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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第7週 対東大1回戦 拙攻響き11残塁 本塁遠く東大に敗戦

硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第7週 対東大1回戦 拙攻響き11残塁 本塁遠く東大に敗戦

東京六大学野球春季リーグ戦 対東大1回戦
2016年5月21日(土)
神宮球場

負の連鎖を止められなかった。6回1死から失策を皮切りに3点を奪われ逆転を許すと、8回には宮台康平の適時内野安打で万事休す。打線も8安打、7四死球で常に走者を出すも、本塁が遠く1得点のみに終わった。

kuyashii試合後の選手たち。今日の借りは次戦で返す
 

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 8 1
東 大 0 0 0 0 0 3 0 1 0 4 9 0

(法大)●玉熊 (3勝3敗)、熊谷、上條ー森川
(東大)○宮台ー喜入
 

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8)  大西千   4   0   0  .314 投ゴロ   一ゴロ  二ゴロ   見三振     四球 
2 (4) 小林 5  2  0 .391 左前安   空三振   右線二  遊ゴロ     二併殺
3 (7) 向山 3 1 0 .533 空三振   四球   投犠打   二内安    空三振
4 (3) 柴田 2  0  0 .276 一ゴロ   四球   死球   三併殺    
5 (5) 金子凌 3  1  0 .324   右前安  見三振   四球   空三振    
6 (2) 森川 3 1 0 .372   一犠打   中前安  見三振     右飛   
7 (6) 川口 3 2 0 .292   左前安   投犠打 三邪飛     中前安  
  R6 大崎 0 0 0 .000                  
8 (9) 清水二 2 1 1 .259   遊内安   四球   四球    投併殺  
9 (1) 玉熊 2 0 0 .278   三ゴロ   一邪飛   投犠打      
  1 熊谷 0 0 0 .000                  
  H 1 0 0 .000               空三振   
  1 上條 0 0 0                  
    28 8 1 .279                  

 

投手成績

  球数 打者 防御率
 玉熊  5 1/3 87 22  5  4   1  2 3.51
熊谷 1 2/3 19 7 1 0 1 0 4.22
上條 1 17 6 3 0 0 1 4.76
9 123 35 9 4 2 3 4.23

 

ベンチ入りメンバー

10  森川 (営4=桐蔭学園) 2 川口 (人2=横浜) 35 北 (法2=佼成学園)
11 森脇 (経2=掛川西) 3 森 (キャ3=日大三) 1 大西千 (営2=阪南大)
12 三浦 (法4=三重) 4 柴田 (文4=東邦) 7 米田 (営4=智弁学園)
13 菅野 (キャ2=小高工) 6 大崎 (法3=智弁学園) 8 清水二 (法3=中京大中京)
16 玉熊 (法4=北海) 9 金子凌 (キャ4=日大三) 28 中川 (経4=法政二)
17 熊谷 (キャ3=平塚学園) 24 小林 (法2=中京大中京) 37 中山 (人2=履正社)
18 上條 (キャ2=平塚学園) 25 福田光 (人1=大阪桐蔭) 38 舩曳 (キャ1=天理)
22 駒場 (文3=鹿沼) 29 向山 (営2=法政二)    
27 中村浩 (営2=多良木) 34 相馬優 (営1=健大高崎)    

 

リーグ戦結果(05/21現在)

  明大 立大 慶大 法大 早大 東大 試合 勝点 勝率
―― ○  △○●○  ○●○  ○●○  ○●○   14   9   4   4   .692 
―― ○○ ○●● ○○  ●○○  11 7 4 3 .636
△●○●  ●●  ―― ○○   ○○  10  5  4 2 .556 
●○● ●○○  ●●  ―― ●○○  ●  12 5 7 2 .417
●○●  ●●    ○●●  ―― ○○  10  4  6 1 .400
●○●  ○●●  ●●  ○  ●●  ―― 11 3 8 0 .273 
 

