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【テニス】2022年度全日本学生選手権大会(インカレ)本戦 男女シングルス2、3回戦 インカレ初出場の森田、松崎がベスト32と躍進!

2022年度全日本学生選手権大会(インカレ)本戦
2022年08月15日(月)~21日(日)
四日市テニスセンター

大学日本一を決める全日本学生選手権大会(インカレ)本戦。2回戦には6名が登場し、男子シングルスは森田凌矢、松崎稜太朗が3回戦に駒を進めた。女子シングルスでは法大から唯一出場している猪川結花が2回戦を突破。迎えた3回戦では3名とも勝利はならなかったが森田、松崎はインカレ初出場ながらベスト32と健闘を見せた。

結果

男子シングルス2回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
森田凌矢(社3) 7-6(3),6-1 脇坂留衣(慶大)
松崎稜太朗(スポ1) 6-2,6-3 堺太志(兵庫大)
矢島淳揮(スポ4) 2-6,2-6 間仲啓(中大)
佐藤太耀(現3) 6(6)-7,6-4,3-6 高然亜(日大)
新井翼(スポ2) 6-3,1-6,1-6 手嶋海陽(日大)

男子シングルス3回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
森田 5-7,3-6 徳航太(明大)
松崎 1-6,3-6 白藤成(慶大)

女子シングルス2回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
猪川結花(社4) 6-3,5-7,6-3 淺野汐香(立大)

女子シングルス3回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
猪川 7-6(3),6(3)-7,4-6 山口瑞希(関学大)

男子シングルス2回戦

矢島淳揮

シードのため、2回戦からの登場となった主将・矢島淳揮。対する相手は前日、大田空が敗戦を喫した間仲啓(中大)。主将として、仇を討つことができるか、注目の一戦となった。
ファーストセット。序盤から、ファーストサーブがなかなか決まらず苦しむ矢島だったが、相手のミスもあり両者キープしあう。「絶対ブレイクする」と意気込んで迎えたという第4ゲームだったが、矢島のミスが続き簡単にキープされてしまう。ここで流れを奪われ、第5ゲームではブレイクを許す。その後も攻め切ることができず2-6でセットを落とした。
続くセカンドセット。左右に振るストロークを放つも、正確な返球を続けられ、得点を奪うことができない。また、コンディション不良の影響から、持ち味である粘りのあるプレーを生かすことができず失点を重ね、0-3に。第4、第5ゲームでは、粘りのプレーで相手のミスを誘い2-3と巻き返しを図るも、流れをつかみ切ることができず2-6でまさかの敗戦となった。自身最後のインカレで大きく悔いの残る結果となってしまった矢島。この悔しさを糧に、リーグ戦では頼もしい姿を見せてくれるだろう。

森田凌矢

男子シングルス2回戦に登場したのは同校対決を見事制した森田凌矢。勢いそのまま、今試合の相手である慶大の脇坂留衣に勝つことはできるのか。
ファーストセット。序盤は一枚上手な相手になす術なく、ゲームを連取される森田。このままワンサイドの試合になるかと思いきや、驚異的な粘りを見せた森田が徐々に流れを引き寄せ、第9ゲームをブレイク。そこからは相手のスライスを狙い、ボレーでポイントを奪うスタイルが功を奏し、7-6でこのセットをものにした。
続くセカンドセット。中盤では粘って相手の手足をつらせるという持ち味を発揮し、優位に試合を運ぶ森田。6-1でセカンドセットを終え、ストレートで勝利した。

佐藤太耀

男子シングルス2回線に登場したのは佐藤太耀。ファーストセット。序盤から強みのストロークを駆使し、アグレッシブなプレーを見せる佐藤。しかし両者攻め切ることができず、拮抗した状態が続く。試合が動いたのは第13ゲーム。一枚上手な相手に対し前に出て対応する佐藤だったが、試合は徐々に追う展開に。このセットは相手に軍配が上がった。
佐藤のサーブで幕を開けたセカンドセット。ファーストセットとは打って変わって、第2ゲームで早くもブレイクを果たす佐藤。しかし相手も負けじとブレイクバック。3-3とまたもや膠着状態に陥るかと思いきや、リターンをしっかりと合わせた佐藤が連続でブレイク。このセットは6-4で幕を閉じ、試合はファイナルセットまでもつれ込んだ。
初めは互いに一進一退の攻防を見せるも、徐々に相手に振り回される佐藤。さらにファーストサーブの確率も悪くなり、主導権を握られる展開に。最後まで粘り強く球を追うも、幾度となくブレイクを果たされ、惜敗。試合後「結構頑張った」と語るように、春間からインカレまで自分の課題と愚直に向き合った佐藤。リーグ戦の目標である10戦全勝に向けて走り出した佐藤から、今後も目が離せない。

