【ボクシング】第72回関東大学ボクシング2部リーグ戦 対中大 入れ替え戦 見せつけられた実力差 力負けで1部昇格とはならず 夢の続きは後輩へ!
2019年7月20日(土)
駒澤大学 玉川キャンパス
2部を完全優勝し波に乗る法大。1部昇格を懸け中大との、入れ替え戦に臨んだ。試合は中大との実力差を見せつけられ3−6で敗戦。4年生は今大会で引退となり、1部昇格の夢は後輩へと託された。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
6 中央大学 |
試合結果
階級 | 勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|---|
LF |
● |
河本航太生(キャ1) |
0−5(25-30,26-30,26-30,26-30,26-30) | 川口 |
F |
● | 馬場叶夢(キャ2) |
0−5(26-30,25-30,25-30,27-29,24-30) |
永田 |
B1 | ● | 大橋洸(文4) |
0-5(28-29,27-30,27-29,27-30,27-30) |
田中 |
B2 | ○ | 布元寿弥(キャ2) |
5-0(10-9,10-9,10-9,10-9,10-9) |
松下 |
L1 | ○ | 貫井侃偉斗(法3) |
3-2(27-30,28-29,30-27,29-28,30-27) |
吉田 |
L2 | ● | 竹見浩史郎(文1) | 0-5(27-29,27-30,27-30,27-30,27-29) | 湯本 |
LW | ● | 佐藤眞男(法4) |
0-5(27-30,27-30,28-29,26-30,27-29) |
冨田 |
W | ○ | 宮田彪我(法1) |
4-1(29-28,30-27,30-27,30-27,27-30) |
鶴田 |
M | ● | 山川宗一郎(文3) |
1-4(27-29,27-30,26-30,27-29,29-28) |
堀口 |
戦評
2部を完全優勝し、勝負の入れ替え戦へ臨む法大。相手は昨年入れ替え戦で敗れた因縁の相手中大だ。1部昇格を目指し試合開始のゴングが鳴った。
LF級は河本航太生(法1)の出場。1年生ながらリーグ戦全試合出場した期待のルーキーだ。堂々の試合運びを見せるが、要所要所でパンチを決められ敗れてしまう。F級は馬場叶夢(営2)。1Rから激しい打ち合いとなったが、惜しくも敗戦してしまう。流れを変えたいB1級は4年生の大橋洸(文4)。最終学年の意地を見せたいサウスポーの相手にペースを握られ敗戦。流れを変えたのはB2級の布元寿弥(キャ2)だった。リーグ戦から階級を一つ上げての出場となったが、パワー不足を全く感じさせない。積極的に攻めると相手の負傷もあり、チーム初勝利を飾った。続くL1級の貫井侃偉斗(法3)も、流れに乗り試合のペースを作ると僅差で判定勝ちを納めた。このまま同点としたかったが、L2級リーグ戦初出場の竹見浩史郎(文1)が壮絶な打ち合いを制することをできずに、ダウンを奪われるなど敗戦してしまう。2勝4敗となり、勝敗の行方はLW主将の佐藤眞男(法4)に託された。主将対決となり会場も盛り上がりを見せる。しかし、壮絶な打ち合いの末に、判定負け。この時点で法大の敗北が決まってしまう。W級の宮田彪我(法1)がルーキーながらタフな試合運びで勝利するも、M級の山川宗一郎(文3)がダウンを2回奪われるなど敗戦。3-6で2部残留となった。
1部昇格とならなかったが、宮田や布元など下級生の活躍が光った。「1部に上がれず申し訳ない。この思いは後輩に託す」。佐藤主将が話したように、来年こそ1部昇格へ。その思いは後輩に託された。(滝澤智也)
監督・選手コメント
村橋薫 監督
ー今日の試合を振り返って
悔しいです。ですが、想像してた通りですね。勝ってもギリギリで行けるかってとこだったんで。ただ、布元が勝った時行けるかなと思ったんですけれども、惜しかったです。
ー主な中大対策は
後半は取りに行きたいと思ってました。
ー監督として初めての入れ替え戦でした
リーグ戦とは違って独特の雰囲気があって1番緊張しました。
ー今回で引退となる4年生について
4年生は本当によく頑張ってくれました。キャプテン(佐藤眞男)は下級生を引っ張って、一生懸命やっていたので、キャプテンとして素晴らしかったです。もう1人の大橋(洸)は、口数は少ないですけど、試合ではとても頑張っていたと思います。
ー1年生の宮田選手など下級生の活躍も光りました
しっかり練習しているので、その通り結果が出ました。悪いところを直してもっと強くなってもらわないと困るので。
ー最後に来季にむけて一言お願いします
負けたばっかりで来年は絶対になんて気持ちにはなれないですけど、1部が当たり前だと思っているので、来年も2部かという気持ちです。明日からしっかり頑張りたいと思います。
佐藤眞男 主将
ー試合を振り返って
八年間のボクシング人生のすべてを出しきってやり切ったなと思いました。
ーキャプテンとして
キャプテンをやっていく中で、あまり上手くいかずに失うものを多かった時期もありました。しかし、今の後輩たちに助けられて、彼らのためにどうしても一部へと復帰しようと望んだのですが、結果としてこのような形になってしまって申し訳ないと思っています。
ーキャプテンとしての苦悩
キャプテンとして試合に勝たなくてはいけないというプレッシャーで寝れず、試合後は食事がのどを通らなかったという事は毎回ありました。そういった部分でも人間的に成長できたと思います。
ー去年の入れ替え戦の比較して
やはり練習をしている後輩が勝っていると思うので、もっとそういうチームになってほしいと思います。
ー四年間を思い返すことは
たくさん走った事です。もうあんなに走ったり、キツイ減量する経験がもうないと考えると、もう終わりなんだなという気持ちが強いです。
ー後輩たちの試合ぶり
皆は練習を頑張っていました。今季は下級生たちで戦ってきたチームだったので、来年につながると思います。
ー最後に
一部に上がれずに申し訳ないという気持ちでいっぱいです。この気持ちは後輩に全部託していきたいと思います。
大橋洸
ー試合を振り返って
サウスポーで足を使う選手が苦手だったので、頭の中では足を使わせずに攻めて勝つシナリオを描いていましたが、その通りにはならなかったので、悔しかったです。
ー最後の試合になりました
厳しい練習をしてきたので、全部出し切ろうと思い試合に出ました。
ー今後について
ボクシングからは引退します。
ー後輩たちに託すことは
次こそ一部復帰へと頑張ってほしいです。
ー最後に一言
四年間、良い環境でボクシングができてよかったです。ありがとうございました。
フォトギャラリー
- 奮闘も敗れた竹見
- 佐藤はボクシングから一線を退く
- 大橋も相手の勢いを止められなかった
- チームが苦しむ中、勝利を飾った布元
- 河本は、この経験を生かして欲しい
- 強烈なパンチを見せるも勝ち切れなかった
- 円陣で気合いを入れる