【ラグビー】関東大学ラグビーリーグ戦 対山梨学大 終盤に攻め立てられるも、リード守る BKでトライを重ねリーグ戦初勝利
関東大学ラグビーリーグ戦 対山梨学大
2015年9月20日(日)
上柚木陸上競技場
開幕戦では中大に痛い一敗を喫した法大。しかし、ここからはリーグ終盤の格上との対戦に向けて落とすことができない試合が続く。今節の相手は昇格2年目のシーズンとなる山梨学大。前半に大きくリードを奪い試合を優位に進めるも、後半はたて続けにトライを奪われる。それでも10点差で逃げ切り勝利、リーグ戦初白星を飾った。
試合結果
トータル試合結果
55 |
36 |
前半 | 12 | 45 山梨学院大学 |
---|---|---|---|---|
19 | 後半 |
33 |
ポイント詳細
6/3 | T | 2/5 |
---|---|---|
3/2 | G | 1/4 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 前島利明 | スポ4 | 日川 |
2 | HO | 金子崇 | 社2 | 東福岡 |
3 | PR | 越田勝利 | 経4 | 石見智翠館 |
4 | LO | 斉田倫輝 | 経2 | 仙台工 |
5 | LO | 吉村公太朗 | 経4 | 崇徳 |
6 | FL | 松村拓海 | スポ3 | 國學院久我山 |
7 | FL | 佐々木嵩穂 | スポ2 | 桐蔭学園 |
8 | NO.8 | 増田和征 | 経2 | 京都成章 |
9 | SH | 金子峻大 | 経4 | 國學院栃木 |
10 | SO | 金井大雪 | 経1 | 深谷 |
11 | WTB | 東川寛史 | 経2 | 東福岡 |
12 | CTB | 井上史也 | 現4 | 大阪桐蔭 |
13 | CTB | 新谷大樹 | 社4 | 日川 |
14 | WTB | 中井健人 | スポ1 | 筑紫 |
15 | FB | 尾崎立洋 | 社2 | 桐蔭学園 |
16 | Re | 李承記 | 経1 | 大阪朝鮮 |
17 | Re | 藤代裕也 | 人4 | 法政二 |
18 | Re | 土山勇樹 | 社1 | 東福岡 |
19 | Re | 川地光節 | 社4 | 筑紫 |
20 | Re | 堺光弘 | 現4 | 東福岡 |
21 | Re | 根塚聖冴 | 社1 | 京都成章 |
22 | Re | 和田源太 | 経3 | 御所実 |
23 | Re | 北島遥生 | 現2 | 常翔学園 |
戦評
法大のキックオフで試合開始。すると前半2分、山梨学院大のオフサイドで得たペナルティからタッチキックでラインアウトを選択した法大は、ボールを受けたPR前島が押し込みトライ。ゴールには失敗したものの、早い時間に先制点を挙げる。さらに5分、左サイドから素早いパス回しで右サイドへ展開し、最後はWTB中井が外のスペースを駆け抜けトライ。試合序盤から相手を突き放し、10-0とリードを広げる。しかし12分、自陣ゴールライン付近でホールディングの反則から山梨学院大ボールのスクラムとなり、そのまま押し込まれトライを許し10-7と差を縮められる。その後何度かチャンスを作り出すが、反則が目立ちなかなか得点には至らない。すると23分、ノットロールアウェイにより、山梨学院大ボールのラインアウトから左サイドに展開され、またしてもトライを許し10-12と逆転される。だが、29分すぐさま逆転に成功する。スクラムで押し込みボールを奪い、ボールを持ったFL佐々木がトライを決め15-12。テンポある攻撃で流れをつかんだ法大は32分、ラインアウトから左に展開し、最後はこの日2回目となる中井のトライ。尾崎も確実にゴールを決めてリードを広げる。さらに36分、自陣でのスクラムから押し込み、右に早いパス回しで最後はCTB井上がトライ。そして前半終了間際の40分にもSO金井の突破によるグラウディングが決まり36-12で前半を折り返す。
副将CTB井上は意地のトライ
後半になっても法大の勢いは止まらない。3分、ゴールライン付近でスクラムを選択すると素早く右にボールを出して尾崎がトライを決める。7分にはまたしてもラインアウトから今度はPR越田が押し込みトライ。13分に山梨学院大のラインアウトからモールでそのまま押し込まれトライを許すも、21分には再び尾崎のトライが決まり55-17と大差をつける。しかしここから突如崩れた法大。28分、あっさりと中央を突破されトライを許すと、33分にもトライを決められ55-31と追い上げられる。さらにこの直後、キャプテンのLO吉村が前の試合に引き続き、またしてもシンビン(10分間の退場)を命じられる。そこから反則が目立つようになると、37分と41分には自陣ゴールライン付近での反則からトライを許し、試合には勝利したものの、後半、山梨学院大に追い上げられ55-45でノーサイドとなった。
