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【サッカー】「アミノバイタル®︎」カップ2021 第10回関東大学トーナメント大会1回戦 法大 3-0 成蹊大 アミノ杯がついに開幕!フレッシュな戦力が見事に融合し、3発快勝で初戦を突破!

2021年07月10日(土)
「アミノバイタル®︎」カップ2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会
1回戦 法大ー成蹊大
非公開会場

1発勝負のトーナメント大会・「アミノバイタル®︎」カップ2021がついに開幕。法大は成蹊大との初戦に臨んだ。過密日程が組まれ総力戦を余儀なくされる中、松岡迅や若林龍など、Iリーグの舞台で活躍を見せるフレッシュな戦力がメンバー入りを果たした。前半は法大が主導権を握るものの、守備ラインを固める相手を崩すことができず、0-0で試合を折り返す。試合が動いたのは後半開始直後の47分、佐藤大樹が相手GKの弾いたボールを頭でゴールに押し込み待望の先制点を挙げる。佐藤は続く64分にも、宮本優のクロスに頭で合わせ2点目。また試合終盤の82分には、途中出場の中井崇仁がダメ押しとなる3点目を決め3-0。一方の守備陣も、相手に1本のシュートも許すことなくクリーンシートを達成。攻守で実力を見せつけた法大が2回戦へと駒を進めた。

キャプテンマークを巻いて出場した佐藤がチームを勝利へ導いた

試合結果

トータル試合結果

3
法政大学
0 前半 0 0
成蹊大学
3 後半 0

試合スタッツ※交代は法大のみ記載

時間 経過 大学 選手名 得点経過
ハーフタイム 交代 法大 佐野陸人→渡邉綾平
47分 得点 法大 佐藤大樹 1-0
56分 交代 法大 松井蓮之→田部井涼
交代 法大 田中和樹→青木俊輔
61分 交代 法大 若林龍→中川敦瑛
64分 得点 法大 佐藤大樹 2-0
68分 交代 法大 飯島陸→中井崇仁
81分 得点 法大 中井崇仁 3-0

スターティングメンバー

ポジション 背番号  選手名 学部・出身校
GK 12 中川真 スポ2・徳島市立
DF 3 宮本優 現福4・清水エスパルスユース
DF 13 松岡迅 経済2・前橋育英
DF 26 高嶋修也 経済3・明秀日立
DF 29 今野息吹 経済2・三菱養和SCユース
MF 6 松井蓮之 スポ4・矢板中央
MF 10 飯島陸 経済4・前橋育英
MF 11 田中和樹 社会4・浦和学院
MF 15 若林龍 現福3・桐蔭学園
MF 28 佐野陸人 現福3・清水エスパルスユース
FW 20 佐藤大樹 経済4・北海道コンサドーレ札幌U18
サブメンバー
GK 1 大塚紀人 経済4・三菱養和SCユース
DF 22 白井陽貴 スポ3・矢板中央
DF 31 堀江貴大 社会3・昌平
MF 14 田部井涼 経済4・前橋育英
MF 30 中川敦瑛 経済1・横浜FCユース
MF 32 青木俊輔 社会1・東福岡
FW 33 渡邉綾平 経済2・前橋育英
FW 4 中井崇仁 スポ4・尚志
FW 19 大塚尋斗 社会3・矢板中央

マッチレポート

関東大学リーグ前半戦をまさかの逆転負けという形で終え、迎えた約半月ぶりの試合は「アミノバイタル®」カップ第1回戦。法大は大事なトーナメント初戦の相手、成蹊大との一戦に挑んだ。Iリーグでの活躍からDF松岡迅(経2)とMF若林龍(現福3)がスタメンに抜擢され、MF青木俊輔(社1)と渡邉綾平(経2)がベンチ入りした。さらに主将の田部井涼(経4)に代わって佐野陸人(現福3)が起用されるなどリーグ戦から大幅に入れ替えたメンバー構成となった。

前半から法大が主導権を握る。相手陣内へ果敢に攻め入る法大に対して相手は徹底的に守備ラインを固め、ゴール前への侵入を許さない。なかなか攻めきれない中で迎えた26分、相手が弾いたこぼれ球を拾った佐藤大樹(経4)がシュートを放つもゴールの枠をとらえることはできず。その後も相手陣内で試合を進めるものの決定的なチャンスは作れず。前半を0-0で折り返した。

