東京六大学野球2026春季リーグ戦 対明大
2026年5月23日(土)、5月24日(日)
神宮球場
開幕から立大、早大相手に勝ち点を重ね、好スタートを切ったものの、東大戦、慶大戦と急失速し12季連続のV逸が確定した法大。最終カードは19年秋以来、勝ち点から遠ざかっている宿敵・明大との”血の法明戦”。この記事では、明大の戦力分析と法大の注目選手を紹介する。
“血の法明戦”で法大の意地を見せられるか!順位表(第6週終了時点)

今季デビューの右腕2人を攻略できるか
明大の第1先発は平嶋桂知(2年=大阪桐蔭)が有力。187㎝の長身から投げ下ろす最速154キロの直球が武器で、高校時代には名門・大阪桐蔭で3度の甲子園出場を経験。今季の東大2回戦でリーグ戦初登板初先発を果たすと、6回無失点8奪三振の好投で初勝利を挙げる華々しいデビューを飾った。ここまで4試合に登板し、防御率2.05とリーグ3位の平嶋に対し、高校の同期である境亮陽(営2=大阪桐蔭)がどのような打撃を見せるかに注目したい。
第2先発は湯田統真(3年=仙台育英)が予想される。仙台育英時代は2年時に夏の甲子園優勝、3年時にはセンバツ8強、さらに夏は甲子園準優勝と全国の舞台で圧倒的な結果を残してきた。今季はリーグ戦初登板で開幕投手を任されると、自慢のスライダーを武器に無失点の好投を披露。対戦してみたい打者には井上和輝(法2=駿台甲府)の名を挙げており、注目のマッチアップとなりそうだ。さらに、終盤には150キロ超の直球を誇る松本直(4年=鎌倉学園)ら実力派の中継ぎ陣も控える。強力な投手リレーを前に、法大打線の粘りが試される。

初登板にして開幕投手を務めた湯田
超強力打線を封じ込めるか
一方の明大打線は、チーム打率.305を記録しリーグトップ。その超強力打線の中でも、特に警戒したい野手のキーマン2人を紹介する。1人目は、今秋のドラフト候補にも名を連ねる主将・福原聖矢(4年=東海大菅生)だ。2年春にベンチ入りを果たすと、3年春には10試合でスタメン出場。今季は扇の要として投手陣を好リードで支えながら、第6週終了時点で打率.324をマークするなど、打撃面でも存在感を放っている。左打者の多い明大打線の中で貴重な右打者として打線をけん引し、“打てる捕手”としての評価を高めている。167㎝と小柄ながら、元二塁手ならではの俊敏なフットワークも持ち味。攻守の中心を担う福原をいかに封じ込められるかが、勝敗を左右するポイントとなりそうだ。
2人目は、4番を務める内海優太(4年=広陵)だ。兄は一昨年まで法大で主軸を担い、現在は社会人野球でプレーする内海壮太(令7年卒=現・Honda鈴鹿)。さらに父も法大野球部出身という“法政ゆかり”の一家に育ちながら、優太は明大の主砲として存在感を放っている。中軸として打線を支え、打率はリーグ3位、打点は井上和と並びリーグトップを記録。長打力と勝負強さを兼ね備えた打撃で投手陣に重圧をかける。法大は、因縁深いスラッガーの前にランナーをためず、いかにその打棒を封じ込めるかがカギを握るだろう。

内海は現在打率3位、打点1位タイと好調
不動のリードオフマンとして活躍する境亮陽に期待
法大のキーマン1人目は、境亮陽(営2=大阪桐蔭)だ。開幕から不動の1番として出場を続け、10試合で打率は.420。全試合で安打を放ち、4試合は猛打賞を記録した。先週の慶大1回戦では2年春にしてリーグ通算50安打を達成し、現在リーグ唯一の4割打者として、首位打者争いのトップを走る。春季リーグ開幕直前には「コンタクト率を上げたい」と語っていたが、その言葉通り高い対応力を見せている。自己最多となるシーズン22安打超えも射程圏内だ。明大戦でも快音を響かせ、チームに勝機を呼び込めるかに注目が集まる。

現在打率.420で首位打者の境
復調気配の主将・藤森康淳は意地を見せられるか
2人目は、昨季27安打を放ち法大のシーズン最多安打記録を更新した藤森康淳(営4=天理)。今季は開幕戦こそマルチ安打を放つも、その後は無安打に終わる試合も多く、本来の打撃を発揮できない時期が続いた。それでも慶大1回戦では1点リードの8回、相手の中堅後方への大飛球を背走しながらのダイビングキャッチで好捕。直後の攻撃では適時打を放ち、次戦では猛打賞を記録した。責任感の強い主将の復調はチーム全体に好影響を与えるはずだ。明大戦でも藤森の活躍がカギを握るに違いない。意地を見せられるか。完全復活への期待は高まるばかりだ。

慶大1回戦では攻守で大活躍の主将・藤森
先週の慶大戦で12季連続のV逸が確定した法大。最終カードは19年秋以来勝ち点を獲得できていない明大との“血の法明戦”。秋の悲願達成へ向けても、ここでライバル相手に意地を見せ、来季へ弾みをつけたい。
(記事:古川千遥、山田竣矢)


