2021年5月29日（土）
法政大学野球部合宿所
加藤重雄監督の下、春連覇を目指し戦うも、4位に終わった春季リーグ戦。弊会は最終戦から約1週間が経った5月29日にインタビューを敢行。監督、助監督を含め数名の選手に春季リーグ戦の振り返り、そして今後の展望についてのお話を伺った。最終回の今回は山下輝（営4＝木更津総合）、齊藤大輝（人3＝横浜）、諸橋駿（法4＝中京大中京）のインタビューをお届けする。
選手インタビュー
山下輝 投手
ー今季を振り返って
いいことも悪いことも出た春のリーグ戦だったと思います。
ー東大戦では悔しい結果となりました
調子はあまりよくなかったけれど、もう少ししっかり抑えたかったです。
ー先発で2勝を挙げたということについてどう受け止めているか
本当は全勝目指してやっていたんですけれど2勝しかできなかったので、夏にもっと練習して秋にしっかり全勝できるようにと思っています。
ー投球で手応えを感じた部分はあったか。またそれはどのような所か
完投を初めてできたことは結構自信になった所だと思います。
ー一方で、見つかった課題は
やっぱり制球力と、変化球での三振が結構少なかったので低めの変化球の投げ切りが課題かなと思います。
ーそれを修正していくために必要なことは
投げ込みもそうですけど、変化球の曲がり幅とか色々探りながら夏やっていきたいと思います。
ー夏に取り組むことは
ランニングを今週から上げ始めて、ランニング、ウエートもそうですし、投げることは一番にやりたいと思っています。
ー同じく先発の三浦銀二（キャ4＝福岡大大濠）選手は刺激になるか
練習量でいったら一番やっているなと思うので、この夏は三浦を真似て同じぐらい練習したいなと思います。
ー来季の個人目標は
秋はやっぱりできなかった5勝、全試合勝つというのを目標に頑張ります。
ー法大ファンに向けてメッセージを
東大戦は負けてしまったんですけれど、秋は見返すという気持ちで優勝するのでまた応援よろしくお願いします。
（取材・岩崎亜耶）
山下 輝（やました・ひかる）
経営学部4年 1999年9月12日生まれ
千葉県出身・木更津総合
188㎝ 100㎏・左投左打
今季成績：5試合 32回 25奪三振 被安打30 与四死球7 自責点8 防御率2.25 2勝3敗
齊藤大輝 内野手
ーリーグ戦を振り返って
チーム的には不本意な結果に終わった大会だったと思います。
ー個人としては
自分的には、バッティングの方で自分のできる限りのことは出来たと思うので、もう少し打てたかなというところもあるのですが、そこは秋に向けて成長出来たらなと思っています。
ーリーグ戦前に『スタメン出場』を目標に掲げ、結果としてリーグ戦ではフル出場と目標を達成したが
自分が2年生の時にスタメンで出ることが出来なかったので、絶対に3年の年からはやってやろうという気持ちで練習していたので、達成出来てよかったと思います。
ー印象に残っている試合や場面は
自分的には、早稲田との試合で3ランホームランを打った時です。その時が、自分の中で一番良い打席だったし、感触的にも一番良かったので、それが印象的に残っています。
ー印象に残っている投手は
慶應のエースの森田（晃介）投手です。自分は1戦目に打つことが出来なくて、悔しく思っているので、秋にはボコボコにします（笑） 。
ー本塁打を3本打たれたが長打力が発揮された要因は
元々あまりホームランを打つキャラではなく、打率の方をこだわっていたので、その中で出たホームランだったと思っています。
ーオープン戦では1番として出場していたこともあったが、リーグ戦では全試合3番で出場していたが
まったくもって1番の方が好きです。1番のほうが多く打席も回ってくるので1番のほうが好きです。3番はチームの主軸なので、一番いい場面、打ってほしい場面で回ってくると思うのですが、まだ自分の勝負強さというものを発揮できていないと思っているので、もう少し克服したいと思っています。
ー夏に重点的に取り組みたいこと、課題は
やはり勝負強さというところが、このチームの、そして自分の課題だと思うので、そこの勝負強さにこだわっていくことです。得点も2点とかではまだまだ足りないと思うので、チームでも5点は取っていこうと話していて、勝負強さが鍵になっていくと思うので、夏もそこに取り組んでいきたいです。
ー守備や走塁に関しては
守備はまだごたごたしてしまうところがあったので、夏にもっと鍛えていきたいです。走塁の面では盗塁も5つくらいできて、警戒されている中で走れたので、よかったと思います。
ー盗塁の際のヘッドスライディングが印象的だがこだわりがあるのか
練習試合の時から、頭から滑っていました。やはり、気持ちが出ると頭から行ってしまいます。普通のスライディングの仕方を忘れたなというのもあるのですが、ヘッドスライディングのほうが自然に出ます。