戦評

  今日も先発を任されたのは玉熊将一(法4)。対する東大投手は今現在世間を沸かせているエース、宮台だ。

  最初に均衡を破ったのは法大だった。2回表、先頭打者の金子凌也(キャ4)が右前打で出塁すると、後続打者の連打で1死一、三塁まで好機を広げる。そこから8番清水雄二(法3)の遊撃への適時内野安打で金子凌が生還。まずは法大が先制点を挙げた。

  さらに追加点を挙げたい法大打線であったが、宮台が立ちはだかった。 5回には現在首位打者の小林満平(法2)の右翼線二塁打などで1死満塁の絶好機をつくるも、後続の打者が続くことができず、あと一歩のところで宮台を攻略しきれない。

  ここまで先発の玉熊は2安打に抑える好投。5回まで法大が1点をリードしたまま投手戦が続く。 しかし6回裏、予想にもしていなかった悪夢が訪れる。東大の1番打者、桐生祥汰が出塁を狙いセーフティーバントを仕掛けると、即座に捕球しようとした玉熊は焦りからか、ボールが手につかず出塁を許してしまう。この失策を皮切りに試合展開は東大ペースに一転する。桐生に続く2番山本克志の中前適時打で1失点、さらに4番打者田口耕蔵の左中間適時二塁打によって2失点。3連打で逆転を許すことになる。 どうにかこの流れを断ち切りたい法大は、1死二塁の場面で熊谷を投入。見事火消しを果たすもこの回で3点を奪われついに逆転されてしまう。

  これ以上の点を与えられない状況で8回裏、マウンドは上條将希(キャ2)に託された。しかし先頭打者山田大成の安打を浴び、早々に出塁を許すことになる。そして安打と犠打で2死二、三塁の場面、7番宮台が放った打球は適時内野安打となり追加点を許してしまう。 もう後がない最終回、1番大西千洋(営2)が四球で出塁するも2番小林は東大の守備に阻まれ併殺。続く向山基生(営2)も三振に抑えられ、試合終了となった。

  失策からの東大ペースを断ち切ることができなかった。先制点を挙げ、8安打7四死球で三者凡退で終わった回はなかった。しかし11残塁で1得点と本塁が遠く、宮台を攻略できずに追加点を奪えなかったことが今日の敗因であろう。

  三季連続で東大に対し黒星を喫してしまった法大。これ以上の白星を東大に献上する訳にはいかない。 選手皆が口をそろえる。「倍にして返したい」。最後、神宮をオレンジ色に染めるために。下を向いている暇はない。 (山口有沙)

クローズアップ

清水雄二 (打線のつなぎ役担う「巧」打者)

  2回表の好機の場面。東大内野陣が併殺を狙った守備を敷く。それを清水二は冷静に考えながら打席に立っていた。「低い打球を打てば抜けると思った。狙い通りでしたね。」と放った打球は二塁寄りに守ってた東大の遊撃、山田大成が取るのがやっとの内野安打になり、先制点を叩き出した。だが、チームは追加点を奪えず逆転負け。試合後「宮台は良かったが、打たないと勝てない」と悔しさをにじませた。だが、リーグを代表する左腕、宮台から一矢報いる一打となったことは間違いない。

  去年の副将、佐藤竜一郎(平27年度卒=現新日鉄住金鹿島)から背番号8を引き継いだ清水二。「上級生になったし、責任は出てきた」と中心選手としての自覚は高い。その1つに追い込まれてからの粘りがある。「明大戦から追い込まれたら、なんとか四球で出塁すること考えている。」と言うように明大1回戦ではエース、柳裕也から3つの四球をもぎ取った。これまで選んだ四死球は10。これは金子凌に並んでチームトップの数字だ。今日の試合からも宮台から2四球選び、打線のつなぎ役を担った。

