―これでベスト4ですね
大友:「シードが倒れていた分ベスト4が楽だ」という意見もあると思うんですけど、結果は結果なので。目標としていた「ベスト4以上」というのが達成できたので、これからはどこまでいけるのか自分を試せるので、あと2日しかありませんけど頑張りたいです。

―明日は早大の岡村選手が相手ですが
リーグ戦での1回しか勝ったことがなくて、去年もインカレで負けていて、いつももつれる試合なのでリベンジしたいです

―改めて、あと1週間でリーグ戦ですがこのペアとしてはどういう取り組みをしていきますか
松森:この結果に満足していないので、しっかり練習してリーグでは全勝して法政の要になれるようにしていきたいです。
大友:コンディションを整えたいです。

―最後に松森選手はリーグ戦、大友選手は明日の試合に向けて意気込みをお願いします
松森:最後のリーグなので、1番上でみんなを引っ張っていけるように、王座に行けるように1戦1戦頑張っていきたいです。
大友:コンディションを整えたいです(笑)明日はしっかりリベンジして。優勝をしたいのでまずは明日に全力を注ぎたいです。

中島佑介・塚越雄人ペア(自分たちの展開にもっていけず、惜しくも4強入りを逃す)

―今日の試合を振り返って
中島:ベスト4懸けて勝ちたい試合だったんですけど、相手の勢いにというか、僕たちがやりにくい部分があって、(自分達の)展開に持ち込めなかったです。
塚越:昨日、いいテニスで勝てたので今日負けて悔しいですけど、自分たちもそこまで悪くなかったのでリーグ戦も近いのでしっかり修正していきたいです。

―やりにくかった部分とはなんでしょうか
中島:リターンがしっかりしていて、全体的にすごく隙がないテニスをしていたので、こっちが付け入る隙が見当たらなかったかな、と思いますね。
塚越:中島さんが言った通りで、隙が全然なかったのと相手もしっかり決めてきて、こっちが「ここから頑張ろう」と思っていてもしっかりポイントをとってきて、相手によって自分たちのペースにできなかったと思います。

―昨日と比べると声が出ていない印象でした
中島:まったくポイントがとれなくて、こっちも気持ちが下がってしまって、もっと気持ちを前面に出せるプレーができればよかったんですけど。まあそれはリーグで出せるように頑張ります。

―相手の高田・上杉ペアはリーグ戦でも当たる可能性が高いペアですが印象はいかがですか
中島:強いです。本当にしっかりしていて、高田はストロークが良くて、上杉は前で動いてきて、すごくやりにくいペアなのでリーグ戦では切り替えてしっかり分析しながらやっていきます。
塚越:リーグ戦でも出たら当たるかもしれないので、今日やってみて色々思うこともあったので、しっかり話し合えば昨日みたいな試合ができると思うので今日の試合を反省してまたしっかり練習やっていきたいです。

―インカレ全体を振り返って
中島:すごくいい大会だったと思います。自信がついた部分もありますし、逆に欠点も見えたので、リーグに向けていい試合になったと思います。
塚越:僕も2回負けていた相手に勝てたので自分でもいい大会だと思っていて、そのよかったところを1回じゃなくてつなげて、毎試合できるようにより一層やっていきたいです。

―リーグ戦に向けてインカレで見えた課題はなんでしょうか
中島:サービスゲームの強化だったりリターンゲームの工夫だったり、本当に基礎的な部分を見つめ直してやっていきます。
塚越:僕もしっかりサービスゲームをキープできるように、残り期間短いですけど意識して調整して、ストレートや色んなボールが使えるように意識していきたいです。

―リーグ戦への意気込みお願いします
中島:3年なのであと2年しかないリーグなので、もうプレッシャーを感じるというか楽しみながら、楽しく、「法政らしく」戦って、結果的に王座に行ければいいと思います。
塚越:昨年のリーグ戦、ダブルスで出させてもらって、早稲田、慶応と負けちゃって悔しかったので今年は絶対落としたくないので、出たら1勝してチームに貢献できるように頑張ります。

