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【卓球】第85回全日本大学総合選手権 (個人の部)  下級生の躍進も、今年も立ちはだかる3回戦の壁…

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【卓球】第85回全日本大学総合選手権 (個人の部)  下級生の躍進も、今年も立ちはだかる3回戦の壁…

第85回全日本大学総合選手権 (個人の部)
2018年10月26日(金)〜28日(日)
兵庫県尼崎市 ベイコム総合体育館

秋季リーグ戦では、2部優勝を果たし昇格を決めた法大卓球部。今季の集大成として兵庫で開催されたインカレ個人の部。法大からも多数の選手が出場した今大会だったが、今年も3回戦の壁を突破できず。悔しい結果となった一方で、下級生たちの奮闘など3季ぶりに1部復帰のチームに明るい材料も見られた。

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抜群のコンビネーションを見せ、躍進した谷・松山ペア

試合結果

男子ダブルス結果

結果 選手名
3回戦敗退 谷泰成(営2)・松山佳樹(法1)ペア
佐藤陽大(営1)・盛武大悟(国1)ペア
 

 男子シングルス結果

結果 選手名
2回戦敗退 
青山昇太(営3)
中野優(法2)
佐藤
盛武
3回戦敗退 大槻周瑛(法4)
髙取侑史(法3)

 

戦評

 全国の学生トップを決める大会と言える全日本大学選手権(個人の部)が尼崎市のベイコム総合体育館で行われた。法大からはシングルスに6人、ダブルスに2ペアが出場。日本一を目指し全国の猛者たちとしのぎを削った。

 まず先に行われたのはダブルス。法大からは谷泰成(営2)・松山佳樹(法1)ペアと佐藤陽大(営1)・盛武大悟(国1)ペアの2組が出場。ともに1回戦からの出場となり、初戦を難なく突破。続く2回戦では両ペアともに日大勢との対戦となった。リーグ戦ではともに日大の主力を務める福田・相馬ペアとの対戦となった谷・松山ペアだったが、素晴らしいコンビネーションで相手を圧倒。セットカウント3-1の快勝で3回戦へ進む。一方の佐藤・盛武ペアは日大の下級生ペアに苦戦を強いられる。先に2ゲームを奪われ追い込まれるも、フルセットまで持ち込み、最後は逆転勝利。関東新人優勝ペアの底力を見せた。3回戦ではともにシードペアとの対戦。谷・松山ペアは強豪・専大の及川・三部ペアとの組み合わせ。好調の勢いそのままに先手を取りたい谷・松山ペアだったが、序盤から相手に圧倒され2ゲームを連取されてしまう。最終セットこそ粘りを見せたものの、最後は経験の差を見せられ敗退となった。佐藤・盛武ペアは早大の硴塚・緒方ペアと対戦。どのセットも中盤までは主導権を握り試合を進めるも、3ゲームとも最後にかわされてストレート負け。1部リーグ上位校との力の差を見せつけられる結果となった。

 続いて行われたシングルスでは大槻周瑛(法4)、髙取侑史(法3)、青山昇太(営3)、中野優(法2)、佐藤、盛武の6人が出場。初日に行われた1回戦を6人全員が順調に勝ち上がり、2回戦へ。2日目に行われた2回戦では全員が関東勢との対戦となった。大槻と髙取が快勝した一方で、そのほかのメンバーは苦戦を強いられた。エースの青山は序盤からミスを連発する苦しい展開。中盤以降追い上げを見せたものの、最後もミスが響き、まさかの2回戦敗退となった。1年生の盛武と佐藤はそれぞれ中大と日体大の主力選手との対戦。盛武は先に2ゲームを奪い相手を追い込むも、その後相手の反撃を許し、ゲームカウント2-3と予想だにしない大逆転負けを喫した。一方、佐藤は互いにセットを奪い合う展開に。先に王手をかけた佐藤だったがフルセットに持ち込まれ、2-3の逆転負けとなった。2回戦では最後の登場となった中野は第1ゲームを奪い優位に立つも、その後3ゲーム連続で奪われ、敗退。結果、大槻と髙取の2人が3回戦へと駒を進めた。続く3回戦、大槻は今大会第1シードの愛工大・吉村との組み合わせとなった。コースを正確に突く攻撃で果敢に攻め続けた大槻だったが、ワールドクラスの実力者の前にストレート負けとなった。続いて登場の髙取は専大・及川と対戦も、序盤から主導権を握られてなすすべなくストレート負け。法大勢はシングルス、ダブルスともに3回戦で姿を消すこととなった。

