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【サッカー】第95回関東大学サッカーリーグ戦 第11節 法大 1-2 桐蔭大 松井弾で先制も法政らしさは影を潜め…今季初の連敗で前期リーグ戦を終える。

2021年06月26日(土)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー桐蔭大
非公開会場

リーグ優勝に向け、連敗は避けたい前期最終戦で法大は桐蔭大との一戦に臨んだ。35分、田部井の蹴ったCKをニアで佐藤がそらすと、ファーサイドへ走りこんだ松井が押し込み、法大が待望の先制点を挙げる。1点のリードで迎えた69分、最終ラインからロングボールで一気に右サイドへ展開されると、見事なコントロールから右足を振りぬき桐蔭大が同点ゴール。75分にもロングボールでゴール前に侵入されると、水野颯太(桐蔭大)に切り返しからシュートを放たれ逆転弾を許してしまう。その後は最後まで相手ゴールへ迫り続けた法大だが、相手GKの好守もあり得点を挙げることはできず。1-2で敗れ、前期リーグ戦を連敗という形で終えた。

前期リーグ戦全試合出場を達成した松井が先制点を挙げた

試合結果

トータル試合結果

1
法政大学
1 前半 0 2
桐蔭横浜大学
0 後半 2

試合スタッツ※交代は法大のみ記載

時間 経過 大学 選手名 得点経過
35分 得点 法大 松井蓮之 1-0
68分 交代 法大 中井崇仁→久保征一郎
交代 法大 佐藤大樹→大塚尋斗
69分 得点 桐蔭大 左部開斗 1-1
71分 交代 法大 安光将作→中川敦瑛
75分 得点 桐蔭大 水野颯太 1-2
91分 交代 法大 陶山勇磨→今野息吹

スターティングメンバー

ポジション 背番号  選手名 学部・出身校
GK 21 近藤壱成 経済3・ジュビロ磐田U18
DF 2 陶山勇磨 現福4・帝京長岡
DF 3 宮本優 現福4・清水エスパルスユース
DF 34 落合毅人 経済3・新潟明訓
DF 16 萩野滉大 現福3・名古屋グランパスU18
MF 6 松井蓮之 スポ4・矢板中央
MF 7 安光将作 社会4・ジェフユナイテッド千葉U18
MF 11 田中和樹 社会4・浦和学院
MF 14 田部井涼 経済4・前橋育英
FW 4 中井崇仁 スポ4・尚志
FW 20 佐藤大樹 経済4・北海道コンサドーレ札幌U18
サブメンバー
GK 12 中川真 スポ2・徳島市立
DF 29 今野息吹 経済2・三菱養和SCユース
DF 26 高嶋修也 経済3・明秀日立
MF 8 伊藤綾汰 現福3・尚志
MF 25 吉尾虹樹 現福2・横浜Fマリノスユース
MF 36 中川敦瑛 経済1・横浜FCユース
FW 10 飯島陸 経済4・前橋育英
FW 9 久保征一郎 経済2・FC東京U18
FW 19 大塚尋斗 社会3・矢板中央

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 明治大 21 11 6-3-2 18/14 4
2位 法政大 20 11 6-2-3 17/11 6
3位 駒澤大 19 10 6-1-3 19/18 1
4位 早稲田大 18 11 5-3-3 11/11 0
5位 順天堂大 16 11 4-4-3 19/18 1
6位 筑波大 15 11 5-0-6 18/19 -1
7位 流通経済大 13 8 4-1-3 21/13 8
8位 桐蔭横浜大 13 11 4-1-6 19/24 -5
9位 慶應義塾大 11 11 3-2-6 14/18 ‐4
10位 立正大 10 10 3-1-6 11/16 -5
11位 拓殖大 8 9 2-2-5 12/14 -2
12位 国士舘大 8 8 2-2-4 9/12 -3

 

