【陸上競技】天皇賜杯第88回日本学生対校選手権 1、2日目 竹川・4×100mR入賞!110mH勢全員準決勝へ進出!!
天皇賜杯第88回日本学生対校選手権
2019年9月13日(木)、14日(金)
岐阜メモリアルセンター長良川陸上競技場
学生日本一を決める日本インカレが今年も開幕した。棒高跳びの竹川と4×100mRが入賞、男子110mHでは吉間・樋口陸・横地が明日行われる準決勝に進出を決めた。
種目別結果
種目 | ラウンド | 組 | 選手名 | 記録 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|
男子100m | 予選 | 4 | 桑田成仁 | 10秒56 (+0.2) | 3着 |
9 | 山路康太郎 | 10秒87 (-0.6) | 6着 | ||
準決勝 | 2 | 桑田成仁 | 10秒69 (-0.1) | 6着 | |
男子400m | 予選 | 3 | 白井一央 | 49秒12 | 7着 |
男子110mH | 予選 | 1 | 横地大雅 | 14秒03(-0.2) | 2着 |
2 | 吉間海斗 | 14秒18(-0.2) | 2着 | ||
3 | 樋口陸人 | 14秒15 (-0.9) | 1着 | ||
男子走幅跳 | 決勝 | 日髙修杜 | 7m20(-0.2) | 19位 | |
男子砲丸投 | 決勝 | 天野光汰 | 15m23 | 14位 | |
男子棒高跳 | 決勝 | 竹川倖生 | 5m20 | 7位 | |
男子4×100mR | 予選 | 1 | 直野孝斗 | 39秒52 | 1着 |
樋口一馬 | |||||
江藤拓都 | |||||
樋口陸人 | |||||
決勝 | 直野‐樋口一一‐江藤‐樋口陸 | 39秒51 | 5位 | ||
女子100m | 予選 | 6 | 田植晶子 | 12秒14(-0.7) | 4着 |
準決勝 | 3 | 田植 | 12秒23(-0.5) | 4着 | |
女子400m | 予選 | 4 | 樋口夏美 | 59秒28 | 8着 |
女子100mH | 予選 | 5 | 齋藤碧彩 | 14秒82 (-0.5) | 9着 |
女子4×100mR | 予選 | 2 | 柴田絹子 | 47秒99 | 7着 |
田植 | |||||
齊藤 | |||||
樋口夏 |
戦評
男子100mは、桑田成仁(2)と山路康太郎(1)が出場した。1日目、予選4組に登場した桑田は見事な飛び出しを見せて中盤まではトップを走るも、ゴール直前に追いつかれて3着でゴールした。着順での準決勝進出は決められなかったものの10秒56(+0.2)というタイムをマークし、記録で拾われて見事に準決勝進出を果たした。予選9組に登場した山路は、中盤以降で上手く加速できず10秒87(-0.6)で組6着でゴールした。山路は昨年のインターハイ100mで7位の実力者。まだまだ本調子とはならないが、来シーズン以降の活躍に注目だ。2日目の準決勝では、桑田は膝に痛みがある中での出走となった。昨日の予選よりもタイムは伸ばすことができず決勝進出はならなかった。先月にベストを更新して好調だっただけに、悔しい結果となった。しかし、昨年怪我で欠場したこの大会で準決勝まで進み昨年の悔しさは晴らすことができた。来年はさらに飛躍してくれるはずだ。
桑田は準決勝まで駒を進め、健闘をみせた
男子110mH予選第1組には横地大雅(1)が出場。持ちタイムが横地を上回る選手が多い中、堂々とした走りで自己ベストを更新し、2着でフィニッシュ。吉間海斗(3)、樋口陸人(2)も余裕のある走りを見せ、3選手とも着順で明日の準決勝進出を決めた。
110H勢は表彰台独占なるか
