【重量挙】全日本学生個人選手権大会 4名の選手が表彰台!最終日では岡が優勝で締めくくる!
全日本学生個人選手権大会
2019年4月26日(土)~28日(日)
はびきのコロセアム
大阪羽曳野市はびきのコロセアムで行われた全日本学生個人選手権大会。新階級に改訂された今年。新年度となり初めての今大会では減量によるコンディションの悪かった選手や、無理のない体重調整で良い結果を残す選手など、階級改定による体重調整の影響が色濃く表れた大会となった。そんな中4名の選手が表彰台に上り、最終日では岡裕智が102㎏を優勝するなど、東日本インカレだけでなく、チームの目標である全日本インカレ優勝の戦力となるか期待される結果を残した。
試合結果
個人成績
階級 | 選手名 | スナッチ | クリーン&ジャーク | トータル | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
55kg級 | 河尻隆之介 | 93× | 93〇 | 95× | 4位 | 115× | 115× | 115〇 | 5位 | 208 | 4位 |
61kg級 | 西田陽風 | 105× | 105〇 | 110× | 4位 | 131× | 131〇 | 141× | 2位 | 236 | 3位 |
73kg級 | 渡邊竣 | 123〇 | 128〇 | 130〇 | 1位 | 150〇 | 155〇 | 158〇 | 2位 | 288 | 2位 |
81kg級 | 水口雅基 | 120〇 | 125 | 125〇 | 3位 | 155〇 | 160× | 162× | 5位 | 280 | 5位 |
斎藤正吾 | 118〇 | 123× | 123× | 10位 | 143× | 143〇 | 148〇 | 9位 | 266 | 9位 | |
89㎏級 | 山下憲一 | 125× | 125〇 | 130× | 5位 | 160× | 160× | 160〇 | 4位 | 285 | 4位 |
96㎏級 | 奥脇開斗 | 125〇 | 130× | 130〇 | 2位 | 160〇 | 165〇 | 170〇 | 3位 | 285 | 3位 |
102㎏級 | 舟久保涼介 | 127× | 127〇 | 131× | 4位 | 156〇 | 161× | 161× | 4位 | 283 | 5位 |
岡裕智 | 135〇 | 140× | 140〇 | 1位 | 165〇 | 170〇 | 175× | 1位 | 310 | 優勝 |
※単位はすべてkg
戦評
選手コメント
平良朝順監督(今大会から全日本・東日本重量挙げ学連会長に就任)
—今大会の総括
良い結果と悪い結果が色濃く出てしまいましたね。もうちょっと悪かった選手もいけるかなと思ったのですが、初日の減量をしていた選手がことのほか悪くて、大いに反省しないといけないと思います。そして102kg級の舟久保など、練習も良くて減量もしていない割には不甲斐ない結果だったかなと。岡が最後に優勝して締めてくれたので、実力通りやってくれたなと思っています。
—56kg級川尻選手について
言い訳になってしまうのですが、この大会に来る前に、身内に不幸がありまして、精神的にあったので、しょうがないかなと思っています。
—61kg級西田選手について
西田も階級が変わって減量が必要になって。でもやっぱりもう一つ階級をあげることを決めたので、踏ん切りをつけた、悪い結果だったのかなと思います。
—73kg級渡邊選手
渡邊はよくやってくれて、彼はスナッチが得意でスナッチで良い結果を出してジャークで逃げ切るタイプだったのですが結果逃げ切れなかったということですから、ジャーク、足をもっと鍛えてスナッチでリードして万が一抜かされてもジャークで逆転出来るような選手に育てたいと思います。
―96kg級奥脇選手について
スナッチ1kg分自己新記録、ジャークも4kg分自己新記録で、300kgやってくれて、結局彼も逃げきれず3位になってしまったのですが、最近脚力が付いてきて、もうちょっとスナッチ135kg、ジャーク175kgまでいけそうな気がしたので東日本では期待したいと思います。
―102kg級舟久保選手、岡選手について
舟久保は減量していないのですが、今日98kgまで減っていて、自然に減ってしまったと思うのですが、それがあの結果になってしまうので、彼自身が注意して行くことになると思いますが、あのままだと練習での実力も出しきれないので、課題山積です。
—新入生について
3人ともスタート重量は良かったです。今考えるとピークが1週間早かった。まだ1年生なので私も注意して、ピークと試合が合わせられるように指導したいです。力としては大いに期待したいです。彼らから2人くらいメンバーに選ばないと人数的に厳しいですので。
—今年は新階級となりインカレでの参加選手人数も変わりました
全体的に人数が少ないので、みんながみんなん万全なら良いのですが、毎年けが人が出てしまうので。なんとかクリアしたいなと思います。
—次の大会へ向けて
今回の大会を参考にメンバーを選びたいと思います。減量はさせない。減量をするとろくなことはないので。減量がいらないくらい鍛えて臨みたいと思います。
全日本重量挙げ学連会長も兼任となった平良監督。今大会では渡邊にメダルを渡した。
河尻隆之介
ー今日の試技を振り返って
全体的に酷い試合でした。
ージャークではベルトをして挑みましたが
ベルトをして挑みましたが、自分が思っていた以上に重かったです。身体が重かったというよりは、身体に力が入らなかった、フワフワしていたという印象でした。
ー見つかった課題は
