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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第6週 慶大2回戦 『ダブルエース』による継投が奏功も今季2度目の引き分けに

東京六大学野球秋季リーグ戦 第6週 慶大2回戦
2020年10月25日(日)
神宮球場

連覇の夢はついえたものの、一つでも多くの白星を積むために臨んだ慶大2回戦。先発の高田孝は二回こそ連打によって失点したものの、三回以降は立ち直り素晴らしい投球を見せる。後を繋いだ鈴木も連投の疲れを感じさせず、連盟規定により1―1の引き分けに。勝ち星こそ逃したが、最後の2戦に向けて『ダブルエース』の調子の良さを改めて感じさせる一戦となった。

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高田孝は直球主体の投球で慶大打線を寄せ付けなかった

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 4 1
慶 大 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 4 0

(法大)高田孝、鈴木—大柿
(慶大)森田、長谷部、長谷川、木澤—福井
[本塁打] なし

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (9) 岡田悠 3 0 0 .318 一ゴ   二ゴ   四球   三振  
2 (8) 永廣 3 0 0 .261 二ゴ
  中飛 投ギ 三振  
3 (5)3 中村迅 3 0 0 .239 中飛 中飛 四球 一ゴ
 
4 (7) 村田 3 1 0 .269 三振 四球 中飛 二安
R 宮本 0 0 0 .000           三振
片瀬 0 0 0 .167       左飛
5 (6)5 佐藤勇 2 0 0 .333 二ゴ 四球 四球   ニゴ
6 (3) 齊藤 3 1 0 .111 中安   ニ併   右飛  
H 平柳 1 0 0 .000
6 海崎 0 0 0      
7 (2) 大柿 4 1 1 .250   右二①     三振 ニゴ
8 (4) 高田桐 3 1 0 .250 左邪   一ゴ 右安
9 (1) 高田孝 3 0 0 .200 三振 二ゴ 三振
1 鈴木 0 0 0 .125
28 4 1 .227

 

投手成績

球数 打者 防御率
高田孝 7 99 25 4 5 1 1 3.00
鈴木 2 28 7 0 1 1 0 0.84
9 127 32 4 6 2 1 2.54

 

ベンチ入りメンバー

10 中村迅(営4=常総学院) 27 渡邉雄太(キャ4=いなべ総合) 37 羽根龍二(社4=日大鶴ヶ丘)
鈴木昭汰(キャ4=常総学院) 32 大柿廉太郎(法2=健大高崎) 2 永廣知紀(営4=大阪桐蔭)
11 平元銀次郎(営3=広陵) 3 宮本隆寛(人4=健大高崎) 7 村田雄大(人4=横浜)
13 高田孝一(法4=平塚学園) 4 佐藤勇基(法4=中京大中京) 8 片瀬優冶(人4=法政二)
15 落合竜杜(法4=常葉大菊川) 5 小谷敦己(文4=倉敷商) 25 野尻幸輝(営2=木更津総合)
17 杉下裕哉(営3=氷見) 24 齊藤大輝(人2=横浜) 28 宮﨑秀太(営2=天理)
21 山下輝(法3=木更津総合) 31 海﨑雄太(文2=埼玉栄) 39 岡田悠希(人3=龍谷大平安)
12 永岡大昇(法4=九州国際大付) 35 平柳圭汰(経4=聖望学園)
22 後藤克基(法3=滋賀学園) 36 高田桐利(営2=広陵)

戦評

昨日の敗戦から一夜明け、慶大独走を阻止するためにもなんとしても負けられない戦いに挑んだ。

法大先発はドラフト候補・高田孝一(法4)。今日は140㌔後半の直球を中心に慶大打線を翻弄(ほんろう)した。打線は二回表、早大1回戦以来先発を掴んだ6番・齊藤大輝(人2)の中前安打で出塁。7番・大柿廉太郎(法2)の右中間を割る適時二塁打で先制点を挙げた。
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ここまで岡田悠に次ぐチーム2位の打点『4』を挙げている大柿

しかしその裏、先発高田が慶大打線に捕まる。4番・正木智也の中安から5番・福井章吾の連打で塁を進める。一塁手・齊藤の失策などでさらに塁を進めると、最後は7番・若林将平に適時打を許し、試合が振り出しに戻った。このままピンチとなったが、6番瀬戸西純の一ゴロを齊藤が華麗に捌き、三重殺(トリプルプレー)でこの場をしのいだ。

