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【自転車】全日本学生ロードレース 走行距離181kmの過酷なレースで相本が10位!

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【自転車】全日本学生ロードレース 走行距離181kmの過酷なレースで相本が10位!

第31回 全日本学生選手権個人ロードレース大会
2015年6月14日(日)
長野県木曽郡木祖村 奥木曽湖周回コース

自然豊かな長野の山で行われた全日本学生ロードレース。参加者約150人のレースに法大からは13人が出場し、長く過酷な181kmの戦いに挑んだ。

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150人を超える強者が全国から集まった
 

試合結果

個人成績

順位    名前(学部・学科)  タイム トップ差   平均速度
 10位  相本祥政(人4) 4:35’08”   0:00’52”  39.47
 20位  堀川裕輝(営3) 4:38’06”  0:03’50” 39.05 
23位  浅井創(営3) 4:38’12” 0:03’56” 39.04
 41位  谷岡尚輝(文2)  4:38’51” 0:04’35”   38.95
 46位  須貝翔吾(法1)  4:45’04” 0:10’48”   38.10
 47位  島袋大地(文4)  4:45’12” 0:10’56”   38.08
 DNF  勝又高陽(法1)  ― ―  ― 
 DNF  江口彰志(文2) ―  ―  ― 
 DNF  新村穣(法4) ―  ―  ― 
 DNF  白垣良祐(人2) ―  ―  ― 
 DNF  北條顕登(法2) ―  ―  ― 
 DNF  荒井佑太(営2) ―  ―  ― 
DNF 佐藤遼(経1)

 ツール・ド・北海道 2015 参加チーム推薦順位

 順位 大学   ポイント
 1位  鹿屋体育大学
 2位  明治大学  9
 3位  法政大学  11

戦評

 レース開始直前、スタート地点には152人もの選手がスタンバイしていた。法大からは13人の選手が出場。それぞれが監督と言葉を交わし、集中力を高めていた。  
いざレース開始、シードの選手を先頭に飛び出した。1周目通過の時点で先頭に荒井、集団から抜け出し始めていた。この時点で、既にパンクや落車によるけが人が続出。その後橋本(鹿屋大)、野本(鹿屋大)が先頭に加わり4周目までトップを維持するが集団に吸収されてしまう。展開の速いレースに遅れる選手も出てくる。決定的な逃げはできず、レースを主に動かすのは約60人になった。そんな中でも法大勢は、脱落者を出すことなく集団中で走り続けた。 
 6周目、再び集団から3名が飛び出す。小林(日体大)、橋本(鹿屋大)、山本(鹿屋大)だ。タイムギャップは25秒、続くメイン集団が追いかける。 レースが動きだした7周目。主将・相本のメカトラブルが起こってしまうが、慌てることなく対処しメイン集団に追いついた。しかし、ここで集団から徐々に遅れをとっていた佐藤が、足切に。ここで集団が2つに分裂し、有力選手の集まる先頭集団には谷岡、島袋が加わっていた。  ここでレースの20周中10周が終了。勝負は後半へ。 
 
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レース前に笑顔を見せる都甲監督、相本
 
 
 11周回、レースは折り返し地点に突入する。集団は一体化したように見えていたが、この回から山本(鹿屋大)、草場(日大)が前に出始めた。法大の選手は多くが依然メイン集団の中で走る。そしてポイント周回となる12周回では、草場と山本、そして島袋の3名がメイン集団と25秒差をつけ先頭集団を形成した。この周回で、先頭とのタイムギャップが大きく離れてしまった荒井が足切りとなる。13周回、3名の先頭集団とメイン集団の差は40秒に広がっていた。浅井を筆頭に、オレンジジャージは相変わらずメイン集団を走る。この周では北條が足切りを、そして白垣は負傷によりレースを降りることを余儀なくされた。続く14周回では3名の中から島袋が飛び出し独走。山本、草場との差を15秒まで広げる。この周でも遅れを取っていた勝又が足切りされてしまい、転倒により負傷した新村もレースを降りることとなった。
 
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レース中のエネルギー補給は必須だ
 
 
 一気に法大選手も減ってしまった中で迎えた16周回。ポイント周回ともなるこの周回で、今日のレースの運命を左右する瞬間が訪れた。それまで先頭にいた島袋はメイン集団に吸収され、代わってトップで通過したのは浦(東大)。そしてそれに続く形で須尭(京産大)が後ろを走る。次の周回も2人の逃げをメイン集団、そして遅れた数集団がさらに追走する形で続く。この周回では江口が惜しくも足切りをされてしまった。18周回、先頭の浦が後方の選手たちを一気に突き放す。ここでメイン集団の中での走りをキープしていた相本を含む数名の選手で形成された集団が浦を追った。19、20周回と浦はどんどんスピードを上げると、集団に吸収されることなく最後の上りをこなし、圧巻のゴール。そこから30秒ほど開けて、必死に追走した集団で走っていた選手たちが次々とゴールした。追走集団の後方にいた相本は、そのまま位置を上げることができないまま10位でフィニッシュ。全体を通して比較的前方を走っていた堀川、浅井はそれぞれ20位、23位となった。以降、谷岡41位、須貝46位、島袋47位。谷岡は去年DNFとなったが今年は完走、須貝も1年ながら見事に走り切った。また、今までの大会と今大会の結果をふまえ、ツールド北海道2015の推薦順位は3位となった。
 