前期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
1 4月3日 駒澤大 ○3-1 江東区夢の島競技場
2 4月10日 流通経済大 △0-0 流通経済大学龍ケ崎フィールド
3 4月25日 立正大 ○1-0 レモンガススタジアム平塚
4 4月28日 慶應義塾大 ○4-2 非公開
5 5月2日 国士舘大 ○1-0 非公開
6 5月15日 順天堂大 ●1-3 東金アリーナ陸上競技場
7 5月29日 筑波大 ○4-2 駒沢オリンピック公園陸上競技場
8 6月5日 拓殖大 △0-0 非公開
9  6月13日 明治大 〇2-0 非公開
10  6月20日 早稲田大 ●0-1 三ツ沢公園陸上競技場
11  6月26日 桐蔭横浜大 ●1-2 非公開

マッチレポート

前節は多くの決定機を作ったものの決定力を欠き、早大との上位対決に敗れた法大は、川崎フロンターレ内定のGK早坂勇希を擁する桐蔭横浜大との一戦に臨んだ。リーグ優勝に向け、連敗は避けたい前期最終戦。スタメンに大きな変更は無く、GK近藤壱成(経3=ジュビロ磐田U18)がリーグ戦5試合ぶりの出場を果たした。

序盤は桐蔭大に攻め込まれるものの、徐々に法大が主導権をにぎり始める。33分、中盤で松井蓮之(スポ4=矢板中央・川崎フロンターレ内定)がボールを奪うと、最前線の佐藤大樹(経4=コンサドーレ札幌U18・町田ゼルビア内定)へ。ボールを受けた佐藤が相手をかわしてシュートを放つも、相手GKの好守に阻まれ得点とはならず。直後のCK、田部井涼(経4=前橋育英・横浜FC内定)の蹴ったボールをニアで佐藤がそらすと、ファーサイドへ走りこんだ松井が押し込み、法大が待望の先制点を挙げる。追加点の欲しい法大は41分にも中盤でのボール奪取から相手陣に攻め込み、最後は佐藤が反転してシュート。枠をとらえていたものの、またも早坂がビッグセーブを見せネットを揺らすことはできず。1点のリードで試合を折り返すこととなった。

後半も主導権をにぎるのは法大。60分、松井がインターセプトから中井崇仁(スポ4=尚志)へパス。ペナルティエリア手前で相手をかわしシュートを放つも、相手GKにキャッチされる。追加点を奪えず迎えた69分、桐蔭大の攻撃。最終ラインからロングボールで一気に右サイドへ展開されると、最後は中央でボールを受けた左部開斗(桐蔭大)が見事なコントロールから右足を振りぬき同点ゴール。75分にもロングボールでゴール前に侵入されると、水野颯太(桐蔭大)に切り返しからシュートを放たれ逆転弾を許してしまう。その後は最後まで相手ゴールへ迫り続けた法大だが、相手GKの好守もあり得点を挙げることはできず。1-2で敗れ、前期リーグ戦を連敗という形で終えた。

「自分たちのベースとなる良さが試合を繰り返すにつれて薄れてしまった部分があった」と試合後に松井が語ったように、今季のチームの良さである“粘り強さ”が直近2試合では影を潜めた。リーグ序盤と比較しても、自力で主導権をにぎることができる試合が増えているだけに、かつての“粘り強さ”を取り戻すことができれば優勝は大きく近づくことだろう。今節をもってリーグ戦は中断期間に入り、7月はアミノバイタルカップを戦うこととなる。過密日程の中、Iリーグで戦う下級生の力も必要不可欠だ。チーム一丸となって、目標の5冠へ。法大サッカー部が正念場を迎えている。

(取材/宮川昇・高橋美羽)

