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【テニス】2022年度全日本学生選手権(インカレ)本戦 男女シングルス1回戦 女子エース・猪川、本戦初出場の森田、松崎が2回戦進出!

2022年度全日本学生選手権(インカレ)本戦
2022年08月15日(月)~21日(日)
四日市テニスセンター

三重県四日市で大学日本一を決める全日本学生選手権(インカレ)本戦がスタート。今年の法大はシングルスのみの出場となり、男子5名、女子1名の計6名がインカレ1回戦に挑んだ。各選手熱戦を繰り広げ、3名が見事勝利を収めた。この結果、3名のシード選手を加えた6名が2回戦に臨むことになった。


2回戦進出を果たした松崎

結果

男子シングルス1回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
森田凌矢(社会3) 3-6,6-3,6-1 加藤木塁(経済3)
松崎稜太朗(スポ1) 6-3,6-4 川尻虎南(石川県立)
大田空(スポ3) 0-6,2-6 間仲啓(中大)
平井健太郎(経済2) 3-6,3-6 小泉煕毅(日大)

女子シングルス1回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
猪川結花(社4) 6-3,6-0 田巻日菜乃(北海学園大)

男子シングルス1回戦

男子シングルス1回戦に登場したのは加藤木塁(経3)と森田凌矢(社3)。シングルスでのインカレ本戦初出場となる2人。初戦から同士討ちとなった。
ファーストセットでは加藤木が優位に立つ展開に。序盤から持ち味である強烈なサーブを放つと勢いそのままにコートの隅をつく鋭いストロークや巧みなネットプレーで得点を重ねる。対する森田も食らいつくが、体制を崩され守りに入るなど特典を奪えず4-0に。このままワンサイドの試合になると思われたが、第5ゲームではデュースの末、森田が初めてゲームを取る。その後は、両者積極的に仕掛け、攻め合う展開となったが、序盤の大量リードがあり、6-3で加藤木がセットをものにした。
続くセカンドセットでは、拮抗(きっこう)した試合展開に。第1、第2ゲームこそブレイクし合ったものの、加藤木がサービスエースで得点を重ね、森田も左右に振るストロークでミスを誘いキープし合う。3-4で迎えた第8ゲーム。加藤木は痛恨のサーブミスが続き、ブレイクを許し3-5に。続く第9ゲームでは激しいラリー戦となるも、森田が粘りを見せ得点を奪う。3-6でセットを森田が取りファイナルセットにつないだ。
ファイナルセットでは森田の持ち味である体力と粘りが光る。序盤から長いラリー戦となる。加藤木は、試合後「足が動かなかった、体力不足を痛感した」と語るよう、動きに疲労が見え始める。森田もそれを見逃さず左右に振るストロークで加藤木を翻弄(ほんろう)し、優勢に試合を進める。その後も加藤木は仕掛けることができず1-6でセットを落とす。し烈な戦いとなった同行対決は森田に軍配が上がった。

森田(左)が2回戦進出を決めた

男子シングルス1回戦に登場したのは大田空(スポ3)。上位入賞が期待された男子ダブルスではまさかの予選敗退となった大田。シングルスではどこまで勝ち進むことができるか、期待のかかる一戦となった。
ファーストセット。序盤から大田のミスが目立ち、ラリーに持ち込む前に失点を重ねる。相手選手・間中啓(中大)の正確な返球や、ファーストサーブでのミスが続き流れを奪えない。そのまま相手の勢いに押され、ファーストセットを0-6で落とす。
絶対に落とすことができないセカンドセット。ファーストセットで課題となっていたサーブが決まるようになり、第2、4ゲームではキープに成功する。勢いそのままに巻き返しを狙いたかったが、第6ゲームではミスからブレイクをゆるし2-4に。その後も相手の流れにされてしまい2-6でストレート負けとなった。
試合後、悔しさを滲ませつつも、「予選から勝ち上がれたことは大きな収穫になった」と語る大田。リーグ戦では上級生としてシングルス・ダブルスともにチームをけん引する姿に期待がかかる。

男子シングルス1回戦に登場したのは今回初のインカレとなる平井健太郎。序盤は相手に翻弄されながらもなんとか食らいつき、キープを重ねる平井。しかし第7ゲームから徐々に平井のミスが目立ち始め、ブレイクを許してしまう。そのまま流れを取り戻せず、3-6でファーストセットを落としてしまう。
続くセカンドセット。第6ゲームまで両者一進一退の攻防を繰り広げる。試合が動いたのはまたもや第7ゲーム。最後まで諦めずにボールを拾い続けるも、相手のそれを上回る粘り強いプレーにおされてしまう。結果3-6でストレート負けを喫した。試合後「予選から勝ち上がれたのは自信になった。しかし相手のレベルが高い本戦になると対処しきれない」と冷静にインカレを総括する平井。リーグ戦での戦いに期待がかかる。

