第62回関東地区大学選手権大会2回戦
2020年3月17日(火)
法大多摩グラウンド
関東の頂点を争う関東地区選手権がついに開幕。2回戦を相手の棄権で勝ち上がり、法大は3回戦からの登場となった。先頭打者本塁打を浴びリードを許すも着実に点を奪い、試合は9回で決着付かず2年連続のタイブレークへ突入した。表を石橋錬(社3)と湯浅創太(経3)が0点に封じ込めるとその裏、堀江悠介(経3)が適時打を放ちサヨナラ勝ち。ベスト16へ駒を進めることとなった。
試合結果
試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日大理工 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 2 |
法大 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1× | 5 | 15 | 2 |
(日大理工)菅野、●下野ー佐橋
(法大)尾崎、石橋、○湯浅ー堀尾
二塁打:堀尾(3回)、大石(4回)、古屋(6回)、鎌田(8回)
盗塁:八木(5回、7回)、中川大(7回)、堀江(9回)
三盗:八木(7回)
※10回はタイブレーク
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 堀江悠介(経3) | 健大高崎 | 6 | 2 | 1 | 0 |
2 | (4) | 鎌田航平(社4) | 鳴門 | 4 | 1 | 0 | 0 |
3 | (8) | 八木達也(社3) | 日大三 | 4 | 3 | 0 | 1 |
4 | (2) | 堀尾浩誠(社2) | 報徳学園 | 5 | 1 | 0 | 0 |
5 | (DH) | 中川大輔(社4) | 日大三 | 5 | 2 | 2 | 0 |
6 | (3) | 藤平心(社2) | 藤代 | 5 | 3 | 0 | 0 |
PR | 中井雄也(経2) | 済美 | ー | ー | ー | ー | |
3 | 篠崎宰響(社4) | 明星 | ー | ー | ー | ー | |
7 | (9) | 大石悠月(経4) | 静岡 | 4 | 2 | 0 | 0 |
8 | (6) | 細木雄斗(社3) | 報徳学園 | 4 | 1 | 0 | 0 |
9 | (7) | 古屋一輝(経2) | 健大高崎 | 3 | 1 | 2 | 1 |
P | 尾崎海晴(社4) | 鳴門 | ー | ー | ー | ー | |
石橋錬(社3) | 遊学館 | ー | ー | ー | ー | ||
湯浅創太(経3) | 國學院久我山 | ー | ー | ー | ー |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|
尾崎 | 3 | 6 | 2 | 0 | 1 |
石橋 | 6 1/3 | 1 | 3 | 2 | 0 |
湯浅 | 2/3 | 0 | 1 | 0 | 0 |
戦評
新チーム初の公式戦となる関東地区選手権に、法大は3回戦から登場した。
(記事:渡辺光我、写真:磯田健太郎)
タイブレークを制する勝負強さを見せ準々決勝へ
選手インタビュー
中川大輔主将
ー今日の試合を振り返って
初戦の難しさもあってみんなが固くなっていたのですが、全員で勝ちにこだわって試合に臨めたのが勝ちにつながった要因だと感じています。
ーオープン戦ではどのようなことに取り組んだのですか
打線の組み替えや、一人一人が複数のポジションをできるようにしておくこと、また、ケースに応じた送りバントやエンドランなどの小技を意識して取り組みました。
ー犠打は1球で決めるなどオフシーズンで取り組んできたことは出せた試合になりました
ある程度は出せましたが、ここで(ヒットが)ほしいというところで打てていなかったので、細かいところをやってきておいて良かったなと思います。
ー中川大選手個人で取り組んできたことはありますか
昨年からクリーンナップを打たせていただいているので、チャンスで一本出せるように日頃から試合を想定してバッティングに取り組んでいました
ー今日は2安打という結果になりましたがご自身の調子は
全然良い当たりではなかったですが、チャンスで2本出て2打点あげられたので、(結果は)良かったと思います。
ー守備では声の掛け合いのミスが少しありました
普段から声は出し合ってやろうという話はしていますが、今日難しい試合をしたことで次に生かせると思うので、かえって良かったかなと。
ー今季から主将となりましたが、今日はやはり『一つ勝つ』ことの難しさは感じましたか
ありましたね。高校の時も最後の夏の大会の初戦はサヨナラ勝ちだったので、本当に初戦の難しさを痛感しました。
ー指名打者制は普段のリーグ戦はないですが、ベンチではどのように過ごしているのですか
