2020年度第87回関東大学リーグ戦 対東大
2020年10月31日(土)
アミノバイタルフィールド
大量リードで完封勝利! 前節課題であったディフェンス陣が奮闘し、零封。ディフェンスからテンポをつかみRB星野凌太朗(キャ2)が2つのTDを決まるなど34点の大量得点。チーム一丸となって今季初勝利を挙げた。
試合結果
トータル試合結果
34 | 7 | 1Q | 0 | 0 |
---|---|---|---|---|
10 | 2Q | 0 | ||
7 | 3Q | 0 | ||
法政大学ORANGE | 10 | 4Q | 0 | 東京大学WARRIORS |
試合得点
Q | 時間 | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
---|---|---|---|---|---|
1 | 8:30 | RB | 星野 | TD | 〇 |
2 | 5:46 | WR | 小山昭瑛(キャ3) | TD | 〇 |
2 | 11:48 | K | 高橋慎太郎(営4) | FG | ― |
3 | 11:33 | LB | 齋藤佑太朗(文4) | TD | 〇 |
4 | 5:26 | RB | 星野 | TD | 〇 |
4 | 11:32 | K | 高橋慎 | FG | ― |
2020年リーグ戦日程
節 | 月日 | 試合結果 | 対戦校 | 開始時間 |
---|---|---|---|---|
1 | 10月11日(日) | ●34ー44 | 日本大学POHENIX | 18:00 |
2 | 10月31日(土) | 〇34ー0 | 東京大学WARRIORS | 13:00 |
3 | 11月15日(日) | ー | 中央大学RACCOONS | 12:15 |
ー | 11月28日or29日 | ー | 順位決定戦 | 未定 |
戦評
前節では日大に逆転負けを喫した法大だが、まだ甲子園への可能性が消えた訳ではない。今節こそ勝ち星を挙げ、その可能性の糸を切らさずに次節へ臨みたいところだ。
さわやかな秋晴れに恵まれたアミノバイタルフィールド(撮影・須藤大樹)
前節の雨天とは打って変わって晴天に恵まれた今節。陽射しの照りつけるアミノバイタルフィールドで試合は行われた。対戦相手は、昨年度3点差と僅差でなんとか勝利した東大。コイントスの結果東大レシーブから試合が始まると、フィールドの半分を越えさせる前に本田瑛寛(文3)のインターセプトによって攻守交替し、その後のシリーズはパスで徐々に進みFGを狙うが高橋慎のキックは右に逸れてしまい得点にならず。しかしベンチからも「ダイハード!」と何度も声が上げられたように、法大の売りであるダイハードディフェンスで東大を確実に止めてゆく。オフェンスはパスを中心にランも織り交ぜ、最後は星野がその脚で運び先制した。途中、QBが公式戦初出場となる石井迅(経2)に交替。石井はフィールド上を貫くような鋭いパスを何度も成功させ、1Qも終わりに近付くと再び得点のチャンスまでこぎつけた。
今季4つ目のTDラン!幸先よく先制点をあげた星野(撮影・須藤)
そのまま2Qに入り、再度高橋慎がFGに挑んだ。1Qの失敗を挽回したいところだったが今度はキックが乱れたか、ゴールポストに届かず得点ならず。その後も堅実な攻守で優勢に試合が進み、TDのチャンスで平井将貴(法2)の糸川創平(キャ4)へ向けたであろうパスがつながらず4thダウンになってしまうかと思いきや、そのパスの先には小山がおり、見事キャッチ。さらに前半終了間際には高橋の三度目の正直とでも言うようなFGがしっかり決まり、17-0とリードを保ったまま前半を終えた。
WR小山がナイスキャッチ!(撮影・須藤)
大量リードで迎えた後半戦。3Q序盤は両チームともになかなか試合が進まない中、クオーター終盤にまたも法大が試合を動かす。自陣25㍎付近で東大の攻撃を耐える中、東大QBボストロムが投じたパスをLB齋藤佑太朗がインターセプト。そのままゴールラインを越える激走でさらに追加点を挙げた。
最終Qも法大は攻撃を緩めない。早々にファンブルリカバーで攻撃権を奪取する。攻撃権を奪われるもディフェンス陣がプレスをかけミスを誘う。さらなるファンブルリカバーで攻撃権を奪取し、最後は再びRB星野がダメ押しのTDを決め、東大を大きく突き放す。終盤にはDL秋山友樹(文1)がQBサック。QB石井迅からWR柴崎虎太郎(文4)までのロングパスを成功させ、最後はK高橋慎のFGでとどめを刺した。
K高橋慎は本日2つのFGをきめた(撮影・小倉明莉)
前節課題となったディフェンス陣が奮闘し、東大に1点も奪われることなく34―0で完封勝ち。3つのファンブルリカバーや、QBサックなど積極的な守備から攻撃の流れを作った。しかし有澤HCは「まだまだ、タックルミスがあった」と指摘。次回までにさらにディフェンス陣を強化し、守りから良い流れを作りたいところだ。次節はブロック戦最終節、中大戦。次節も相手を圧倒し、勝利を飾りたい。
(小倉明莉、須藤大樹)
果敢なディフェンスで零封に抑えた(撮影・小倉)
ヘッドコーチ・選手コメント
有澤玄 ヘッドコーチ
―今日の試合を振り返って
4年生は最後のシーズンで日大戦にはすごい気持ちが入っていたのですが、敗戦を受けていろいろな気持ちがあったと思うんですけど、東大戦に向けてしっかりチームを作り上げてくれました。4年生が本当にしっかりと頑張ってくれていると思います。
―前節は「タックルミスが多かった」と指摘されていましたが
タックルに関してはまだまだ良くないので、これからも引き続き練習しなければいけないなと思います。
―スカウティングと実際に戦ってみての東大の印象は
最後まで諦めない粘り強いすごい良いチームでした。得点差関係なしに、身体を張ってすごい強い良いチームでした。