新井翼

昨年、1年生ながら3回戦進出を果たした新井翼。今大会、昨年の成績を超えることを意気込み挑んだ。初戦の相手は昨年12月にストレート負けを喫したという手嶋海陽(日大)。初戦から厳しい相手との対戦となった。
ファーストセット。序盤から相手の簡単なミスが目立ち、得点を重ね4-1に。その後、相手の調子が上がり4-3にされ、迎えた第8ゲーム。ラリー戦に持ち込み鋭いストロークで粘り、ゲームをブレイクすると、その勢いで第9ゲームもとり6-3でセットをものにした。
このまま優位に試合を運ぶかに思われたが、セカンドセットで立場が逆転する。1-2で迎えた第4ゲームで簡単にブレイクを許すと、そのまま相手の流れに。ミスにつけ込まれ、ゲームを落とし1-6でセットを落とした。
迎えたファイナルセット。ここでも流れを取り戻せない。第3ゲームまで、ラリーに持ち込む前にミスが出てしまい、1ポイントも取れない。第5ゲームでは力強いサーブでミスを誘い1-4にしたものの、反撃虚しく1-6で敗戦となった。
悔しい一戦となったが、試合後には反省を混じえつつ、「残り2年間でインカレ優勝しなければ」と力強く語った新井。今後の活躍に期待がかかる。

松崎稜太朗

1回戦では鋭いサーブを武器にストレート勝利を収めた松崎稜太朗。2回戦でも持ち味を生かし、終始主導権を握る結果となった。
ファーストセット。簡単なミスが目立ちいきなりブレイクを許す。第2ゲームでもサーブリターンでミスが出てしまい0-2に。このまま相手のペースで試合が進むと思われた第3ゲーム。持ち味である鋭いストロークで相手を押し切りゲームを取ると流れが一変。相手の姿勢を崩し、前に攻めるプレーで相手を手玉に取る。その勢いのままゲームを連取し6-2でセットをものにした。
続くセカンドセット。第5ゲームまで両者キープし合う展開に。3-2で迎えた第6ゲーム、コートの隅を突く強烈なストロークを駆使し、ブレイクを奪い4-2に。その後もサーブとストロークで相手を翻弄し、6-3で白星を飾った。

女子シングルス2回戦

猪川結花

女子シングルス2回戦に登場したのは猪川結花。対する相手は猪川が苦手とするハードヒッターの淺野汐香(立大)。
ファーストセットは少し緊張した面持ちで幕を開けた。序盤は激しいラリーの応酬により、試合は膠着状態に。しかし第5ゲームで猪川がブレイクを果たすと、勢いそのままに5ゲーム連取。6-3でこのセットをものにした。
続くセカンドセット。鋭いストロークと安定した試合運びを見せる猪川。このまま快勝を収めるかと思いきや、第8ゲームから流れは相手へ。幾度となくデュースが繰り返されるものの、猪川は緩急をつけたプレーで対応。しかし最後はアンフォーストエラーが続き、5-7でセットを落としてしまう。
勝負のファイナルセット。試合前にコーチからされた「いつもよりポジションを下げる」というアドバイスを思い出し、奮闘した猪川。その甲斐あり、最後は6-3で試合は幕を閉じた。

 

選手コメント

矢島淳揮

ー試合を振り返ってください
1セット目の3ゲーム目に相手はサーブが得意でないことに気づき、相手のサービスゲームが狙い目だと考えたんですよ。なので4ゲーム目に「絶対ブレイクするぞ」という強い気持ちで臨みましたが、簡単にキープされてしまいました。強く意気込んでいた分、そこからメンタルが落ちてしまい、結局5ゲームを連取されましたね。そして結局ファーストの流れのまま、セカンドもズルズルと0-3までいってしまいました。途中2-3まで盛り返しましたが、相手にそこで踏ん張られ、結局不甲斐ない結果になりました。