  復帰した柴田の存在も大きな後押しになった。世話長として面倒をみてもらってきた柴田は清水二にとって大切な先輩。欠場した明大戦では柴田のバットや手袋を使うなど、復帰を心から待ち望んでいた。それだけに主砲の復活には「圭輝さんは大黒柱だし、4番に座ってるのが1番いい。無事に復帰して良かった。」と胸をなでおろした。

  清水二の奮闘むなしく敗れた法大。だが、このまま黙ってるつもりはない。明日への意気込みを聞かれ.「倒すつもりでやりたい」と答えた背番号8。連勝で今季を締めくくり、来季の飛躍への糧とする。 (渡辺拓海)

kuro-zu

選手・監督コメント

 青木久典 監督

—失策から負の連鎖が続いてしまいました
日頃の練習でやっていることを、リーグ戦でできていないことが敗因です。向こうのワンチャンスにやられてしまいました。日頃の練習を試合だと思ってやらなければいけないということを再認識したと思います。

—打線では2回の3安打も含めて、宮台投手を序盤から攻めたてました
打つほうに関してはそれなりに対策をしてきたわけですから。チャンスの時のつなぎの部分で、あと一本でなかったことが流れを向こうに渡してしまったと思います。

—4犠打など手堅さが目立ちました
プロ併用日で9回までというのがあるので、早めに点を取って玉熊を楽にさせてあげたいというのもありました。相手も得点圏にランナーを送られればプレッシャーもかかります。そういう意味では意図としていい方向に行ったんじゃないかなと思います。あとは最後の一本という部分です。いい投手であるのは間違いないので、今日は手堅くということを考えていました。

—東大の流れになると、球場全体が東大に味方する怖さも感じられました
それはどのチームの時でも同じでしょうね。東大だから意識するのも私はないです。それに左右されているようでは、本当に強いチームが作れるわけではないですからね。

—明日に向けて
選手にも「このままやられっぱなしじゃいけないから、しっかり借りを返そう」とは言いましたし、私もそのつもりでやります。まずは明日勝って月曜にもっていきます。

 

森川大樹 主将

—今日の試合を振り返って  
チャンスで1本出なかったのと、簡単なミスをしてしまったところが敗因だと思います。

—全カードで初戦を落とす結果となりましたが  
それは試合前からわかっていたので、1打席目、1球目からしっかり準備をするように全員していたんですけど、うまくいかなかったです。

—宮台投手の印象は
思っていたよりもクロスへのボールが良かったので、そこに少し戸惑ったところがありました。

—6回に3失点となりましたが玉熊投手の投球に関して
自分でやったミスで抑えようとは思っていたと思うんですけど、そこから味方のミスもつながり不運ではありました。でも、玉熊なら抑えられたと思います。

—柴田選手が今日の試合から復帰しましたが  
チームの4番でもありますし、(存在は)大きいし明日に期待したいです。

—明日に向けて
悔しい、情けない試合をしてしまったので倍にして返したいと思います。

 

金子凌也 副将

—今日の試合を振り返って
ミスもありチャンスでも打てなかったので、明日はそこを修正したいです。

—明大に敗れ優勝がなくなりましたが、チームで話し合ったことは
最後まで応援してくれるファンの方々がいるので、しっかりとした法政の野球を見せようと言っていました。今日はそれができずに残念です。

—東大のエース宮台攻略のためにチームで取り組んだことは
いいストレートがあるので、振り負けないように早く準備することを練習から意識していました。

—2回に安打を放ち先制点に繋がりました
練習の中でイメージがしっかりできていたので、打つことができたと思います。

—明日の試合に向けて
月曜にまた宮台がくると思うので、明日絶対に勝って倍にして返します。

 

玉熊将一 投手

—東大戦、宮台投手との投げ合いに意識などはありましたか
特に意識はせず、自分のピッチングだけをしようと心がけました。

—捕手の森川主将とはバッテリーとしてどのようなコミュニケーションを取りましたか
次のバッターをどのように打ち取るかということを話していました。

—6回、自身の失策から始まり不運なヒットなでど失点につながりましたが、あの回を振り返っていかがですか  
まず1アウトを取りましたが、そこから大量得点を取られてしまって。ピッチャーのエラーは点に絡むので、ミスをしてはいけないところでしてしまいました。自分の力不足だったと感じています。