久々の出場となった近藤が好守を見せるも痛恨の2失点

選手コメント

長山一也監督

ー今季リーグ戦では初の連敗となりました。試合を振り返っていかがですか
前期最終節で連敗しないように、勝ち点3を取ってアミノバイタル杯へ行こうと話をしていたのですが、全体的に動きがふわっとしているような状況がありました。うまくいかない状況でセットプレーから点が取れたのはよかったんですが、追加点を取りたいとか追いつかれた後にもう1回突き放したいっていうところで全体のバランスが崩れ、リスク管理もできていなかったです。今までは粘り強く、守備の面でも抑えるところは抑えてというやるべきことができていました。多少ボールが握れるようになってきて、主導権をある程度握れるような状況になってきたました中で、守備でいい準備だとかリスク管理というところができてなかったかなと思うので、全体的な粘り強さをもう一回思い出さないといけないかなと。あとは桐蔭さんはクロスの対応がセットプレーも含めて良くないとスカウティングしていた中で、効果的に使い切れなかった部分がありました。後半は2人ターゲット入れた中で、そこに入れるような状況がなかなか作れなかったです。相手のウィークを分析している中で、効果的に戦えてなかったかなと思うので、徹底していかないといけません。

ーふわっとしていたとありましたが、それは気候的な面なのか精神的な面なのか
湿度が高かったというのはありますけど、それは相手も同じです。影響がない訳ではないと思うんですけど、そこを言い訳にしていたらこれから彼らもサッカー選手としてやっていけないですし、チームとしても結果を出せないと思います。アップからより声を出して準備はしていたんですけど、プレーのところでポジションの取り方であるとか、切り替えを早くするとか、基本的なところが疎かになったかなと思います。そこは今週一週間の準備の段階でもっと意識を高く取り組む必要があったかなと思います。Iリーグの子たちもすごく今頑張ってやってくれているので、次のアミノバイタルではそういう子たちを上に上げながら、戦う必要があるのかなと思っています。

ーゲームプランとしてはサイドからのクロスを主体にしてということですか
そうですね。前節も(桐蔭大は)ほとんどクロスから失点していると分析はしていました。あと(相手)キーパーの早坂くんがいい選手なのでそこを外す、クロスの低いボールを入れたりだとかいろんな狙い方があったと思うんですけど、そこが徹底できなかったかなと。やっぱり反応がいいキーパーだとある程度手の届くところに打っちゃうと対応してこられるので、こぼれ球も含めて狙える状況を作るために、シュートを打つにしてもゴロであるとか、バウンドさせたりだとか、こだわっていかないといいキーパー、いいチームからは得点ができないかなと思います。

ー前期を振り返って、また今後に向けて
まず開幕から粘り強く勝ち点を重ねてきた中で、サッカーのクオリティは上がってきて、ボールを保持してゲームを支配する時間は増えてきました。そうした中で、終盤には今年のチームの良さである粘り強さ、走力っていうところが少し消えてきた部分がありました。そういった部分をしっかりやりながら、ボールを握れるようになれば勝ち続けられるチームになると思います。そういった意味では、まず自分たちはどういうことをしないといけないのか明確になったと思うし、やることが増えてきている中でそれが疎かになっては勝てないっていうのが理解できたかなと。そこを反省して修正しながら、次の大会や後期に向けてしっかりと準備していきたいなと思います。

ー今季は練習でも長山監督が中心になってIリーグのメンバーを指導していますが、選手たちのコンディションはいかがですか
法政のメインのシステムである4-2-3-1に当てはめながらやっていて、スムーズに(トップチームに)入っていける状況は作っています。1年生も含めて力を付けてきて、実際今週の紅白戦のところでもAチームと内容も含めて遜色のなくやれていた部分もあったので、そういう頑張っている子たち、トップチームでも出れる可能性のある子たちが結果の出なかった時をチャンスと捉えて活躍してもらえればチーム内の活性化もまた生まれると思います。

松井蓮之

ー今日の試合を振り返って
自分たちは先週早稲田に負けていて、絶対に連敗をしてはいけないという意気込みでこの試合に臨みましたが、今日は桐蔭の熱量にシンプルに負けていたなと思っています。先制することができたのはよかったですけど、その後に追加点を取って勝ち切る力っていうのが法政にはまだ無いのかなと痛感した試合になりました。

