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【バスケ】オータムカップ2020 2部トーナメント決勝 対明大 昨季最終節で敗れた悔しさを胸に 手に汗握る『血の法明戦』を制し2部王者としてインカレ出場をつかみ取れ!

オータムカップ2020 2部トーナメント決勝  対明大
2020年11月8日(日)
@つくばカピオ

  リーグ戦の代替大会として行われたオータムカップ2020も今日が最終日。ここまで2部トーナメントを2連勝として決勝の舞台へと進んだORENGEは、優勝をかけた大一番で明大と対戦した。明大は昨季最終節で激闘の末にまさかのブザビスリーで負けてしまった因縁の相手。『血の法明戦』の文字通り、試合は手に汗握る激闘となった。序盤は明大の激しいディフェンスと積極的に絡んでくるオフェンスリバウンドに苦戦。だが第2Qで1年生の#9黒木が大活躍をみせチームに勢いをもたらす。その勢いはハーフタイムをまたいで続き、第3Qを終了して2ケタ点差をキープ。だが第4Qに怒涛の反撃にあい逆転を許す展開に。苦しい時間帯が続き昨季の逆転負けが脳裏に浮かび始めたが、エース兼主将の#30水野と学生コーチの久保田を中心にタイムアウトでは選手主体でミーティングを行いみんなで逆境を乗り越え、僅差で勝利を飾った。2部トーナメントを優勝した法大のインカレチャレンジマッチの対戦相手は1部12位の早大に決まった。勝てば天国、負ければ地獄のインカレチャレンジマッチ。運命の一戦は13日(金)に駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場(無観客試合)で行われる。

DSC 2462
昨季と同じような試合展開で勝ち切れたことは大きな勝利になったに違いない

試合結果

トータル試合結果

82
法政大学
21 1Q 23 78
明治大学
23 2Q 11
17 3Q 14
21 4Q 30

法政大学スターティングメンバー

選手名 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
CAP#30 水野幹太(営4) PG 福島南 14 4 5
#34濱田裕太郎(文4) SG 育英 9 2 2
#12千代虎央太(法4) SF 光泉 14 6 1
#57藤井宏治(法3) PF 福岡大大濠 7 6 1
#31 戸井堅士朗(営4) C 法政二 6 2 2

法政大学交代選手

選手名 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#1 川島聖那(法3) SG 福岡大大濠 12 10 1
#7柴田京哉(経3) PG 東海大札幌 5 0 1
#9 黒木丈(法1) PF 福岡大大濠 6 1 0
#14 小野怜史(文3) PG 法政二 9 2 2

戦評

ついに迎えたオータムカップ2020の2部トーナメント決勝。相手は昨季1部の舞台で戦い共に2部へ降格した明大。昨季のリーグ戦最終節ではまさかのブザビスリーで敗れた相手とだけあって、リベンジを果たすことができるかという注目の『血の法明戦』となった。

試合は開始数秒で動いた。法大がジャンプボールを制し、素早いパスを受け取った#12千代虎央太(法4)がいきなりスリーポイントを決める。だが相手もすかさずスリーポイントで対抗。さらに激しいディフェンスからアーリーオフェンスを許す展開に。対する法大は#30水野幹太(営4)のスリーポイントや#57藤井宏治(法3)のタフショットでくらいつき、何とか2点差で第1Qを終える。
第2Qに入ると1人の選手がチームに勢いをもたらした。前の試合で公式戦初出場を果たした#9黒木丈(法1)だ。黒木はスリーポイントやスティールなど攻守に渡って存在感を示した。ここから完全に勢いづいた法大は明大が取った2回のタイムアウトに気にもとめず、44ー34で逆転し前半を終えた。

10点差で迎えた第3Qでは序盤、なかなか得点が入らない時間帯が続く。その中でフリースローをしっかりと決めリズムを作ると、千代がサイドレーンからのジャンプシュートを確実に沈めた。その後も水野や千代がスリーポイントシュートを決め、リードを保つ。
優勝をかけた最終第4Q。開始直後、#14小野怜二(文3)がドライブから得点を奪い、その後もリードを広げていくように見えた。しかし5分以上残した中でチームファールが4つと苦しい展開を迎えると、ディフェンス面で厳しい状況が続き、連続失点を喫する。この悪い流れの中ではシュートも決まらず、残り3分を切った時点でついには逆転を許してしまう。しかし、その直後に#34濱田裕太郎(文4)がバスケットカウントを決め、もう1度流れを法大に手繰り寄せる。その後、両者一進一退の攻防が続くが、辛くも明大の猛追を振り切った法大が2部トーナメント優勝を果たした。

