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【卓球】第88回全日本大学総合選手権・個人の部  ルーキー2人が躍動!!原田がベスト8、加藤翔がベスト32に入る!

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【卓球】第88回全日本大学総合選手権・個人の部 ルーキー2人が躍動!!原田がベスト8、加藤翔がベスト32に入る!

第87回全日本大学総合選手権 個人の部
2022年10月20日(木)〜23日(日)
YMITアリーナ

学生日本一を決める全日本大学総合選手権・個人の部(全日学)。法大からはダブルスに1ペア、シングルスに6人が出場し熱戦を繰り広げた。近年なかなか3回戦を突破できずにいたが1年生の原田哲多、加藤翔が4回戦に進出。加藤は4回戦で敗退となるも、原田は6回戦まで勝ち進みベスト8という好成績を残した。

シングルスでベスト8に入った原田

試合結果

男子ダブルス結果

結果 選手名
ベスト32 加藤翔(法1)・原田哲多(営1)

 男子シングルス結果

結果 選手名
ベスト8  原田
ベスト32  加藤翔
2回戦敗退 天野宏哉(国4)
米田悠(法3)
1回戦敗退 加藤健太(国3)
岩永宗久(法1)

 

戦評

ダブルス

手塚元彌(営4)・加藤健太(国3)ペアが棄権し、法政からは加藤翔(法1)・原田哲多(営1)のみが出場した。
1、2回戦を突破し、迎えた3回戦では中大ペアと対戦。第1セットは接戦になる。互いに点を取りながら試合は進んだが、8-10とセットポイントを握られてしまう。しかし、ここから粘りを見せ2連続で得点を奪い、デュースに持ち込む。だが、最後は相手ペアが決めきり、このセットを落としてしまう。続くセットも取られ、後がなくなった第3セット。序盤から攻撃が決まり、リードすると11-5と差をつけてこのセットをものにする。しかし、反撃もここまで。セットカウント1-3であと一歩及ばず、ベスト32という結果となった。

シングルス

加藤健太(国3)、岩永宗久(法1)がフルセットの末、初戦で敗退。天野宏哉(国4)、米田悠(法3)は初戦を快勝したものの2回戦で姿を消す中、ルーキー2人が躍動した。


大学最後の大会となった天野

2回戦からのスタートとなった加藤翔(法1)は初戦を突破し、迎えた吉田聖斗(専修大)との一戦。ともに国体代表として同じチームで戦った相手だったが、加藤が2セットを先取し、勝利に王手をかける。しかし、ここから流れは相手へ傾く。第3セットを奪われ、続く第4セットもデュースの末、取られてしまいセットカウントは2-2に。迎えた第5セットは11-5で加藤がものにし、フルセットの激闘を制した。
続く4回戦からは7ゲームスマッチで実施され、世界選手権に出場した横谷晟(愛工大)と対戦した。各セット接戦となったが要所で相手の強さが光り、1セット奪ったがセットカウント1-4で敗戦。勝利はならなかったが、「お互い後ろに下がりラリーになった場面でも相手に負けず自分の得点にできた」と収穫のある試合となった。

原田哲多(営1)も順調に勝ち進み3回戦で上村太陽(専大)と対戦。一進一退の攻防が続き、手に汗握る接戦となる。セットカウント2-1で迎えた第4セットではマッチポイントを握ったものの、追いつかれ逆転でこのセットを奪われてしまう。しかし、集中を切らすことなく戦い、11-9で最終セットをものにし、4回戦進出を決めた。
4回戦のランク(ベスト16)決定戦で勝利し、迎えた5回戦は第1セットを逆転で取るも第2セットは相手に取られてしまう。その後、1セットずつ取り合い迎えた第5、6セットはしっかり重要な場面で得点を奪い、11-7、11-7で奪取。見事勝利を収め、ベスト8入りを果たした。
準々決勝の相手は明大の松田歩真。実力者との対戦となったが互角の戦いを見せ、セットカウント2-1とリードを奪う。しかし、相手の攻撃に苦戦し、なかなかラリーの主導権を取れず3セットを連取され敗戦。ベスト4入りはならなかったが、1年生ながらベスト8という素晴らしい結果で初の全日学を終えた。

今大会では、近年高い壁となっていた3回戦を1年生2人が突破。特に原田はベスト8まで駒を進め、法政の未来は明るいと感じさせる活躍を見せた。4年生が引退し、新入生を加えて迎える来季。どのような結果を残してくれるのか今から楽しみだ。(記事・写真:川口綜一朗、齋藤彩名)

選手インタビュー

天野宏哉

ー全日学の戦いを振り返って
1回戦は相手が格下というのもあり、あまり印象には残っていないのですが、今日の試合(2回戦)は競ったところで1点2点取れないことが多くて負けてしまいました。全体的に見ればそこまで悪くない内容だったとは思います。

ー2回戦では序盤にリードしましたが追いつかれる展開に
序盤は思い切っていけましたが、1点取りたくなる場面になると、昔からの癖で弱くなるところが出てしまいました。

ー相手の印象は
相手も結構緊張していて、お互い先に点を取りたい気持ちが強かったです。相手が自分より我慢強かったように思います。

ー試合のプランなどは
相手の高校の先輩が自分と同期でしたが、(相手が)先入観を持って試合をしないと聞き、あまり戦略などは聞かずに戦いましたし、自分の卓球をしようと考えて入りました。