ー2セット目からは流れを引き戻した場面もありました。ご自分の中で変えたこと、変わったことはありましたか
自分のプレーは攻めて相手の時間を奪い、自分から主導権を取りにいくテニスです。ですが僕は少し前コロナにかかり2週間程テニスができず、そこから自分本来のテニスができなくなってしまいました。なので自信もなく、いつもできることができない身体状況により、もどかしさを抱えながら戦いました。ですがセカンドの途中から「いつものプレーは自分の今の身体能力ではできない」ということを受け入れ、プレースタイルを変えました。具体的には、とりあえずボールを入れて相手にやらせる。相手がミスをしたら自分のポイントになり、決めてきたら仕方ないというように、相手に主導権を取らせるプレーにしました。そうしたら、相手も少し無理してくれるようになり、0-3から2ゲーム取れたんですよ。けれども最後、相手は僕の誘いに乗らずにしっかりラリーをしてきて、3ゲームを連取されてしまいました。少しだけ挽回できましたが、セットを取るまでに至らなかったです。

ー対戦相手について教えてください
精神的な面で言うと、ガツガツしていない選手でした。点を取ってもミスをしても淡々としていたため、心を揺さぶれず、相手に気持ちよくやらせてしまいました。あとはプレーの面ですね。自分から普通に打ってミスをする、簡単なミスのことをアンフォーストエラーと言います。相手はそのアンフォーストエラーがとにかく少なかったです。なので「自分から仕掛けなければ」と焦らされて自滅するというパターンが多々あり、とてもやりにくかったです。プレーも精神的にもつかめませんでした。

ー対戦経験はありましたか
対戦経験はなかったです。ですが中大の2番手、3番手くらいで今後のリーグ団体戦の際に当たる可能性もあるので、勝ちたかったです。それもあり、本当に悲しいです。

ーでは予選を含めてインカレを総括してください
本当に悔いが残ってしまった大会です。理由としては4年生で最後の年のため、もう挽回できないじゃないですか。なので後悔したくないという思いから、全体的に固くなってしまいました。結局ダブルスも予選1回戦負け、シングルスも1個も勝てませんでした。僕は1年生から試合出ていましたが、あまり格下に負けることがあまりなく、ある程度の成績は毎大会残していたんですよ。ですが今大会初めて格下の人に2敗してしまったので悔いが残っています。あとは今後リーグ戦が10日後ぐらいにあるので、不安な気持ちがありますね。リーグ戦までインカレの悔しかったり、もどかしい気持ちを糧に練習し、勝てるように頑張りたいと思います。

ーリーグ戦までにどのようなことに力を入れたいですか
基本練習ですね。例えばサーブの確率だったり、リターンの確率、どれだけアンフォーストエラー、簡単なミスをしないかということにかかっていると思います。あとはいかに競っている時に自分のプレーを出せるかということだと思います。そのあたりを意識しながら、基本練習を積んでいきたいです。

ー現在のチーム全体を見てどう考えていますか
後輩がとても頼もしいんですよ。4年生が僕と守屋しか出ないので、今年は後輩に助けられている状態です。リーグ戦も後輩が暴れてくれるとは思いますが、それ以上に最上級生でもある4年生が頑張らないといけないと思っています。なので、周りに対する期待と自分たちに対する不安の両方があります。ですがやるしかないですし、結局は楽しみの方が勝っているので、早くやりたいと思ってます。

ー主将としては今後どのように動いていきたいですか
僕が引っ張ることはもちろんだと思っています。ただ、結局今1番結果が出てるのは僕ではないので、そういう勢い乗っいて結果を残している後輩がチームを引っ張ってほしいと思います。ですがやはり僕が主将であり、引っ張っていきたいとも思っているので、「みんな僕についてこい」という感じですね。