危なげなく予選を突破し、法大1年生で唯一本戦に出場することとなった松崎稜太朗。落ち着いた面持ちで始まったファーストセット。重く、鋭いサーブで相手を崩し、着実に3ゲームを連取する松崎。第4ゲームからは互いにキープをし続け、6-3でこのセットを獲得した。
セカンドセット。激しいラリーの応酬により、ミスが増えた松崎は第2ゲームで今試合で初めてのブレイクを許してしまう。しかし直後にブレイクバックを果たし、気迫のこもった力強いフォアハンドを連発。勢いそのまま最終ゲームは1ポイントも与えることなく、6-4で勝利。今後、松崎が躍進する姿から目が離せない。

女子シングルス1回戦

予選から着々と勝ち上がり、法大女子勢で唯一シングルス本戦に出場することとなった猪川結花。昨年成績であるベスト8を越えることはできるのか。ファーストセット。序盤からパワーと攻撃の多彩さを武器に3ゲームを連取したものの、第4ゲームからは両者ブレイクバックを繰り返す拮抗した展開に。しかし最後は持ち前の安定したストロークで主導権を握り、6-3でこのセットをものにした。
続くセカンドセット。鋭いスマッシュを駆使しながら、驚異の6ゲーム連取。危なげなくセカンドセットを獲得し、快勝した。目標は「最後の年なので一戦一戦楽しくやること」だという猪川。2回戦突破に期待がかかる。


                                (記事、写真:東夏紀・溝口真央)

選手コメント

加藤木塁

ー予選から勝ち上がってきました。振り返ってみていかがですか
良いテニスができましたね。予選は自分の中でどのプレーをしたら良いかというのを確立できたと思います。予選の出来としては自分の戦い方で戦うことができたので、90点ぐらいですかね。

ー今日の同校対決はいかがでしたか
同校ということはあまり意識しないでできましたね。体調は悪くなかったのですが、予選から戦うということが結構きつかったです。心は大丈夫でしたが、体力に問題がありました。セカンドセットからは足が動かなかったんですよ。自分の体力不足を痛感した試合でしたね。

ー体力が課題ということですか
体力自体は普通だと思います。ですが前に行くテニスなので、より体力が人より必要なんですよ。

ー勝ちきれなかった要因は
体力が1番ですかね。技術的・戦術的にファーストセットは結構ハマったので、「今日はいけるな」と思いました。ですが、セカンドセットでもう一段階ギアをあげようとした時に足が前に出ないんですよ。足が前に出てプレーがブレなければ、より楽でしたし、勝てたと思います。

ー現在のプレーの形を教えてください
サーブで相手を崩して、前に出る感じですね。あとはスライスで相手の体制を崩して、その隙にボレーを決めます。

ー春関からインカレまでに変化した点を教えてください
春関は「インカレに行かないといけない」というプレッシャーがかなりありました。あとはコートですね。とりあえず返すことに注力しました。春関の自分のテニスができない状況から、インカレは繋げるテニスになったと思います。あとはインカレでは自分の持ち味を出さないと勝てないので、その点が変化したと思います。

ーリーグ戦まで10日間ほどですが、取り組みたいことはありますか
体を追い込むことです。まず走って体力をつけます。あとはストレッチして疲れを残さないように気をつけます。できることは限られているので、堅実に1つ1つ丁寧に練習していきたいです。

ー体力以外の課題はありますか
生命線のネットプレーの精度をもっと高くしたいです。

ーリーグ戦の目標や意気込みを教えてください
目標全勝!全力を出して、足がもげても獲りにいきます。

大田空

―今日の試合を振り返って
相手は詰めてくるタイプではなかったんですが、自分がそれに合わせてしまいました。自分が打って点を取るか、ミスをして落とすかになってしまっていて、それで大事なところで取られてしまいました。全体的にポイントは取れていたのですが、ゲームは取れなかったです。

―相手は粘るタイプでしたか
自分からは仕掛けてこないですね。ただ来たボールはしっかり返してきました。

―サーブで苦しむ場面が多く見られました
ファーストサーブが入らなかった原因は自分でもわかっていないんです。予選の時は状態が悪くなくてサーブもよかったので良いかなと思っていたんですけど、今日はしっかりリターンが返ってきてそれに僕が引いちゃって。入れなきゃというプレッシャーでサーブが崩れてしまったのかなと思います。

