【サッカー】第90回関東大学サッカーリーグ 第10節対専大 チャンスは数多く作ったものの、専大の堅いディフェンスをこじ開けられずスコアレスドローの終わる
第90回関東大学サッカーリーグ戦1部 第9節 対専大
2016年6月5日(日)
保土ヶ谷公園サッカー場
前節は終了間際の山田の得点で勝利を収めた。今節の相手は専修大学。一進一退となったこの試合は、攻撃でチャンスを作るがあと一歩のところで得点できず。しかし、安定感のある守備では体を張ったディフェンスでゴールを許さずスコアレスドローに終わった。
試合結果
トータル試合結果
0 法政大学 |
0 | 前半 | 0 | 0 専修大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
||
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21 | GK | 関口亮助 |
2 | DF | 山田将之 |
4 | DF | 柳沢拓希 |
5 | DF | 林遼太 |
23 | MF | 黒柳駿 |
29 | MF | 長倉颯 |
17 | MF | 武藤友樹 |
31 | MF | 青柳燎汰 →末木(87分) |
15 | MF | 川崎雅哉 →紺野(64分) |
22 | MF | 永戸勝也 |
26 | FW | ディサロ燦シルヴァーノ →松澤(80分) |
サブメンバー | ||
1 | GK | 林翔太 |
34 | DF | 前谷崇博 |
37 | MF | 大西遼太郎 |
27 | MF | 黒崎隼人 |
32 | MF | 紺野和也 |
38 | FW | 末木裕也 |
40 | FW | 松澤彰 |
※(カッコ内)は、交代した時間を表示しています。
マッチレビュー
リーグ戦前期の終了が近づくにつれ、1試合の価値が重くなってくる。首位に浮上するためにはなんとしても勝っておきたい専大戦は雨上がりというコンディションの中、行われた。得点ランキング上位に名乗りをあげる野田卓宏を擁している専大攻撃陣を抑え、勝利することは容易いことではないが、現在1位である明大、2位の筑波大をとらえるためには白星を挙げておきたいところだ。
今試合を一言で表すなら一進一退。互いに15本以上のシュートを放つも、得点には至らないといったもどかしい試合展開となった。そんな試合で初めに会場を沸かせたのは法大だった。開始3分、法大の攻撃のキーマンと言っても過言ではない永戸勝也(スポ4)からディサロ燦シルヴァーノ(経2)へ絶妙なクロスが上がるも、滑りやすいピッチに足を取られ、シュートはヒットせず。その後も左サイドを起点に攻め上がるも、PA内の選手との連携がうまくいかず、得点にはあと一歩及ばなかった。専大も負けじと前線からのディフェンスによってボールを奪い、シュートへとつなげる。しかし、最後の部分で精度を欠きゴールを割ることはできずに0-0で後半へ。
迎えた後半。両チームともボールを大きく前線に蹴り出し、お互いのゴール前のシーンが増えるオープンな展開となった。専大にクロスを上げられる前に1対1でディフェンダーが体を張ってボールをクリアして多くのピンチを凌ぎ、無失点で抑えた。攻撃ではコーナーキックを多く獲得した。なかでも惜しかったのは後半31分でのシュートだ。長倉颯(経2)からのコーナーキックに山田将之(経4)がヘディングで合わせるも、専大のキーパーの好セーブに阻まれた。ロスタイムに武藤友樹(社3)が狙ったミドルシュートはサイドネットを揺らすもゴールを捉えることはできず、無得点のまま試合終了のホイッスル。
「完全に勝てたゲーム」。試合後、ディサロはそう言葉を漏らし、悔しがった。「ゴールが奪えなかったところがもう1つ上のチームになれないところ」(長山一也監督)と決定力が課題であることはチーム全体で共有している。次節に向けて課題を修正し、決定力に磨きをかけた法大サッカー部の勝利に期待したい。(高野茜)
監督・選手コメント
長山一也 監督
ー試合を振り返って
今日のゲームはやることはしっかりやれましたし、スカウティングに対して選手も応えてくれて狙いとしてるところはある程度出来たんですけど、ゴールが奪えなかったところにもう1つ上のチームになれないところが見えたのかなと思います。
ー専修の守備から囲まれてなかなかボールがつなげないシーンが前半あったが
前線から来るのはある程度わかっていて、サイドバックある程度高い位置からくるので、そこを崩してサイドから展開したところで川崎がシュート打てなかったシーンはありました。しかし、あれは逆に意図したことだったので囲まれてプレーできなかったと思いませんでした。
ーボランチに長倉選手を起用した意図は
