先週、東洋大に最終Qで追い上げられ76-78で逆転負けを喫した法大。負けられない戦いが続く中、練習試合では1勝1敗の駒澤大学と激突。第3Qでは今大会稀にみる盛り上がりを見せ11点リードで最終Qに臨んだものの、最終Qで追い上げられ残り2秒69-68のタイミングで痛恨のファール。ボーナスフリースローを確実に沈められ逆転負け。内容こそ悪くなかったものの、結果的には先週と同じ負け方をし、まさかの3連敗となった。
試合結果
トータル試合結果
69 法政大学 |
13 | 1Q | 21 | 70 駒澤大学 |
---|---|---|---|---|
18 | 2Q | 11 | ||
26 | 3Q | 14 | ||
12 | 4Q | 24 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#7 柴田京哉(経4) | PG | 東海大札幌 | 5 | 0 | 2 |
#14 小野怜史(文4) | PG | 法政第二 | 8 | 2 | 0 |
#13 本間紗斗(営4) | SF | 明成 | 0 | 0 | 0 |
#51 金本一真(文4) | SF | 光泉 | 15 | 8 | 4 |
#74 長橋冬真(営2) | C | 國學院久我山 | 7 | 5 | 2 |
法政大学交代選手
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#3 今池翔大(文2) | PG | 法政第二 | 10 | 2 | 2 |
#25 古川空音(文3) | PG | 明成 | 0 | 0 | 0 |
#2 澁谷錬(法3) | SG | 洛南 | 2 | 2 | 0 |
#11 岡部雅大(国1) | SG | 國學院大久我山 | 0 | 0 | 0 |
#27 原田一真(経3) | SG | 東海大札幌 | 4 | 0 | 0 |
#8 石田泰三(法1) | SF | 北陸学院 | 3 | 0 | 1 |
#6 杉澤ロメオ(文2) | PF | 東海大札幌 | 6 | 5 | 1 |
#9 黒木丈(法2) | PF | 福大大濠 | 7 | 7 | 0 |
#23 堤玲太(文1) | PF | 九州学院 | 2 | 3 | 0 |
試合経過・日程
戦 | 日付 | 対戦相手 | 結果/試合開始時間 |
---|---|---|---|
1 | 9/14 | 埼玉工業大 | 〇70-54 |
3 | 9/19 | 国士館大 | ●61-80 |
4 | 9/25 | 東京成徳大 | 〇81-57 |
6 | 10/2 | 順天堂大 | 〇89-66 |
7 | 10/3 | 江戸川大 | ●73-91 |
8 | 10/9 | 東洋大 | ●76-78 |
9 | 10/10 | 関東学院大 | (変電所火災によるJR運転見合わせの為延期) |
2(振替) | 10/17 | 駒澤大 | ●69-70 |
10 | 10/23 | 明星大 | 18:30 |
11 | 10/24 | 明治大 | 15:00 |
5(振替) | 11/6 | 上武大 | 13:00 |
戦評
連敗中で苦しい法大。エース#1川島も首痛で欠場する中、今節は駒澤大学との一戦に臨んだ。
1Qは駒大のピックアンドロールに対するアイスディフェンスに苦しみ、なかなかボールが回らず得点できない法大。苦し紛れのシュートから駒大の素早いトランジションオフェンスによって失点がかさんでしまい点差をつけられる。しかし駒大のセットオフェンスに対しては法大もアイスディフェンスで上手く守り、なんとかついていく。13ー21の8点ビハインドで1Qは終了。
むかえた2Qで流れが変わる。駒大が1Q上手くいっていたアイスディフェンスに加えてこれまでの試合で法大が苦しんできたショーディフェンスを敢行。これが法大に吉と出て上手くショーディフェンスをいなしてからのボールムーブも良くなりオフェンスの重い雰囲気がなくなっていく。そしてディフェンスでも改善が。セカンドユニットが#3今池を中心に前から非常に高いインテンシティーで相手に当たっていく。その結果駒大の苦しいシュートから法大が走るという1Qと真逆の展開が生まれ残り5分#8石田のトランジションからの3ptで遂に逆転!駒大はすかさずタイムアウトをとる。開始5分で法大は12ー2のランを見せた。しかし駒大のタイムアウト後は一進一退の展開が続き31ー32の1点ビハインドで前半終了。
3Qは法政のビッグクォーターに。これまでチームを引っ張ってたスタメンの選手たちだけでなく、#27原田や#23堤など、今リーグ戦あまり出場時間の多くなかった選手の活躍が目立つ。2Q前半の点差を詰めた時間帯と同様に、粘り強いディフェンスから#7柴田や#今池といったポイントガード陣を中心に素早いトランジションで3pt、ドライブと面白いように得点を重ねていく。これまで中々良い流れでも点差をつけることができない試合が続いていたが、このクォーターだけで見ると26ー14と大きく点差をつけ、ゲームスコアとしても57ー46と11点リードで4Qへ
そして勝負の4Q。ここで3Q苦しんでいた駒大が徐々に法大のディフェンスを攻略し始め、連続3ptで点差を詰める。するとこれまでの試合でも課題であった悪い時間帯のオフェンスで焦りが出てしまい、ターンオーバーも見られるように。ベンチは#3今池に替えて4年生の#7柴田を投入するが状況は変わらない。3点差に詰められたところでタイムアウト。しかしタイムアウト後も駒大の勢いは止まらない。そのままの流れで逆転を許す。3点ビハインドで迎えた残り51秒。ここでこの試合終始力強いアタックでオフェンスを引っ張っていた#51金本が鋭いドライブからファールを貰いながらレイアップを決めてバスケットカウント。惜しくもフリースローは決まらなかったものの、次のオフェンスで残り約3秒#74長橋がオフェンスリバウンドからシュートを決めて遂に逆転!このまま勝ち切れるかと思われた残り約2秒駒大ボールでのスローイン。チームファールが溜まっていたためファールも絶対にできないという状況。しかしここで#14小野が少し可哀想な形にも見えたが痛恨のファールを犯してしまう。結局このボーナスフリースローを2本しっかり沈めた駒大が逆転し試合終了。法大としては悔しい悔しい敗戦となってしまった。
勝ち星が遠い法大だが、「試合を重ねるごとに弱点を修正して、今日は雰囲気もよかったんでけど勝ちきれない」と試合後今池が語ったように、内容は確実に改善してきている。しかし結果がついてこない。選手たちも非常に苦しい状況だ。勝利のために何が足りないのか、それを求めてまた質の高い練習を重ね、明星大、明治大と強敵に立ち向かう法大から目が離せない。(撮影・取材 鳥越花音・有賀隆人)