―今試合、勝ちきれなかった原因は
自分は、しっかりとれるポイントのパターンがないんですけど、相手はバックハンドのストレートが上手で。僕が合うようにボレーを打ってしまったのもあるんですけど、相手はミスなく流されてしまって。攻めているのに攻め返されてしまいました。僕は自分から仕掛けなきゃ苦労して点を取るんですけど、相手は楽にテニスをしてポイントを取ってました。結局僕が一人で踊らされて、点を取られるという展開でした。

―自身の武器は
普段はサーブがもっと良いはずなんで、今日は入らなくて。サーブで押して、ボレーとフォアで攻めていくのが武器です。今日はその武器が1つも通用しないというか、自分が出す前に終わってしまってました。

―本戦のプレッシャーはありましたか
それが、予選の方が緊張してました。予選では緊張していた分、楽にできました。本戦にきてノンプレッシャーというか、背負うものがなくなったら気負っちゃいました。緊張していなかったわけではないんですけど、「負けてしまっても本戦まで出てるし」という気持ちが少しあったのか、良いプレ―ができなかったです。

―インカレ全体を振り返って
暑さもあって練習があまりできていなかったので、本戦でベスト〇を狙おうという目標ではなく、1戦1戦勝っていこう、思いっきり戦おうと監督・コーチとも話していました。その中で予選から勝ち上がり、本戦まで出られたことは大きな収穫になりました。予選の相手も関東の人なんですけど、結構強い人だったので、そこに勝てたのは良かったです。本戦では自分のプレーをできずに負けてしまったのでそこが課題かなと思います。勝った試合はつながってるんですけど、今回の試合はリーグにもつながらなかったので帰って練習します。

―ダブルスは予選敗退となりました
ファーストセットを取って、乗っていかなきゃいけないところで乗れなくて。そこに相手がガンガン来て苦しくなって。ファイナルもその勢いのまま取られてしまいました。

―リーグ戦に向けて詰めていきたいところは
去年はトーナメントだったのでリーグ戦は初めてで。初出場だけど3年生だから引っ張らなきゃいけない立場なので、泣き言言わずやっていきたいです。リーグ戦の経験もほとんどないので、直すところというより1個1個思いっきりやって後輩たちを引っ張っていきたいです。

平井健太郎

ー初めてのインカレ本戦でしたがいかがでしたか
まず予選から勝ち上がれたのはとても自信になりました。ですがやはり本戦になると、相手のボールのレベルも上がるので、そこで対処しきれなかったことが今日の試合の敗因だと思います。また肩を怪我しているので、サーブが強く打てないんですよ。なのでそこの甘くなったところを相手に打ち込まれてしまい、自分が不利な展開になるパターンが多かったと思います。怪我を治して頑張りたいです。

ーダブルスの予選についても振り返ってください
相手選手が早稲田のトップクラスの選手だったんですよ。ですが、思っていたよりは良いところまで食らいついていけたと思います。最終的には自分たちが気持ちで負けてしまいましたね。

ーリーグ戦に向けてどのように動いていきたいですか
まず怪我を治すことに注力したいです。そしてチームの勝利に少しでも貢献できるように頑張りたいです。

猪川結花

ー今日の試合を振り返って
ファーストセットは結構緊張していたので、相手とラリーをするということを意識しました。なのでその分安定はしていましたが、相手に打ち込まれることが多かったです。結果として、自分のプレースタイルである打っていくテニスが1セット目はできませんでしたが、2セット目はいつも通り打っていけたので良かったと思います。

ー予選からですが調子はいかがですか
波があるタイプでもないので、調子はいつも通りです。

ー春関からインカレに向けて力を入れたことはありますか
「良い結果を出さなきゃ」と思う分、緊張して自分の思うプレーができず、春関は負けてしまいました。なのでインカレまでメンタルを鍛えること中心に頑張っていました。

ー具体的にはどのようなことを行っていましたか
メンタルを専門とする中澤さんにお話を聞いていただいたりしました。あとは春関の試合を振り返ったり、どういうプレーの時に気持ちがどうなってるかを普段の練習から毎日ノートに書き出していました。

ーインカレの目標を教えてください
昨年のインカレは成績が良かったので目標を言ってしまうと、春関みたいに「目標を越えなきゃ」とプレッシャーになると思います。今回はシードもついてないので、1戦1戦楽しくやります。

ー次の試合への意気込みをお願いします
次の相手はハードヒッターで、私とタイプが似ているんですよ。そして2週間後ぐらいにリーグでも、私と当たることになると思います。なので明日もリーグも頑張って勝ちたいです。

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