第96回東京箱根間往復大学駅伝競走
2020年1月3日(金)
神奈川・箱根町ー東京・大手町
前日を16位で終えた法大。清家や増田が好走するも目標の総合4位に届かず総合15位でフィニッシュ。次回は予選会からのスタートとなった。
試合結果
総合成績
順位 | 大学名 | 記録 |
---|---|---|
1位 | 青学大 | 10時間45分23秒 |
2位 | 東海大 | 10時間48分25秒 |
3位 | 国学院大 | 10時間54分20秒 |
4位 | 帝京大 | 10時間54分23秒 |
5位 | 東京国際大 | 10時間54分27秒 |
6位 | 明大 | 10時間54分46秒 |
7位 | 早大 | 10時間57分43秒 |
8位 | 駒大 | 10時間57分44秒 |
9位 | 創価大 | 10時間58分17秒 |
10位 | 東洋大 | 10時間59分11秒 |
11位 | 中央学院大 | 11時間01分10秒 |
12位 | 中大 | 11時間03分39秒 |
13位 | 拓大 | 11時間04分28秒 |
14位 | 順大 | 11時間06分45秒 |
15位 | 法大 | 11時間07分23秒 |
記録・順位
区間 | 選手名 | 区間記録 | 区間順位 | 総合記録 | 総合順位 |
---|---|---|---|---|---|
1区 | 久納碧(経2) | 1時間5分20秒 | 19位 | 1時間5分20秒 | 19位 |
2区 | 鎌田航生(社2) | 1時間09分08秒 | 18位 | 2時間14分28秒 | 20位 |
3区 | 岡原仁志(経4) | 1時間04分52秒 | 18位 | 3時間19分20秒 | 20位 |
4区 | 河田太一平(社1) | 1時間02分34秒 | 8位 | 4時間21分54秒 | 18位 |
5区 | 青木涼真(生命4) | 1時間11分06秒 | 4位 | 5時間33分00秒 | 16位 |
6区 | 坪井慧(経4) | 1時間00分07秒 | 15位 | 6時間33分07秒 | 16位 |
7区 | 松澤拓弥(社4) | 1時間04分57秒 | 15位 | 7時間38分04秒 | 17位 |
8区 | 中園慎太朗(社1) | 1時間08分15秒 | 18位 | 8時間46分19秒 | 17位 |
9区 | 清家陸(社2) | 1時間09分52秒 | 7位 | 9時間56分11秒 | 15位 |
10区 | 増田蒼馬(経4) | 1時間11分12秒 | 12位 | 11時間07分23秒 | 15位 |
戦評
総合4位を目標に掲げていた法大は往路を16位で折り返し、シード権獲得を狙って復路に挑んだ。
復路のスタートである山下りの6区を任されたのは、昨年の同区間で驚異の走りを見せた坪井慧(経4)だった。昨年同様の走りをすればきっとシード圏内に近付けるはずだと、誰もが坪井に期待していただろう。
往路の時点でトップとの差が11分44秒あったため、一斉スタートで芦ノ湖を出発。シード権獲得のためには少しでも良いタイムを出さねばならず、また集団から抜け出て行かねばシード権獲得は難しかった。
しかし、集団が少しずつ縦に広がり始めると、坪井は後方に位置していた。故障明けのためか少し苦しげな表情で追いかけ、20番目でのタスキリレー。記録も区間15位の1時間7秒と、昨年を下回る結果となってしまった。
レース後に坪井は「シード圏まで縮めなければならないという思いがあった」、「気持ちに身体がついてこなかった」と語った。いくら思いが強かろうと、それを裏切るのが箱根駅伝なのだろうか。この時点で法大の苦しい戦いが予想された。
チームを1年間率いた坪井
主将からのタスキをつなぐ7区を任されたのは同じ4年生である松澤拓弥(社4)だった。「走れない4年生の分の気持ちもしっかり背負って走りたい 」と強い気持ちで臨み、6区を走った主将の必死の走りにも応えて順位を上げていきたいところだったが、2人を抜くも総合順位を1つ落とす苦しい走りで区間順位も15位とシード権内に近づくことのできない厳しい戦いだった。レース後にも「設定ペースはクリア出来たんですけど、今年の箱根駅伝の高速化というのもあって全体のタイムで見たらあまり良くなかった」と振り返るように今年のハイスピードな展開が繰り広げられた箱根路に対応しきれなかった部分が伺えた。
