【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 対明大展望
東京六大学野球春季リーグ戦
2016年5月7日(土) ~
神宮球場
リーグ戦のヤマ場を迎える。勝ち点を2とした法大が、次に迎えるのは宿敵・明大。エース柳裕也を中心にリーグ屈指の投手がそろう。現在首位の慶大が空き週のため、勝ち点を取れば単独首位。しかし、勝ち点を落とせば一転、優勝は絶望的になる。混戦模様の春季リーグ戦、勝ち続けることで活路を開く。
展望
早大から勝ち点を奪取し、慶大、明大と並び勝ち点を2とした法大。勝率で3位となるも優勝争いに食ってかかることができている。今後の明暗を分ける絶対に負けられない一戦が始まる。
早大戦に引き続き、先発を務めるのは菅野秀哉(キャ2)と玉熊将一(法4)か。菅野は早大2回戦で今季初先発初勝利を果たし、けがからの完全復活を遂げた。玉熊は早大3回戦で10奪三振を記録し、4年目にして初となる完封勝利で4年の意地を見せた。両右腕の好投が法大に勝利を手繰り寄せる。さらに中継ぎに転向して以降、快投を見せているのは熊谷拓也(キャ3)。149キロをマークした豪速球で明大打線を封じ込める。
打線は、チーム打率トップを維持し、打率.370の森川大樹を筆頭に好調な打線は健在だ。ただ、一つの懸念材料は早大3回戦で負傷交代した柴田圭輝(文4)。出場が危ぶまれるとなれば、4番打者を欠くこととなりチームにとって大きな痛手となる。その穴を埋めるのは早大2回戦で今季初本塁打を放った金子凌也(キャ4)か。開幕前、4番候補として期待されていた男がこの窮地を救うだろう。
対する明大の打撃陣は第3週の慶大戦で合計29得点を記録した。その中でも現在首位打者の佐野恵太に警戒が必要だ。慶大4回戦で満塁弾を放ち、持ち前の長打力を披露した。他にも竹村春樹や吉田大成など隙のない打線で法大投手陣に襲いかかってくる。
投手陣はチーム防御率0.81と六大学ダントツの鉄壁の布陣。先発を務めるのは今秋のドラフト候補である柳裕也と水野匡貴が有力か。主将、そしてエースとして、チームを支える柳は制球力を武器に打者を翻弄。また、水野は未だ自責点0と抜群の安定感を見せている。救援陣には右腕の星知弥、左腕の齋藤大将が控え、抜け目がない。次々と立ちはだかる好投手の壁を、いかに崩すかが法大の勝利の鍵となる。
優勝を目指すため、互いに絶対に落とすことのできない勝ち点。文字通り”血の法明戦”になることは間違いない。試合を重ねるごとに投打ともに調子を上げてきた法大。チームの雰囲気も最高潮で、いい流れのままライバル明大との戦いに挑む。今こそ「負けない野球」の真骨頂を発揮するときだ。 (川畑あかり)
明大予想オーダー
打順 | 位置 | 選手 (学年=出身校) | 率 | 本 | 点 |
1 | (4) | 太田 (3=広陵) | – | – | – |
2 | (7) | 加勢 (4=札幌一) | .000 | 0 | 0 |
3 | (3) | 佐野恵 (4=広陵) | .277 | 2 | 11 |
4 | (2) | 牛島 (4=門司学園) | 1.000 | 0 | 0 |
5 | (7) | 東原 (3=天理) | .250 | 1 | 1 |
6 | (8) | 逢澤 (2=関西) | – | – | – |
7 | (6) | 吉田大 (4=佼成学園) | .200 | 0 | 4 |
8 | (1) | 柳 (4=横浜) | .250 | 0 | 0 |
9 | (5) | 渡辺 (2=横浜) | .172 | 0 | 1 |
明大 主な投手陣
選手 (学年=出身校) | 試 | 勝 | 負 | 回 | 振 | 防 |
柳 (4=横浜) | 8 | 5 | 2 | 60 | 73 | 1.95 |
水野 (3=静岡) | 3 | 1 | 0 | 4 1/3 | 3 | 2.08 |
星 (4=宇都宮工) | 7 | 0 | 1 | 10 | 14 | 3.60 |
齋藤 (3=桐蔭学園) | 8 | 1 | 0 | 10 2/3 | 10 | 3.38 |
フォトギャラリー
- 明大のエース・柳裕也
- 水野は今季18回を投げ防御率リーグトップの0.00
- 150キロ越えの直球が武器の星
- 一発のある佐野恵。要警戒だ
- 全試合で4番を務める牛島