試合が動いたのは、後半開始直後の47分、渡邉綾の縦パスから中央を崩すと、飯島陸(経4)がシュート。キーパーに止められるが、跳ね返ったボールを佐藤大が頭で押し込み待望の先制点を奪った。勢いづく法大は64分、宮本優(現福4)の右サイドからのクロスに佐藤大が頭で合わせ、貴重な追加点を挙げる。また試合終盤の82分、途中出場の中井崇仁(スポ4)はフリーでボールを受けるとそのままゴール前まで駆け上がり、相手を振り切って自らネットを揺らした。相手を突き放すことに成功した法大がリード守り、3-0で勝利。2回戦へと駒を進めた。

交代出場の渡邉綾がゴール前へボールを運び、青木がサイドを崩して攻撃を仕掛けるなど積極性や突破力を見せた。また、相手に1本のシュート許すことなくクリーンシートを達成した守備陣においても、松岡が体を張ったプレーでチームを支えるなど、Iリーグの舞台で試合出場を重ねる選手の活躍が光る結果に。準々決勝敗退と悔しい結果に終わった昨年の分まで今年は負けられない。タイトル獲得に向けて、絶好のスタートを切った。

(記事/撮影・山中麻祐子/宮川昇)

持ち味の強さを発揮し、クリーンシート達成に貢献した松岡

選手コメント

長山一也監督

―相手が引いてきた中で1点が遠かった前半から、後半は3得点を挙げて勝利。初戦突破となりました。試合全体を振り返っていかがですか
Iリーグ組でも良い状態の選手がいたので、合流してチャンスを与えながら、どれくらいできるかという部分もありました。前半は相手どうこうというよりも、自分たちの狙いが消極的過ぎましたね。もっと前線に(ボールを)つけていい場面でも、無理にサイドを変えていたり、ボールは保持しているけど、相手にとって怖くない回し方をしていました。後半、相手が疲れてきた中で、点を取ることができて勝ちましたけど、リーグ戦終盤でも、引いて守りにきた相手に対して点が取れなかったことを考えると、前半あの時間帯でシビアなところにボールを入れて、どれだけチャンスを作れたかを考えなければいけません。そういった意味では、あまりできていなかったかなと。勝つことも重要ですけど、これからのシーズンのことを考えて、意識の問題も含めて前半からやってほしかったかなと思います。今後はさらにレベルの高い相手にブロックを作られた状況で、崩さないといけない場面は想定されます。そういった部分を改善していかないと、勝ち続けることは難しいのかなというのが正直なところです。

―Iリーグの選手の話がありましたが、後半は渡邉綾平選手がバイタルエリアで積極的にボールを受け、青木選手、中川敦選手がサイドを突破するなど流れを変えたように見えました
そうですね。綾平が入って、ボールの供給という面ではテンポ良く繋げたところはあると思います。青木に関しても、1人で突破できる、分かりやすいキャラクターを持った選手です。今日が初めての公式戦だったので合わない部分もありましたけど、個々の特徴をもっと生かせるようなポジショニングもできると思うので、合わせられるようになっていくと、もっと魅力的なチームになると思います。あとは途中から入った選手が効果的にプレーをして、得点を取ったりしたところは良かったですし、トータルで勝つことは大切ですけど、全体的に最後の質も含めて足りない部分はあったので、これから先を広げるためにも、やっぱりもっと最初から、難しい状況を崩していけるようにしたいと思います。

―2週間ほど期間がありましたが、練習はIリーグの選手も含めて全員でメニューをこなしたということですか
先週末までIリーグがあったので、今週から合わせています。若林もスタートから出て、まだ合っていない部分もありましたけど、後半の立ち上がりのフィニッシュの場面では若林から飯島へのパスがきっかけでした。相手の陣形を崩すような、シビアなところへボールをつけるという作業が、前半はあまり無かったので、そういうチャレンジをしていたところはすごく良かったかなと思います。

