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【フィギュア】第90回全日本ジュニア選手権 門脇慧丞出場!SPでのミスが響き全体10位でフィニッシュ。「自分の力を出し切れず悔しいです」

第90回全日本ジュニア選手権大会
2021年11月19日(金)~21日(日)
@日本ガイシアリーナ(愛知県名古屋市)

愛知県名古屋市で開かれた全日本ジュニア選手権大会。この大会は、ジュニア選手の日本一を決めるものであり、世界選手権やオリンピックへの登竜門となる大会だ。法大からは、門脇慧丞が出場。ジュニアの大会に出られるのは、年齢規定により今年が最後。安定した演技を目標に試合へ臨んだ。

試合結果

個人結果

クラス 選手名(学部・学年) 総合順位 SP順位・得点 FS順位・得点
男子 門脇慧丞(通経1) 10位・169.53 11位・56.88 7位・112.65

戦評

門脇慧丞(通経1)

製氷後にリンクインしたのは第3グループの6人だ。その中に法大ジャージを着た門脇の姿もある。6分間練習では、いつもより入念にリンクの確認を行っているようだった。第3グループ1番滑走の門脇。緊張した面持ちで、コーチと握手を交わしリンク中央へ向かっていく。『Space Dementia』のピアノの音に合わせ、伏せていた顔を上げるところから演技は始まる。最初の3フリップは流れも高さもあり、大きな加点の付くジャンプとなった。続く2アクセルもしっかり着氷。最後のコンビネーションを決めればパーフェクトだったが、惜しくも転倒。「練習では決まっていたので悔しい」と振り返った。暗い歌詞の中にもかっこよさがある曲を表現するように、その後のステップはリンク全体を使って滑っていく。56.88点、全体11位でFS出場を決めた。

門脇は「強化選手に残ること」と「全日本選手権に出場すること」を今年の目標として掲げている。強化選手Bに残る一つの条件として、“全日本ジュニアで8位以内”がある。また例年通りであれば、全日本選手権に出場するには6位以内に入る必要がある。SPは11位だったため、FSでは一つのミスも許されない状況であった。

迎えた翌日のFS。高い集中力と静かな闘志が門脇から伝わってくる。最初の3トウループを決めると、3ルッツ+2トウループのコンビネーションも続けてきれいに着氷。その後のジャンプも次々に成功し、クリーンな演技を見せる。水が流れるような美しい演技に観客も次第に引き込まれていく。しかし、最後のジャンプは1アクセルとなってしまい、コンビネーションジャンプも一つ不足してしまう。「自分の力を出せなかったのが悔しい」と門脇。それでも、演技終了後、会場には大きな拍手が鳴り響いた。結果はFS7位、総合10位。全日本選手権に出場することも、強化選手に残ることも少し難しい終わりとなってしまった。怪我をした状態で、コンディションが良かったとは言えない今大会。最後まで心のこもった演技を届けてくれた門脇に改めて大きな拍手を送りたい。次はインカレ。「インカレでは全てを出し切れるように頑張ります」と既に門脇の視線は次の試合に向いている。成長が測り知れないルーキーから今後も目が離せない。

(写真・記事/佐々木みのり)

コメント

門脇慧丞

―SP後
ショートは予想していなかった失敗に少し動揺してしまいました。練習から3+3はハマっていたので悔しいです。
明日のフリーでは、全日本にはもちろん行きたいですが、まず強化の枠内に入るようにする為、自分が出せる最高点を出しやすいよう構成を組み直して出来るだけミスのないように頑張りたいと思います。

―FS後
ショート、フリーを通して両方思い通りにいかなかったことが初めてで、悔しい気持ちでいっぱいです。
怪我をしながらでも調子は悪くはなく、練習も十分に出来た中でのあの演技だったので、本番でショートフリー共に自分の力が出せなかったことは本当に悔しいです。インカレでは全てを出し切れるように頑張ります!

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