そしてこの後に控えているのはインカレチャレンジマッチの早大戦。昨年は1部の壁になす術もなかったが、昨年の雪辱を晴らし、優勝という最高の結果を残した今の法大なら必ずやインカレへの出場権も勝ち取ってくれるはずだ。(鈴木滉平、吉本侑樹)

監督コメント

 佐藤俊二監督

ー今日の試合を振り返って
普段通りに進んでいってセカンドチームもかなり活躍して第4Qの途中まで本当に良い展開で、最後にバタついてしまったんですけど勝ち切れたことは良かったなと思います。

ー今日のゲームプランは
メンバーが戦える選手が多いのでローテーションだったりとか学生が主体で話し合って決めたので役割もある程度明確にして、スカウティングも相手の選手の弱い所を把握していたのでそこはみんな途中まではできていたと思います。

ースタメンを入れ替えて臨みました
相手にビックマンが2人いるので今までのスタメンだとうちにミスマッチが生まれてしまうので宏治(藤井)にスタートでいってもらいました。

ー1年生の黒木選手の活躍が光りました
練習も一生懸命やっていますし試合含めて素晴らしい選手なので、こういう舞台で活躍するのは僕も嬉しいことですし期待したいと思います。

ー第4Qでバタついてしまった原因は
相手がかなりハードにあたってきてそこに対してうちが少し気持ちの面で守りに入るというか、ちょっとした相手のプレッシャーに負けてしまう状態があって、バスケットボールがそのまま負けてしまう部分があったので、そこでタイムアウトを取るとかで修正ができればなと思いました。ちょっと上手くいきませんでした。

ー試合後のミーティング内容は
フリースローが全然入らなかったんですけど、勝ったことは実力がついているということだと思いますし、あくまでもインカレチャレンジマッチに向けてやってきたことなので、インカレチャレンジマッチに向けて気持ちを切り替えてやっていきましょうという感じです。

ーオータムカップ全体を振り返って
実践ゲームが少ない中で水野も一番最初のゲームは教育実習でいない中で勝ち上がってきて、去年リーグ戦で負けてしまった明治に同じような試合展開で勝つことができたので、これで選手たちが自信をもって次に繋げて欲しいなと思います。

ーインカレチャレンジマッチに向けて意気込みをお願いします
早稲田もけが人が戻ってくるという話があるのでしっかりとそこはスカウティングをして、とにかく良い試合をして何がなんでも勝たないと次が無いので絶対に勝ちたいと思います。

選手コメント

 濱田裕太郎(文4)

ー2部トーナメントを優勝した感想は
素直に嬉しいです。途中流れが悪く我慢の時間があったのですが、集中力高くゲームができたんじゃないかと思います。

ー今日の試合を振り返って
オフェンスは途中みんなの足が止まってしまったとこがあったので、そこを次の試合までに直さないといけないなと思いました。相手もとてもタフなチームだったので粘り強かったのですが、誰も慌てず冷静にプレーできていたので勝利をつかめたのではないかと思います。

ー試合前のチームの雰囲気は
特に変わらずいつも通りな感じでした。

ー作戦や対策は
リバウンドをたくさん取りトランジションが多いチームという印象があったのでそこを止めるような対策がありました。40分間継続できなかったので次の早稲田戦は出るメンバー全員で継続できるようにしたいです。

ー第4Qで一時逆転を許した場面については
他のメンバーはわかりませんが、僕自身はあまり焦りはありませんでした。リズムは確かに悪かったんですが、大事な時に個人プレーになるのではなくチームで点数をとれたので慌てたりはしませんでした。