男子4×100mRには、直野孝斗(4)、樋口一馬(3)、江藤拓都(4)、樋口陸人(2)で挑んだ。関東インカレでは3位入賞を果たしたこの4選手。予選からハイレベルな上位争いとなったが、ラストの接戦を制し、見事1着フィニッシュで決勝進出を決めた。迎えた決勝では、予選タイムで法大を上回る実力校が並び、厳しい戦いとなったものの、懸命に前に食らいつき5位でフィニッシュ。惜しくも表彰台には届かなかったが、関カレに続き入賞を果たした。
4×100mRは5位入賞を果たした
男子走り幅跳びには日髙修杜(2)が出場。1本目は記録なし、2本目は7m20と記録が伸び悩む。最後の3本目に賭けるが、7m16と実力を発揮しきることができなかった。初めての全カレという大舞台で高い壁を見た日髙。法大走り幅跳び勢で唯一の出場という経験を糧にし、来年の日髙の跳躍に注目だ。
男子砲丸投には天野光汰(4)が出場。15m代後半を目標にし、1投目から15m代と力投を見せる。ここから勢いをつけたいところだったが、2投目は記録なし、3投目は14m代と中々記録を伸ばすことができない。「体もほぐれていたしコンディションは良かった」と話した天野だが、結果は14位と学生最後の全カレに悔しさをにじませた。
フィールドブロックを牽引した天野
棒高跳びには、ディフェンディングチャンピオン竹川倖生(4)が登場。昨シーズンは一気に飛躍し、アジア大会の日本代表にも選出された。しかし、今年は春先から思うような記録が出せず、迎えた今大会も5m30cmの跳躍で3回失敗し、自己ベストの5m60cmには及ばない結果となった。しかし、竹川は今、来年の東京五輪出場を目指して助走の歩数を変えたりと試行錯誤を繰り返しながら競技に取り組んでいる。今日は自身が思い描く跳躍はできなかったが、努力を続け世界へと羽ばたいてくれるだろう。
悔しい結果となった竹川
女子100mは田植晶子(3)出場した。今シーズンは関東インカレで6位入賞も果たして好調の田植。予選では中盤まではトップ争いを見せるも上手く伸び切れず12秒14(-0.4)というタイムで組4着となったがタイムでの準決勝進出を果たした。準決勝では12秒23(-0.5)で組4着。決勝進出ラインは12秒13であった為、惜しい結果となった。学年が上がるとともに実績を上げている田植。大学ラストイヤーとなる来シーズンの活躍が楽しみだ。
女子400mに登場したのは樋口夏美(1)。格上の選手が集う第4組に登場。しかし怯まず、1年生ながら堂々とした走りを見せる。しかしラスト100mに追い上げを見せるも、組8着でフィニッシュ。明日の400mH予選にも出場予定の樋口の今後の活躍に期待だ。
女子100mHには齋藤碧彩(2)が出場した。1年次から全カレに出場し、今回自身2度目となった齋藤。好スタートを切り勢いに乗りたいところだったが、後半伸び切ることができず。上位争いから離される結果となり準決勝に駒を進めることはできなかった。
女子4×100mRには、3度目の全カレとなる田植晶子(3)を筆頭に、柴田絹子(1)、齋藤碧彩(2)、樋口夏美(1)の下級生中心メンバーで挑んだ。上位に食らいつきたいところであったが、上位校との壁は厚く、悔しい予選敗退となった。(近藤のぞみ・守本咲希・山岡菜月・根本成)
明日の200mにも期待がかかる
選手インタビュー
竹川倖生
―今日の試合ではどういったところに苦戦をされていたのですか
今日の試合は風が強い中での試合となって、普段の試合ではなかなか経験することがないので助走から跳躍にかけて調整していく難しさがありました。
―昨年は一気に飛躍しましたが今年、新たに取り組んでいたことはありますか
周りの人から普段の歩き方の部分であったり走りのフォームなどの細かいところについて指摘してもらったので直していけるように今は意識して練習しています。
―今日のご自身の跳躍はどうでしたか
1ヶ月前に歩数を16歩から14歩に変えたばかりで、2歩変えるだけでも難しいことなので、まだまだ練習が必要で今日の試合はあまり上手くいかなかったです。
―今日の試合で良かったところはありますか