 近年阻まれ続けている3回戦の壁を今年も突破できなかった法大。悔しさが残る大会となってしまった一方で、関東の実力者たち相手に一歩も引かない戦いを見せた下級生の姿も印象的だった。来季、3季ぶりに1部に復帰する法大にとって下級生の活躍は、1部残留、Aクラス入りへのカギとなることは間違いないだろう。(片山和貴)

選手インタビュー

大槻周瑛 主将

―今大会を振り返って
3回戦進出できたのはうれしい気持ちもありますし、3年連続3回戦で負けてしまった悔しさもあります。

―コースを突く攻撃が印象的でした
パワーだけで攻めると調子が悪いときは負けてしまうことも多かったので、コースを突くことでどんな相手にも対応できるようにと意識してやっていました。

―3回戦では第1シードの選手が相手でした。
世界でも活躍している選手なので、1点でも多く最後の全日学だったので最後まで諦めないでプレーしようと思っていました。また、(吉村選手が)野田学園高の選手で、後輩にも野田学園の出身がたくさんいるので攻略法をみんなに聞いて実行することを意識して試合に臨みました。

―最後の全日学でした
最後までいい成績とかは残せなかったんですけど、高校から大学に来て実力も上がったと思いますし、卓球だけじゃなくて人間性とかコミュニケーション能力とかもついたので良かったと思います。

―卓球部の活動でうれしかったことは
仲間と一緒に4年間戦えたことです。

―今年は主将を務めました
この1年は自分自身もすごく成長できた年でしたし、チームとしても1部に復帰できたので飛躍の1年になったと思います。

―今後の進路は
NTT東日本に就職して卓球を続けます。

―チームメイトに向けて
同級生は一緒になってチームを支えてくれたことは感謝していますし、後輩たちはあまり強くない自分についてきてくれてすごく感謝しています。

―応援してくれた方々に向けて
結果で恩返しできたらいいんですけど、成績が出なくても応援していただけたこと、本当に感謝しています。

 

髙取侑史(法3)

―今大会を振り返って
最低限のところまでは行けたんですけど、シード選手に対して歯が立たなかったので今後の練習を見つめなおしていきたいと感じました。

―手ごたえは感じましたか
なかったですね。

―今日も安定感が光りました
調子はあんまりよくなかったんですけど、それでも自分なりに試合はこなせたかなと思います。

―後輩たちも奮闘しました
一番頑張ってくれたのは松山・谷が日大のペアに勝てたことが本当に収穫だったと思いますし、盛武・佐藤もシード選手には勝てなかったんですけど、そこまでしっかり行けたのはいいことかなと。

―来季からは1部に復帰します
僕と青山がチームを引っ張ることは今まで通り変わらないと思うので、あとはほかの4人の選手が自分が試合に出るにはどうしたらいいのかということは自分たちでしっかり考えて練習に励んでもらわないといけないと思います。

―大槻主将について
大槻さんには3年間くらいずっと面倒を見てもらっていて、これからは自分たちの代が大槻さんみたいにチームをまとめることができるように、大槻さんを超えられるように頑張ります。

―来年は主将を務められるとお聞きしました
自分はチームをまとめるという自信はそこまでないので、口でまとめるというよりかはプレーでしっかりみんなを引っ張っていきたいなと思います。

―今大会は1部リーグで対戦する学校の選手とも対戦しました
1部だとどこの学校も法政よりも強いですし、来年も強い新入生が入ってくるんですけど、そこに負けないように攻めることだけを考えてこれから頑張っていきたいです。

 

佐藤陽大(営1)

―初めての全日学でした
関東学生とは全然違って、緊張感がありました。

―リーグ戦とは違うダブルスでの出場でした
盛武とはずっとダブルスを組んでたので、やりにくさとかも感じずに試合に挑めました。

―シングルスでは
日体大の内村さんにはリーグ戦では勝っててその時のビデオを見返して臨んだんですけど、全くリーグ戦の時と戦い方を変えてきたので、それに対応できなかったです。