ー今大会が4年間で最後の大会でした
最後のセットも6-6から5点連続で取られて負けてしまい、今まで卓球をやっていて自分っぽいなと感じる負け方でした。内容もそこまで悪くはなかったので悔いはありませんが、強いて言うなら2回戦を勝ってシードの選手とやりたかったというのはあります。自分の卓球人生を振り返ると、悪いときもあれば良いときもあったので、トータルで見れば楽しんでできたかなと思いますし、自分らしさが出せたと思います。

米田悠

―初めての全日学でした
一つでも多く勝てるように頑張ろうと思ったのと楽しもうと思っていました。

―2回戦の相手の印象は
サーブレシーブが強かったです。

―その中での戦略は
バックが上手いのでフォア側を狙おうとしたんですけど、あまりうまくいかなかったです。

―今大会で見つかった課題は
レシーブがひどかったのでそこですね。

―今年1年間を振り返っていかがですか
全日学は出られたんですけど、それ以外は全然良い結果を残せなかったので来年は最後ですし、頑張りたいです。

―来年の目標は
全日学で良い成績を残すことです。

加藤翔

ー3回戦の試合を振り返って
3回戦の相手(専大・吉田聖斗)が国体で埼玉県代表として一緒に戦った人で、お互いの手の内を知っているのもあり、ちょっとやりづらい部分はあったのですが、フルセットになった場面で自分から向かっていけたのはよかったと思います。

ー4回戦の試合については
技術の差はあまり感じず、簡単なところで自分が先にミスしてしまいました。悔しいというよりは、自分がどこまでやれるかがわかったかなと感じました。

ー横谷選手の印象などは
今年の世界選手権で代表として戦っていて、そういう相手でも自分の卓球を貫いていけるなとは感じました。

ー手応えを感じたシーンは
お互い後ろに下がりラリーになった場面でも相手に負けず自分の得点にできたところです。

ー初めての全日学で掴んだものなどは
自分の課題は試合でバック側を狙われがちなことなのですが、そこを狙われた時に自分から相手に打っていくなどして、課題を克服できているなと思いました。

ー春のリーグ戦から1年間戦ってきた感想は
高校生の頃と比べるとかなり成長しているなと感じていて、ここからあと3年あるので、このまま崩れずにやっていきたいと思います。

ー成長した部分とは
前まではラリーに行く前に自分でミスしてしまったり、3球目攻撃などの自分から向かっていけることが少なかったのですが、今回は自分から攻めていけた、計画性があったかなと思います。

ー原田選手がベスト8に進出しましたが、同学年として感じる部分などは
1年生の3人でリーグ戦にも出場しましたし、3人で高め合っていけている感じはあります。

ー来季に向けて
来年もリーグ戦などの大会が続くので、レギュラーとして出場してチームに貢献していきたいなと思います。

原田哲多

ー今大会の目標は
今大会の目標はベスト8でした

ーシングルスではベスト8という結果でした
ベスト8に入ったものの、篠塚(大登、愛工大)の棄権があってすごくラッキーゾーンになったので実力とは言えないです。でもたまたまでも8に入れたのは素直に嬉しいです

ー今大会で印象に残っている試合は
3回戦の上村(太陽、専修大)さんとの試合で、4セット目に2-1の10-8でリードしていたんですが10-9の時にサーブミスしてしまいそのセットを逆転されて、すごくメンタル的に苦しかったんですが、最後のセットの途中から「負けたらしょうがない」と開き直ってプレーでき、勝てたので良かったです

ー4回戦での戦略は
台と距離を取ると展開が悪かったので、バックにボールを集められてもなるべく前で取れるように意識しました

ー勝ち切れた要因は
今回はメンタル面をすごく意識しました。「気を抜かない」、「調子に乗らない」、「心を落ち着かせてプレーする」、この3つを意識してプレーしたら結構良いプレーができたのでメンタル面が良かったと感じています

ーベスト4決定戦を振り返って
松田(歩真、明治大)さんの試合は、相手がバックを使ってくれると得点になっていたんですが、フォアで回ってこられた時にしっかりブロックができなかったのが敗因だと思います。気持ち的にもベスト8に入ってどこか満足していて、気持ちが足りなかったと思います。

ーダブルスでも3回戦まで進みました
ダブルスでは1回戦から0-2負けと緊張して自分たちのプレーがあまりできなかったのですが、なんとかそこを勝ちきれたのは良かったです。ダブルスもベスト8を目標にしてましたが、小松・米倉の手堅いプレーに勝機を見出すことができませんでした。

ー今大会で得た収穫、課題は
自分のゆっくりな卓球でも意外と通用するんだなというのを実感しました。あとはもっと攻撃力をつけて攻めて点を取るプレーもできるようにするのと、サーブを逆回転も出せるようにしたいと感じました。

ー来年の目標は
今回は本当にたまたまだったので来年は自分の実力でベスト8まで勝ち上がりたいと思いました。

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