【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第8節 対日大 好調な出だしを見せるも猛追許し敗北 近づく入れ替え戦…
2016年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦
2016年5月15日(日)
国士舘大学多摩校舎体育館
春季リーグも残り2戦。入れ替え戦が迫っている法大にとっては、どちらの試合も負けられない大切な試合だ。しかし今節の相手は現在春季―リーグ3位の日大。いかに試合のペースをつかめるかが勝利への鍵となった。
試合前半、速攻が上手く決まり最大で5点差をつける場面もあったが、オフェンスファウルをきっかけに点差を詰められ同点へ。前半終了時には、3点差をつけられてしまう。後半で逆転を狙うも流れを引き寄せることはできず敗北した。
試合結果
トータル試合結果
25 法政大学 |
12 |
前半 |
15 |
31 日本大学 |
13 |
後半 |
16 |
スターティングメンバー
選手名 |
身長 |
ポジション |
出身校 |
得点 |
#20高間アミン(経3) |
178 |
LW |
群馬・富岡 |
4 |
#35松岡寛尚(経1) |
172 |
LB |
茨城・藤代紫水 |
– |
#31山本祐輝(社1) |
180 |
CB |
埼玉・浦和 |
4 |
#28田島走(社2) |
176 |
RB |
茨城・藤代紫水 |
– |
#4竹野恭平(社3) |
170 |
RW |
神奈川・法政二 |
3 |
#3長谷川良介(社4) |
184 |
PP |
茨城・藤代紫水 |
2 |
#21柿崎雅俊(デザ4) |
183 |
GK |
埼玉・浦和 |
– |
交代選手
選手名 |
身長 |
ポジション |
出身校 |
得点 |
#26内門竜之介(経3) |
179 |
RB |
鹿児島・鹿児島工業 |
2 |
#7堀竜泰(社4) |
174 |
PP |
佐賀・東明館 |
4 |
#39山本晃大(スポ1) |
178 |
CB |
大分・雄城台 |
5 |
#6石川雄貴(経4) |
183 |
RB |
神奈川・法政二 |
– |
#11立野省吾(社4) |
170 |
RW |
茨城・藤代紫水 |
1 |
※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー
戦評
1部残留に向けて正念場を迎えている法大。前節は激闘の末に駿河大を破ったが、依然として苦しい状態が続いている。今節の相手、日大は現在3位につけている強豪。アウェイの白いユニホームに身をまとった法大は格上の相手に勝利を収めることができるだろうか。
日大にミスが続いた前半の立ち上がり。法大は内門竜之介(経3)と竹野恭平(社3)の連続得点で先制すると、その後も相手フローターのミスを突いて点差を広げていく。8分には竹野が速攻から早くも今日2点目。5-1と大きくリードを奪う。すると日大は10分過ぎから3対3DFを発動。しかし、「3対3DFは想定内だった」と試合後に語ったセンターの山本晃大(スポ1)を中心とした法大の勢いは止まらず、着実に得点を重ねる。このまま点差を広げていきたいところだったが、16分にオフェンスファウルから速攻を食らい連続失点。スコアは7-9に。やっとエンジンのかかってきた日大に徐々に点差を縮められてしまう。高間アミン(経3)のサイドシュートや山本晃のクイックシュートなどで何とか食らいついていたが、前半終了まであと5分のところで水町孝太郎(日大)にロングシュートを沈められ、この試合初めてビハインドを負う。その後も点差を広げられ、12-15で前半を終える。
先制点を決めた内門
