【準硬式野球】東京六大学準硬式野球木村杯新人戦 準決勝 対明大 終盤に大量得点を奪い大勝!明日の決勝へ駒を進める。
東京六大学準硬式野球木村杯新人戦 準決勝 対明治大
2015年5月30日(土)
法政大学多摩グラウンド
新人戦も準決勝を迎えた。初戦では打線が振るわなかったが、この日は大爆発。
相手のミスもあったが、17安打を放ち18点を奪い大勝。
明日の決勝、立大戦でも期待が持てる準決勝となった。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 8 | 18 | 17 | 0 |
明大 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 7 | 5 |
(法大)○秋山、高橋-栗田
(明大)●古村、小泉、中村、大澤、田中-中村、中里、金子
三塁打:萩原(1回)、
二塁打:甲本(1回、2回)、栗田(2回、8回)、窪田(2回)、鳴川(8回)、
盗塁:萩原(2回)、江間(9回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5)6 | 萩原幹斗(社2) | 5 | 2 | 1 | 1 |
2 | (8) | 甲本裕次郎(社2) | 4 | 2 | 2 | 0 |
8 | 榎拓実(社2) | 1 | 1 | 0 | 1 | |
3 | (4) | 藤口帝(社2) | 5 | 1 | 0 | 1 |
4 | (2) | 栗田和憲(社2) | 5 | 3 | 1 | 1 |
5 | (9) | 鳴川宗志(社1) | 4 | 2 | 3 | 2 |
6 | (7) | 窪田剛士(経2) | 4 | 3 | 2 | 1 |
PH | 石橋優一朗(法1) | 1 | 1 | 2 | 0 | |
7 | (3) | 宮原賢悟(スポ2) | 3 | 0 | 0 | 0 |
PH | 岸祐介(スポ1) | 1 | 1 | 1 | 1 | |
8 | (1) | 秋山駿介(経2) | 2 | 0 | 0 | 1 |
PH | 竹石稜(経1) | 1 | 0 | 0 | 0 | |
1 | 高橋竜大(経1) | 2 | 1 | 1 | 0 | |
9 | (6) | 三品勇人(社1) | 4 | 0 | 0 | 0 |
5 | 亀沢寛紀(スポ2) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
PH | 江間大賀(スポ1) | 1 | 0 | 1 | 0 | |
5 | 濱口貴宏(社2) | 0 | 0 | 0 | 0 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|
秋山 | 6 | 5 | 1 | 5 | 2 |
高橋 | 3 | 2 | 1 | 1 | 1 |
戦評
新人戦4連覇がかかっている法大。準決勝の相手は昨年も同じ新人戦準決勝を戦った明大だ。昨年のこのカードでは法大が勝利し、今年の春季リーグ戦でも法大に軍配が上がったが、データ通りにいかないのが野球。しっかりと気を引き締めなければならない。優勝に向けた大一番が始まった。
先制して主導権を握りたい法大は、初回、1番萩原幹斗(社2)が5球目を叩くと右中間を破る。相手の外野手がボールの処理にもたつく間に一気に三塁に到達し、いきなりチャンスを演出する。続く2番甲本裕次郎(社2)が今度は左中間に二塁打を放ち、あっさりと先制に成功。その1死二、三塁の場面で、6番窪田剛士(経2)がライトに走者一掃の二塁打を打ち、初回から3点のリードを奪う。2回には、1死から1番萩原が四球で出塁し、盗塁でスコアリングポジションにランナーを置くと、またしても2番甲本が二塁打を放ち、1点を追加。2死からも4番栗田和憲(社2)、5番鳴川宗志(社1)の連続適時打でこの回も3点を挙げ、さらにリードを広げる。
先制の適時打を放った甲本
一方、先発は秋山駿介(経2)。秋山は久しぶりの先発ということもあって、初回から制球が安定しない。1死から四球を出すと、盗塁などで2死三塁のピンチから中前適時打を打たれ、1点を返されてしまう。しかし、4回にも1点を奪われなおも1死満塁となるも、外角の球を打たせ4-6-3の併殺打。このプレーでピンチを切り抜け、流れを手繰り寄せた。続く5回1死一、二塁の場面でも同じく外の球を打たせ4-6-3の併殺打。要所を抑え、試合の主導権を握った。
秋山の粘投に応えたい打線は、7回、明大の三番手中村を捉える。先頭の6番窪田、代打岸祐介(スポ1)の連続安打でチャンスを広げ、さらに相手の野選で満塁し、本日2安打と好調の萩原が犠飛を放ち、待望の追加点を挙げる。8回には、先頭の藤口帝(社2)が久々の安打で出塁すると、栗田が右前安打で続き、鳴川の左中間に落ちる適時打で2点、さらに1死から岸の中犠飛で合計3点を挙げ、ダメ押し点を奪う。9回には、相手投手の乱調に野選なども絡み、8点を取り、試合を決定づけた。
藤口は安定した守備でも貢献