WTB中井は3トライをあげた
秋季リーグ戦が開幕し、2試合目で白星を挙げた法大。前の試合に比べてセットプレーが安定し、テンポのあるアタッキングラグビーで試合を優位に進めることができた。しかし、後半になり足が止まりだすと、反則が目立つようになり相手に好機を与えてしまう展開が多くなっている。この試合で得た課題を修正し、次の専大戦でも法大らしいテンポあるラグビーで勝利し、連勝を収めたい。(伊奈太郎)
監督・選手のコメント
谷崎重幸監督
―試合を振り返って
点差が開いたので、温存させてリザーブを出したところのラスト10分を結構やられてしまって、流れが悪いまま終わってしまいました。でもそれまでは良かったんじゃないですかね。
―後半の失点はあまり気にしていないということでしょうか
まあ気にしてはないですね。本人たちも良い勉強になったのではないですかね。
―今日は9本のトライを重ねました
前半に6本取って楽になりましたよね。
逆に前半取られた2本のトライはミスからでしたね。後半の入りも良かったんですけど、どこか楽をしてしまいましたかね。「やり切る」ということを大事にしていかないといけないですね。
―前戦はペナルティの多さが目立ちましたが、今日は
受け身になった時、その時間帯はやはり多くなってしまいましたよね。
―リーグ戦で鍵になりうる外国人選手への対応は
今日はそこまできつくはなかったですね。(他の)ほとんどのチームにいるんですけど、そこまで気を使ってもね。マークはしなければいけませんけど、15対15で戦っているわけですから。
―昇格組の専大との試合に向けて
(専大は)昨年は1、2年生のチームで今年はそのメンバーのままなのでね。チームワークもできていると思うし、セブンスでも結構勝っていて、だいぶ走ってきていると思いますね。走り負けないように、ミスしないように、ということですね。
中井健人(WTB,何度も右サイドを駆け上がり3トライの活躍)
―今日の試合を振り返って
前半は立ち上がりよくて、2本取ったところで3本目を取り切れなかったのが、前半のリズムを崩すことになってしまいました。後半も最後にいらない連続トライ、3トライか4トライくらいあったんですけど、それ以外は普通に良かったかなって思います。
―前半は法政のペースだったように見えましたが
法政のペースに一回なって、その後相手のペースになったので、そこで相手にペースを与えないようにこれからもっと練習して、自分たちのペースで前半を完全に終わらせられるようにできるようになるのが自分たちの課題だと思います。
―終盤は攻め込まれるシーンが増えましたが
後半はやっぱり自分たちも点差が開いてて安心しているというかチーム全体がタックルも受けていました。外から見て、自分のほうにあんまり回ってこなかったので、そこでちょっとタックル受けてしまいました。なので攻め込まれてたというか前半みたいにはいかなかった、タックルの甘さが後半は出たと思います。
―本日3トライの大活躍ですが
自分自身の3トライはチームのために取っただけなので、これからは自分はウイングなのでトライでチームに貢献していきたいと思います。
―右サイドを切り込んでいくシーンが多く見られましたが、こだわりなどはあるのですか
まずは1対1を抜くってことは自分の中で決めています。しっかりと相手をかわして、最低でもゲインをしてボールを前に運ぶのがウイングの使命というか、役割だと思います。
―リーグ戦に向けて取り組んできたことは
自分自身はディフェンスが春の大会も甘かったので、夏合宿は特にディフェンスを意識して、組織ディフェンス、かつ自分の個人のタックルの部分をこだわってやってきました。
―ではチームとしては
チームとしてもディフェンスの部分を特にこだわって、(夏の)最後の日大戦もディフェンスで勝って、アタックも自分たちらしく外に振って展開できたので、そこが変わってきてる良さだと思います。
―次戦の専修戦に向けて
まずはもう一度チーム内でレギュラーを勝ち取って、法政のために絶対体を張って勝利に貢献したいと思います。
フォトギャラリー
- LO斉田
- FL佐々木
- SO金井
- FL松村
- NO.8トコキオ(山梨学大)を吉村、金子が二人で止める
- モールからもトライを奪った