東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対立大戦
2021年4月24日(土)
府中市民球場
優勝するには勝たなくてはならない早大から見事勝ち点を取り、勢いに乗る法大は昨秋の覇者、立大を相手に迎えた。初回に2点を先制され流れを持っていかれ、4回に四球で出た走者が暴投と相手失策が絡み1点を返すも5回まで無安打と打線は完全に沈黙。後半好機を作るも逆転には至らず、敗戦。打線はもちろん、3失策と守備にも課題が残る試合となった。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 6 | 3 |
立大 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | ☓ | 4 | 5 | 3 |
(法大) ●西村、清水、前芝、古川端ー澤野、渡邉
(立大) 石田、〇八十川、竹生—坂井、小松
二塁打:堀尾(6回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (8) | 古屋一輝(経3) | 健大高崎 | 5 | 0 | 0 | 0 | .308 |
2 | (4) | 細木雄斗(社4) | 報徳学園 | 4 | 1 | 0 | 1 | .211 |
3 | (9) | 鈴木歩夢(社2) | 明星 | 4 | 0 | 0 | 1 | .294 |
4 | (3) | 堀尾浩誠(社3) | 報徳学園 | 3 | 2 | 0 | 1 | .500 |
5 | (7) | 近藤匠(経3) | 札幌第一 | 2 | 0 | 0 | 0 | .348 |
PH7 | 関宮楓馬(社1) | 静岡 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.00 | |
6 | (2) | 澤野智哉(社2) | 国士舘 | 2 | 0 | 0 | 1 | .188 |
PH | 高橋凌(社2) | 花巻東 | 1 | 1 | 0 | 0 | .333 | |
2 | 渡邉慶輝(現3) | 上田西 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 | |
7 | (6) | 中井雄也(社3) | 済美 | 2 | 0 | 0 | 0 | .158 |
PH6 | 福本陽生(経2) | 星稜 | 1 | 0 | 0 | 1 | .200 | |
8 | (1) | 西村勇輝(経4) | 日本文理 | 2 | 0 | 0 | 0 | .167 |
1 | 清水翔太(スポ3) | 法政 | ― | ー | ー | ー | ー | |
PH | 塩唐松宏将(社2) | 鳴門 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | |
1 | 前芝航太(営4) | 法政二 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 | |
PH | 唐橋悠太(経2) | 桐光学園 | 0 | 0 | 0 | 1 | .000 | |
1 | 古川端晴輝(社1) | 花巻東 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
9 | (5) | 堀江悠介(経4) | 健大高崎 | 3 | 0 | 0 | 1 | .158 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
西村 | 5 | 3 | 2 | 2 | 3 | 3.18 |
清水 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2.25 |
前芝 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2.57 |
古川端 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
戦評
ここまで勝ち点2で首位を走る法大は、昨季王者の立大とのカード初戦に挑んだ。
先発のマウンドを託されたのは西村勇輝(経4)。0に抑え、流れを法大ペースとするべく臨んだ初回だったが、西村は1死二、三塁から4番・藤井達也に2点適時打を浴び、先制を許してしまう。
追いつきたい打線は4回、1死二塁で迎えた澤野智哉(社2)の打席で、立大先発・石田悠馬が暴投。その間に敵失策が絡み、法大は1点を返す。