ー最後にリーグ戦への意気込みをお願いします
昨年と同じで単複出る予定なので、10試合あるんですよ。リーグ戦は本当に集大成で、終わったら引退の予定です。なので、まず1番は後悔したくないという思いがあります。なので後悔しないためには自分の100%のパフォーマンスをすること、そして結果を出すことが必要だと考えています。この2つのどちらかが欠けてしまったら後悔すると思うんですよ。明日からはこの2つを両立できるように練習を頑張って、リーグ戦で爆発して完全燃焼します。

佐藤太耀

ー1セット目はとても競っていました。セットを取りきれなかった要因を教えてください
1セット目は少ししょうがないかなと思っています。お互いにサーブが良くて、リターンがダメだったんですよ。ですが相手より一層自分のリターンがダメすぎたので、次で取ろうと思っていましたし、まだ勝てると思ってあまり気にしてませんでした。

ー2セット目はいかがでしたか
2セット目もまだ少しリターンが合っていませんでした。ですが自分が前に出た時、ポイントが取れることはわかっていたんですよ。そして最後の方にはやっとリターンが合ってきたので、5-4でブレイクできました。

ー3セット目を取れなかった要因は
ファーストサーブの確率がとても悪くなってしまったのが要因です。自分のリターンも良くなったとは思います。ですが僕はサーブでバックの方に球を集められて、前に来られると対処しきれない時がありました。そこで決められてしまう感じでしたね。総括して、勝ちたかったです。

ー相手選手はどのような方でしたか
日大の1年生の選手です。プロの試合とかでも結構勝っていて、日大で1番強いと思います。勢い乗ってる選手ですが、年下で2部の選手なので勝ちたかったです。

ー春関からインカレまでで力入れたことを教えてください
バッグを中心に練習していました。1回バックではなくてスライスでいった方が良いかと思いましたが、頑張っていたらバックの感覚を上手くつかめてきました。結構頑張ったんですよ。

ーリーグ戦までに力を入れたいことは
バックハンドをより練習することです。試合をやってみて、「ここを練習しなきゃ」というポイントが見えてきました。なのでそこに注力したいです。あとフォアは得意ですが、先日大人の人たちに色々アドバイスをいただいたので練習して良い感覚をつかんでいきたいです。加えて、今年のリーグ戦はダブルスも出るので、単複しっかり練習していきます。

ー最後にリーグ戦に向けての意気込みと目標をお願いします
全勝します!10勝します!

新井翼

―今日の試合を振り返って
序盤は良かったんですけど、セカンドセットで流れが悪くなっちゃって。流れを変えようと思ったんですけど、さいごまでうまく流れを変えられなかったです。

―セカンドセットで流れを奪われてしまった原因は
1セット目は相手もあまり調子が良くなくて。それもあって勢いで取れました。2セット目は相手も戦い方を変えてきたのでそこに対処できなかったのが良くなかったです。サーブゲームがうまくキープできなかったのでサーブ力が課題になりました。

―フルセットにとなりましたが、スタミナ面や暑さなどは
去年のインカレは予選からずっと中のコートだったので、この会場の外コートで試合したのが初めてでした。今年はシードなので今試合が始めてで、相手は何試合もやってきていた人だったので、慣れてない部分もあったかなと思います。スタミナ的には大丈夫だったんですけど、今のままでは優勝できないなと思いました。体力よりは体を鍛えないと勝ち進んでも厳しいと感じました。

―強化するべきと考えているのはどこですか
勝つためにはサーブやボレーはごまかせないので練習して自身を付けたり、筋トレしたり、走れるようになりたいです。今まではストロークだけで勝ってきたんですけど、ストロークだけでは厳しくなってきたのでサーブやボレーを強化するべきだと考えました。

―相手選手との対戦は
1度去年の12月頃に試合をしています。その時はボコボコにやられてしまっていたので今回もきついかなと思ったんですけど、(自分の)実力も上がっていて勝ちも見えていました。だからこそ悔しいです。

―見つかった課題は
去年は1年生だったので、出場するだけで満足だったんですけど、去年勝ったので今年も勝ちたいという欲が出てしまっていました。シードで2回戦なのも初めてで、経験してないことだらけでした。優勝はお預けになっちゃいましたけど、来年に向けての経験になりました。

