第92回日本学生氷上競技選手権大会最終日
2020年1月7日(月)
釧路市柳町スピードスケート場
インカレ最終日となる3日目は2000㍍リレーとチームパシュートの団体競技の2種目が行われた。2000㍍リレーでは昨年同様8位と苦戦を強いられた。また、4年生2人が出場したチームパシュートで10位を獲得。苦戦が続き、9位で終えたインカレだったが笑顔で締めくくった。
試合結果
種目成績
種目 | 順位 | 選手名 | 記録 |
---|---|---|---|
2000mリレー | 8位 | ①安済修哉(営4) | 2分37秒93 |
②上水隆生(営3) | |||
③赤坂仁(文1) | |||
④北澤佑樹(営2) | |||
チームパシュート | 10位 | 安済 | 4分32秒99 |
田中笑太(営4) | |||
北澤 |
順位表
順位 | 大学名 | 500m | 1500m | 10000m | 5000m | 1000m | 2000mリレー | チームパシュート | 合計得点 |
1位 | 専修大学 | 44 | 39 | 4 | 22 | 36 | 18 | 8 | 171 |
2位 | 日本大学 | 28 | 1 | 31 | 35 | 29 | 0 | 10 | 134 |
3位 | 高崎健康福祉大学 | 23 | 27 | 16 | 14 | 7 | 15 | 12 | 114 |
4位 | 明治大学 | 12 | 6 | 17 | 18 | 10 | 12 | 4 | 79 |
5位 | 大東文化大学 | 8 | 0 | 29 | 5 | 0 | 8 | 18 | 68 |
6位 | 東洋大学 | 5 | 3 | 0 | 17 | 18 | 4 | 15 | 62 |
7位 | 早稲田大学 | 0 | 30 | 0 | 8 | 18 | 0 | 2 | 58 |
8位 | 信州大学 | 0 | 23 | 0 | 0 | 26 | 0 | 6 | 55 |
9位 | 法政大学 | 1 | 2 | 20 | 16 | 2 | 2 | 0 | 43 |
※上位9校のみ掲載
※得点が同じ場合、上位者が多い学校を上位とする
※各距離15位までの選手が得点。1位20点、2位18点、3位16点、4位14点、5位12点、6位10点、7位9点、8位8点…15位1点となる。
ただしリレーおよびチームパシュート競技は、1位18点、2位15点、3位12点、4位10点、5位8点…8位2点となる。
学校対抗総合成績 男子
大学名 | 順位 | 得点 |
---|---|---|
日本大学 | 優勝 | 16.5 |
明治大学 | 準優勝 | 16 |
東洋大学 | 3位 | 11 |
法政大学 | 3位 | 11 |
※上位4校までの記載
※学校対抗はアイスホッケー部門、スピードスケート部門、ショートトラック部門、フィギュア部門の総合得点で競う。
戦評
2000㍍リレーには、安済修哉(営4)、上水隆生(営3)、赤坂仁(文1)、北澤佑樹(営2)が出場した。第1走の安済から上水へバトンが渡った直後、上水がバランスを崩し転倒してしまう。同走の大東大からも大きく遅れをとったが、その後は立て直し、赤坂、北澤と巻き返しを図る。結果は8位であったが、最後までしっかりと滑り切り2ポイントを獲得した。インカレ最終種目のチームパシュート。前回大会では2位という好成績を残したこの種目には、昨年に引き続き出場の田中笑太(営4)と安済に北澤が加わり挑んだ。北澤が先頭でスタートを切り、その後は安済、田中の順に先頭を交代。2000㍍地点まではラップを32秒台に抑えるも、後半少しずつ隊列が乱れてしまう。田中が引っ張る中、北澤が遅れをとると安済が後方に回りサポートするシーンも見られ、最後は全員でフィニッシュ。同走の山梨学院大に先行し10位で終えた。順位こそ振るわなかったものの、最終レースで全力を尽くして滑り切った3人は、笑顔を見せリンクを後にした。3日間に渡り行われたインカレを終え、法大は43点を獲得し、スピードスケート部門では9位という結果に終わった。目標の3位には届かなかったが、主将の田中が長距離2種目で表彰台を飾るなど見せ場を作った。これまでチームをけん引してきた4年生が抜け、今後は下級生の奮起が不可欠となる。次期主将を務める北澤を筆頭に、来年はチーム全体のさらなる活躍に期待したい。(守本咲希)
選手コメント
田中笑太 主将
―今大会を終えて
悔いはないです。1万メートルでも、地元で120%以上の力を発揮して、みんな喜んでくれる結果が出たのですごくよかったです。
―2日目には、(最終日は)楽しく滑りたいと話していましたが
(北澤)佑樹にはちょっとつらい思いをさせてしまったんですけど、結果は十分だったと思いますし、楽しく滑れたと思います。
―4年間を振り返って
常にスケートが楽しい4年間でしたね。ずっとうまくなること、速くなることができて、途中ちょっと落ちちゃったこともあったんですけど、それでも今年はちゃんと伸びて、最後にこういう結果で終われたので、本当に法政大学のスケート部には入れて、本当に良かったなと思います。