依然と17位の法大。悲願であった4位入賞はおろかシード権入りさえ危ぶまれてきた。何とか勢いに乗るためにきっかけをつかみたい8区。ここでは4区を走った河田と並んでたった2人となる1年生ランナー、中園慎太朗(社1)が起用された。この区間でも区間新記録保持者の東海大・小松が意地の区間賞を獲得するなど、速いペースでのレースが展開された。そのようなハイレベルな激戦の中で区間18位、16位の日大との差を1分16秒広げてしまう。本人も「点数をつけるなら0点」と語るように、ほろ苦い箱根デビューとなったが、持ち前の粘り強さを発揮し9区を走る清家にタスキをつないだ。
9区を任されたのは、箱根初出場となる清家陸(社2)。当日変更での区間エントリーとなった。戸塚中継所で中園からタスキを受け取り、総合17位からの巻き返しを図る。復路最長区間であることに加え、上り坂・下り坂・平地といったコースの起伏もあり、大逆転が見られるこの9区。清家は初出場ながら、走行順で3人を抜く力走を見せる。「練習はしっかり積めてきていた。『やってやれ』という気持ちで臨めた。」とレース後に振り返るように、終始堂々とした走りでファンを魅了した。最終的には区間7位の快走で順位を二つ上げ、法大を総合15位に押し上げる。そのまま鶴見中継所まで駆け抜け、最終10区にしっかりとタスキをつなげる。
チーム全員の想いが詰まったタスキを受け取ったアンカーの増田蒼馬(経4)。なかなかチームがレースの流れに乗れない中、「4年生の立場で最後を締めくくるアンカーを任せてもらって、少しでも順位を上げたかった」と強い気持ちでスタートした。箱根後は競技を退く増田。陸上人生最後の23.0kmを懸命に駆け抜けた。チームの総合順位15位でフィニッシュ。チームの目標には届かなかったが、「後輩たちに最後まで諦めない姿勢を見せたかった」と最上級としての頼もしい姿を残る下級生たちに示した。
アンカーを務めた増田は4年生として意地の走りをみせた
監督・選手インタビュー
坪田智夫監督
ー今大会を振り返って
結果15位なので、目標にも届かずシードにもならず厳しい結果だったのかなと思っています。
ー復路については
頑張れたところと頑張れなかったところがあるんですけど、やっぱりスターターの坪井のところが悪すぎたというところではありますね。
ーエントリー変更の2選手については
清家に関してはすごい良い走りだったと思いますし、増田も1人で追っかけていくあの展開でよく頑張ってくれたと思うんですけど、予定通りの変更でしたので、よく走ってくれたかなと思います。
ー坪井選手はけが明けでした
状態が悪かったので、本当に使うかどうか迷ったんですけど、やっぱり練習がそのまま出てしまったのかなと思う状況ですね。
ー昨日の結果を受けて今日のメンバーにかけた言葉などは
切り替えて一つずつ順位はあげてこうよという話をして送り出しました。
ー来年に向けて
厳しい結果でしたのでこれからいろいろなことを見直さなきゃいけないのかなと。トレーニングだけではなくて生活面やケアの面であったりとか、トレーニングはもちろんそうですが、意識の持たせ方を全て変えていかないとたぶん予選会も通らないと思っています。そうは言っても今日は下級生が本当に頑張ってくれて、ポテンシャル自体は本当に高いチームだとは思うんですけど、考え方をこれから作り直してやって行きたいなと考えております。
ー応援してくださった皆様へ
2日間本当に応援ありがとうございました。こういう結果でいい報告はできなかったんですけど、もう一回、来年予選会突破してこの場に戻ってこれるように頑張りますので、今後とも応援のほどよろしくお願いします。
坪井慧(6区)
―本日のレースを振り返って
昨日、青木が結構シード圏に近付けてくれて、自分のところでシード圏との差を縮めて良いスタートを切りたいなという思いがありましたが、気持ちに身体がついてこず、力不足でシードまで全然届きませんでした。
―昨日の往路はどう見られていましたか
久納が19位ということだったんですけど、あそこは高速レースになってしまったのでそれはしょうがないと思って、そこから鎌田、岡原、河田という風に徐々に青木に向けてしっかり準備ができました。青木のところで(往路)16位でしたが、やはりタイム差だと思ったので、青木がシード圏内に入れるような位置でつないでくれたことは良かったと思います。