―来年は2年生になります
今年は思うような成績が出せたんですけど、来年の成績がダメで「あの時はたまたまだった」って周りから言われないような結果を出し続けていきたいです。

 

盛武大悟(国1)

―初めての全日学でした
たくさん試合数のある大会なのでそんなに緊張しなかったです。緊張していられなかったというか。

―ダブルスを振り返って
リーグ戦で佐藤が髙取さんと組んでたので、ダブルスを組み直して僕は青山さんとダブルスを組んで別の大会に出ました。それで、佐藤と組んでた時ほど動けませんでした。ダブルス自体久しぶりにしたので、動き方を忘れちゃってました。なので慣れている佐藤とこの大会に出ることを決めました。青山さんとのダブルスは難しかったですね~(笑)。

―シングルスでは
中大の高橋さんとフルセットで負けてしまったんですけど、戦術的にやれることはすべてやり切りました。でもまだ1つや2ツぐらいまだできたことがあったような気がします。

―4年生が引退されますが
すごく寂しいです。本当に寂しいです。

―来年は
来年からは1部になるので、絶対残留できるようにしたいです。

 

谷泰成(営2)・松山佳樹(法1)

―今大会を振り返って
松山:1回戦は勝とうという話になっていて、2回戦もその流れで行ければいいなというのがあって、目標の3回戦まで行けたので満足はできると思うんですけど、内容があまり良くなかったので帰って練習したいと思います。
谷:試合前しっかり仕上げてきていて、1回戦と2回戦は自分たちのプレーを出せたので良かったんですけど、自分たちの目標まで行けたときに気のゆるみと実力の差で全くうまくいかない部分があったのでそこでもう少し相手とのレベルの差を詰めていけるように出来たらよかったです。

―2回戦の勝利の要因は
松山:自分の高校の先輩が(日大の)相馬さんと福田さんのペアに勝ったと言っていたので、勝てない相手ではないと思っていて、気持ち的には向かっていく姿勢でいこうと思っていた結果だと思います。
谷:実力的には相手のほうが上だと分かっていたので、とりあえず自分たちからどんどん攻めていこうっていうことで、レシーブから積極的に相手が苦手なバックを詰めて、自分たちがどんどんフォアで攻めていくっていうパターンで最後まで押し切れたのでそこがよかったと思います。

―3回戦の試合前のプランは
松山:最初は1回戦、2回戦と同じように入って、相手を見て変えていこうと追っていたんですけど、自分たちが思っていた以上に3球目とかが上手くてレシーブとかに困ってそこから崩された感じでした。
谷:全体的には全然及ばなかったって感じなんですけど、そこで自分たちは今後の練習で1部の上位の選手たちと戦っていけるようにならなきゃいけないなと感じた試合でした。

―今大会を終えての修正点は
松山:結構凡ミスとかがあったので、そこをなくすようにして、あとは台上からの攻めが早くないと戦えないと思ったのでそこを強化したいと思います。
谷:今の実力だと1部の上位とは差があると思うんですけど、自分たちのいいところはチームワークなので、そこで全体的なレベルアップが必要だと思いました。

―先輩後輩のコンビの上下関係は
松山:そこまで気にはしてないですね(笑)
谷:普段もあんまり気にならないくらいです(笑)

―ペアの強みは
松山:仲がいいので、苦しい展開になってもお互いに声を掛け合って乗り切れたのでそこがよかったと思います。
谷:松山が細かいところが結構上手いのでそこでしっかり組み立ててくれると、自分が得意のフォアでガンガン攻めていけるので、役割がはっきり見えているのでそこはやりやすいです。

―応援してくださった方へ向けて
松山:感謝の一言に尽きます。
谷:応援のおかげで1、2回戦勝てたと思っていますし、3回戦はいい試合できなかったので、リーグ戦で専大に勝てるようにいいところを見せて恩返しをしたいです。

 

フォトギャラリー

  • PA260150 R抜群のコンビネーションを見せ、躍進した谷・松山ペア
  • PA260049 R格上ペアを圧倒した谷・松山ペアのさらなる成長に期待がかかる
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