7回から登板の高橋竜大(経1)は、今年の春季リーグ戦では胴上げ投手にもなり、その経験を活かし1年ながらも堂々のピッチングを展開。8回には不運な内野安打などで1点を失うも、9回はわずか6球の三者凡退で試合を締めた。 新人戦4連覇という快挙達成へ。今日の勝利でまた一歩前進した。初戦では「打ち勝つ野球」ではなく、「守り勝つ野球」を見せたが、今日はリーグ戦同様「打ち勝つ野球」で、法大の野球を体現してみせた。その集大成を明日の決勝戦でも披露できるか。優勝というゴールはすぐそこだ。(橋爪優典)
選手コメント
甲本裕次郎(先制の適時打など2安打2打点の活躍)
―18得点の大勝でしたが、今日の試合はいかがでしたか
もっと序盤に点が取れたら良かったと思います。全員が出られたらと思っていて、序盤に取れたらもっとみんなに出場機会があったかなと思います。
―今日は先制適時打など、序盤から点に絡んでいました
先制できたのが大きかったです。リーグ戦と違って楽に打席に立てたので、練習でも調子が良かったので、打てて良かったです。
―楽な気持ちというのはどういったところか
リーグ戦では数字を気にしてしまうところもあったので、新人戦は一発勝負で数字も気にしなくていいので、気持ち的には楽にできています。
―甲本選手はリーグ戦から出場していますが、今回のチームはリーグ戦と比べてどうか
萩(萩原)と帝(藤口)と自分の3人がリーグ戦から出ていて、中心になってやっていこうと言っています。守備は固いと思いますが、バッティングはもう少し打てたらとは思います。
―リーグ戦では9番でしたが、新人戦で2番を打つことで意識に変化は
9番なら1番に、2番だったら3番に繋ぐという意識なので、あまり変わらないですけど、早い段階で打順が回ってくるので、そういった意味では楽しいですね(笑)何回も回ってくるので。
―明日の決勝に向けて意気込みや目標を
明日は相手はどんなチームかわからないので、今日みたいにしっかりやっていきたいです。
栗田和憲(2塁打2本と長打で貢献)
―複数安打の活躍でしたね
初球からストライクをどんどん振っていこうと思っていたので、それが良い形になりました。最後の打席は惜しい結果になりましたが、あのような場面(一死、一二塁の好機)で打てる打者になりたいです。
―4番として期待されているところは
打線が良いので、4番というよりは4番目の打者くらいのつもりです。毎打席、状況に合わせて考えながら打席に立っています。
―秋山投手や高橋投手のリードで気をつけていたところは
基本的に2人とも打たせてとるタイプなので、ストライク先行で攻めました。
―投球練習から念入りに変化球の調整をしていましたが
リーグ戦のときから球を動かして打たせていこうという方針でやっているので、投球練習では直球よりも変化球の調整に使いました。
―明日の試合に勝てば4連覇ですね
自分らの代で途切らせるわけにはいかないですし、後輩に5連覇をしてもらうためにも4連覇します。
秋山駿介(先発し粘りの投球)
―久々の先発でした
リズムは良くなかったですが、野手が守ってくれて助かりました。
―今日の投球は変化球主体でしたか
そうですね。
―初回から打たせてとる投球を心掛けていたのですか
打たせてとるようにしたかったのですけど、制球が定まらなくて球数も多くなってしまいました。
―投球内容としては満足ではないですか
やっぱり制球力に課題が残ったので、次に投げるときは試合を作れるようにしたいです。
―栗田選手とのバッテリーはどうでしたか
テンポ良く投げられるので投げやすいです。リーグ戦で佐藤さんとバッテリーを組むのと遜色ありません。
―明日にむけて
優勝したいです。
鳴川宗志(3打点を挙げ勝負強い打撃を披露)
―今日の試合を振り返って一言
序盤、特に1回に3点取ったことが出だしとしては良かったと思います。
―今日は、チームで大量18点の得点を挙げましたが
ひとりひとりのバッティングの調子も上がってきていると思います。
―鳴川選手も2安打を含む4出塁の活躍でしたが
慶應戦(新人戦初戦)ではちょっと固さもあって、自分のスイングが出来なくて、上体が前に突っ込んでいたのですが、この試合では(上体が)突っ込まず打てていたので良かったと思います。
―2本ともランナーがいる場面でタイムリーとなるヒットでしたが、自分自身チャンスには強いと思いますか
チャンスになったら結構打てているので 、打つ自信はあります。
―守備も安定感がありました
守備は苦手ですね。
―では、守備面で日頃から気を付けていることは
派手なプレーはせずに、基本的なことをひとつひとつやっていこうという気持ちです。
―新人戦初戦の慶應戦からチームの中で変わったことは
特にないですね。先輩たち、特に藤口さん、ハギ(萩原)さん、甲本さんが主軸となってチームをいつも引っ張ってくれているので、それについていくだけです。
―明日は新人戦4連覇がかかった試合ですが、一言お願いします
1年生として足手まといにならないように、平常心で戦っていきたいと思います。
フォトギャラリー
4番栗田は長打2本を含む3安打の活躍
萩原はリーグ戦と変わらぬ活躍
鳴川は3打点とチャンスで安打を放った
窪田は3安打など4出塁
粘りの投球を見せた先発・秋山
高橋は7回から登板し試合を締めた
榎は途中出場から2出塁の活躍
代打で出場し適時打を放った岸