後半開始と同時に大きくメンバーを変えた法大。2連取を許すも、投入された4年生が流れを変える。前半途中からコートに入っていたポストの堀竜泰(社4)が持ち前の積極性を生かしてシュートを決めると、このプレーで危険なファウルを犯した相手は2分間退場。その4分後にも立野省吾(社4)がファウルを受けながらもシュートを叩き込んで、再び日大に2分間退場が宣告される。数的優位を作り出すことに成功すると一気に攻勢を強め、スコアは19-21。さらに堀と長谷川良介(社4)の2人を同時に起用するダブルポストで、相手ディフェンスを攻略し始める。しかし息を吹き返した日大に点差を5点に広げられ、試合は終盤に突入。19分には速攻から山本晃にチャンスが訪れるも、苦しいプロンジョンシュートとなり、GKに阻まれ る。その直後にも高間が決定的なチャンスを迎えたが、股下を狙ったこのシュートもGKに読まれ、絶好機を連続して逃す。ここでのミスが最終的に大きく響いた。直後にロングシュートを決められると、相手にうまく試合をコントロールされてしまった。終盤は互いに得点を奪い合う展開で、流れを引き寄せることはできなかった。失点を恐れずにリスクを冒したが、逆に手薄になった守備を突かれて最終的には31失点。25-31の6点差で法大は敗北を喫した。
高い攻撃力を武器とする高間
立ち上がりのリードをうまく保てず、悔やまれる敗戦となった。「要らないミスが多すぎた」(堀)ことがこの試合の一番の敗因だろう。次節・立大戦での結果次第では入れ替え戦に回る可能性もある。いつもよりプレッシャーのかかる試合にいかに平常心で臨めるかが重要だ。決戦まであと1週間。内容よりも結果が求められる。春に掲げた「3位以内」という目標を秋にリベンジするためにも、次節で残留を決めるはずだ。(下田朝陽)
監督・選手コメント
佐藤浩監督
ー試合を振り返って
まず前半ですね、出だしはよかったと思うんです。9対6でリードしてたと思うんですけど、その後絶対にシュートを決めれば相手が気落ちするというところで、シュートを外してしまう。ここがまず最初の大きなポイントだったと思います。10対6と9対6じゃ全然違うので、そこで2桁にいければよかったんですけど、ミスをして逆に相手を楽にしてしまいました。あとは前半からキャッチミスだとかパスミス、あとはDFのチェンジミスがあって、それが多すぎて自分たちのミスから相手を楽にしてしまったっていうのが前半の試合だったと思います。後半では逆転しなければいけなかったんですけど、結果的にDFで守れず。フォーメーションや約束事が守れていなかったことで失点が30点以上になってしまったと思います。
ー後半DFを真ん中から抜かれて、多く失点しまいました
隣同士のコンビネーション、カバーすべきだとかそのまま1対1でやるべきだとか声が少なかったと思いますので、しゃべらないでできるんだったらいいんです。できないんだったらもっと声を出すべきなので、そういった基本的なことを見直していかなければならないと思います。
ー試合を通して、日大の印象は
全体的に背が大きくて、パワーがあって特にパス回しする中でプレッシャーをかけてくるというのは一試合終始ありました。
ー次戦にむけて
負けられない試合ですね、負けたら入れ替え戦になってしまうので。必ず勝って、まず重要なのはムードを良くする。残り1週間の中で、それとミスをした後に引きずってしまう、ミスしても前向きにポジティブにやっていけるようにしたいと思います。
堀竜泰
―今日の試合を振り返って
前半に5点リードを奪ったところで引き離せず、相手に簡単に上からシュートを決められて、差を詰められてしまったことが敗因だと思います。
―OFでの出場が多いようでしたが
日大が3対3DFで来るのは分かってました。そこで上と下の間にできたスペースを突くには自分が空いたスペースにパスを出すのがいいと思っていました。でも、広いスペースができたときにもうちょっとパスを出せていけたら良かったと思います。
―45度やポストでのプレーとなったが
今のポジションはPPでやってます。でも高校時代まで右45度のポジションでやっていたので、そこから自分一人で崩していくのももうちょっと出来たかなと思いました。長谷川とダブルポストになったときもうまく機能しなかったと思います。
―終盤は点のとれない時間が続いた
自分にマークがついたときに崩していけなかったのが原因だと思います。
―チーム全体でミスが多かったが
簡単なことでのミス、要らないミスが多くて、それがなければ勝てた試合だったかなと思います。
―次の試合までにすることは
あと1週間ですが時間はほとんどないので、できることは限られてくると思います。でも、今日の相手である日大と次の相手の立大は同じ3対3DFを主に使ってくるチームなので、自分たちにとっては運のいい組み合わせだと思います。今日の試合で出た課題を修正していきます。
―最終戦への意気込み
勝ってインカレ出場権とります!