良かった点を挙げるとするならば、体がよく動いてくれたことだと思います。
―4年生としての最後の日本インカレを終えましたが法政大学に入って成長できたことはありますか
いろいろな部分で成長しました。今年は主将も務めさせてもらって部をまとめたりしたことで人間的にも成長できましたし、法政大学では自由に練習できるところが良くて選んだこともあって自分でいろいろと考えることで競技の面でも成長することができたかなと思います。
―来年は東京五輪もありますね
東京五輪の参加標準記録が5m80cmに上がったのでそこの記録を目指しやっていきたいです。そして来年の日本選手権で戦っていけるようにしたいです。
天野洸汰
―今大会を振り返って
今日は15m80が最初の目標で1投目から狙ったんですけど、1投目の感覚が良くて2、3投目が力んでしまってだめでした。
―今日のコンディションはいかがでしたか
体的にしっかりほぐれていたし良かったんですけど、技術が追いついてこなくてダメだったので、投げに繋がらなかったです。
―今大会までに重点的に取り組んできたこと
技術練習で投げ込みを前より多くやってきたことですね。
―今大会で投擲は引退されますか
はい、します。
―4年間の陸上生活を振り返って
1年目から少し苦しい時期が多くて、2年生の秋にしっかりベスト出せたんですけど、そこからずっと苦しい時期が続いていました。4年目もベストが出せたんですが、ちょっと思い描いていた陸上生活は送れなかったので悔しかったですね。
―4年間で最も印象深かった大会は
3年生の時の関東インカレです。1、2年で最下位だったんですけど、3年の時の関東インカレで初めて8位に入賞できたことがとても印象的でした。
桑田成仁
―先月にベストを更新して臨んだ大会でしたが状態はいかがでしたか
調子よく来ていたのですが、ベストを出してから足に違和感出ていたのですが、その中でも準決勝に進むことができていい経験ができたので来年リベンジしたいという気持ちです。
―予選は10秒56(+0.2)という記録でしたがタイムについては
今の状態だったらまずまず走れたと思います。
―決勝ではテーピングもされてましたが痛みはあったのですか
8月にベスト、ベストと来ていたのですが、それが体に負荷がかかってしまっていて左の膝が今も痛みが出ている状態で、棄権することも考えたくらい痛みがあったんですけど、この大会は自分にとってとても大きな大会で、走れるだけでも嬉しかったのですが予選も通って準決勝でも走れたので良かったです。
―昨年はDNSでしたが今年は走れました
昨年も怪我をしていて、自分は怪我が多いのでそこの部分がまだまだ弱い所だと思います。
―日本インカレという大きな舞台で走りました。試合の雰囲気はいかがでしたか
すごく楽しかったです。
―現状の課題はありますか
走れてきたり、調子が良い時に体に負荷がかかり故障してしまうところがあるので怪我をしない体づくりという面でのトレーニングが必要だと感じています。競技の面では、前半は上手く走れてスタートで他の選手を離せることができたので、今大会で自信が湧いてきたんですけど後半の走りで周りの選手に追いつかれてしまって体が力んでしまって、上手く走れなくなってしまったのでそこが弱い部分だと分かりました。
―次の試合に向けて
今年はベストを出して、全カレにも出場するということが1つの目標でした。それはもう達成することはできたのですが、まだ試合は残っているのでここで満足せずに来シーズンにつながる記録を出せたらいいと思います。
フォトギャラリー
- 主将としてチームを引っ張った竹川
- 入賞を果たした竹川
- 今後の括約が期待の桑田
- 余裕のある走りで準決勝進出を決めた吉間
- 組一着で準決勝進出を決めた樋口陸
- 競技人生を終える天野
- 競合相手に粘り5位入賞を果たした
- 女子エースの田植は明日の200mにも出場予定