ー主に二塁手での出場が多かったが、一塁手として試合に出ることもありましたが
絶対に二塁手で出場するほうがいいです。自分的には、二塁手のほうがかっこいいです。
ー（取材時点では）ベストナインは未発表ですが、同学年の山田健太（立大）選手とともに候補に挙げられていることが多いです。ライバルとして意識していることは
普段仲が良く、打撃の話とかをよくします。山田も4番として出場することが多く、厳しく攻められることが多いと思うので、その時にどうやって打っているのかを聞いたり、普通に世間話とかもしたりします。自分的には意識はしています。負けたくないという思いはあります。
ー高校の後輩である阪神タイガースの及川雅貴投手が前日にプロ初登板を果たしました。後輩の活躍は刺激になるか
数日前に電話をしたのですが、その時に「投げますよ」と言われたので、やはりそういうのは刺激になりますね。
ーリーグ戦を応援してくださったファンのみなさんへ一言
コロナウイルスの影響もありながら、グラウンドやBIG6.TVなどで見てくださり、応援してくれた方々がいるので、秋は優勝してみんなで喜びたいなと思います。
（取材・東夏紀）
齊藤 大輝(さいとう・だいき)
人間環境学部3年 2001年3月21日生まれ
神奈川県出身・横浜
178cm75kg・右投右打
今季成績：10試合 42打席 38打数 13安打 3本塁打 10打点 3四死球 5三振 打率.342
諸橋駿 外野手
ー今季を振り返って
チーム的には良い面よりも悪い面が多く出ていた気がしたので、秋に向けてどうしていくのか、秋の優勝に向けてちゃんとやっていこうという話をちょうど今日のミーティングでしました。
ー開幕戦ではスタメン出場を勝ち取りました
いつでもいける準備はしていたので、「よし来た！」という気持ちで臨みました。
ー途中けがで離脱も打率4割を維持したことについて、どのように受け止めているか
ラストイヤーでやっと出る機会を頂いたので、なんとか、なんとかやってやろうという気持ちでいました。けがをした後も、チームも良い状態ではなかったのでなんとか東大戦に間に合わせたい、力になりたいと思ってずっとやってきました。
ー明大1回戦の守備機会でフェンスに激突し途中交代する場面があったが、どのようなけがだったか
捻挫で済みました。東大戦の1週間前までは本当に痛くて、動くこともなかなかできなかったんですけど、なんとか（残りの）1週間で間に合わせました。
ー最終戦となる東大2回戦では9回2死から代打で出場されました
率直に嫌でしたね。ずっと準備していたんですけど、なかなか（出番が）回ってこなくて。結局最後のバッターになったんですけど、東大コールがすごくて…初めてあんな雰囲気で打席に立ちました。
ー東大に敗戦を喫した直後の心境は
自分があそこで打っておけば、流れがもしかしたら変わったかもしれないなと思うので、悔しい気持ちで一杯でした。
ー有観客、無観客試合の両方を経験して、試合へ臨む姿勢や雰囲気に違いはあったか
歓声があるのとないのとでは全然違います。特に東大戦は完全アウェイ状態で、（2回戦に）最後代打で出た時も「球場の雰囲気でこんなに変わるんだな」というのは身をもって感じました。
ー今季を通して見つかったチームの課題は
もう少し打撃陣が頑張らないといけないなと。ピッチャーが頑張っているのに、なかなか得点を挙げることができなかったので。打撃陣が秋までにしっかり取り組んで、しっかりピッチャーを助けられるようにやっていきたいなと思います。
ー外野手責任者という立場からも野手陣に問題意識は感じていたか
外野手だと勝負どころでバックホームを刺せない場面とかもあったので、そういうところも意識を高めてやっていけたらなと思っています。
ー個人として今季を振り返るならば
良かった点として、持ち味のバッティングを十分に出し切ることができたのかなとは思っています。悪かった点はけがですね。攻めた結果のけがですけど、やっぱりチームに遅れてしまって悔しい思いをして、そういった面ではやり切ることはできなかったので、秋はフルで試合に出て、良い結果で終われたらなと思います。
―来季の目標を挙げるとすれば
リーグ優勝と日本一を目指してやっていきたいと思います。
―ファンの皆さんにメッセージをお願いします
春は4位という残念な結果に終わってしまいましたが、なんとか秋は優勝できるように頑張るので、応援よろしくお願いします。
（取材・相田遼介）
諸橋 駿(もろはし・かける)
法学部4年 1999年9月22日生まれ
愛知県出身・中京大中京
177㎝82㎏・右投左打
今季成績：8試合 18打席 15打数 6安打 0本塁打 1打点 3四死球 1三振 打率.400
