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【テニス】2021年度関東学生テニス選手権大会(夏関)準々決勝・準決勝 同校対戦を制した守屋・大田ペアが準決勝へ!法大勢は最高成績ベスト4で大会を終える。

2021年度関東学生テニス選手権大会(夏関)本戦
11月15日,17~19日, 21~23日
大宮けんぽグラウンド

矢島新主将の下、新体制でリスタートして最初の大会である夏関が始まった。主軸となるのは3年生以下の選手であるが、先日の団体戦で引退した4年生も後輩とペアを組み、従来とは異なったペアでダブルスに出場する。法大からはシングルスで矢島、ダブルスでは男子3ペアが準々決勝進出を果たし、同校対戦を制した守屋・大田ペアが準決勝へ。決勝進出へ向け健闘するが敗れ、ベスト4で大会を終えた。


法大勢から唯一ベスト4進出を決めた守屋(右)・大田ペア

男子シングルス準々決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
矢島淳揮(スポ3) 1-2(7-6,3-6,7-10) 高畑玖玖(早大)

男子ダブルス準々決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
同校対戦 守屋達貴(人3)・大田空(スポ2) 2-0(6-3,6-2) 高清水研人(経4)・矢島淳揮
中川舜祐(社4)・村田雄飛(社3) 0-2(6-7(4),4-6) 山口柚木・吉野郁哉(早大)

矢島淳揮

夏関では初めてのベスト8進出となった新主将・矢島。試合は序盤から白熱した試合をみせる。相手の巧みなショットに対して、積極的に前に出て対抗。第4ゲームまで互いにブレイクが続いた一歩も譲らない試合が動いたのは、第7ゲーム。矢島がネット際のプレーで流れに乗りこの試合初のキープ。そして試合は、タイブレークへ突入した試合は、第12ゲームでの長期にわたるデュースを制した矢島が貴重なファーストセットを獲得。試合はセカンドセットへ。ファーストセットを獲得し勢いに乗りたい矢島だったが、ここで暗雲が立ち込める。第1ゲームをブレイクされると、試合の流れは完全に相手のものに。相手の力強いストロークと、矢島が得意とするネットプレーへ早くも対応し、そのまま第3ゲームもブレイクを許し。ゲームカウント1-5とされてしまう。ここから徐々に感覚を取り戻し、第7ゲームではブレイクに成功するもセカンドセットの軍配は相手に上がった。勝負の最終セット。ここから矢島はファーストセットのような相手のショットに粘り強く対応しつつも隙をついて積極的に攻めるプレーを再び展開。ポイントの取り合いとなるも7-10で勝利とはならず。ベスト8で夏関を終えた。

守屋・大田 VS 高清水・矢島

準々決勝は守屋・大田ペアと高清水・矢島ペアの同校対決となった。ファーストセットは互いに一歩も譲らない展開が続く。しかし第6ゲームを皮切りに守屋・大田はネットプレーで高清水・矢島を翻弄。3ゲームを連取し、このセットは守屋・大田に軍配が上がった。高清水・矢島にとってはなんとしてでも取りたいセカンドセットであったが流れは守屋・大田に。ファーストセットからさらに調子を上げブレイクを積み重ねる。高清水・矢島も攻撃の手を緩めず健闘するも、守屋・大田がストレート勝利を収めた。

相手は同学年ながらインカレに出場した早大の山口。強敵との一戦となった。ファーストセットはお互いサービスゲームで苦戦し接戦に。相手のストロークに苦戦し、第8ゲームでブレイクを許し、4-6でファーストセットを落とす。続くセカンドセット。第1ゲームではミスが続きブレイクされるも、すかさず第2ゲームで奪い返すなど、またも接戦に。しかし、本人が「サーブミスでの失点が多かった」と語るよう、セカンドセットでもサービスゲームに課題を残し4-6で惜敗となった。

選手コメント

矢島淳揮

―試合を振り返って
一言で言うと悔しいですね。自分はもっと勝てる、もっと結果が出せる可能性が見えてきた試合でした。持ち味である積極的に、アグレッシブに攻撃していく自分のテニスを表現できたにもかかわらず、勝てなかったので悔しいです。