 法大からは13名出場し、完走したのは6名。約半分が完走し、さらに上級生だけでなく下級生の健闘も目にすることができた。レース中も昨年の反省を生かした動きが見られ、決して悪いレース内容ではなかったはずだ。しかしながら順位は全体的に昨年より落ちており、今後に向けて新たな課題も見つかったように思える。2週間後には、159kmを走る全日本ロードが行われる。学生というくくりではない、さらにレベルの上がる大会で選手たちがどれだけ存在感を見せつけられるか注目したい。(梶山麗・野口愛優)
 

 

選手たちのコメント

相本祥政

 ―10位という結果について

すごいきつかったレースではあったんですけど、予想よりは結構サバイバルな展開になって、走れる選手だけが残っていくような形になりました。自分にとっては悪くない展開ではあったんですけど、10人くらいに絞られてからもう一回前に出なきゃいけない時に、気持ちというよりは足的にいけなかったです。

―何週目から勝負に出ましたか

15周目超えて、残り3、4周くらいからです。
―序盤にメカトラブルがありましたがその影響は
落車してハンドルが曲がって、ホイールが震えていたので換えました。でも、運も実力のうちなのでそこはあんまり気にしていないです。
―相手選手の動きは
全体のスピードはそんなに速くなかったんですけど、(スピードの)上げ下げは結構激しかったですね。去年の優勝者の秋田拓磨(朝日大)と徳田優(鹿屋体大)の二人が逃げたらついていくような形にはしていました。最後の方で10人に絞られた時も、その二人が行ったので行くしかないなと思いました。
―優勝した浦佑樹選手(東大)の印象は
ガツンと行く選手ではなくて一人で淡々と行く選手なので、強いのは分かっていたんですけどそこまで意識はしていなかったですね。
―今日のレースまでに準備してきたことは
一番きつい登りのためのメニューをメインでやってきたんですけど、距離はあんまりこなせていないので、自転車を新しいのに換えたんですけどまだ調整があまりできていなかった部分があります。
―今日のレースで得た課題は
自分自身は登坂力が足りていないのでそこで離される部分は感じました。チーム的には自分よりもトップ選手との差が他の選手(法大)はあるので、距離乗るだけだったらついていけるんですけど、展開についていけなくなっているので、もっとメニューを増やしていきたいと思います。
―次のレースは
2週間後にある全日本選手権に出ます。
 
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 法大勢最高順位の相本主将

島袋大地

―今日のレースの感想をお願いします 
結果的には、最後まで出し切れた走りができたと思います。やっぱり鹿屋大の徳田さんのアタックについていけなくて、そこで力の差が見えて悔しい気持ちがあったのが今回のレースは大きかったです。  
 ―今日のチームとしての作戦は
個人で勝てるようにという感じだったんですけど。インカレとかだったら1人のエースを勝たせるために駒になったりして作戦を考えていくんですけど、今回は全員がしっかり結果を残せるように結果を立てました。  
 ―それに対して島袋選手は
前半もし逃げられるなら、逃げていくって感じだったんですけど。後半逃げられるんだったら逃げて基本は後半。徳田さん(鹿屋大)のアタックを見てちょっと着いていけないなっと思って、先に逃げてアドバンテージを作りました。
 ―今日の自身のコンデションは
しっかりレースに備えて整えてこれました。
 ―今回のコースは例年パンクや落車が多く起こっていますが 
巻き込まれないように、前へ前へって感じで行ってて。それでも目の前でこけられたりしてたんですけど、しっかり集中できていたので。  
 ―今日の大会に向けてどんなトレーニングを 
長距離で181kmって長いので、やっぱり長距離に耐えられる体力とか精神力を鍛えつつ、結構急な坂があるのでそこの対策としてメニューを組んでました。  
―補給は何を 
2RUNっていうサプリメントを。塩とかカルシウムとか足を攣らないようにするやつが沢山はいっているやつです。だから全然攣らなかったですね(笑)。 
 ―次の大会は 
2週間後の全日本ロードレースです。  
 
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島袋は中盤からの逃げが決まらず
 

堀川裕輝

―今日のレースを振り返って感想をお願いします
 あんまり良くなかったので悔しいです。  
 ―具体的にどこが良くなかったと感じますか 
最後に勝ち逃げが決まるときに、それに乗れなくて結果的に順位が良くなかったことが。見えてはいたんですけど、上手く乗れなかったので。
 ―今日予定していた作戦は
序盤から行く作戦だったんですけど、上手くいかなくて結果的には終盤から追いかけるような形になっちゃいました。 
  ―今回のコースは走りにくいですか 
あんまり苦手意識は無いですね。ただ得意ではないと思います。 
―今日の自身のコンディションは
良かったです。  
―今回の走りから得たものは 
今まで距離は乗りこんできたんですけど、その必要はないなって感じで。距離に関してはしっかりと完走できていたので。あとは、最後1番つらい時に力を出せるようなメニューをやっていきたいなと思います。
―次の大会は 
再来週の全日本に出ます。そのあとは白馬クリテリウムっていうのがあるんですけど、まだ出るかちょっと分からないです。  
―全日本に向けて意気込みを 
そうですね、全日本はまた違うっていうか。なるべく上位10番以内目指して頑張ります。  
 