ーオータムカップ全体を振り返って
久しぶりの大会というのもあり初戦はみんな固かったのですが、試合を重ねるごとに個人個人の持ち味を出せたのではないかと思います。

ーオータムカップを通してのご自身のプレーについては
スリーポイントは自信を持ってたくさん打てたと思います。明治戦は4本しか打ててないのでもっと打つ本数を増やさないといけないと思いました。個人の活躍よりも今はチームの勝利を優先しているので、もっとチームに貢献できるようなプレーをしたいと思っています。

ーチャレンジマッチまでに調整したいことは
ディフェンスのローテーションやオフェンスの精度をもっと上げないといけないと思います。個人としてはスリーの確率をあげるのと、もっと一人一人と積極的にコミュニケーションをとろうとおもます。

ーチャレンジマッチに向けて意気込みをお願いします
負けたら引退、勝ったらインカレ出場と必ず勝たなければならない試合なのでチーム全員で勝利をつかめるように頑張ります。

 千代虎央太(法4)

―今日の試合を振り返って
最後の方に点差を詰められてしまって後味の悪い試合になってしまったんですけど、勝ちは勝ちなのでよかったです。

一コロナ禍での大会で優勝した率直な思いは
優勝できたことは素直にうれしいです。あとこのコロナの中で大会ができたことに感謝したいです。

一明大戦に向けて取り組んだことは
明大の選手それぞれのスカウティングです。

一昨年の最終戦では明大戦に悔しい負けもあったと思います
昨年はけがで試合に出れず、応援席から明大戦を観ていました。コートに立ってない自分が悔しかったです。だから今日は絶対リベンジするという気持ちで試合に臨みました。

一第4Qの競った展開の中で、キャプテンを中心に集まったシーンもありました
自分たちのやるべきことを話し合いました。

一チームの反省点は
ディフェンスのコミュニケーションや細かいところ、あとはリバウンドとフリースローです。

一次回の早大戦に向けて意気込みをお願いします
今日勝って優勝したことは自信にして、ここで驕らず反省点やダメだったところを明日の練習から修正して早大戦に挑みたいです。技術も大事なんですけど、最後は四年生の意地だと思うので勝って絶対にインカレに出ます。

 戸井堅士朗(営4)

ー2部トーナメントで優勝した感想は
昨年リーグ戦で負け越した明治にリベンジできて良かったですが、次のチャレンジマッチで勝てなければ意味がないと思うので、今から気持ちは切り替えて次の試合に向けて準備をしたいです。

ー今日の試合を振り返って
自分達のやるべきことが崩れてしまっていたことは反省点ですが、あれだけ追い上げられる中でしっかり勝てたのは良かったです。個人としてはシュートが入らなかった分ディフェンスを頑張れたかなと思います。

ー試合前のチームの雰囲気は
特に気張ることもなく、でも集中してというような感じで、良かったと思います。

ー終始リバウンド争いが激しかったと思います
相手の強みがオフェンスリバウンドだと分かっていたので、そこはやらせないように意識してやれました。

ー相手のビックマンとのマッチアップは
事前にスカウティングをして捨てるところ、守るところを整理できていたので、割り切ってディフェンスをしたので、出場時間は長かったですが、体力が尽きることはありませんでした。また、植松とは中学からの仲なので、最後にマッチアップすることができて嬉しかったです。

ー1年生の黒木選手が前半活躍しました
よく繋いでくれたなと思いました。彼自身、自主練をすごく頑張っていたので、その成果が出たのかなと思います。

ー第4Qで一時逆転を許しましたが、追い上げられた理由は
ターンオーバーが多かったこと、オフェンスからディフェンスの切り替えが遅かったこと、相手にオフェンスリバウンドを取られてしまったことなど、自分達がやるべきことをやらなくなってしまったところに原因があるのかなと思います。

ーオータムカップ全体を振り返ってみて
オータムカップ直前に1年の長橋(冬真)が怪我で離脱してしまったり、キャプテンの水野が初戦にいなかったりと、少し不安な要素はありましたが、全員で団結して3試合勝ち切ることができたのはすごく良かったです。

ーセンターとして試合中に心がけたことはありますか
今年の法政はあまりサイズがない分、自分が攻めるときはなるべくペイントにアタックしていくことを心がけています。

ーチャレンジマッチに向けて意気込みをお願いします
自分達のやるべきことをブラさず40分間やり続けて絶対に勝ちたいと思います。

 川島聖那(法3)