―走る前のコンディションは
練習始める時期が少し遅かったというのはあったので距離という面に関しては少し不安はありましたが、練習自体はそんなに悪くなかったので「いけるかな」と(考えていました)。
―監督からのご指示は
あまり昨年のタイムは気にせずに、前半からガツガツいかずに後半しっかり上げてこいという風に言われました。
―ご自身のレースプランもそのような形でしたか
シード圏までしっかり縮めないといけないという思いがありました。そのため前半が昨年と変わらない位(のペース)で行ってしまったので、少しいきすぎたのかなとは思います。
―2年連続での6区起用でした。6区を走る上で意識したことは
昨年、最初の上りとラスト3㌔が潰れてしまったので、最初の5㌔しっかり余裕もって最後の3㌔走れればなと思っていたのですが、全然できなかったです。そこは、今後も競技を続けるので直せるところかなと(思います)。
―昨年と違い、一斉スタートとなりました
スタート5㌔は誰かが出てくるかなと思っていたので、そこはしっかり使って5㌔以降の走りを意識しようと思っていました。
―区間順位15位について
自分のところで「59半以内でまとめてこい」というのを監督に言われていて、それすらも達成できなかったので自分の力の無さというのがあったかと思います。
―レースの満足度としては
正直に言うとあまり無いです。
―チーム全体としては総合15位でした
4年生という中で、青木以外が少しふがいない走りをしてしまって順位を落としてしまったり、良い走りができていなかったです。それ以外を見ると来年から後輩たちがしっかり作ってくれるのかなというのはあるので、そこに関しては良いのかなと思います。
―下級生の皆さんの活躍も光りました。下級生の出来は
1、2区と2年生が走って、4区にも1年生が走ったりと結構2年生、1年生が出てきて良いなというのもあります。その中でも走っていない3年生も結構力がついており、来年4年生になる(今の)3年生の代も強いと思うので大丈夫だと思います。
―今大会全体を振り返っての総括を
総合4位というのを目標にしていましたがシード権も取れなかったということで、正直チームとしても自分としても悔しい思いをしています。それでも、そこはチームとしてしっかりと経験を積んだと考えて、来年も頑張ってもらいたいです。
―本日で引退となりますが今の心境は
これで引退してしまうという悔しい思いが残ってしまいますが、4年間やってきたということを糧にしていきたいです。
―主将としての1年を振り返って
春から背中で後輩に見せようという風に思って、一日一日が主将としてチームをしっかり見ようという思いでできたというのは自分の中でも成長できたかなと思っています。今後社会に出て会社の中でいろいろあると思うので、そこに生かしたいです。
―4年間を振り返って
4年間の中で1、2年生の時は全然距離なども走れずに『箱根駅伝』というものを見据えてという練習ができていませんでしたが、2年間通してしっかり距離も走れるようになったりチームのこともしっかり見られるようになったので、成長できたと思います。
―競技を続けるとのことですが、今後の進路は
コニカミノルタ株式会社の方に進みます。
―後輩の皆さんへ一言
後輩には、今日、走った選手も走っていない選手も全員が悔しい思いをしていると思うので、そこはしっかり自分の糧にしてください。今後も1年生であればあと3回チャンスがあったり、2年生も3年生も2回1回とチャンスがあり、全員にチャンスがあると思うので、自分が走ってやるぞという気持ちでやってもらいたいです。
―同期の仲間へ
今年1年は特に、自分がキャプテンとなって同期のみんなには結構助けて貰ってありがたい部分であったり、感謝しないといけない部分はいっぱいありました。やはり今の同期があったからこそ1年間できたのかなと思います。
―ファンへ向けてのメッセージ
今日はシード権を取れずにふがいないレースをしてしまいましたが、今後も法政大学というのをご支援であったりご声援であったりと応援がいただければうれしいです。
松澤拓弥(7区)
一率直にレースを振り返って