ー勝ちきれなかった要因は
ファーストを取った慢心や、無意識的な緩みがセカンドの最初に出てしまいました。そこにつけ入れられてセカンドを簡単に落としてしまい、ファイナルもリードされて押し切られてしまったことだと思います。

ー夏関を振り返って
キャプテンになって自分が一番結果を出さなければならないと思っていた中で、単複ベスト8、シードも守ることができたので正直ホッとしています。ですが、まだまだこれに満足できない自分もいます。自分のテニスにベスト4や決勝も狙えると感じたので、夏関は終わりましたが、インカレインドアでもっと良い結果を残せるよう頑張りたいと思います。

ー特に可能性を感じたところは
シングルスです。相手がインカレで準優勝するような、今大会第2シードの早稲田の強い選手でにあと一歩で勝てるところまでいけたことは本当に自信になりました。

ーインカレインドアに向けて一言お願いします
この夏関では単複ベスト8だったので、インカレインドアでは単複ベスト4を狙っていきます。僕は主将でチームを引っ張っていかなければいけない存在なので、僕が一番結果を出せるように頑張りたいと思います。

守屋・大田ペア&高清水・矢島ペア

ー試合を振り返っ
大田: 同校対決はシングルスで(矢島)淳揮さんともやっているので、今日は同士討ちですが気負うことなくやれました。試合の内容としては入りが良くなかったですが、苦しい時にもお互い助け合ってブレイクされずにファーストセットを取ることができました。セカンドセットは流れでいけたので、そこは良かったと思います。次の試合は最初からどうなるか分からないので、気合を入れてやりたいと思います。

守屋: 出だしが少し悪かった感じがしましたが、最初のデュースを取り、なんとかキープをして食らいついていけたので良かったと思います。その後は結構調子が良く、落ち着いて最後までプレーすることができて良かったと思います。

矢島: 相手の方がダブルスの力が上だということがわかっていたので、そこまでプレッシャーはなかったです。プレーとしては、2人で前にくるという相手の得意な形を知っていたので、いかに前に来させないかということを考えていました。ですが、向こうの方が一枚上手で、正直完敗だなという感じでした。

高清水: 本当に楽しかったですね。今日は正直あまり僕の方にボールが飛んでこなかったので、矢島くんが1人で頑張ってくれました。なので矢島くんが2人に負けてしまった感じですね笑

ー今のペアと組んでみて
高清水: 技術は無いので、気合でよく頑張っているなと思いました。

矢島: 高清水さんは本当にダブルスが上手くて。僕は技術より精神的に強気でいくというのが持ち味ですが、高清水さんは技術で引っ張ってくれていたのでとても学ぶことが多かったです。

ー勝因はどこにあると思いますか
大田: 大事なところが取れたことですかね。自分のサーブの時はブレイクポイントをいかに凌いでゲームポイントを取るか。相手サーブだったらブレイクポイントを1、2本で取り切る。それが序盤はよくできて、流れに乗れたので良かったのかなと。お互い同士討ちで手の内がわかっている中でやりきれたのが良かったと思います。

守屋: 気合を入れて試合に入って、2人で助け合いながらプレーできたことですかね。1回戦は2人で気持ちがフワフワしてしまったので、その反省を生かして今日は入れたと思います。同士討ちで、手の内が知られている中で戦うには気合いなのかなと。

ー敗因はどこにあると思いますか
高清水: 最初良かったのにも関わらず、流れを一回止めてしまい、セカンドは気持ちが下に向いてしまいました。ファーストの3-1の時、勢いに乗り切れなかったことが1番の敗因だと思います。

矢島: 敗因は高清水さんと一緒で。ファーストは僕たちが最初にブレイクしたので順当にいけば大幅にリードができるはずでしたが、僕のサービスゲームでダブルフォルトを2本してしまい、相手に強気でこられて流れを掴めませんでした。

