【硬式野球】東京六大学野球2021春季リーグ戦 第4週 早大1回戦 エース・三浦が8回2失点完投も、打線が散発4安打に終わり連敗…

東京六大学野球2021春季リーグ戦 第4週 早大1回戦
2021年5月1日（土）
神宮球場

三浦銀二（キャ4＝福岡大大濠）と徳山壮磨の、共に六大学を代表する右腕同士の投げ合いとなった今日の試合。三浦が3試合連続完投となる8回2失点の好投を見せるも、打線が徳山を前に散発4安打に抑えられ、敗戦。後半戦初戦を白星で飾れなかった。

 

8回2失点で3試合連続完投の三浦

戦評

1勝2敗1分けの4位と一度も負けられない状況で迎えたのは同じく4位の昨季王者・早大。

先発は今季2試合連続完投中の主将・三浦銀二（キャ4＝福岡大大濠）。三浦は初回から2つの三振を奪う最高のスタートを切る。波に乗った三浦は5回まで1安打、毎回の10奪三振と圧巻の投球をみせる。

5回まで毎回の10奪三振の三浦

その快投に応えたい法大打線は相手先発・徳山壮磨から初回に今季好調の齊藤大輝（人3＝横浜）、2回に中原輝也（人4＝尽誠学園）がそれぞれ安打を放つも得点には至らない。3回には1死から初の1番起用となった諸橋駿（法4=中京大中京）が左前へ安打を放つとその後、齊藤大の打席で二盗を決める。その間に相手の悪送球も絡み一気に三塁へ。しかし齊藤大が中飛に倒れ、得点には至らなかった。4回は小池智也（営4=八戸学院光星）が四球を選び、この試合では初となる先頭打者が出塁する。ここから得点機を拡大させたい法大。5番・後藤克基（法4=滋賀学園）は思い切った打撃を見せ初球を打つ。しかし、打球は遊撃前へ。後藤は併殺に倒れ、この回も得点を挙げることができなかった。

2回に安打を放った中原

重苦しい雰囲気の中迎えた、6回裏。ついに試合が動く。三浦が先頭の鈴木萌斗に右中間への三塁打を浴びると1死後、3番・蛭間拓哉に中前へ打球を運ばれ先制を許す。反撃をしたい攻撃陣だったが、徳山の前に4回から8回まで安打を放つことができず反撃への糸口をなかなかつかめない。8回裏にも岩本久重に適時二塁打を浴び、痛い追加点を許した法大。9回表に2番・岡田悠希（人4＝龍谷大平安）がチームとしては3回以来の安打となる遊撃内野安打を放つ。しかし3番・齊藤大の打席で牽制死。後続も凡退に終わり、散発の4安打で完封負け。三浦の3試合連続完投、12奪三振の好投も実らなかった。

8回2失点の好投も勝ちにつながらなかった

今季5試合で6得点と得点力不足に陥っている法大。リーグ戦も折り返しを迎えた。昨春王者として、このまま終わるわけにはいかない。

（記事：大井涼平、写真：五嶋健）

クローズアップ：諸橋駿

昨年まではリーグ戦出場機会に恵まれなかった男が、少ないチャンスで確実に結果を出している。

昨年まではリーグ戦未出場ながら、開幕スタメンを勝ち取ると、初安打を記録し慶大との開幕戦勝利に貢献した。
ただ、し烈な左翼のポジション争いの中、その後の試合では神野太樹（キャ4＝天理）や、宮崎秀太（営3＝天理）がスタメン出場するも、立大2回戦では、1点ビハインドの7回に代打で出場し、内野安打で出塁。試合終盤の大事な場面での登場となったが、見事に指揮官の期待に応えた。
今日の試合では「いつでもいける準備をしていた」と開幕戦以来のスタメン復帰をつかみ取ると、バットと足で存在感を見せた。

相手先発の好投手、徳山壮磨に対し、第2打席に左前打を放つと、すかさず盗塁に成功。捕手の送球が逸れる間に3塁まで進塁する好走塁で、得点機を広げた。
1番としての役割を果たすも、チームは4安打で完封負け。引き分けを挟み3連敗を喫した。
諸橋駿（法4＝中京大中京）は打率.333と好調をキープ。しかしチームは5試合を終え、6得点と攻撃に課題が残る。1戦も負けることができない後半戦において、諸橋の重要な役割を担っていくだろう。「明日こそは打線をつないで、勝ちをもぎとります」と気持ちを切り替え、明日以降の試合に挑んでいく。

（山田陸斗)

選手インタビュー

三浦銀二 主将