減量が完全に失敗でした。普段の練習の時の体重から3〜4㌔減量でしたが、次の試合からはもうやめます。精神的にも負担は大きかったです。試合の基準体重の1㌔上をキープすることを意識して練習に取り組もうと思います。課題としては、体重コントロール、1本目を絶対に落とさない、そのための精神的安定の積み重ね(練習で極力不安要素を残さないこと)、単純に記録を伸ばすことです。
ーラストイヤーの目標
最期の年、全日本大学対抗戦で55kg級として、チームの優勝に貢献すること、それだけです。
ー今後の意気込み
とにかく何よりも、挙げられる重量を絶対に落とさないこと。それを何よりも大切にしたいです。
西田陽風
渡邊竣
水口雅基・斎藤正吾
山下憲一
奥脇開斗
ー今日の試技を振り返って
スナッチを2本目失敗してしまったんですけどジャーク3本とれて(スナッチの)2本目取れていたらもっと先があったのでそこはちょっと悔しいなと思います。
ー今日は6本中5本の成功ですが
大きい大会になればなるほど気持ちも上がるし、モチベーション高いと自分は成功率あがってくるのでその点では良かったなと思います。
ー3位という結果ですが
満足はしてないです。
ー上位3名が1㌔差ずつと接戦でしたが
やっぱり2本目スナッチを取って3本目133㌔までやっていればもっと面白い試合展開だったんですけど、そこで失敗してしまったというのがあったのでこの順位になってしまったという感じです。
ー今日のコンディションは
1月、2月とだいぶ力つけて、練習ではその成果が出なかったんですけど、ここで出すことができて良かったなと思います。
ー今日の課題は
まだ1段階くらいレベルアップしないと通用しないなと思うのでもう1段階強くなりたいなと思います。
ーラストイヤーの今年に向けて
今年はチームとしても強くなっているのでこのままの勢いを維持して全日本を優勝できたらなと思います。
舟久保涼介
ー今日の試技を振り返って
今日は本当はスナッチ130、ジャーク160でスタートの予定だったんですけど、アップの段階で思うようにできませんでした。途中までは良かったんですけど思うように力が出ませんでした。ジャークはそんなに動きが悪くなかったんですけどクリーンに乗ってから161㌔を2回もあげられなかったのはすごい課題だと思います。色々直した方が良いというのを総監督さんや監督さんから言われたのでそこはしっかり修正して行かないといけないと思います。
ー今回の結果をうけて
ベストの10㌔下しか取れなくて本当に話にならないんで、これだと東日本大学対抗戦であったり、全日本大学対抗戦のメンバーにすら絡めないと思います。こういう試合をしていたらメンバーには選んでもらえないと思うので、そこを直していきたいです。ベスト出せれば3番以内に入れる力はあるので100%の力が出せなかったのが課題だと思います。
ー今日のコンディションは
あまり良くはありませんでした。
ー今回に向けて重点的に練習したことは
大会前から本当に調子良くてジャークが自己新出てたりして、スナッチもそんなに悪くはなかったので、今回は試合になって急にそれが出なかったというのは自分も何が課題だったのかわからないというか、これからの練習で考えてやらないと行けないと思いました。そうしないと同じような失敗をしてしまうと思うので課題を見つけて、直したら良いところを直していきたいです。コンディションの合わせ方とか、できないはずはないんで、しっかり考えてやらなければ行けないと思います。
ー今後に向けて
6月の終わりの方に東日本大学対抗戦があるのでそこはしっかりメンバーに入って、もちろん記録も伸ばして、チームとしてはすごい良い状態にあって自分も含めみんな自己新出てたので、しっかり記録を取り戻して自信つけてメンバーに入れるようにしたいです。チームとして団体戦でまずは東日本大学対抗戦の優勝を狙っていければ良いと思います。
岡裕智
ー今日の試技を振り返って
スナッチの2本目は確実に取れる感じだったのであれは取って自分の自己ベストである145㌔に挑戦できるようにしなければならない思いました。
ー今日は優勝でした
スタートで順当にやっていけば優勝という感じだったので、ちょっとジャークでミスしてしまったんですけど(笑)。とりあえずは自分の最低目標というか一応の目標である学生大会の優勝というのができたかなと思います。
ー今日のコンディションは
最近はかなり上がってきてジュニアの結果もそうなんですけど、でも3本目とか挑戦する前の2本目とかで落としたりするのでそれは今後なくすようにできればと考えています。全体的には良い感じだなと思います。
ー階級が1つ上がりましたが
全日本ジュニアではすでに98㌔あって減量しないといけないというのがありました。自分も監督さんも総意で102kg級にあげた方が良いと言うので102kg級にあげました。
ー新しい階級の印象としては
ジュニアで上がってる選手だったりもともと96kg級で同じ選手だったりとかが何人かいたんですけど、自分も102kg級で「なんとか通用するのかな」というのがわかりました。
ー今回に向けて重点的に練習したことは
デットリフトです。スナッチのデットリフトのハイプルで確実に喉のところまで持ってこれるように、自分の目指す重量の3×5でできるようにはしてました。
ー今後の大会に向けて
去年は東日本とかは出れなかったんですけど、今年は確実に東日本の対抗戦、またその前にも全日本選手権という大会があるのでその日本最高峰の重量挙げの大会に出て、入賞できるように、かつ東日本大学対抗戦にも出て東日本でも今回みたいな試合結果が残せるように感じにしたいです。
フォトギャラリー
- 今年ラストイヤーの河尻、意地を見せた
- 減量に苦しむ中結果を残した西田
- 6本すべてを成功させた渡邊
- ルーキーの齊藤は悔しい結果に
- 同じくルーキーの水口は5位に
- C&Jを三度目で成功させ、粘り強さを見せた山下
- 自己ベストを更新して表彰台に上がった奥脇
- 試合では実力を出すことがかなわなかった舟久保