―リーグ戦に向けて詰めていきたいところは
去年は1年生だけどリーグ戦に出させてもらって、S2だったんですけど全敗してしまって。今年は僕が買ってチームを勢いづけられるように頑張っていきたいです。あと2週間でできることは本当に少ないですが、サーブをつめることです。あとはけがをしないように準備していきたいです。

―リーグ戦は過密日程となります
リーグ戦は大学がかかっているからこそ、すごく緊張すると思いますし、個人戦とは違った体力が削られると思います。そういうときこそチームで声出して乗り越えていきたいですね。

―今後の意気込みをお願いします
僕はインカレに出るのが目標だったんですけど去年叶って。そこで戦えるなと思ったので今年は優勝しに来たんですけどこういう結果になっちゃいました。残り2年間でインカレ優勝しなければと思ったのでそれを目標にチームで頑張っていきます。

猪川結花

ー今日の試合を振り返って
相手のショットが力強いというのは元々わかっていました。なので1セット目は「ポジションを下げて、自分からのミスを減らしてラリーをしていけば良い」というコーチのアドバイスを守ったら、上手く進みました。2セット目は自分の調子が上がってきたこともあり、中盤まではボールを結構打つことができました。ですが5-2までいった際、自分の集中力が切れてしまいまして。さらに新しいボールに変わって相手の球が余計に早くなったので、自分のミスがどんどん増え、焦って落としてしまいました。3セット目は「勝ち負けにこだわらず、最後の年だし楽しくやろう」と思ったら、吹っ切れて勝つことができました。

ー勝因をより詳しく教えてください
コーチは普段、試合前にアドバイスとかはしないんですよ。ですが今回は私が苦手なタイプの相手というのもあり、試合前にアドバイスをたくさんくれました。具体的には「自分のポジションをいつも通りにしていたら、相手のボールが深く、重い分、少しずつズレてアウトになると思う。だからいつもよりポジションを下げたら良いよ。あとは自分のいつものテニスをしたら上手くいく」という感じです。このアドバイスを3セット目に思い出して、とりあえずそれをやろうと意識したら、セットを取ることができました。

ー次のお相手はどんな方ですか
学年が2個下の子でシードもついてる、とても強い相手だと聞いています。対戦したことはないので、ハラハラしていますね。

ー最後に意気込みをお願いします
自分のベストを出すことができれば良いと思っています。最後の年でもあるので、勝ち負けよりも楽しくやりたいです。

男子シングルス3回戦

森田凌矢

初戦、2回戦ともに激戦を制し、3回戦に登場したのは森田凌矢。対する相手は明大主将の徳航太。強敵相手に果敢に攻めるもあと一歩及ばなかった。
ファーストセット。サービスゲームでいきなり3ポイント連続失点をするも、その後は強烈なフォアハンドでミスを誘い、キープに成功すると、その後は両者譲らぬ接戦でキープをし合う。2-2で迎えた第5ゲーム。激しい打ち合いに粘りを見せるが、痛恨のサーブミスもあり、ブレイクを許す。ここで相手に流れを渡さず、粘りを見せたが、第11ゲームでもサーブミスからブレイクを許してしまい、5-7でセットを落とす。
「絶対にとる」と意気込み迎えたセカンドセット。序盤から一進一退の攻防が続き、森田も持ち味である体力を生かし、粘りのプレーを続ける。3-3で迎えた第7ゲーム。40-0の展開に。このゲームを取り何とか勝利への糸口を見いだしたかった森田だが、粘りの選択をしたことでミスを重ねてしまいこのゲームを落としてしまう。ここで流れを奪われ、惜しくも3-6で敗戦となった。
初の本戦出場ながら、強敵相手に3回戦進出を果たした森田。試合後リーグ戦に向けて、「絶対勝ってチームを盛り上げる」と語り、リーグ戦での活躍を誓った。