チームが求めてる結果と比べて自分の結果というのは良くはなかったんですけど、今日の自分の走りっていうのは4年間の中で1番良い状態で走れたと思います。全力を尽くせたので後輩に何か残せなかったっていう気持ちはありますが自分の中で悔いはないです。
一今大会に向けての調整は
夏合宿の中盤で怪我をしてしまっていてそこから上げてくるという状態で焦らずに上げてくるようにと監督からも言われていたので、富津合宿までは全体に混ざらずに1人で練習を組み立てて富津合宿からチームに合流したという形ですね。
一今日のレースプランは
設定ペースが65分から65分30秒というのは決まっていてその中で走ろうと思っていました。一応設定ペースはクリア出来たんですけど、今年の箱根駅伝の高速化というのもあって全体のタイムで見たらあまり良くなかったのかなと思います。
一最後の大会への思いは
自分が最後のレースということで今までやってきた陸上で学んだことを全て出せればいいなと思っていたのもありますし、走れない4年生の分の気持ちもしっかり背負って走りたいなと思っていました。
一大学での陸上生活が終わりましたが
箱根駅伝に出るというのが目標で入ってきたんですけど、法政大学というチームがどんどん強くなっていって求められるところも上がりプレッシャーもありましたけれど、良い同期と良い後輩がいてここまでやり遂げることができたので法政大学に入って良かったなと思っています。
一応援していただいたファンの皆様へ
いつも本当に大きなご声援とご支援をたくさんもらっていて、それで陸上部というのがあると思うので今回結果は悪かったですけど、応援し続けていただければいつか恩返し出来るんじゃないかなと思います。
一新チームの始まる後輩へ
シード権を残すことが出来なくて本当に申し訳ないんですけど、今回負けた原因というのをしっかり探って来年は予選会からということで0からの出発になると思いますが、しっかりチームを組み立てて行って欲しいなと思います。
中園慎太朗(8区)
―今日のご自身の走りを振り返って
朝にアップを始めた時から、気持ちが良くて、自分の中でもいいイメージで走れると思ってスタートラインに立ちました。しかしスタートしてから最初早く入りすぎて、少し無理をし前との差を詰めていきましたが、途中から脱水気味になりました。左耳が聞こえなくなるなど、異変に気がつきましたが、ペースを落とせるわけはないので無理して頑張りましたが、遊行寺という一つのポイントで大きくペースを落としてしまい、そこからずるずると落ちていってしまいました。点数をつけるなら0点で、点数もつけられないくらいです。
―レースプランは
往路を終えた時点で、シードまで約4分というところで、全員がいい結果で走りきればギリギリ狙えると思っていました。最初から少し早いペースで突っ込んでいき、一つでも前を追おうというイメージでプランを立ててました。
―総合15位という結果で終わりました
自分にもすごい責任を感じてますし、もともと4位という順位を掲げていて、主力の佐藤という一枚がかけたことによって、ここまで順位が落ちてしまうというのは、やはりもう少し考えを改めていかないといけないと思いました。
―1年生から箱根を経験できましたが、どのように考えてますか
このようなチームで1年から経験させてもらえるのは光栄なことです。しかし河田は往路を区間1桁で帰ってきています。自分も河田には負けたくないという気持ちでやっていて、実際は惨敗だったので、また一から鍛え直して、1年同士でお互い高め合っていけるようなレベルになり、チームの主力になっていきたいです。
―4年生はこれで引退になります。印象に残っている4年生との思い出はありますか
自分は8区を走りましたが、7区の松澤さんが、自分の部屋の部屋長で、ひとつのタスキを一緒につなげたことです。普段は物静かであまり、コミュニケーションはそれほど多くないですが、そんな先輩と7区8区とタスキをつなげたことは嬉しかったです。
―来年1年の目標は
春先はトラックでのレースになります。関東インカレなどのトラック種目で、他大と勝負できる力をつけたいです。そこから夏合宿で鍛えていき、主力でこの箱根路を迎えられるようになりたいです。
―応援してくださった人へ一言