水沼茉子・江見優生乃ペア(ベスト4入りはならなかったが、女子部初のベスト8に輝く)

―今日の試合を振り返って
水沼:昨日までは自分たちがやりたいようにポイントとかも決めてやっていたんですけど、今日はそういうポイントもほとんどなくて何もできなかったなというのが一番思います。
江見:相手が第2シードということもあって、最初からちょっと気持ちでも押されてしまっていた部分があったかなと。それがプレーにもでてしまって、相手がどんどん攻撃的に攻めてくるのに対してこっちはそれにやられるがままという感じでした。

―昨日はフルセットを制しましたが、その勢いのままという訳にはいかなかったですね
水沼:始まる前はもちろん気合は十分だったんですけど、試合がはじまってやっぱり相手の勢いにどんどん押されてしまっている部分もあったし、自分たちで盛り上げていくこともできなかったかなという風には思います。

―それでも法大女子ダブルス史上初のベスト8進出でした
水沼:そうですね、今回初めてこういう全国の大会でベスト8に入ることができて、それは素直にうれしい気持ちはあります。でも、もっと江見との試合をしたかったというのも思いますね。
江見:春関も夏関ずっと一回戦負けで、やっとここにきてベスト8に入ることができてうれしかったというという気持ちもあるんですけど、もっと上にも行きたかったなという気持ちもあって、どっちも思います。

―水沼選手は最後のインカレ、江見選手は初めてのインカレでしたが
水沼:今改めて最後のインカレだと言われて、「ああ終わったんだな」と。んー、そうですね・・・。シングルスはやっぱり本当に悔しくて、ダブルスはまあベスト8までこれたんですけど、やっぱり一番はもっと試合したかったなというのがあります。
江見:来年からは茉子さんももう居なくなって、それは法政のメンバーにとってすごく大きい存在の方が居なくなるということで。来年からもっと厳しい戦いがいっぱいあると思うんですけど、私が茉子さんの代わりになれるように頑張っていきたいなと思いました。

―これからすぐにリーグ戦ですね
水沼:そうですね、今回インカレにでた4人のメンバーはそれぞれに思うような結果がでなかったと思うし、そこをなんでそういう結果になったのかっていうところをちゃんと一人一人が考えるべきだというのも感じます。それとやっぱりメンバーとして、自分は法政のメンバーなんだという自覚も持ってもらいたいというのも思います。
江見:多分ダブルスとシングルスと両方出ると思うので、リーグ戦では確実にポイントをあげていきたいと思います。

―おそらく入れ替え戦に臨むことになると思いますが
水沼:やっぱり2部に絶対昇格するという気持ちを持ち続けることは忘れないようにしていきたいです。リーグというのは個人戦ではなくて団体戦になるので、他にもメンバーというか部員はたくさんいるのでみんなで一つになって勢いで行きたいと思います。
江見:周りの大学からも法政は2部に上がるだろうということをおそらく思われているので、そういうプレッシャーもあるんですけど、きちんとそこは期待通りに勝ち上がって2部昇格を目指したいです。

 

フォトギャラリー

  • 20140823-thumb1-160x160-9242大友はインカレ4強入り
  • 20140823-thumb2-160x160-9243松森(後ろ)・大友ペアは慶大ペアと対戦
  • 20140823-thumb3-160x160-9244松森のボレーも際立った
  • 20140823-thumb4-160x160-9245惜しくも準々決勝敗退となってしまった
  • 20140823-thumb5-160x160-9246中島(右)・塚越ペアは高田・上杉ペア(慶大)と対戦
  • 20140823-thumb6-160x160-9247こちらも4強入りならなかった
  • 20140823-thumb7-160x160-9248水沼(手前)・江見ペアは第2シードに挑戦
  • 20140823-thumb8-160x160-9249大金星とはいかなかったものの、女子部初のベスト8
 

 

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