ー次の試合への意気込み
大田: 僕は決勝まで行ったことがないので、そこまで行けるよう頑張りたいと思います。

守屋: 相手がどうこうというより、2人で協力しあって楽しんでやればそれだけで強いと思います。なので楽しんでやりたいです。

ー夏関を振り返って
高清水: 楽しかったですね。初めて矢島と組んで、練習もほとんどできない状態で。「本当に大丈夫かな」と思いながらも、1回戦は「流石に負けたくない」と言いながら2人で入って、なんとかベスト8までこれました。矢島は高校の時に対戦したことがあって。まさかダブルスを組むことになるとは思っていなかったので感慨深いですね。

ーインカレインドアに向けて一言お願いします
高清水: 僕のペアである村田は1年生の時に一番結果を出していて、インカレにも1年目から出ました。ですが、そこから少し落ちて、今回はベスト8まで戻ってきました。(村田は)今年と来年がラストチャンスなので有終の美を飾ってほしいですし、個人的にも頑張ってほしいと思っています。そのためにも、今回のインカレインドアはかなり重要なポイントになるので、本戦に行けるよう頑張りたいと思います。

(取材・鳥越花音/溝口真央)

男子シングルス準決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
守屋達貴(人3)・大田空(スポ2) 0-2(3-6,6(4)-7) 丹下将太・高畑里玖(早大)

守屋達貴・大田空ペア

持ち味の巧みなネットプレーを展開し、法大勢で唯一、準決勝進出を果たした守屋達貴大田空ペア。相手サーブから始まったファーストセット。序盤はキープ戦が展開されて1-2。しかし、第4ゲームでは、ネットプレーがうまく決まらず、相手にブレイクを許してしまう。2-5で迎えた第8ゲーム。互いに声を掛け合いながら前後左右をきっちり守り、持ち直す。しかし、その後のブレイクとはならず3-6。ファーストセットを相手に奪われる。大田のサーブから始まったセカンドセットでは、再びキープ戦が展開。2-2になったところで、またしてもプレーが噛み合わず、ブレイクを許してしまう。9ゲーム目が終わった地点で4-5。絶対に落とせない状況の中、2人は粘りを見せる。ネットプレーで得点を重ねてブレイクに成功すると、守屋のサービスゲームでしっかりキープ。6-5と逆転に成功する。しかし、その後は相手にペースを奪われてしまい、6-7で、悔しくもこのセットも取ることができず。セットカウント0-2。決勝進出は叶わなかった。今回の経験を糧に、これからどのような躍進を見せてくれるのか。2人のさらなる活躍から目が離せない。


健闘するも決勝進出とはならなかった守屋(右)・大田ペア

選手コメント

―試合を振り返って
守屋:入りが悪かったなという印象を受けます。セカンドセットからは、僕たちがやりたいプレーをできるようになってきましたが、序盤からもっといろいろなことに気が付いて、戦っていければ良かったかなと思います。
大田:全体的にふわふわしていた感じがあります。プレーどうこうというよりは、気持ちですね。身が入らないというか、そういった状態が多かったので、そこを直さないといけないなと思います。あと、セカンドセットは、後半は良かったですが、最後は相手が上手くて、持っていかれたなという感じです。

―相手のペアについては
守屋:相手は、ストロークでがつがつ来るタイプで、それに引かないようにはしていました。ただ、その中でも引いてしまったのかなと感じます。
大田:今回の相手は、打つところを絞って打ってきているなと思っていました。今までは、相手がミスをしたり、動きを見ながら打つところを決めたりしていたので、分かりやすかった一方で、今日の相手は僕らの間を狙うという形がしっかりしていました。2、3ゲームやっただけでわかるくらい球の質もよくて、それに対応しきれなかったなと思います。

―お互いに向けて一言
守屋:またお願いします。
大田:本当にすみませんでした、申し訳ないです。
守屋:いやいや、楽しかったです(笑)。

―今後の強化ポイントは
守屋:僕はサーブって言い続けているんですけど、良くならないので(笑)。ボレーのバリエーションを増やしたり、判断能力を極めていきたいなと思っています。
大田:プレーで磨けるところはまだまだあると思います。なので、全体的に、ワンランクあげていく必要があるかなと思っています。

―今後の意気込みをお願いします
守屋:学生タイトルを取ることができるように、頑張りたいと思います。
大田:インカレインドアがもうすぐあります。中川さんと組むので、優勝する気で頑張ります。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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