【準硬式野球】第68回全日本選手権直前取材第2弾!最後の夏に懸ける4年生!
2016年8月7日(日)
法政大学多摩グラウンド
ついに開幕の第68回全日本大学準硬式野球選手権大会(全日本)。そこで、21日に運命の初戦を迎える法大戦士たちに現在のチーム状況などお話を伺った。
第二弾は最後の夏に懸ける、末次慶一郎(社4)、永田直(経4)、中村聖弥(経4)の3人の4年生。悔しいベスト8敗退を続けてきた彼らが、「日本一」への強き思いを語る。
4年生インタビュー
ー全日本も迫っていますがチームの状態はいかがですか
永田:仕上がりとしてはもうちょっと詰めなければいけないことがあるとは思うんですけど、モチベーションなどはみんな上がってきてますね。
中村:永田が言ってるようにまだまだ詰められることはあると思うので、練習していけばもっともっと良いチームになっていくと思います。
末次:気持ちだけは完ぺきです。気持ちだけはコンディション高めてます。
ー個人の状態としてはいかがですか
永田:そんなに良い状態ではないですが、何が悪いかというのは自分で分かっているので、そこを詰めて全日本で最高のパフォーマンスをできればなと思います。
末次:マジメやな(笑)。
中村:いつも通り絶不調ですけど頑張りたいです(笑)。
末次:僕も全然良くないんですけど、ここから合宿もあるので、そこで上げていって2回戦、3回戦でトップコンディションに持っていければ良いかなと思っています。
ー4年生ですので最後の全日本となりますが、思いは今までと違ったりしますか
永田:特別な思いはあります。自分の野球人生の集大成としてしっかりやりたいですね。
中村:毎年(全日本に)出場していて、今年、最終学年で出たからには今まで以上の結果を出したいです。
末次:確かに。僕も同じです。ベスト8をずっと越えられなかったので、そこは僕らの代で越えたいです。
ー末次選手がおっしゃる通り、皆さんのここまでの3年間は全てベスト8で敗退していますね
中村:もしかしたら、たまたまベスト8で負けているだけかもしれないんですけど、3年連続となるとさすがに準々決勝は意識しますね。
ー現時点での自信のほどは
永田:みんながしっかりやれば絶対優勝できるチームだと思っています。でもまだまだ詰められることはあると思いますので、そこをしっかりやらないといけないですね。
中村:自信は特にはなくて。僕たちの調子次第だと思いますので、各々が頑張っていけば良い結果がついてくると思います。
末次:たぶん4年間で一番しんどい組み合わせだと思います。自信はないですけど、やらなければいけないといった感じですね。
ー全日本でのご自身の役割はどうお考えですか
末次:みんな各々のポジションで引っ張る立場ですよね。永田はキャプテンですけど、僕もチームを引っ張っていきたいと思っています。
中村:下級生も多いチームですので最後は4年生が頑張らないといけないですね。
永田:もちろんベンチ入りした人が一丸となるのはもちろんなんですけど、入れなかった人たちも今年は一番多いので、その人たちも含めてチーム全員一丸となれるような働きをしたいですね。
ーお三方とも下級生の頃から試合にで続けてきましたが、その経験が生かされることは
永田:それはあるんじゃないですか。
末次:試合感とか雰囲気だとか。
中村:全国大会を3回経験していますので、なかなか怖気つくこともないですし、何か起きても平常心でいられますね。4年生の多くがそうなので、そういう部分で崩れてくるチームではないですね。
ー先月に組み合わせが発表されましたが、それを見たときの感想は
永田:やはり準々決勝で日大が来る可能性が高いので、それが一番ですね。強豪を倒さないと上には上がれないということですね。
ー全日本が近づいてきて変わったなと感じる選手はいますか
中村:みんな変わってきてるんじゃないですか。
末次:キャプテンが一番変わってますね。キャプテンになっていろいろ頑張ってくれてます。僕らの代はすごく大変な代だと思いますが、それをなんだかんだしっかりまとめてくれてると思います。
中村:良く言うと個性のある選手が多いので、それをまとめてくれて。まとめると言うか、まとめないまとめ方といった感じで。
末次:良い配分で放し飼いにしてくれてますね。
永田:先頭に立っている気持ちは別にないですので、円の中の中心にいれたら良いなと思っています。
ー全日本予選会を終えて2カ月ほどが経ちますが、力を入れて取り組んできたことは
永田:守備の練習量は増やしましたね。あとはトーナメントなので、バントなど細かいプレーの練習をなるべくチーム全員で取り組むようにしてきました。
中村:チームとしてはこうやっているので、個人としては小野(慶典)と一緒にバッティングをやっています。春は調子の悪かった小野の奮起を期待して。空き時間があったらずっとバッティングをして、2人で最後、一花咲かせて終わろうと(笑)。
末次:テストや就活など、いらないところで忙しくて、まだまだこれからですが、やはり実戦の量は増やしていかないとですね。投げるということをしっかりやっていきたいです。
ー最後に色紙に書いていただいた言葉も含めて、全日本での目標をお聞かせください
永田:全員「一丸」となって向かっていって、最後日本一になることが目標ですので頑張ります。
中村:チームとしては、先を見過ぎずに、一つずつ相手を倒していって、結果的に「昨年以上」であれば良いなと。それと個人としては、昨年好投手に阻まれたというのもありますので、好投手でもしっかり打って、打てなくてもチームのために役立ってというのが「昨年以上」です。チームと個人で頑張りたいです。
末次:しっかり僕の役割をして「天下統一」を果たしたいです。
末次慶一郎
社会学部4年
佐賀県・佐賀北高校出身。投手。
チームに安定感を与えるエース。大崩れすることがほとんどなく、サイドハンドから繰り出されるスライダーは面白いように打者の空振りを誘う。制球力も抜群で、ストライクゾーンぎりぎりに投げ込まれるボールに手が出ない打者も多い。ポーカーフェイスで投げ込み、スコアボードに「0」を並べていく。
春季リーグ戦成績:8試合 5勝1敗 投球回数53 被安打40 奪三振34 四死球15 防御率1.87
受賞歴:最優秀防御率(平27春)、ベストナイン(平27春・平28春)、特別賞(平26春)
永田直
経済学部4年
神奈川県・桐蔭学園高校出身。内野手。
チームをまとめ上げる頼れるキャプテン。そのリーダーシップだけではなく、プレーも超一流で、3季連続でベストナインを獲得している。特に今春はその打撃力をいかんなく発揮し、打率は驚異の.476をマーク。下位打線に座ることが多かったが、最近はクリーンナップを務めることも増えた。万能に自分の役割をこなす彼の存在が法大野球に幅を与える。
春季リーグ戦成績:打率.476 打数42 安打20 11打点 四死球3 盗塁1
受賞歴:最優秀選手賞(平28春)、ベストナイン(平27春・平27秋・平28春)
中村聖弥
経済学部4年
茨城県・藤代高校出身。外野手。
打撃と走塁が魅力の副将。長く強力打撃陣のクリーンナップに座ってきた打撃は本物で長打力だけでなくアベレージを残すこともできる。また、自慢の俊足で常に先の塁を狙っており、相手のミスは見逃さない。この春も外野手部門でベストナインを獲得し、これで2年連続となった。
春季リーグ戦成績:打率.370 打数46 安打17 打点11 四死球4 盗塁7
受賞歴:ベストナイン(平27春・平28春)
フォトギャラリー
- 主将の永田は「一丸」となって日本一をつかめるか
- 中村は猛打の法大を象徴する打撃センスを持っている
- 法大の命運は末次の投球に懸かっている