一今日の試合を振り返って
素直に勝ててよかったですが、課題も多く残る試合でした。

一コロナ禍での大会で優勝した率直な思いは
優勝したことは嬉しいですが、法政の目指しているところはインカレ優勝なので明日からまた頑張っていきたいと思います。

一明大戦に向けて取り組んだことは
自分は今回4番ポジションで起用されるということだったので、相手の強みであるリバウンドをとらせないように体を張ったりすることを意識して日頃の練習から取り組んでやっていました。

一昨年の最終戦では明大戦で負け悔しい思いもあったと思います
去年のことはあまり気にせずに自分たちのやるべきことを徹底して40分やれば勝てると思っていたので、最後までやるべきことをやりました。

一全体を通して調子が良かったように見えましたが
チームみんながやるべきことをやれていたので、大きくゲームが崩れることなく進めていけたのかなと思います。

一第4Qの競った展開の中で、キャプテンを中心に集まったシーンもありましたが、どのような話を
相手のセンター陣にオフェンスリバウンドを終盤に取られる場面があったので、もう一回ディフェンスとリバウンドを徹底しようという話をしました。

一次回の早大戦に向けて意気込みをお願いします
しっかりと早稲田戦もやるべきことを徹底してインカレ出場を決めたいと思います。

 藤井宏治(法3)

一今日の試合を振り返って
試合前のミーティングで話していたことを各々が実行に移すことができたのでとても良い試合だったと思いました。

一コロナ禍での大会で優勝した率直な思いは
まず、大会を行うことができたという事に、運営の方々に感謝したいと思います。そんな中で個人としても法政としても久しぶりの優勝なのでとても嬉しいです。

一明大戦に向けて取り組んだことは
これまでの試合を振り返って、明治大学はリバウンドが強いチームだと感じていたのでリバウンドを取られないように普段の練習から心がけていました。

一今日の個人的な評価は
スタートということもあり、緊張しましたが思い切りのあるプレーができよかったです。また、これからの課題もみえてきたので練習で改善していきたいと思います。

一チームの反省点は
第4Qで自分たちのミスから点を連続でとられて逆転された所と、フリースローの確率が低かった点です。

一次回の早大戦に向けて意気込みをお願いします
今日以上のプレーをコートで発揮してインカレ出場権を手に入れたいと思います。

 黒木丈(法1)

ー2部トーナメントを優勝した感想は
チーム目標である、インカレ優勝に、今回の2部優勝が大きな弾みになったと思います。

ー今日の試合を振り返って
苦しい時間帯になったときに、上級生の方々がディフェンスをハードに頑張っている姿を見て、法大が勢いを落とさずにいられたのが印象に残っています。

ー第2Qでチームを勢いづける大活躍をされました
自分としては、決して大活躍といった内容ではないですが、ちょっとでもチームに貢献できるように頑張りました。意識していた、リバウンドの部分で明大の選手に取られた場面があったので、そこを課題に今後も取り組んでいきたいです。

ー今日の試合で心がけたことは
どんな状況であれ、自分の仕事に徹する事を意識しました。

ー後半ベンチにいる時はどのような気持ちで試合を見ていましたか
コートに出ている5人が頑張ってほしいという一心です。

ーオータムカップ全体を振り返ってみて
同じ一年生でも、スタメンやメンバーに入って試合で活躍している姿を見て、良い刺激をもらえました。

ーチャレンジマッチに向けて意気込みをお願いします
チームの勝利に貢献できるように、コート内外ともに全力で頑張ります。

フォトギャラリー

  • DSC 17001チーム一丸となって試合に臨んだ
  • DSC 1661
    追い上げられた中でもキャプテンとしてチームを鼓舞し続けた#30水野
  • DSC 1752#12千代は2ケタ得点の活躍を見せた
  • DSC 1859センターとしてチームを支えた#31戸井
  • DSC 2055#9黒木のプレーはチームを勢いづけた
  • DSC 2181#14小野のドライブは1部相手でも通用するはずだ
  • DSC 2159#1川島はこの試合でリバウンドを10記録した
  • DSC 2482試合後にミーティングを行う監督とスタッフと選手たち

 

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