多くの声援や励ましの言葉は本当に力になりました。応援してくださった方々の思いを反故にするような結果になってしまいましたが、来年こそはこの舞台に笑顔で帰ってこられるようにしたいので、変わらない声援をよろしくお願いします。
清家陸(9区)
―箱根デビューとなった今日のレースはいかがでしたか。
デビュー戦ということはあまり考えずに、前との差や繰り上げスタートのことを意識しながら走りました。8区の中園選手が全力で力のある走りをしてくれたので、自分も負けられないな、と思って走りました。
―当日変更となりました。
練習はずっとしっかり積めてきていたので、当日変更という形で急きょ走らせていただきましたが、距離に対しての不安等は無く、「やってやれ」という気持ちで臨みました。
―レースプランはどのようにお考えでしたか。
前半の3㌔はかなり余裕をもって入り、そこからしっかり押していき、最後切り替える、というが今日のレースプランでした。最後上げきることができなかった部分はあったのですが、ほぼ予定通り走れたのかな、と思います。
―今日の調子はいかがでしたか。
レースプランが上手くいって、しっかり走れたこともあるので、今日の調子は悪くなかったと思います。
―同級生である2年生が多く起用されたことについて
僕らの代で箱根に優勝することを一つの大きな目標として掲げているので、それに向けて、しっかり経験を積むことができたかな、と思います。
―憧れの選手として青木選手を挙げていらっしゃいました。
昨日、青木選手がゴールした時に涙されているのを見て、来年は絶対に自分が山を走ってやる、という気持ちが一層強くなりました。
―今後に向けて
やはり、切り替えてやるしかないので、1、2、3年生でしっかりとチームを一から作り上げて、来年の箱根はしっかりと戻ってきたいと思います。
―ファンに一言お願いします。
今日は寒い中、応援ありがとうございました。結果はともあれ、一人ひとり全力は尽くしたと思うので、この結果を受け止め、来年の箱根ではしっかりと戻ってきます。今後も応援よろしくお願いします。
増田蒼馬(10区)
―当日変更となりました
10区を走ることは予定通りで事前に伝えられていました。
―タスキをもらう前までのレース展開をどのように見てましたか
序盤の出だしが悪い中で5区の青木が順位を上げてくれて、6区の坪井も同じように上げてくれるのではないかと期待して見ていました。
―最初で最後の箱根駅伝となりました。どのような気持ちで走り出しましたか
アンカーを任せて頂いたのでチームの順位を上げたいと思って走り出しました。また、一つでも順位を上げて、後輩たちに最後まで諦めない姿勢を見せたいと思っていました。
―走り終えての気持ちはいかがですか
チームの順位を上げることができなかったので申し訳ない気持ちでいっぱいです。
―最後はどのような気持ちでスパートをかけましたか
最後は坪田監督からも激をもらって、これが自分の競技人生の最後のレースだったので持っている力を全て出し尽くそうという気持ちでした。
―レース中に監督から掛けられた言葉で心に残っているのは
普段は結構厳しい監督なんですけど、ラストの時に「増田、本当にありがとう」と優しい言葉を掛けて頂いて、それで最後自分の中で切り替えができたと思います。
―今回の結果を受けて足りなかったと感じる部分は
全体的にレースが高速化したことによるスピードへの対応不足だと思います。
―4年間を振り返っていかがですか
1年生のときに1万㍍でそこそこの記録が出て良かったんですけど、それから足踏みが続いてしまいました。三大駅伝でメンバーに入ることはできても、なかなか走る機会に恵まれなくて、出走できてもチームの順位を落とす走りをしてしまい、今回のレースもチームの順位を上げることができなかったので本当に悔しい思いが続いた4年間でした。ここまで競技に携わることもできたのも本当に同期の仲間たちのおかげだと思っていて、最後のレースとなった今日はみんなに感謝の気持ちを込めて走りました。
―同期の仲間に掛けたい言葉は
4年生の立場で最後を締めくくるアンカーを任せてもらって、少しでも順位を上げたかったのですが、それができず本当に同期には申し訳ない気持ちです。
―後輩たちに掛けたい言葉は