石川雄貴
―今日の試合を振り返って
入りは良かったのですが、それが持続的に続けられなくてシュートも外してきて流れが悪くなって負けてしまいました。
―1番の敗因は
大事なところでのシュートミスが結構ひびいていて、ここで決めておけば流れつくっていうときに結構シュートミスしちゃっていました。
―シュートが決められない理由は
練習中の意識ですね。練習中からやっぱり試合想定して打っていないとあういうふうになってしまいます。
―今日の作戦は
いつもポスト1人で攻めているのですが、今日は2人入れてダブルポストの形で攻めて、むこうが高いDFをやってきたらそれでやろうという対策をずっとやってきました。それは比較的上手くいったかなと思います。
―次で最終戦ですが、ここまでのリーグを振り返っていかがですか
このリーグは、勝てそうで勝てないっていう試合が何試合も続いてきて、結局2勝しかできていないという結果です。来週の試合は絶対負けられないですし、むこうもそれがかかっていると、気持ちと気持ちがぶつかり合う試合だと思います。その気持ちに負けないように強い気持ちを持ってやっていきたいです。
立野省吾
―今日の試合を振り返って
前半の出だしは調子が良かったのですが、その2点差が取れなくて、そこからまたミスとかが出てしまいました。後半になって流れ変えようとして選手総入れ換えしたんですけど、そこまで上手くいかなくてずるずるいってしまいました。
―日大の2番の選手をマークしていましたが
相手のキーマンだったので、点差とか流れを考えてチーム全体で協力してマークしていたのですが、その後のDFがそんなに機能しなかったので、失敗までとはいきませんが、もう少し考えてやっていきたいと思います。
―今日の結果で2勝6敗となりました
結果はそういう結果になってしまって仕方ないので、切り替えて次が最後なので、最後勝たないといけない試合なので気持ち切り替えて全員で頑張ります。
山本晃大
ー試合を振り返って
今日は前半は良かったんですけど、勝負どころでシュートが入りませんでした。勝てた試合だと思います。
ー相手が3:3DFをしてきましたが、想定内でしたか
そうですね。想定内でした。
ーダブルポストでの攻撃はいかがでしたか
ポストに自分がもっとサポートにいける場面もありましたし、少し練習はしていたんですけど、あまりうまくはいきませんでした。
ー山本選手のプレースタイル的にはプレスDFの方が攻めやすいですか
どちらでも、自分のプレーを変えずにやろうと思っています。今日はロングもカットインでも得点が取れたので調子は良かったと思います。
ー後半少しミスが増えましたが
決めれば追いつけるようなところでのシュートミスもそうですし、OFファウルで相手に速攻を許すことも多かったと思います。
ー次節は大一番となります
負けたら入れ替え戦に回る可能性が高いので、絶対に勝てるようにやっていきたいです。自分はまだ1年生ですけど、勝ちにこだわってやっていきたいと思います。
山本祐輝
ー今日の試合を振り返って
序盤の出だしでは法大がリードしてたんですけど、やはり前半の途中から日大の2番の水町選手が力のある選手で、点を沢山取られてしまって前半を負けて折り返すという形になってしまって、後半でもそのままずるずる点差が離れてしまって、切り替えなければいけないところで、切り替えられなくて負けてしまったという印象です。
ー日大の水町選手に対しては、途中から立野選手がマンツーマンでマークしていました
1度2分間退場で、相手が5人になった場面があったんですけど、その時ロングシュートを打たれて決められてしまうとチームとしては痛手ですし、気持ちも落ちてしまうので、そういうことを防ぐためにキーマンにはマンツーマンでボールに触らせないためにそうなりました。
ー山本選手は3試合ぶりの出場でしたが、ケガの具合は
ケガもやはり3試合休んだかいもあって順調に回復して、試合なれがなかなかできなかったんですけど、今日は自分のマックスの力が出せたと思います。
ー日大の印象は
やっぱり日大のDFは3対3DFといって、相手のミスを狙うようなDFシステムなので、それ対して必要なことはフットワークを使ってパスカットなどを狙うんですけど、日大の人たちはよく足が動かせていてとてもやりずらかったです。
ー3対3DFをされると攻めきれないということですか
やっぱりあれだけ高くでるチームはいないので、法大としてもビジョンが少なかったので攻めのイメージはなかなかつくれなかったなと思います。
ー次戦にむけて
次戦の立大戦では、やはり立大は入れ替え戦にいくかというところなので本気で来ると思うので、自分たちもそれに対して本気で迎えて、そこで勝たないとこの先いっても勝てないと思うので、最後の試合に向けてしっかり頑張っていきたいと思います。