土橋が内側を痛めて、出れない状況だったのでその怪我のところもあります。また前節コーナーキックでアシストしてましたし、今日も良いボール上げたり、ミドルシュートを打ったりしてたのでそれはよかったなと思います。
ー後半、オープンな展開になったが得点まで至るには
クロスは早いタイミングで上げようと言っていたので、それは狙いとして出来ていたのですが、そこに入れてなかったりとか後は武藤の最後のシュートもファーに打つとこぼれ球に反応できるチャンスもあったと思いますので、そこでニアに打てばネットに行ってしまうので、そういうところで確率を上げるというところが出来てないので、そこは個人の判断になってくると思います。その辺りを突き詰めてやっていくとゴールは生まれてくると思います。
ー次節、前期最終戦に向けて
順大も調子いいですし、そういったチームにしっかりと勝てるようにしていきたいです。守備のところは、最後のところで体張ってシュートは15本打たれていますけれども、コースはある程度限定してる状況なのでそこは継続して0で行けるようにしていきたいです。あとはゴールを奪えるように。そこはチーム全体の課題なので、個人のところも含めて修正して前期最終戦しっかりと勝てるように準備していきたいと思います。
ディサロ燦シルヴァーノ
ー試合を振り返って
完全に勝てたゲームでしたね。引き分けてしまったのが本当に残念です。
ー得点が取れなかった要因をどう考えていますか
単純に決定力を欠いたことです。そこまでの組み立てや運動量は良かったので、練習していくしかないです。
ー今季は1トップとシャドー両方での出場がありますが
やりやすい方とかはないですね。1トップならゴールに近いところにいるので、点をとらなければいけないポジションですし、シャドーなら前と後ろを経由する役割があると思います。今日はあまり自分に食いついて来なかったので、ボールを受けてラストパスを出せればと思いながらプレーしていました。
ーここまで上位につけていますが手応えはありますか
3位ではまだまだだと思います。今年は優勝できるメンバーも揃っていますし、しなければいけない年なので、3位で満足していたら優勝できないと思ってます。
ー次節に向けて
順大は得点力があるチームなのでそれに負けないように、自分や前線の選手がしっかり点をとって、勝って締めくくりたいと思います。
柳沢拓希
ー試合を振り返って
勝てた試合だったというのが一番の感想です。
ー攻める時間が多かった中でどのようなことを意識して守備していたか
相手は奪った後のショートカウンターを狙っていることがスカウティングで分かったいたので、攻めている時の相手のフォワードのケアは意識していました。
ースリーバックのメンバーがいつもと違ったが連携面については
左に(林)遼太が入ったが、空中戦が強い部分もあり、相手のFWが大きかったが勝ってくれたので凄くやりやすかったです。
ー終盤専大に攻め込まれる時間があったが
こちらも攻めていたので、両チームともに足が動かなくなってきていて、相手は中盤がオープンになっていた時間があったが、それはお互い様なので最後のところで守れれば良かったです。
ーラインコントロールの際に意識していることは
自分たちがプレスをかけると相手がボールを蹴るシーンがあったので、そういう部分で蹴られる前にラインを上げてオフサイドトラップを仕掛けるなど相手の嫌がることをしていこうと考えていました。
ー試合終盤に怪我をしたように見えたが
踏まれて捻ってしまったが、残り時間が少なかったのでやるしかなかったですね。
ー次節に向けて
前期の最終節なので、順天堂大学は今すごく勢いに乗っていて上位に来ているチームですが、僕たちは勝つしかないです。
長倉颯
ー今日の試合を振り返っていかがでしたか
個人的に言うと前半はあまりボール持てなくて自分のサッカーがあまりできませんでした。悔しかったです。でも後半は攻撃にも参加できたしミドルシュートも打てました。前半からもっと後半みたいなプレイができればもっとよかったなと思います。
ー久しぶりのスタメン出場となりましたが
出れなかった時期に悔しい思いをしたのでその気持ちを前面に出して、アシストや得点などでアピールしたいなと思いました。
ー黒柳選手との役割の分担はうまくできていますか
自分は自由にやらせてもらってて、駿くんがバランスをとってくれてる感じです。だから自分が攻撃にも参加できてるんだと思います。
ーコーナーキックを蹴る際に意識していることは
練習でも山くん(山田将之)の前後を狙って蹴ってるんですけど山くんが欲しいと思ってるところに蹴るだけで山くんが合わせてくれます。もう少し速いボールが蹴れれば今日の山くんのヘディングのシュートもキーパーに取られないで得点できたと思います。
ー次の順大との試合に向けて
いま法政は上位にいて、優勝するには上位に居続けることが大事だと思うので最終節勝ってその後のアミノバイタルにもいい流れでつなげていきたいです。