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【陸上競技】第97回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路展望

展望記事
2021年1月2日(土)

東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)往路を16位で終えた法大。今回は「総合8位以内」を目標に掲げる法大戦士たちの、後半戦の展望記事をお届けする。

 チーム力で総合8位以内を目指す

復路エントリー

区間 距離 選手名
6区 20.8km 須藤拓海(社4)
7区 21.3km 田辺佑典(経4)
8区 21.4km 糟谷勇輝(経4)
9区 23.1km 中光捷(スポ3)
10区 23.0km 奥山智広(経4)
補欠 久納碧(経3)
川上有生(スポ2)
中園慎太朗(社2)
稲毛崇斗(社1)
大会当日、補欠と区間エントリーされたメンバー間でエントリー変更ができる

復路展望

往路ではエース・鎌田航生(社3)の区間賞で幕を開けたが終わってみれば16位と厳しい結果になった。そして優勝候補の筆頭と目された青学大がシード圏外に後退、昨年9位の創価大が往路優勝を達成するなど波乱尽くしの展開となった。

前回まで2年連続で坪井慧(令元年度卒=現コニカミノルタ)が務めた山下りの6区は、三大駅伝初出場となる須藤拓海(社4)がエントリーされた。前回の箱根でも6区のリザーブとして待機していたため山下りへの準備は万全だ。予選会での出走はなかったが、好走で有終の美を飾りたい。

続く7区は田辺佑典(経4)。田辺も須藤と同じく最初で最後の箱根となる。予選会こそ出走はなかったが、11月に1万㍍の自己ベストを更新するなど状態は上向きである。フラットで比較的平坦なコースであることからかつてはつなぎ区間といわれていた7区。しかし近年の高速化に伴い復路の主要区間ともなりつつある。その高速化に対応していくことができるかが攻略へのカギとなる。

16㌔付近に遊行寺坂が待ち構え、上りの素質も求められる8区。過去2大会連続で1年生が出走していたが今年は主将の糟谷勇輝(経4)がエントリーされた。主将としてここまでチームの先頭に立って仲間をけん引してきた糟谷。最後の大舞台で本来の力を発揮し未来の後輩へ財産を残していきたい。

『復路のエース区間』と呼ばれる9区を任せられたのは、この区間を希望していた中光捷(スポ3)だ。法大の9区は3大会連続で区間1桁台のため中光への期待は大きい。1,2年時はけがの影響で出走がかなわなかったが、12月の富津合宿では「余裕をもって練習を終えられた」と調子は良い。下級生の頃に味わった悔しさを3年生となった今、この区間でぶつけたい。

最終10区は、4年生で唯一予選会に出走した奥山智広(経4)が務める。「練習の消化度が良い」とラストランへのコンディションは整った。壮絶な争いが繰り広げられる10区。そのプレッシャーに打ち勝ち仲間が待つ大手町に帰ってくる。

復路には4人の4年生がエントリーされたが、その中で箱根の出走経験がある選手はいない。しかし伝統校としての意地とプライドがその経験の差を埋めてくれることを期待したい。予選会では下級生が中心となって箱根への切符をつかみ取ったが、法大の目標とする『総合8位以内』へ向けて、今度は4年生が力をみせるときだ。 またリザーブには、前回大会1区を走った久納碧(経3)や予選会学内4位の川上有生(スポ2)らが控える。法大に対する前回までのような下馬評は、今回は決して高くないかもしれない。しかしエントリー外の選手も含めたメンバー全員の力を合わせて、『総合8位以内』へ向けて歩みを進めたい。(大井涼平)

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