やっぱりキャプテンなので、声を出して、自分の番が回ってきそうになったら準備をするようにしています。
ー今大会の目標は
絶対に負けたくないので、この大会を優勝して全日出場を決めたいです。
ー準々決勝に向けて一言
次の試合もどうなるか分かりませんが、チーム一丸となって勝ちにこだわってやっていきたいと思います。
石橋錬
今日は調子が良くなかったのですが、四球は少なくしようと考え、制球に気を付け、最後まで投げました。
先発の尾崎投手が真っすぐを打たれ、速い球に強いのが分かったので、変化球で体勢を崩して打ち取ろうと捕手と話してそうしました。
固くならず、頑張っていこうと話していました。
走り込みを中心とするメニューが多く、投げ込みは暖かくなってからやりました。
欲張らず、固くならず、自分らしく頑張りたいと思います。
堀江悠介
去年、自分も出場した初戦で負けてしまったので、慎重にいったのですが、固くなり、このような接戦の試合になりましたが、タイブレークで勝てて良かったです。
古屋選手が出塁し、無死満塁にしてくれたので、三振でもいいという気持ちで打席に入りました。調子があまり良くないので、追い込まれた中、しっかり振ろうと意識したところ、あのようなサヨナラ安打に繋がりました。
まず、かなり走りました。そして打撃では、ロングティーやサーキットをやり、振る力を高めましたが、今調子が上がらないので、明日しっかり練習をし、調整をして、次戦活躍できるように頑張ります。
肩が開いて、ボールにあてにいってしまっています。軸足に体重をのせ、ボールをしっかり待って、自分の持ち味である逆方向への打球を打てるように頑張ります。
監督が決めました。去年、佐々木勇哉さん(令2年度卒)が付けていた番号で、4年生が付ける番号を、新3年である自分が付けるので、その自覚と責任ある行動をとっていきます。
優勝しかないです。優勝して、全国大会出場を決め、リーグ戦も全勝し、楽しく大阪で野球ができるようにしたいです。
今日、守備で失策してしまったので、守備の練習をしっかりし、打撃は特に自分の形で振れるように頑張り、次戦に臨みたいと思います。
内田裕馬学生コーチ
ー今日を振り返って
初戦の怖さというのを本当に感じて、ですがやっぱり練習試合でやってきたことを出せた試合になりました。
ー今日は本間隆洋監督は不在でしたがスタメンは内田コーチが決めたのですか
チーム幹部と僕と監督とで決めました
ー今季の打線の特徴は
攻撃にバリエーションがある打線ではあると思います。例えばファーストのスタメンであっても投手によって変えられるような、色々できる打線です。
ーオフシーズンはどのようなことに取り組んできましたか
キャプテンがミーティングで「練習試合から勝ちにこだわってやろう」という話はしていて、1死2塁の状況を作れるようにする、チャンスで一本出せるようにする、それからバント、スクイズ、エンドラン、足を使った攻撃などを当たり前にできるようにするということを徹底していました。
ーそれらを踏まえて今日の試合はいかがでしたか
バントも3つ決まりましたし、相手も良い投手でしたが打ち崩せて、数字に(なるような結果を)出せたかなと思います。
ー今日はやはりタイブレークが最大の山場となりましたが、どのようなことを考えて継投に踏み切ったのですか
左が続いてる所に来たら「湯浅(創太)でいこうね」という話がベンチではまとまっていたので、すぐに代えることができました。イニング間の継投も練習試合でやってきていたので、問題なかったですね。今年は投手陣の誰かに頼るのではなくて、投手をベンチに入れたら全員使えるようなメンバーをそろえているので、練習通りできています。
ー学生コーチとして普段はベンチから本間監督の野球をどのように見ているのですか
本間監督は『しっかりした野球』『セオリーに沿った野球』というのを徹底していて、その中で代によって攻撃にアレンジを足していくというのが監督の野球なので、今日は本間監督がいない中で緊張はしましたが、そこ(の根本的な部分)は曲げないでできたのかなと思います。
ー学生コーチとなった経緯を教えてください
最後の学生生活で、どうしてもユニフォームを着たいという思いがありました。でも、高校時代に3年間メンバー外だった自分がチームにできることは何だろうと考えたときに、高校では3年間キャッチャーをやっていたので、リードであったり采配であったりというところは本を読んだりして勉強していたので、学生コーチをやらせてくださいということで入部しました。
ー今年のチームの目標は
2年前の全日に出たときの鳴川(宗示、平30年度卒)さんの代は勝つべくして勝つようないいチームだったと思うので、今年こそは全日に行きたいと思います。
ー次の試合に向けて一言
今日の様な厳しい試合をして、みんな緊張は取れたと思うので、やることをしっかりとやって良い形で勝てるように頑張りたいと思います。