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【硬式野球】東京六大学野球2021春季リーグ戦 第5週 明大1回戦 エース・三浦が投打にわたって奮闘も、明大先発の竹田を攻めきれず敗戦…

東京六大学野球2021春季リーグ戦 第5週 明大1回戦
2021年5月8日(土)
神宮球場

今年度初の『血の法明戦』は、三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)と竹田祐の投げ合いとなった。先発の三浦は投げては6回3失点、打っては神宮初本塁打を含む2安打1打点の活躍を見せる。しかし、竹田を前に打線が沈黙。得点は三浦の本塁打の1点にとどまり、『血の法明戦』初戦を落とした。

 

投げては6回3失点、打っては神宮初アーチを含む2安打1打点の活躍を見せた三浦

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
明 大 0 0 1 0 1 1 0 0 0 3 5 1
法 大 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 5 0

(法大)●三浦、武冨、尾﨑、古屋敷—舟生、大柿
(明大)○竹田—植田
[本塁打] 宗山1号ソロ(5回=三浦)、三浦1号ソロ(5回=竹田)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (7) 諸橋 2 0 0 .429 四球 遊飛   二ゴ  
7 宮﨑 1 0 0 .200 一ゴ
2 (8) 岡田悠 3 1 0 .231 三振 四球 三振 中安
3 (4) 齊藤大 4 1 0 .333 三振 遊併 三ゴ 中安
4 (9) 小池 3 0 0 .167 三ゴ   左飛 三ゴ
1 武冨 0 0 0  —    
2 大柿 1 0 0 .200 二ゴ
5 (3) 後藤 4 1 0 .278 中飛 投ゴ 左2 捕邪
6 (5) 中原 4 0 0 .211 二ゴ 遊直   左飛 二ゴ
7 (2) 舟生 2 0 0 .091 三失   中飛  
H 高田 1 0 0 .182 左飛
1 尾﨑 0 0 0  —  
1 古屋敷 0 0 0  —  
H 野尻 0 0 0 .000   四球
8 (6) 海﨑 3 0 0 .130 一ゴ 二飛   二ゴ
H 肥後 1 0 0 .000   二ゴ
9 (1) 三浦 2 2 1 .222 中安 左本①  
9 神野 1 0 0 .200   三振
32 5 1 .220

 

投手成績

球数 打者 防御率
三浦 6 102 24 4 4 2 3 2.25
武冨 1 15 4 1 0 0 0 0.00
尾﨑 1 10 4 0 0 1 0 0.00
古屋敷 1 12 4 0 1 1 0 7.20
9 139 36 5 5 4 3 2.51

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 27 村上喬一朗(法3=東福岡) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
11 平元銀次郎(営4=広陵) 32 大柿廉太郎(法3=健大高崎) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)
16 尾﨑完太(キャ2=滋賀学園) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
17 杉下裕哉(営4=氷見) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
18 古屋敷匠眞(営4=八戸工大一) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 9 神野太樹(キャ4=天理)
21 山下輝(営4=木更津総合) 6 佐野瞭太(人4=法政二) 25 野尻幸輝(営3=木更津総合)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 31 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 34 大本遼(経4=掛川西)
22 後藤克基(法4=滋賀学園) 36 高田桐利(営3=広陵)
23 舟生大地(文4=日大山形) 39 肥後幸太(法3=法政二)

戦評

前戦の先週行われた早大2回戦に勝利し、挑む『血の法明戦』。緊急事態宣言発令による無観客試合となって法大としては2週目を迎えた。応援や観客による賑わいが消えた神宮球場のマウンドに登ったのは、三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)と竹田祐の両者エース。
春季リーグ戦終盤戦に向けて、勝利を思うように積み重ねることができなかった前半の分をこの勢いで何としても取り返したい法大。
法大先発は今季4度目の登板となる主将で不動のエース・三浦。無安打完投(ノーヒット・ワンラン)の好投で開幕戦に勝利し大学通算10勝を目前とするものの、それ以来勝利から遠ざかっている。
三浦は初回を三者凡退に抑える順調な立ち上がりを見せ、続く2回も得点圏に走者を置きながらも強気な投球で後続を断ち切る。


強気の投球を見せた三浦

しかし試合が動いたのは3回。2死で上位打線を迎えると俊足の1番・陶山勇軌に四球を与えた後、盗塁を決められる。何とかピンチを切り抜けたいところだったが、直後に適時打を浴び先制を許してしまう。
さらに5回、明大主力として警戒していた山田陸人に代わった宗山塁に高めの直球を右翼席に運ばれ、追加点を奪われる。
これ以上の失点は避けたい法大バッテリーだったが6回、先頭打者に二塁打を打たれ再びピンチを迎えた上にここで二塁打の打球を追う諸橋駿(法4=中京大中京)がフェンスに激突するアクシデントが発生。守備交代を挟んだ後、続く打者による犠打、犠飛によって走者を返され1点を追加される痛い失点となった。
一方攻撃陣は明大エースの竹田を前に精彩を欠き、明大ペースに乗せられてしまう。そんな中、2点を追う5回に投手の三浦が1打席目の安打に続いて本塁打を放つ。自ら援護する形で1点を追い上げる。投打で奮闘するエースをサポートしたい野手陣だったが、7回先頭打者の後藤克基(法4=滋賀学園)の二塁打や8回2死から岡田悠希(人4=龍谷大平安)、齊藤大輝(人3=横浜)の連打によって好機を作るも、得点につなげることができなかった。