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堀川は満足のいく走りができなかった
 

浅井創

ー今日のレースを振り返って
前の逃げにのれれば良かったんですけど、上りがあんまり上れなくて。上りで少し遅れて、平地で追いつくっていう形が多かったので、絞って上れるようにしなくちゃいけないなと思いました。
ー法大としての作戦は
誰がどこで行くっていうのは大まかに決めていたんですけど、誰をアシストするとか、そういう作戦は特に決めてはいなかったです。
ー個人としての作戦は
去年鹿屋(体育大学)が序盤から行ってそのまま決まってしまったので、なるべく序盤から逃げにのれるよう、前前で行ったんですけど。途中の上りでできた逃げに乗れなくて、それで勝負が決まっちゃったので悔しいですね。
 ーこの大会に懸ける思いなどはありましたか
6位以内に入ったらアンダーの全日本に選ばれたので、どうしても6位以内に入りたかったんですけど。次の2週間後の全日本選手権でも6位以内に入れればチャンスがあるので、それに向けて気持ちを切り替えて頑張っていこうと思います。
ー今日の調子は
やっぱり上りが全然上れなかったですね。
ーこのコースについて
ペースが上がるとどこにいてもきついので、後ろの方にいずに、なるべく前にって感じで走っていました。
ー今日のために特に力をいれた練習は
単発の、1分や2分の上りを反復する練習をしてたんですけど。自分の今の課題が1分や2分のパワーだとおもうので、そこをもっと改善していきたいと思います。
ー次に出場される大会は
2週間後の全日本選手権です。
ーその大会に向けて、意気込みをお願いします
必ず6位以内に入るっていう目標を掲げているので、強気でいきたいと思ってます。
 
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浅井は全日本選手権で上位を狙う

谷岡尚輝

―今日のレースを振り返って一言
納得がいかなくて、とても悔しい気持ちです。
―自分自身のコンディションはいかかでしたか
良好でした。
―このレースの目標は
20位以内を目指していました。
―このレースでの作戦は
14週目(全20週)からみんなが疲れてくるので自分はそこまでずっと足を溜めて、残り6周で足を使って上位に上っていくつもりでした。
―去年のレースと自分の中で変わったところは
去年は初めてだったのであまり明確な目標が立てられなかったのですが、去年(このレースを)経験したことで今年はこのようなレースにしようという目標を立てられたことですね。
―今日のレースで新たに見つかった課題は
もう少し積極的に動けたんじゃないかなと思いました。
―次の試合(全日本選手権)に向けて一言
今回のレースで学べたことは多くあって、いろいろな選手の走り方もみて覚えることができたので、これを基本にしてもっと内容の良いレースにしたいです。
 
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今後に期待がかかる谷岡
 
 

須貝翔吾

―今日のレースを振り返って一言

前半は結構動けていたんですけど、距離がジュニアから伸びたので、スタミナ不足を感じました。
―自分自身のコンディションはいかかでしたか
まずまずです。
―大学に入って初めてのレースでしたが、自分自身の目標は
集団でゴールすることでした。
―その目標は達成できましたか
できなかったです。残り40kmくらいでちぎれてしまって島袋選手とローテーションをしながら完走を目指す感じになってしまいました。
―このレースでの作戦は
去年のレースでは1週目に出来た逃げが最後まで逃げ切ってしまったので、今回は鹿屋(体育大)が乗っている逃げには絶対に乗ろうという話でした。
―今日は鹿屋体育大をマークしていたということですか
鹿屋以外にもいい選手がいっぱいいたんですけど、結構鹿屋の(レースの)コントロール力はあるので、鹿屋が乗った逃げには絶対に乗るようにしてました。
―それは自分たちが主導権を握るためですか
そうですね。
―今日のレースで足りなかったところは
前半はしっかり動けていたんですけど、もう少し行かなきゃいけない逃げもあったのかなというところと、最後自分の掲げていた目標が達成できなかったところですね。
―自分の役割とは
今回のレースは特に役割は決められていなかったんですけど、最初に逃げに乗って集団で先輩たちが休めるような働きを出来ればなと思いました。
―今日のレースで見つかった課題は
距離が伸びると自分が全然走れなくなってしまうのと、何が何でも行くんじゃなくて、ある程度自分の足と見合った動きともう少し(レース展開を)見極めて走ったほうがいいなと思いました。
―次の試合(全日本選手権)に向けて一言
距離も同じぐらいでもう少し登りがきついので、コンディションを整えて今回のような結果にならないように頑張っていきたいです。
 
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一年生ながら完走を果たした須貝
 

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