―今季は主将も務めました
去年、大竹先輩が卒業して、僕がキャプテンということで、本当に務まるのか不安もありましたし、ふがいないところもあったりして、後輩たちがどういうふうに思っているのかはわからないんですけど、ちゃんと自分についてきてくれて、すごいうれしかったです。
―特に思い出に残っている出来事は
やっぱり、一番最初に結果が出て選手権の権利が取れて、今までコーチしてくれた先生たちもみんな喜んで、驚いて連絡してくれてっていう時と、最終的な今回の1万メートルで集大成を最後に見せることができたときの2つが一番うれしい瞬間でしたね。
―以前、卒業と同時にスケート引退と話されていました
そうですね、やっぱりこの気持ちいい感覚のまま、みんなからはスケートを続けた方がいいと言ってくれているんですけど、これで完結にして、次の人生を歩みたいと思います。
―新主将に北澤選手を指名した理由は
練習にストイックで、今年すごい変わってくれたんですよ。あいつが頑張ってくれて、自分にもすごくついてきてくれて、言いたいことをちゃんと理解してくれて、後輩としてすごく僕を支えてくれたので、次のキャプテンとして、3年生ではあるんですけど、強いキャプテンになってくれると思います。
―新主将に期待することは
あまりプレッシャーをかけることは言いたくないんですけど、彼なりのスケートへの向き合い方とチームの意識がうまく合えば、自然と法政大学はいいチームになれると思うので、チームリーダーとして彼なりのキャプテン像で頑張ってほしいと思います。
―後輩選手たちについて
自分の集大成はいい結果で見せられたので、その捉え方とかは後輩たちに任せるところではあるんですけど、法政大学スケート部なりに、個人個人が意識を高く持てば、大きなチームになってくれると思うので、頑張っていってほしいなと思いますし、僕も応援したいと思います。
―同学年の安済選手について
ずっと支えてくれて、主務の仕事もやってくれたりしましたし、僕が怠けてしまった時には強い言葉でちゃんと言ってくれたりもして、すごいありがたかったと思います。4年間、ライバルというか、切磋琢磨しあえる中で本当に良かったと思います。
―応援してくれた方へ向けて
大学入学当初はすごく遅くて、こんな選手が大学に来て本当に滑れるのかというくらいの選手だったんですけど、そんな僕のことを他大学のコーチや選手たちも含めて、本当にたくさんの方が応援してくれたことはもったいないというか、ここで終わるのが本当に惜しいくらいなんですけど、こんなにうまくいくスケート人生で本当に良かったと思います。なので、本当に皆さんありがとうございました。
安済修哉
ー今日の試合を振り返って
昨日のインタビューで去年2位だったので1位になりたいと意気込んだんですが、結果は良くなかったです。でも、3人で滑れて楽しかったです。
ーインカレ全体のまとめ
4年生で最後なのに自分の結果が不甲斐なくて、本当に申し訳なかったです。チームとしてもあまりよくなかったですが、今後は後輩が頑張ってくれると思います。
ー4年間を振り返って思い出に残ったレース
昨年のジャパンカップで優勝したことです。
ー後輩に向けて
最後のレースで結果が出なかったり、不甲斐ない部分はたくさんあったんですが、最後までついてきてくれてありがとうございました。僕は、これで引退になりますが、これからもずっと応援してます。
北澤佑樹
—インカレを振り返って
実力を最大限に発揮することはできなかったと思います。本来の記録を出せればもう少し上にいけたのかなと思いました。
—パシュートに出場されました
人生初めてのパシュートで4年生2人と滑ることになって2人に迷惑がかからないようにしようと思ったんですけど、最後離れてしまって申し訳ない気持ちでした。
でも、先輩方から良い思い出になったと仰ってくれたのでうれしかったです。
—次期主将に選ばれました
インカレ全ての種目が終わった後、チーム全員が集まったところで正式に発表されました。僕の上に1人先輩がいるので、どうなるのかなと思っていたんですが、自分が選ばれたのでしっかりとチームまとめれるように頑張りたいと思います。
—現主将から何か言われてましたが
「期待してるね」と一言だけ言われました。それを聞いて期待に応えないといけないという責任感を感じましたし、自分が先頭に立ってチームを引っ張っていかないといけないという思いになりました。
—4年生2人はどんな存在でしたか
お手本になり、目標となる存在でしたね。
—4年生に向けて
4年間お疲れ様でした。先輩から学んだことを先に受け継いで行けるように頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。
—今後の予定は
インカレ終わったので一旦学校に行くため東京に戻ります。その後、1月の後半に国体が青森の八戸であるので、それに行ってその次の週に長野県で記録会があってまた、その次の週に八戸でJAPAN CUPの第4戦があります。移動が結構大変なんですけど、最後までベストを尽くして頑張りたいと思います。