―本日はさまざまな選手を起用した印象です
少し点差もついたことがあるので、4年生を中心に試合に出しました。出場した選手については、よく準備して挑めていたと思います。
―リーグ戦初出場のQB石井迅選手が特に印象的でした
石井選手に関しては初めからスターター争いをしている選手ですし、いつも通り仕事をしてくれたと思います。
―途中でDL山岸達矢主将が負傷交代となりました
山岸が抜けたことに関してはチームとしてすごい痛いですが、そこを同じポジションの選手がしっかりとカバーして試合をしてくれました。特に4年生が頑張ってくれたと思います。
―次節に向けて
こういうコロナ禍の状況で試合をやらせてもらえて、関係者の方々にはすごい感謝しております。しっかりと目的を持って強いチームを作っていきたいと思います。
―最後に法政ファンへ
いつも応援ありがとうございます。繰り返しになりますが、こういう状況でも試合をやらせていただいてることに非常に感謝しています。応援してくださってる方に失礼のないように力強い法政フットボールをしていきたいと思いますので今後とも応援よろしくお願いします。
ハーフタイムのハドルで選手を話す有澤HC(撮影・須藤)
RB 星野凌太朗
―本日の試合を振り返って
オフェンスのテンポが悪くてそのテンポをなかなか掴み切れずに終わったんですけど、その中でも点を取れて試合が終わったので良かったと思います。
―テンポが悪いとは
ハドルしてからブレイクするまでが遅かったりとか始めるのが遅かったりとか、全体的にグダグダではないんですけどゆっくりになってしまっていたので、勢いにもつながらなかったのかなと思います。
―事前に決めていた戦略や対策してきたこと
日大戦とは変わってプレーを180度ではないですけど結構変えるような感じでやりました。それでテンポが作れなかったというのが大きいです。
―どのようにプレーを変えたのか
日大では普通にランプレーとかやったんですけど、そのRBがレシーバーの位置に付くなどして変えてました。
―日大戦から好調ですが
昨年よりRBとして出る機会が増えたので、その分で上がっていけたのが良いのかなと思いますね。
―本日オフェンス全体として良かった部分
要所要所のパスが決まったりランプレーもたまに出るっていう感じだったので、そういうビッグゲインではないですけど普通に出たのがすごい良かったと思います。
―本日は2度TDしました
1本目はゴール前ということでしっかり(点を)取りきらなきゃいけないなっていう部分があったんですけど、2本目は自分が取れば(試合に)出ていない4年生を出すということが決まっていたので「絶対取ろう」という気持ちがありました。
―中大戦へ向けて
今回の課題であるテンポっていうのをしっかりと改善して次節の中大でも圧倒できるようにやっていきたいと思います。
今季は2試合で5つのTDを決めている(撮影・須藤)
QB 石井迅
―本日の試合を振り返って
僕は2番手で控えだったんですけど、「出るからには法政の1本目としての意識で試合に向かおう」と試合の前からあらかじめ決めていた目標をやり切れたところが良かったと思います。
―大学では初めての公式戦でしたが
緊張もしたんですけど、初めてなので思いっ切りプレーできたと思います。
―相手校の対策や戦略は
マンツーマンとかっていうカバーが多かったのでそれは選手間でちゃんとミーティングを重ねて対策をしてきました。その対策通りのプレーができたので良かったです。
―自分のアピールポイント
ショートヤードとかでも走ってファーストダウンとか取れたりとかショートのパスとかは思いっ切り投げ込めるので、そこは自分の強みだと思っています。
―どうして法大に
付属校なのでそのまま上がってきた形です。
―高校時代に持っていた法大のイメージ
常勝軍団というか常に強いチームで、そんな所で僕もプレーできて大変うれしく思います。
―中大戦へ向けて
2週間後も今日みたいに思いっ切り自分らしいプレーができたらと思います。
リーグ戦デビューのQB石井迅。終盤にロングパスを成功させた(撮影・須藤)
LB 齋藤佑太朗
―今日の試合を振り返って
ディフェンスとしては0点に抑えられて、自分たちが掲げている「ダイハード・オレンジ」というディフェンスができたと思います。
―前節からの修正は
前節はタックルミスというのが目立って、1人目がタックル行ってから3、4㍎取られる場面がありました。タックルミスをしないということでタックル練習をしてきて、その点に関しては今日も少しはタックルミスとかあったんですけど、前回よりも改善できていたと思います。
―東大の印象は
やはり頭が良い大学ということで、結構スカウティングをされているなというイメージがありました。
―インターセプトからTDを決めました
取れるボールが来たので取って走りました。キャリアが初めてなので、結構怖かったんですけど、仲間が良いブロックをしてくれたので、TD取れました。
―ゴールラインを越えた時の心境は
嬉しかった反面、あんなに長い距離を走ることがないので疲れましたね(笑)。
―大量リードですが、今節の課題を挙げるとしたら
やはり、システム的なところでもタックル面でも小さい課題が結構あるので、少しずつ修正していってもっと良いディフェンスにしないといけないと思いました。
―次節に向けて
中大戦もディフェンスで無失点に抑えて、良い試合にします。
―法政ファンへ
初戦負けてしまったんですけど、オフェンスディフェンスともにもっと成長していくので応援よろしくお願いします!
LB齋藤佑が自陣25㍎付近でインターセプト!そのままロングランでTD!(撮影・小倉)
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