自身神宮初アーチとなる1点差に迫る本塁打を放ち、喜ぶ三浦

三浦がマウンドを降りた7回以降は初登板の武冨陸(営2=日大藤沢)、尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)、古屋敷匠眞(営4=八戸工大一)による継投で相手打線を無得点に抑え、味方の反撃を待ったが追加点を挙げることはできず。


3番手で好投を見せた尾﨑

明大に対し、1敗を喫した法大。次戦は連敗を防ぐためにも投打の歯車がかみ合ったチーム力で、リーグ戦ラストスパートに向けて意地を見せたいところだ。

(記事:山中麻祐子、写真:五嶋健)

クローズアップ:武冨陸

2点差で迎えた7回、ついに武冨陸(営2=日大藤沢)の出番がやってきた。今季は開幕から全試合にベンチ入りも、ここまで登板機会に恵まれずにいた。しかし、「心の準備はいつもできていたのでイメージはできていました」と武冨。迎えた念願の初登板は「とても緊張しました」と先頭の堀内祐我にはボールが2つ先行。それでも冷静に投げ込み、4球目で中飛に打ち取った。続く宗山塁に安打を許したが、後続を断ち1回無失点。見事な神宮デビューを果たした。

昨季はフレッシュトーナメント全3試合に登板。8回1/3を投げて10奪三振と好投を披露するも、「自分はまだ体が小さい」とさらなる進化を求め、オフにはウエートトレーニングに取り組んだ。その甲斐あって持ち前の制球力に加え、球威も向上。オープン戦、社会人対抗戦でも安定した投球を見せ、今日の登板につなげた。

無観客開催の中で迎えた初登板。「有観客の時に高校の同期が見にきてくれたのに投げられなかったので、見てもらいたかったです」と武冨。明日までは無観客開催となる。しかし今日のような投球を披露すれば明日以降、そして来季も神宮のマウンドに立つ姿を多くの人に見せることができるはずだ。

(五嶋健)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
とっても悔しいゲームでしたが、実力だと思います。

ー試合前の調子はいかがでしたか
悪くなかったです。

ー明大打線に対しての印象は
(足を生かした攻撃をしてくるので)めんどくさかったです。

ー今日は2安打でした
日頃の練習の成果が出てよかったです。

ー神宮初本塁打を放ちました。打った時の感触は
ホームランだと思いました!

ー明日の試合に向けてひとことお願いします
秋に向けて自分達の野球をできるように準備しようと思います。

後藤克基 副将

ー試合を振り返って
今日はあんまり雰囲気もよくなくズルズルいった感じがありました。

ー今日の調子は
試合前のバッティング練習ではよかったです。

ー3打席目の二塁打の感触は
打った感触はとても良かったです。

ー明日へ向けて
明日はこの流れを断ち切って自分たちの野球ができれば良いと思います。

岡田悠希 副将

ー今日の試合を振り返って
ピッチャーが頑張ってくれたが野手が助けることができなかった。

ー8回の安打の感触
あまり良くなかったですけど抜けてくれてよかったです。

ー副将から見たチームの雰囲気
チームの雰囲気はあまり良くなかったですけどそれも自分の責任なのでいい雰囲気で試合に挑めるように明日からしていきます。

ー明日に向けて一言
力を出し切って勝ちます。

尾﨑完太 投手

ー今日の試合を振り返って
最後まで流れが明治大学にあったと思います。

ー2点を追う展開での登板だったが
何としてでも逆転したかったので1点を絶対に取られないように気持ちを入れてマウンドに立ちました。

ー走者を出しても笑顔での投球が多く見られるが意識していることは
走者がいてもいなくても関係なく点を取られないように自分を常に高めています。

ー明日以降へ意気込み
明日以降3戦全勝出来るようチームに貢献します。

武冨陸 投手

ー今日の試合を振り返って
流れをこっちに持ってくることができなかったです。

ーここまでベンチ入りしながらも登板機会がありませんでした
心の準備はいつもできていたのでイメージはできていました。

ーリーグ戦初登板となりました。緊張はしましたか
とても緊張しました。とりあえずデビューできてよかったです。

ー無観客開催の中の初登板。親御さんや友人に見てほしかったという気持ちなどは
有観客の時に高校の同期が見にきてくれたのに投げられなかったので、見てもらいたかったです。

ー同級生の尾﨑選手とそろっての登板となりました
お互い無失点に抑えられてよかったと思っています。

ーご自身のアピールポイントは
テンポと球のキレです。

ー今後の意気込みをお願いします
明日からも出番が来たら全力で投げ込みます。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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