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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦開幕直前特集 守備の要となる捕手陣~鎌倉航選手、宮崎佑太選手

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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦開幕直前特集 守備の要となる捕手陣~鎌倉航選手、宮崎佑太選手

2018年3月16日(金)
法政大学野球部合宿所

4月21日に初戦である立大戦を控える法大野球部。今回は、11季ぶりの優勝に向けて守備の要となるであろう捕手陣、鎌倉航(法4)、宮崎佑太(法3)の2選手に今季リーグ戦への思いや取り組みを伺った。

kamakura
中村浩人(営4)とレギュラー争いが予想される鎌倉

選手インタビュー(学年別50音順掲載)

鎌倉航 捕手

ー昨季を振り返って
去年は失点が多かったと思いますし、勝てなかったという事が自分の中で一番悔しかったですね。バッテリーとしても結果を出す事ができなかったので、そういう面でも不甲斐ないシーズンだったと思います。

ー今年は最高学年としてシーズンを迎えます。今までと違った感じは
一番上になったので、去年はキャプテンをはじめとする上級生に引っ張ってもらったんですけど、自分たちが率先して動かないといけないという自覚は芽生えたと思います。

ー捕手というポジションで、中村(浩人、営4)選手とレギュラーを争う状況だと思います
自分も結果を出さなきゃいけないんですけど、ピッチャーがどれだけ結果を出せるかというのが自分たちキャッチャーの仕事だと思っているので、試合に勝てるキャッチャーになりたいと思っています。

ーここは他の選手に負けないという点を教えてください
ゲームメイクであったり、ピッチャーとのコミュニケーションという部分では他のキャッチャーに負けたくないという気持ちが強いです。

ー1年生にも捕手が3人入部しました
みんなそれぞれ持ち味があると思いますし、自分たちも1年生の頃は先輩方に面倒見てもらったので、面倒をしっかり見つつも負けないように練習していきたいです。

ー特に期待している後輩は
1個下のキャッチャーの3人とは3年間一緒に練習してきましたし、お互い向上心を持ってやっていきたいなという気持ちがあります。やはり4年生がスタメンでマスクをかぶるのと下級生がかぶるのとでは大きく違うと思うので、来年以降も含めて4年生がマスクをかぶれるように切磋琢磨してやっていきたいと思います。

ーオフの間、特に意識して練習したことは
(去年の)春の途中からずっと肩を怪我していて、悪化しないようにというのを1番にやってきたんですけど、トレーニングしてきた事が今になってスローイングなどに生きてきたなと思っています。守備に関しては徐々に良くなっているので、練習の方向性は間違っていなかったんだなと思います。バッティングは水物なところもありいつも打てるわけではないので、バントやエンドランといったプレーを確実にできるように。チャンスやいい場面で1本出せるように練習していきたいです。

ー新たに見つかった課題は
1試合に何回もあるわけではないですけど、キャッチャーフライであったり、外野手の送球のフォローであったり、そういった細かいところまできっちりやりたいなと思っていますし、ショートバウンドのストップだったり基礎ができていれば自信を持ってプレーできると思うので突き詰めてやっていきたいです。

ー捕手目線で今季鍵を握る投手には誰が挙がりますか
菅野(秀哉、キャ4)は中心になってやってもらわないといけないと思いますし、森田(駿哉、営4)がきっちり投げてくれることで先発がしっかり決まると思うので、1戦目、2戦目の計算ができると思います。4年生が頭に投げてもらうのが理想だと思っています。

ー1年生も有望な投手が多く入学してきました。期待している選手は
三浦(銀二、キャ1)はコントロールもいいですし、投げっぷりもいいので良いなと思います。試合になったら学年は関係ないので、受け身にならずコミュニケーションを取れている事が一番良いなと思っているので、オープン戦だけではなくリーグ戦でも生きてくると良いなと思います。メンタル的にも三浦にはしっかり投げてもらいたいです。

ー今季のチームとしての目標は
日本一にはもちろんなりたいですけど、その前にまずはリーグ戦で勝たないといけないので、まずはリーグ戦で優勝できるように頑張りたいです。

ー個人としての目標は
バッテリーが機能しないと勝てないと思うので、個人としてはまず試合に出ることを一番に。やっぱり試合に出ないとプレイヤーとして評価されないので。

ー開幕まで1ヶ月を切りました
まだ1ヶ月あるので、そんなに開幕だという感じはないんですけど、開幕に合わせて調子が上がっていくように課題を一つ一つ潰していきたいです。

ーチームとして開幕までに直しておきたい点は
チームとしては前の塁を狙っていこうという事をずっとやっているので、走塁の面では成果が出ていると思います。守備面での内外野の連携であったりフライの声掛けだったりは課題として挙げられているので、潰していきたいと思います。