2、3回と落ち着いた投球を見せ、無失点に抑えていた西村だったが、4回、2死三塁の場面で7番・大戸摩柊に投じた4球目が暴投となり、失点。再び点差を2点に広げられてしまう。
6回、1死から堀尾浩誠(社3)がチーム初安打となる左翼への二塁打を放つと、続く近藤匠(経4)の放った打球が敵失策を誘い、1死一、三塁とする。しかし、澤野が併殺に倒れ、無得点に終わった。
その裏、2番手として清水翔太(スポ3)が登板。1死一、二塁とピンチを背負うも無得点に抑え、打線の反撃を待った。
7回、1死から代打・塩唐松宏将(社2)が中前打を放つも後続が倒れ、無得点に終わった。
3番手としてマウンドに上がった前芝航太(営4)は本塁打を浴び、1点を失った。
8回、3連打から2死満塁とすると、福本陽生(経2)が四球を選び、1点を返す。なおも2死満塁、一打同点の場面でベンチは唐橋悠太(経2)を代打で打席に送った。しかし、唐橋は左飛に倒れ、1点を返すにとどまった。
4番手の古川端晴輝(社1)は8回から登板。1回を投げ、立大を三者凡退に抑えた。
何とか追いつきたい最終回、細木雄斗(社2)が2死から左前打を放つも、後続が倒れ、試合終了。2対4で初戦を落とした。明日は法大多摩グラウンドで試合を迎える。慣れ親しんだグラウンドで白星を奪い、3回戦へとつなぎたい。
(記事:五嶋健、写真:渡辺光我、山中麻祐子)
選手インタビュー
福本陽生
—今日を振り返って
序盤、相手の先発投手からなかなか安打が出ず、一桁安打で終わったことがまず良くなかった点です。明日は序盤から先制点を取って打撃で圧倒できる試合展開ができればいいと思います。
—チームとしての反省点は
満塁や得点圏に走者がいるチャンスの場面でなかなか点が取れず、取れても1点だけでビッグイニングを作れなかったのが一番良くなかったです。
—大事な場面での代打の起用が増えたがそこの難しさは
自分の中でスタメンで出る時と違う雰囲気があって、そこの場面でその試合にどれだけ自分が溶け込んで良いパフォーマンスができるか大事だと思っています。代打での起用は自分も難しいと感じていますが自分の一打席がチームの勝敗に関わるので、その一打席の準備が重要になってくると思います。
—後輩が入り、チームとしてどういう役割を果たしたいか
去年は一番後輩という立場で試合に出ていましたが、後輩が入ってきたことで自分たちにも良い刺激になっていますし、実際に試合にも活躍しているので2年生も後輩に負けないぞという良い捉え方をしてチームに勢いがつけば良いと思います。
—次戦に向けて
初戦は良くない形で負けてしまったので、2戦目も3戦目も圧倒して勝ち点を獲りたいと思います。
高橋凌
ー自身の打席を振り返って
点差も2点差だったので後ろにつなげる意識で打席に入りました。
ーカウントによって意識を変えているか
2ストライク追い込まれていたのでミートを意識しました。
ー代打で出場する難しさは
結構自分は代打で使われることが多いので、いつでも行けるように準備はしています。
ー自身の調子は
コンディションはすごくいい状態だと思います。
ー新入生も入ってきましたが、何か意識していることは
今まで自分たちがやってきたことを1年生にしっかり教えるようにしたいです。
ー自身の役割について
代打で使われることが多いので、次につなぐイメージを意識しています。
ー今後の試合に向けて意気込みを
今日負けてしまったので、明日勝って2連勝できるように頑張りたいと思います。
関宮楓馬
ー今日の試合を振り返って
序盤から押されている場面が多かったので、どこかで流れを変えなくてはいけないというところで、自分が代打でヒットを打てたので、それは結果的に良かったです。
ーリーグ戦初打席でした。どんな心境で打席に立ちましたか
今年、入学してきたばかりで先輩ともプレーすることもあまりない中で(打席が)回ってきたので、自分の良さをアピールしていこうと思って打席に立ちました。
ーご自身のアピールポイントは
今日みたいな力強くて粘り強いバッティングを見てほしいなと思います。
ー本職は捕手ですが、他に守れる守備位置は
高校時代も2年生まで外野をやっていたので、これからもキャッチャーと外野手としてやっていくことになるかなと思います。
ー参考にしている選手は
形というか、バッティングフォーム的には鈴木誠也(広島東洋)選手を参考にしてやっています。
ー4年間の目標は
準硬式野球をやる以上、上を目指してやっていきたいので、全日本に出て優勝するというのを目標にやっていきたいです。
ー明日に向けて
今日負けちゃったんですけど、明日、明後日勝てば勝ち点が取れるので、諦めずに切り替えて明日に向けて頑張っていきます。