ー主導権を握った中でセットプレーから先制点を挙げました。ニアで触ってファーで詰める形は狙い通りですか
昨日の練習からあのような形で狙っていこうとやっていたので、狙った形で自分が点を取れたのは嬉しかったんですけど、やっぱり勝ち切らないとその得点も意味が無くなってしまうのかなと思います。

ー相手のGK早坂選手は来年川崎フロンターレで共にプレーします。何か言葉を交わしたり、また実際に対戦してみていかがでしたか
試合前にも「絶対に自分が点を決めて勝つ」っていうのは早坂に言いました。自分が点を取ることができたのは良かったですけど、決定機も2、3本あった中で、全部早坂に止められてしまって、結果的にチームは負けてしまったのでとても悔しいです。対戦してみて本当にいいキーパーだと思いましたし、シュートストップに関しては日本で一番いいキーパーなのではないかなと改めて思いました。

ー前期リーグ戦を振り返って
リーグ序盤はいい形だったんですけど、自分たちのベースとなる良さが試合を繰り返すにつれて薄れてしまった部分があったので、そこは反省点ですし、後期は無敗で優勝できるようなチームにしていきたいと思います。

ー今後も試合は続きます。応援してくださるファンの方へメッセージをお願いします
自分たちは『5冠』という目標を掲げているので、アミノバイタルカップも獲らないとその目標は途絶えてしまいます。まずは目の前の1試合1試合を大切にしていきたいですし、連戦になるので、Aチーム、Bチーム関係なく、チーム全体で準備していく必要があります。優勝することで法政を応援してくれている人たちが幸せになると思うので、今後も練習に励んでいきたいと思います。

ーIリーグのタイトルも5冠に含まれている中で、Bチームの試合や選手を見ていて感じるものはありますか
Bチームではありますけど、Aチームの選手と能力の差はないというか、いつトップに入ってきてもおかしくない選手しかいないと思っています。アミノバイタルで連戦になる中で、そういった選手の力は必要になってきます。自分としても楽しみですし、切磋琢磨しながら自分は試合に出続けられるように準備したいです。全員がそういった意識を持てば自ずとチームの士気やレベルも上がっていくと思うので、声を掛け合ってやっていきたいです。

落合毅人

ー今日の試合を振り返って
チャンスが多くあったにもかかわらず、複数得点を取ることができなかったのが一番の課題でした。前節の試合もチャンスはありましたが、点数を決めきれず負けてしまったので、今節はシュートを意識して練習に取り組んだ中で、チームとして点数が入らなかったことは課題だと思います。

ーDFラインで話したことはありますか
自分を中心としたラインのコントロールやチャレンジアンドカバーを意識しようという話をしました。後半ではそこがルーズになってしまい、相手に何度かチャンスを作らせてしまったので、次節ではそのようなことがないようにしたいです。

ー前期全体を振り返って
個人的にはすごく成長できたと思います。ただ、自分はまだチームを勝たせられる選手ではないと感じています。セットプレーの中で自分が決めるなど課題を克服して、後期からはチームを勝たせられる選手になりたいと思っています。

ー法政のサッカーではビルドアップの部分がかなり要求されているかと思います。組み立ての部分における成長はいかがですか
法政は主に下からつなぐサッカーをやっているので、そのような点では前期のリーグで成長できたと思います。ただ、自分のパス一本で得点に繋がるようなシーンを作れていないので、今後はそういったプレーができるようなセンターバックになりたいと思っています。

ー今後のキャリアについて
プロを目指すことはもちろんですが、プロ一年目で試合に出ることが大事だと思っています。大学生のうちに自分の特徴を作ることを大切にしたいです。

ー応援してくださっている方々へ
アミノバイタルでは必ず優勝するので、応援よろしくお願いします。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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