ー最後にファンの皆さんへ一言お願いします
僕らが入ってから1度も優勝していませんが、休日になったら毎回大勢の方が応援しに来てくださっているので、そういった方々に結果で恩返しできるように頑張りたいです。たくさんの方が来てくださる事で勇気をもらえますし、頑張れる事も多々あるので是非球場に足を運んでいただきたいです。
(取材:湯浅駿)
kamakura
鎌倉航(かまくら・わたる)
法学部4年 1996年4月26日生まれ
新潟県出身・日本文理
168cm72kg・右投右打
昨年度成績:18試合 57打席 49打数 10安打 0本塁打 8打点 2四死球 8三振 打率.204
『昨年は同期の中村浩と共に法大投手陣をリードし、チームを支えた。最上級生となる今季は、得意のゲームメイクと投手陣からの厚い信頼でスタメンマスクの座を狙う』

宮崎佑太 捕手

ー昨季を振り返って
昨シーズンは出場の機会がなかなかなかったので、その状態でもチームに貢献できればという気持ちでした。リーグ戦や新人戦も含めて神宮の舞台に立って、今まで感じたことのない歓声や雰囲気を経験することができてしっかり緊張感を味わいながら楽しめたことは良い経験だったと思います。

ー現在の調子は
今は守備の調子があまり良くないです。自分の中では肩が強く速く送球ができることがアピールできるポイントだったのですが、今少し調子が悪いのでしっかり送球して盗塁が刺せるようにしたいです。

ー冬のトレーニング内容について
送球の精度を高めるために下半身をもっと柔軟に使えるように、下半身のトレーニングを重点的に行いました。

ーオープン戦での収穫は
今はあまり試合に出られていないのですが、出られたときには菅野さんですとか公式戦で登板があるだろう選手と組ませていただきました。なのでそういった投手とバッテリーを組み、社会人チームと実践さながらで試合をしているので、緊張感を持ちながらプレーができています。

ーブルペンで捕球をしていて調子がいいと思う投手は
そうですね、高氏(祥太、文3)や内沢(航大、キャ3)は調子がいいと思います。特に2人は同期なのでよく話もしますし、練習でも試合でもよくブルペンで捕球をします。去年より力強い球を投げていると思いますし、良い調子で仕上げてきていると思います。

ー投手をリードするうえで心掛けていることは
投手にも特徴だったり性格だったり一人一人違う性質を持っているので、その中で声をかけるタイミングを考えています。気持ちよく投げてもらう一方で、ここは少し叱るところだなと思う時もあります。そういうときは「ちゃんと投げろよ」という言葉をかけるなど選手に合わせてかける言葉を考えています。

ー技術的に昨季を変化した部分は
打撃面です。捕手なので8番といった下位打線を打つことが多かったため、以前までは短打を打つことが多かったです。ですが下位打線でも長打が打てる選手がいれば相手チームにも法政の打線は怖いと思われるはずなので長打力を磨いている最中です。

ー捕手という立場から試合中によく声が出ていると思う選手は
清水(俊作、文3)です。ベンチにいるときもよく声を出していて、最近は代打で出て結果を残して調子も上がってきています。試合に一番気持ちが入っている選手だと思います。

ー捕手陣では中村浩選手や鎌倉選手を中心に現在はどのようなコンディションか
中村浩さんや鎌倉さんを中心としていますが、誰が出ても良いという状況で準備をしています。

ー昨季はフレッシュトーナメントで正捕手を務め、来年度の正捕手候補も十分に考えられるがその点で今季学びたいことは
やはり今シーズンは中村浩さんや鎌倉さんの良いところを学んだり、自分の分からないところを質問したりして十分に吸収したいです。そして来年からそれを生かして正捕手としてプレーができれば、と思っています。

ー同期で仲が良い選手は
やはり投手陣と会話をする機会が多いので高氏や内沢が多いです。投手陣はやはり私生活においても会話が多いです。

ー今季の個人の目標
まずはベンチ入りをすることです。そのうえでチームに貢献することです。昨季は2イニングしか出ることができなかったのでなるべく試合に出て結果を残したいです。

ー最後にファンの皆様へひとこと
応援されている以上、しっかり自分で結果を残して応援してくださっている方々に恩返しがしたいです。頑張ります。
(取材:梅原早紀)
miyazaki
宮﨑 佑太(みやざき・ゆうた)
法学部3年 1997年5月5日生まれ 
山口県出身・宇部商 
185cm87kg・右投左打 
昨年度成績: 1試合 1打席 1打数 0安打 0本塁打 0打点 0四死球 0三振 打率.000 
『自身が強くこだわる「肩の強さ」を武器に昨季はフレッシュトーナメントで正捕手を務める。次世代を担う捕手候補の1人として、今季さらなる飛躍を目指す』

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