挟殺プレーで3つのアウトを奪った

法大打線はこの後、四球を選び好機を演出するも生かせず。4番手で登板した木澤尚文も攻略できなかった。投手陣も、八回から昨日先発として135球を投げた鈴木昭汰(キャ4)を起用し、慶大打線を抑え1―1。連盟規定で引き分けとなり、6戦ぶりの勝利とはならなかった。

「このチームでやるのもあと2試合」。そう感慨深く高田孝は語った。来週は今年度の最終カード、なんとしても2連勝し笑顔で有終の美を飾りたい。

(須藤大樹)

クローズアップ:高田孝一

昨日の敗戦で春秋連覇の夢は途絶えてしまった。しかし、昨季王者の意地を見せるためにもこれ以上負けられない。そのような状況で、右のエース・高田孝一(法4)が先発マウンドに上がった。

ドラフト前最後の登板となったが、「目の前の一人一人に集中した」と高田孝は今日も変わらず安定感のある投球を披露。ピンチの場面でも粘り強く投げこみ、7回を被安打4、1失点と慶大の強力打線を封じ込めた。唯一失点を許した回は2回、連打と失策から無死満塁とされ、若林将平に左前適時打を浴び、1失点。しかし、続く瀬戸西純を三重殺に打ち取り、この回を最小失点に抑える。その後は変化球を中心にテンポよく投球を続け、3回から6回を完全投球。慶大打線を寄せつけなかった。久しぶりに安打を許した7回も、1死一、二塁のピンチから若林を左飛に抑え、無失点。先発としてしっかりと試合を作った。

2年次から活躍し、3年にわたって法大を支え続けた高田孝も、『HOSEI』のユニフォームを着て戦う試合はあと2試合。「勝ちにこだわってやっていく」と臨む来週の立大戦、悔いなく有終の美を飾ってほしい。

(五嶋健)

選手インタビュー

高田孝一 副将

ー今日の試合を振り返って
引き分けで終わってしまったので勝ちたかったです。

ー昨日の敗戦で優勝は無くなってしまいましたがどのようなことを考えてマウンドに上がりましたか
優勝は無くなりましたが自分のやるべき事は変わらないので一人一人丁寧に投げて行くことを意識しました。

ー慶大打線の印象は
長打もありますし足のある選手も多いので、いろいろ警戒しながら投げました。

ー今日の調子は
調子はいい感じでした。

ー今日の投球プランは
3球で追い込めるようにしていく事と、どれだけ脱力しながら投げれるかという事を頭に置きながら投げました。

ードラフト前最後の登板となりました、そのことを意識しましたか
意識を全くしないわけではないですが、目の前の一人一人に集中する事しかやれる事はないので試合に集中していました。

ー次のカードに向けてひとことお願いします
このチームでやるのもあと2試合ですし、最後のカードで4年間が終わるので、勝ちにこだわってやっていきます。

大柿廉太郎 捕手

ー今日の試合を振り返って
粘り強い戦い方ができたと思います。

ー2回に先制となる適時打を打った時の感触は
初球を打てる準備がしっかりできていたので打てて良かったです。

ー慶大打線を1失点に抑えましたが、リードで気をつけたことは
配球が偏らないように、色々な球種を使いながら攻めることを意識しました。

ー2回でのバックホーム、挟殺の時に落ち着いてプレーしていましたが、守備の上で気をつけていることは
ランナーが出ても、点を取られても、慌てずに冷静に一つのアウトを取ることを意識しています。

ー明日以降の意気込みをお願いします
立教戦に向けてしっかり準備して勝ちたいと思います。

齊藤大輝 内野手

ー今日の試合を振り返って
早大戦以来のスタメンで少し固まってた部分もあり、エラーなどもしてしまったので、それは次の試合までの課題にしていきたいです。

ー2回には大柿選手の当たりで一塁から一気に本塁へ生還しましたが
大柿が打った瞬間ホームに還ろうという意識しかなかったので、先取点を取れてよかったです。

ー立大戦への意気込みは
最後まで自分の役割を果たせるよう、全力を尽くします。

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フォトギャラリー

  • 昨日に続き好守備でチームを救った高田桐
  • DSC 9369 R高田桐はバットでも貢献
  • DSC 9601 R先制打を放った大柿
  • DSC 9607 R激走で先制となるホームを踏んだ齊藤大
  • DSC 9685 R選手たちを明るく迎え入れる法大ベンチ
  • DSC 9925 Rプレー中に風船が飛んでくる『珍事』も起こった
  • 連投となった鈴木は2回をしっかりと抑えた
  • 最終回に気迫を見せ内野安打をもぎ取った村田

 

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