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【硬式野球】東京六大学野球2021秋季フレッシュトーナメント 明大戦 先発・吉鶴が好投を見せるも、打線が奮わず黒星発進

東京六大学野球2021秋季フレッシュトーナメント 明大戦
2021年11月1日(月)
神宮球場

秋季リーグ戦を終え、始まった秋季フレッシュトーナメント。法大は今季2戦連続引き分けに終わった明大と対戦した。先発の左腕・吉鶴翔瑛(営1=木更津総合)は明大打線を7回まで3安打に抑え、無失点投球。しかし8回に痛恨の逆転2ランを浴び、降板した。打線は初回に一、三塁から4番・内海貴斗(人2=横浜)の内野ゴロの間に先制点を挙げるも、以降は打線が沈黙。明大投手陣の前に二塁を踏むことさえできなかった。

先発の吉鶴は明大打線を8回途中まで2失点に抑えた

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
明 大 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 5 0
法 大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3 1

(明大)〇森、千葉ー横山
(法大)●吉鶴、安達ー吉安
[本塁打]なし

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (6) 中津 4 1 0 .250 中2 三振 中飛 一ゴ
2 (7) 秋丸 4 1 0 .250 三振 左飛 右安 捕飛
3 (3) 真鍋 4 1 0 .250 中安 二飛 遊併 中飛
4 (4) 内海貴 3 0 1 .000 二ゴロ① 三振 二ゴ
5 (D) 内海壮 2 0 0 .000 四球 三ゴ 中飛
6 (8) 伊藤 3 0 0 .000 三振 三振 三振
7 (2) 吉安 3 0 0 .000 二邪 三振 三振
8 (9) 徳田 2 0 0 .000 三振 二直
H 田所 1 0 0 .000 一ゴ
9 五明 0 0 0  —
9 (5) 鈴木照 3 0 0 .000 三振 右邪 中飛
29 3 1 .103

 

投手成績

球数 打者 防御率
吉鶴 7 0/3 104 31 5 4 4 2 2.57
安達 2 46 9 0 2 2 0 0.00
9 150 40 5 6 6 2 2.00

 

ベンチ入りメンバー

11 阿部巧雅(文1=上田西) 20 吉安遼哉(法1=大阪桐蔭) 37 内海壮太(法1=御殿場西)
13 水谷斗夢(法2=法政二) 27 田所宗大(キャ1=いなべ総合) 1 秋丸大成(スポ2=横浜隼人)
16 塙雄裕(キャ2=常総学院) 32 久保田碧月(営2=高川学園) 3 伊藤勝仁(文2=常葉大菊川)
17 山城航太朗(キャリア1=福岡大大濠) 4 内海貴斗(人2=横浜) 7 徳田泰成(社2=法政二)
18 安達壮汰(営1=桐光学園) 5 真鍋駿(文2=広島商) 9 福岡大真(法2=筑陽学園)
19 一栁大地(人2=星槎国際湘南) 6 中津大和(営1=小松大谷) 34 井口滉太(人2=法政二)
21 吉鶴翔瑛(営1=木更津総合) 24 武川廉(人1=滋賀学園) 39 五明寛太(社2=法政二)
2 鈴木大照(文1=明徳義塾) 25 上田太一(キャリア1=国学院久我山)
12 飛弾野慎之介(経2=掛川西) 31 山口颯太(社1=聖隷クリストファー)

戦評

本日より始まった秋季フレッシュトーナメント。昨季に続いて優勝を狙う法大にとって、重要な初戦を迎えた。

先発は吉鶴翔瑛(営1=木更津総合)。昨季フレッシュトーナメントの登板では3回2失点で降板した吉鶴だったが、今季は一味違う姿を見せた。初回から切れ味鋭い直球を投げ込み、2つの三振を奪い、エンジン全開のスタートを切る。2回には味方のミスからピンチを招くもここも三振で切り抜ける。

その後、3回から6回まで、安打と四死球で走者を出しながらも無失点と粘りの投球で明大打線を寄せ付けない。疲れが出てくる7回も3者凡退に抑え、先発としての進化を見せる。
先発・吉鶴は序盤から中盤以降まで完璧な投球を見せた

その吉鶴を援護したい打線は初回、1番・中津大和(営1=小松大谷)が「思い切って振り抜いた」と2球目を捉え、二塁打を放ち、いきなり得点圏にランナーを置くと、3番・真鍋駿(文2=広島商)の中前安打で一、三塁に。このチャンスに続く4番・内海貴斗の二ゴロの間に1点を先制した。
内海貴の内野ゴロの間に先制

しかしその後は、明大先発の森勝哉を相手に打線が沈黙し、5回まで走者が出ない。6回には、秋丸大成(スポ2=横浜隼人)がチーム3本目となる安打を放つも、真鍋が遊ゴロに倒れ、チャンスを拡大させることができなかった。