今回、このような悔しい結果となってしまいましたが、各々力はあると思っているので、この結果を受けて今年1年間どのような練習をしていくか、意識の面でも変わることができるかというのが今後の結果に関わってくると思うので、練習から自信を持って取り組んで欲しいです。
久納碧(1区)
ー総合15位という結果を振り返って
1区として流れが作れなかったので、残りの9人の方にはすごく申し訳ないという気持ちがあります。
ー復路のレースはどのような気持ちで見ていましたか
復路のみんなは力のあるメンバーだったので、なんとかシード権までいってくれればいいなと思っていました。
ー来年は上級生になりますが、今後するべきことは
今回の結果で自分の力が全然足りないことが分かったので、これから詰めるところを詰めて、来年今以上に強くなってチームを引っ張れる存在になって帰ってきたいと思います。
ー引退する4年生に向けて
4年生の最後の舞台を僕が台無しにしてしまったので、来年は結果で恩返しできるように頑張りたいと思います。
ー来シーズンの目標は
来年の目標は箱根駅伝に出場することと、その中で1区でリベンジすることを目標に頑張っていきたいと思います。
ーファンへのメッセージ
沢山の応援ありがとうございます。今回はこのような結果になってしまったのですが、来年はこれ以上の結果で恩返しできるように頑張ります。
鎌田航生(2区)
ー総合結果を受けて
今回の箱根駅伝での課題をはっきりさせて、来年以降ミーティングなどをしっかり行い、何をしなくてはいけないのか、チームにとって何が必要なのかを明確にして実行できるようにしたいと思います。
ー復路をご覧になっていかがですか
やはり前半で前に行けなかったというが個人的な感想ですね。
ー同期や下級生の活躍もありました
前が見えないので前を追うことができないレースで、想定不足などもありそのプレッシャーもあったと思いますが、その中でも走れたということが来年に生かせる形になればいいかなと僕は考えています。
ー今後は上級生としてチームをどのようにしていきたいですか
やはり勝てるチームにしていきたいというのが一番ですね。
ーそのための個人の目標は
シードを奪還して最終学年の時にいい形でつなげることができれば良いかなと思っています。あくまで自分個人のことでチームの目標は決まっていませんが、今の自分の考えとしてはそういった感じですね。
岡原仁志(3区)
ー復路を振り返って
法政は復路が強くて、今年は往路で思うような結果が出なかったんですけど、復路でなかなか挽回ができずシード権獲得できなくて残念な結果で終わってしまいました。
ー総合15位という結果を振り返って
1、2区と遅れてしまって3区の自分のところで4年生として挽回したかったんですけど、自分も一緒に失速してしまってふがいない結果だったと思います。
ー往路を終えた昨日、チームで話したこと
まだ半分しか終わっておらず、目標の4番は狙えない位置になってしまったんですけど、復路はシード権獲得のために引き締め直そうと話し合いました。
ー最後の大学駅伝となりました
最後思うような結果は出なかったんですけど、法政の中で走らせてもらって財産になりましたし、今後の生活にもいかしていきたいなと思います。
ー4年間の陸上生活を振り返って
箱根駅伝も3回出させてもらったんですけど、なかなか結果が出なくて悔しい4年間でした。
ー後輩たちへ
今年シード権を獲得できずに後輩たちに来年負担をかけてしまうんですが、来年こそはシード権を獲得して総合4位を目指してほしいなと思います。
河田太一平(4区)
-チームの結果を振り返って
例年よりできている話ではありましたが、他校と比較してみるとできてなかったのかなと思いました。区間8番で、目標としている4番には届かず足りなかったのかなと思います。これからは一人一人が法政陸上部を支えているという意識を持っていかないといけないと思います。
-今日の復路はどのように見られていましたか
坪井さんは怪我の影響もありましたし、その後の区間も流れを掴めなかったのかなと思いま。しかし、清家さんが流れを変えてくれたことは良かったと思います。
-予選会スタートとなりますが
自分は2年で走るということでエースの一人として日本人10番以内に入るような上位に入りたいです。
-自身の走りを振り返って
当時のレースプランとは変わってしまいましたが、粘りの走りができたと思います。5キロ辺りで足がつりそうになったのが痛手でした。