—東大打線の印象は
粘り強く来るので、自分も粘り負けないようにしようとしていました。

—明日、明後日の次回登板への意気込みをお願いします
今日は自分のせいで負けてしまったので、しっかり次は抑えて頑張りたいと思います。

 

清水雄二 外野手

—試合を振り返って
負けたこと。それだけが悔しいです。宮台が本当に良かったけど、打たないと勝てないので。

—先制の適時打を振り返って
相手が併殺を狙ってた守備だったので、低い打球を打てば抜けるかなと思い頭をクリアにして打席に立ちました。外野フライを打とうとも思ったんですけど、自分そんなに力ないので。ヒットは狙い通りでしたね。

—その後はチャンスを作るもののあと一本が出ませんでした
思った以上にボールが良かった印象だったんですけど、打たないと勝てないので悔しいですね。

—4番の柴田選手が復帰しましたが
圭輝さんは本当に法政の大黒柱だし、4番で座っているのが1番いいですね。

—明日への意気込みを
明日は東大を倒す気持ちでやってきたいと思います。

 

上條将希 投手

ー今日終わってみての率直な印象は
中盤までは自分達のペースでいい試合ができていたんですけど、1つのミスで試合をひっくり返されてしまってから、もう一度自分達のペースに戻せなかったことが今日の敗因かなと思います。

ー8回裏からの登板はどのような気持ちで臨みましたか
3人で終わらせてペースを持ってこようと思っていたんですけど、打たれてしまって最後の攻撃に繋がる投球が出来なかったかな、と。

ー失点しながらも最後は自分で押さえられました  
そうですね。でも、今日の自分の投球は納得いってないです。

ー登板前は監督さんと何かお話はされましたか
監督とは直接は話してないんですけど、コーチには「流れを変えてこい」と言われたので思い切ってできました。

ー明日の試合で登板機会があったらどのように臨みたいですか
絶対に負けられないので、今日の悔しさを明日にぶつけます。自分たちの野球をしっかりとやれば勝てると思うので、強い気持ちで臨みたいと思います。

 

小林満平 内野手

—今日の試合を振り返って  
自分たちのミスから東大に流れを渡してしまいました。勝ちゲームだっただけにとても悔しいです。

—東大のエース宮台投手に対して、試合前チームで意識したことは
いい投手なので狙い球を絞って、積極的に打って序盤で攻略しようと話してました。

—打席に立ってみての印象について  
クロスする変化球とアウトコースの真っ直ぐがすごく良かったです。

—今日も二安打を打ちましたが、ここまで打撃好調の要因について  
たまたまです (笑)。明日もチャンスの場面で、一本打てるように頑張ります。

—現在打率トップですが、首位打者への意識はありますか
意識しないようにしてますが、周囲から結構言われるのでどうしても意識してしまいます。そうなったら、何も考えないようにしてます。

—試合後のミーティングで話したこと
切り替えて、明日の試合で倍にして返そうと。明日は、絶対に勝ちます。

—明日への意気込み  
チームが勝てば何でもいいので、明日勝てるように頑張ります。

 

フォトギャラリー

  • kuyashii試合後の選手たち。今日の借りは次戦で返す
  • tamakuma玉熊は力投するも、自身の失策が悔いの残る結果に
  • shimizuji先制の適時打を放った清水二
  • bantoチーム合計で4犠打と手堅さが目立った
  • shibata戦列を離れていた柴田は今カードから復帰
  • kumagai回の途中から登板した熊谷は気迫の投球を見せた
  • kamijoh3番手で登板した上條
  • kobayashiこの日2安打の小林は打率トップを維持する
 

 

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