そして法大1点リードで迎えた8回。先頭の西川黎に中前安打を許すと、4番・杉崎成に3球目を左翼スタンドに運ばれ、逆転を許した。吉鶴はここでマウンドを降りた。続いてマウンドに上がった安達壮太(営1=桐光学園)は8、9回を無失点に抑え、しっかりと流れを断ち切った。
代わった安達は動じることなく、流れを断ち切った

投手陣の粘りに応え、追いつきたい打線だったが、7回以降は明大投手陣の前に3者凡退に終わり、反撃には至らなかった。終わってみれば、得点は初回の内野ゴロのみで、散発の3安打に封じ込められてしまった。

打線が奮わず、敗れた法大だったが守備時には、投手陣を鼓舞しようと声を掛ける姿があった。また攻撃時にはベンチからも声が飛び、決してチームは暗くないということを示してくれた。残りは2試合だが、その声を力に替えて、全力でプレーする。
明日以降も仲間を鼓舞し合い戦う

(記事:大井涼平、写真:東夏紀)

クローズアップ:吉鶴翔瑛

木更津総合から新たなエース誕生か―。吉鶴翔瑛(営1=木更津総合)の投球はそう予感させるものだった。
フレッシュトーナメント第1戦の先発に抜擢された吉鶴。背中には左のエース・山下輝(営4=木更津総合)と同じ『21』。山下輝の「21番を背負えば活躍できる」という言葉を胸に、初戦に登板した。その言葉通り、初回から2つの三振を奪うなど、安定した投球を見せる。2回には無死一、二塁のピンチを招くも、「落ち着いて投球できた」と語るよう、2奪三振を含む圧巻の投球を披露した。その後も、走者を出すも粘りのピッチングで7回まで無失点に抑える。しかし、8回、無死一塁の場面で4番・杉崎に決勝打となる痛烈な2点本塁打を浴び、降板。8回途中2失点と好投するも、勝利に恵まれなかった。

昨季フレッシュトーナメントでは3回2失点と試合を作ることができなかった。しかし、今試合では7回を投げ切ったよう、確実に成長した姿を見せている。だが本人は、次戦以降に向けて「負けてしまったのでチームに勝ちをつけられるような投球をしたい」と静かに『橙志』を燃やす。一足先にリーグ戦デビューを果たした高校からの同級生、篠木健太郎(営1=木更津総合)とともに『木更津総合コンビ』で法大を引っ張る未来も遠くはないだろう。

(東夏紀)

選手インタビュー

吉鶴翔瑛 投手

ー今日の投球を振り返って
まず、7回を無失点に抑えられたのは収穫だと思います。チーム内での紅白戦でもランナーを出しても粘りのピッチングをしていたのでランナーが出ても落ち着いて投球できました。ただ最後の杉崎のボールは悔しかったです。

ー今日の試合で見つかった課題
テンポ良く投げないと打撃に繋がらなかったのでもっと守備の時間を短くして打撃に繋げられるような投球をしたいです。

ー高校の先輩でもある山下輝選手と同じ21番を背負っての登板でしたが意識は
高校からの憧れでもあり、大学でも同部屋でお世話になっていたので同じ番号を背負えて光栄です。登板前日に21番を背負えば活躍できると言われていたのでその言葉を胸に投球していました。

ー次の試合への意気込みをお願いします
チームとして負けてしまったのでチームに勝ちをつけれるような投球をしたいです。

安達壮汰 投手

ー今日の投球を振り返って
内容はあまり良くなかったですが一点も取られなかったという点では良かったです。

ー今日の登板で意識したことは
とにかく時間をかけてでもいいから0で抑えるとあうことを意識したのでその点に関してはよかったです。

ー逆転を許した直後のマウンドでしたが、気持ちの準備は
吉鶴が毎回ランナー出しながらもなんとか0で踏ん張っていたので自分もベンチから試合にしっかり入り込んで準備できたと思います。

ー吉安選手との相性は
リーグ戦を経験してるという事もあって落ち着いてリードしてくれました。すごくやりやすカッです。

ー次戦へ向けて一言お願いします
とにかく連覇したいという気持ちがあるのでそのために立教戦なんとか勝てるようにやっていきたいです

中津大和 選手

ー1打席目の二塁打の感触は
神宮で初めて打席に立ったので、思い切って振り抜きました!

ー3打席目、4打席目も痛烈な当たりでしたが、感触は
1打席目と同様に、自分のスイングをすることができたので、よかったです。

ー自身の強みやアピールポイントは
足の速さを活かした守備やバッティングです。

ー投手への掛け声はどのような事を意識しましたか
1年生で同期だったので、お互いにリラックスできるような声かけを意識しました。

ー次戦へ向けて一言お願いします
1番打者として、塁に出てチャンスを作れるようするのと守備ではここ1番を守れるように常に準備したいとおもいます。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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