-次期エース候補でありますが
強い言葉で言えないので、結果でチームを引っ張っていきたいです。法政を引っ張っていけるようなエースの走りをしたいです。
青木涼真(5区)
ー今大会を振り返って
周りのレベルが高くて、でもそういう中でも戦って行かなきゃ行けないので、周りとの差を実感して、来年以降どう言った取り組みをして行かなきゃいけないのかをこれからチームで考えなきゃいけない結果なのかと思います。
ー期待の選手として多くのメディアから取り上げられる中、重圧などは
やっぱり、そう言ったプレッシャーもありますし、4年生としてチームを背負う気持ちとかもいろいろあってプレッシャーは過去の大会と比べてもかなり比べ物にならないくらいありました。そういった中でも結果を出すのがエースというか、結果を出さなきゃいけないと思っていたので、またそれも自分にプレッシャーをかける要因になってしまったのかなと思ってて、そういった気負いが空回りというか、うまくいってないなと思うように陥ってしまった要因なのかなというふうに思っています。
ー往路ゴール時に涙を見せましたが
そうですね、なんと言うか申し訳ない気持ちというか。もっとやれたと自分でも思いながら、走りながらもこんなもんじゃないと思ってて、レース後自分の箱根が終わったと思ったときに悔しいというか不甲斐なくて、もっとやれたというか本気になる時期が遅かったのかなと実感して悔いが残る結果になってしまったので、そういった悔しさが現れてちょっと泣いちゃったという感じです。
ー3年間走った『山登りの5区』は青木選手にとってどのような場所だったでしょうか
箱根があったからここまで成長できたというのはあるんですけど、山はまた特殊な区間で、山は走力よりも自分の精神面でも成長を促してくれた場だったのかなというふうには思っているんですけど、まぁもう二度と走りたくないというかもう登らないですね(笑)。
ー復路の選手にかけてあげた言葉などは
4年生には電話で話したんですけど、あとは頼んだというか、僕ができることはもう応援することしかないので、任せたというか本当に負担をかけてしまって申し訳なかったなどといった言葉をかけました。
ー今日の青木選手の役割としては
6区の5㌔の計測で坪井に声をかけて、そのあと10区の中継所で(増田)蒼馬に声をかけて送り出しました。
ーどのような声がけですか
坪井に関しては走っているので「行けるぞ」と言った声かけだけで、蒼馬に関しては熱い言葉をかけても響くタイプじゃないので(笑)、「がんばろうぜ」や「楽しんで走ってこいよ」みたいな言葉を話しました。
ーゴール地点で仲間を迎えた気持ちは
ゴールしたときの蒼馬の悔しそうな顔とか、坪井と一緒に2人で立ってて、4年生だけの空間になったので、悔しさがかなりこみ上げてきて、本当に、蒼馬に悔しい表情をさせてゴールさせてしまったというのが申し訳なくて、そこでもまた泣いちゃいました。
ー4年間を振り返って
全部通すと4年間楽しく陸上競技をやらせてもらったなというのもあって、また選手としても人としてもどんどん成長させてもらって次のステージでも陸上を続けるという決断ができたので、でもやっぱり4年間は楽しいことだけじゃなくて悔しい思いというのもそれ以上にしてきたので、そう言った悔しい思いというのは絶対に忘れずに、この次のステージの実業団でも活かして、また法政大学に元気を与えられるような結果を残していきたいと思います。
ー後輩たちへ
僕は最後に4年生として迎えた三大駅伝全てでチームの目標を達成させてあげることができなくて、非常に悔しい思いをしてしまったんですけど、僕個人としての三大駅伝のリベンジという場はもうないので、その中で僕の背中を見て育ってくれた後輩たちがリベンジしてくれることが僕にとってもリベンジになるので、また一からという形になってしまって申し訳なんですけど、頑張ってもらいたいなというふうに思っています。
ーファンへ
4年間、本当に応援してくださる方々に支えられてここまで来れました。最後はこういった結果に終わってしまったんですけど、またこれからも競技を続けるので、オリンピックとかニューイヤー駅伝で活躍してる姿を見せることが恩返しになっていると思うので、また応援の方をよろしくお願いします。