―過密日程が続きますが、今大会への意気込みをお願いします。
まずはタイトルというのが一番大きな目標なので、今日メンバーに入っていない選手も含めて、1試合1試合しっかりと準備をして、チャンピオンになりたいと思います。

佐藤大樹

―試合を振り返って
トーナメントの初戦は難しい状況になると分かっていた中で、前半相手を崩せなかったという課題に対してはもっと練習しなければいけません。ただ、そういった中での粘り強さは自分たちの良さだと思うし、切り替えて後半に繋げて、自分自身2点取って勝利できてよかったです。

―Iリーグの選手と一緒に試合をしてみて、連携などはいかがでしたか
総力戦になるということで、攻守どちらの面でも練習から上手くコミュニケーションを取りながら擦り合わせてできていました。次の試合でも、自分たちとIリーグの選手たちがやってきてものを上手くかけ合わせて、頑張っていきたいです。

―2点ともヘディングでのゴールになりました。得点シーンを振り返っていかがですか
ゴール前でのチャンスが増えると自分も役割が明確になってきます。1点目は、自分にボールが来なくても、こぼれ球を狙うということは意識していましたし、2点目は練習していた形だったので良かったです。

―先日、町田ゼルビアでプロデビューを飾りました。プロの舞台に立って感じたことは
緊張することなく、法政でやってきたことをしっかり出せば、短い時間でもアピールできるという自信がつきました。今日もそうした自信があったから、自分の強さを結果で示すことができたと思います。ゼルビアで出させてもらった経験をこういう大学サッカーでぶつけないと自分の価値も上がっていかないので、経験を生かして結果にこだわっていきたいです。

―先輩である上田綺世選手(鹿島アントラーズ)が東京オリンピックの日本代表に選ばれましたね
大学にいた時から、自分には敵わないと思わされるような能力がある選手でした。プロ1年目から結果を残していますし、自分と比較しても今はすごく差があるのかなと思っています。そんな選手がオリンピック代表に選ばれると自分のモチベーションにもなりますし、そういった関係を常に持ちながら、近づけるように頑張っていきたいです。

―連絡を取り合ったりなどは
直近では自分が内定した時に、「また同じ舞台に立てるように、お互い頑張ろう」と連絡を取りました。オリンピック代表に選ばれた時は、とくに連絡はしなかったですけど(笑)。そういう会話もあったので、自分のモチベーションにはなっています。

―次の試合に向けて意気込みをお願いします
今日も途中から入った選手も含め、1人1人が自分の役割を最初から最後までやりきったことは評価できると思います。ただ、もっと圧倒して勝たないと、目標である5冠というのは成し遂げられないと思うので、今日の試合で出た課題にしっかり向き合って、次も勝てるようにしたいと思います。

松岡迅

ースタメンに抜擢された中でクリーンシートを達成しました。試合全体を振り返っていかがですか
自分たちがボールを握る展開になったんですけど、その中で守備のリスク管理だったりディフェンダーが常に潰せる準備っていうのを試合前からしろというふうに言われてたので、そこは徹底的にできたかなと思います。

ー練習で意識していたことは
常に集中力を切らさないようにしています。やっぱり守備が集中しないとチームの流れも変わってしまうので、練習からしっかり取り組んでいます。

ーIリーグの活躍からスタメンに抜擢されましたが、どのような思いで試合に入りましたか
楽しむことを第一に考えていましたが、試合に出るとなると責任もついてきます。やるべきことをしっかりやって、結果が出たのでよかったです。

ー今後アピールしていきたい自分の武器は
自分は体の強さが一番の武器なので、相手フォワードに絶対負けないというのを念頭に置いています。その中で守備で引っ張れる選手になりたいです。

ーIリーグとAチームの選手同士の雰囲気は
Iリーグでは自分が引っ張っていたんですけど、一緒に練習をする中でAチームにはチームを引っ張ることができる選手がすごく多いと感じます。その中で自分もチームを引っ張る存在になることができたら、さらにチーム良くしていけると思うので意識しています。

ー今後の試合に向けて
連戦で苦しい試合になると思いますけど、チーム全員が同じ方向を向いて、全員で勝っていきたいと思います。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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