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【硬式野球】ついに迎えた最終カード 優勝狙う明大から2つ目の勝ち点を奪えるか 東京六大学野球春季リーグ戦 対明大戦 展望

硬式野球

【硬式野球】ついに迎えた最終カード 優勝狙う明大から2つ目の勝ち点を奪えるか 東京六大学野球春季リーグ戦 対明大戦 展望

東京六大学春季リーグ戦 対明大戦
2019年5月25日(土)
神宮球場

 早大とのカードでも勝ち点を落とし、現在4位の法大。最終カードは優勝が目前まで迫っている明大との戦いだ。1敗でもすれば明大の優勝が決まるこのカード。目の前で胴上げを見ることは何としても避けたいだろう。『血の法明戦』を連勝で飾り、春季リーグを良い形で締めくくりたい。

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今季ここまで防御率1.66と好投を続けているエースの森下

第6週終了時点リーグ戦結果(5/24現在)

順位   試合 勝利 敗戦 引分 勝点 勝率
1位 明大 ―― ○○ ○○   ●○○ ○○ 9 8 1 0 4 .889
2位 慶大 ●● ――   ○●○ ○○ ○○ 9 6 3 0 3 .667
3位 早大 ●●   ―― ●○○ ○●○ ○○ 10 6 4 0 3 .600
4位 法大   ●○● ○●● ―― ●● ○○ 10 4 6 0 1 .400
4位 立大 ○●● ●● ●○● ○○ ――   10 4 6 0 1 .400
6位 東大 ●● ●● ●● ●●   ―― 8 0 8 0 0 .000
 

予想スタメン(※成績は5月24日時点)

法大

打順 位置 選手(学部学年=出身校) 打数 安打 本塁打 打点 打率
1 (9) 宇草孔基(営4=常総学院) 43 17 3 8 .395
2 (6) 福田光輝(人4=大阪桐蔭) 36 13 2 11 .361
3 (5) 安本竜二(営4=静岡) 39 15 5 14 .385
4 (3) 伊藤寛士(文4=中京大中京) 33 12 2 7 .364
5 (4) 相馬優人(営4=健大高崎) 38 10 0 2 .263
6 (8) 舩曳海(キャ4=天理) 30 5 0 0 .167
7 (7) 村田雄大(人3=横浜) 3 0 0 0 .000
8 (2) 渡邉雄太(キャ3=いなべ総合) 28 5 0 2 .179
9 (1) 三浦銀二(キャ2=福岡大大濠) 11 1 0 1 .091

 

明大

打順 位置 選手(学年=出身校) 打数 安打 本塁打 打点 打率
1 (6) 添田真海(4=作新学院) 29 10 0 1 .345
2 (8) 丸山和郁(2=前橋育英) 32 9 0 4 .281
3 (9) 内山竣(4=静岡) 37 8 0 5 .216
4 (5) 北本一樹(4=二松学舎) 25 8 0 5 .320
5 (3) 喜多真吾(4=広陵) 32 10 0 6 .313
6 (7) 和田慎吾(4=常総学院) 18 3 2 6 .167
7 (1) 森下暢仁(4=大分商) 18 3 0 1 .167
8 (2) 西野真也(4=浦和学院) 22 3 0 2 .136
9 (4) 清水頌太(4=春日部共栄) 13 3 0 0 .231

主な投手陣

法大

選手(学部学年=出身校) 試合 勝利 敗戦 投球回 自責点 防御率
朝山広憲(法4=作新学院) 6 0 1 6 7 10.50
新井悠太朗(営4=折尾愛真) 4 0 0 4 1/3 1 2.08
内沢航大(キャ4=八戸工大一) 6 1 0 12 2/3 2 1.42
石川達也(キャ3=横浜) 1 0 0 1 0 0.00
柏野智也(営3=広陵) 4 0 0 4 1/3 0 0.00
鈴木昭汰(キャ3=常総学院) 4 1 2 14 12 7.71
高田孝一(法3=平塚学園) 3 0 0 9 1/3 5 4.82
三浦銀二(キャ2=福岡大大濠) 7 2 3 34 1/3 15 3.93

明大

選手(学年=出身校) 試合 勝利 敗戦 投球回 自責点 防御率
伊勢大夢(4=九州学院) 3 0 0 10 2 1.80
森下暢仁(4=大分商) 6 4 1 43 1/3 8 1.66
石毛力斗(3=健大高崎) 1 0 0 0 0
市岡奏馬(3=龍谷大平安)
入江大生(3=作新学院)
4 0 0 4 3 6.75
磯村峻平(2=中京大中京) 5 1 0 6 2/3 2 2.70
高橋聖人(2=小諸商)
竹田祐(2=履正社) 4 3 0 17 5 2.65

展望

 今週、第3戦までもつれた早大戦を惜しくもものにできなかった法大。原因は打線がつながりに欠けたことや、投手が集中的に打ち込まれたことなど様々だが、下を向いてばかりではいられない。今週末にはまた新たな敵、明大と対峙する。

 明大は今季、勝ち点を4つ挙げ、リーグ首位。今年のスローガン通り『猪突猛進』し、今一番勢いに乗っているチームといっても過言ではない。この紫紺のチームの特徴は、投手が走者を背負ってもゼロで抑え、数少ないチャンスをしっかりとものにしてきた点だ。本塁打こそ少ないが、添田真海、丸山和郁の1・2番コンビが好機を演出し、内山俊、北本一樹、喜多真吾のクリーンアップが走者を還す形ができている。事実、先週の慶大1回戦では、安打の数は慶大とさほど変わらないものの、上位打線が全打点をたたき出すなど、ここぞの勝負力には精良(せいりょう)なものがある。

 しかし、打線よりも強力なのは、防御率リーグ1位の投手陣。その中でも森下暢仁は現在、リーグ規定投球回到達者の中で、勝利数(4)、勝率(.800)、防御率(1.69)、奪三振数(55)の4部門でトップに立ち、首位をひた走るチームの絶対的エース。ピンチでの気迫こもった投球で、チームの窮地を幾度となく救ってきた。また、今季3勝を挙げている竹田佑や横手投げの伊勢大夢、リリーフエース磯村峻平など、多種多様な投手が揃い、付け入る隙は少なそうだ。

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慶大戦では投打にわたる活躍を見せた竹田

 そのような明大に対抗するためにはまず、第1戦での登板が見込まれる森下を、今季5試合連続本塁打など驚異的な活躍を見せている安本竜二(営4)、早大3回戦で一時同点に追いつくソロ本塁打を放った宇草孔基(営4)など法大打撃陣がどう攻略するかがかぎとなるだろう。また早大3回戦で打ち込まれた三浦銀二(キャ2)は修正能力の高い投手。先週土曜日のような要所を抑える投球ができれば、勝利も自ずと近づいてくる。『血の法明戦』を制し、いい形で今リーグを終えられるか、勝負の日が迫る。

(加瀬航大)

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