松崎稜太朗

男子シングルス3回戦に登場したのは本戦2回をストレートで快勝した松崎稜太朗。対する相手は元プロ選手の白藤成(慶大)。松崎の鋭いサーブで幕を開けたファーストセット。コートの隅を突く力強いストロークを武器に攻める松崎。しかし相手の強烈なサーブで体勢を乱され、第3ゲームで早くもブレイクされてしまう。その後も前に出て攻める姿勢を崩さない松崎だが、相手は一枚上手であった。巧みなプレーで松崎の攻撃をかわし、1-6でこのセットを落としてしまう。
続くセカンドセット。リターンに苦しみつつも、徐々に持ち前のフォアハンドを活かし、ペースをつかむ松崎。第5ゲームで今試合初めてのブレイクバックを果たした。しかし相手の緩急をつけたプレーに振り回され、悔しくも3-6で敗退した。試合後「よりコートの中で打つスタイルを磨いて、勝てる選手になりたい」と意気込む松崎。リーグ戦での活躍に期待がかかる。

女子シングルス3回戦

猪川結花

女子シングルス3回戦に登場したのは猪川結花。相手は全日本ジュニア優勝経験のある山口瑞希(関学大)。ファーストセットからし烈な戦いとなった。序盤は、勢いのあるサーブや返球に押されラリー戦に持ち込むことができない。相手に流れを奪われ1-4になってしまう。このままワンサイドの試合になると思われたが、2-4になったところで雨天のため中断となる。この中断で気持ちを切り替えたという猪川。中断後は緩急のあるサーブやラリーでミスを誘い、5-4とする。その後は両者キープし合い、タイブレークに。タイブレークでは、コートの隅を突く力強いストロークでリターンを許さず、7-6(3)でファーストセットをものにした。
続くセカンドセットでも序盤は流れが猪川に。相手を寄せつけない圧巻のフォアハンドで、3-0にする。相手も粘りを見せ、5-3とされ迎えた第9ゲーム。30-0と勝利は目前となったが、試合後に猪川が「ここで集中力が切れたことが敗因」と語ったよう、連続で簡単なミスが出てしまい、5-4に。今セットでもタイブレークとなるも、サーブでの得点ができず、6-7(3)で惜しくも落としてしまう。
運命のファイナルセット。予選からの出場で疲労が重なっていた猪川と相手に差が出た。序盤は両者キープをし合う展開だったが、「足が動かなかった」と語るよう、第7ゲーム以降はラリー戦で振り回され、得点を決められない。最後まで相手にペースを握られ、4-6で敗戦となった。自身最後のインカレで、疲労も重なり、悔しい結果となった猪川。しかし、残す学生大会に向け、「1試合1試合ベストを尽くして頑張りたい」と前を向いた。

(記事・写真:東夏紀、溝口真央)

選手インタビュー

森田凌矢

―今日の試合を振り返って
相手が春関ベスト4と強い選手で。相手の方が強く普通に戦っても負けるので、粘って相手をつらせるという自分の持ち味を出して戦いました。結構良いプレーができてついていけたんですけど、ギリギリのところで勝負強さで負けてしまいました。

―相手選手との対戦経験は
高校の時、全国選抜とインターハイで2回戦っていて、1勝1敗で、今回はちょうど3年ぶりくらいの対戦でした。相手はすごく打ち合ってくる選手で、打ち合いだと負けてしまうのはわかっていて。向こうは試合中によく手や足をつるので、僕が粘って向こうにつらせるという戦い方でやりました。今日も中盤からは腰に手を当てていた場面があったのでいけるかなと思ったんですけど、ギリギリで負けてしまいました。

―接戦の中で勝ちきれなかった原因は
元々、ファーストはあまり取る気がなく、長引かせられれば良いかなと思っていたのでそんなに意識はしていないですが、ファーストセットの5-5のデュースで落としてしまったところが一つです。その分、セカンドセットは絶対に取る必要があると思っていてギアを上げていきたいと考えていました。3-3(ゲームカウン)の40-0の場面で、相手は腰に手を当てていたので、打ったら決まってたと思うんですけど、あえて振り回して疲れさせようかなという余裕を出していたらつけこまれて打ち込まれてしまいました。打つか、もう一度振り回して疲れさせるかの判断を間違えてしまったのかなと思います。

―今試合見つかった課題は
僕は、粘ることも打つことも一応できると思っているので、その選択を誤らないことです。また、僕はサーブが弱いのでリターンで打ち込まれて引き気味になってしまうので、リーグ戦までに改善していきたいです。

―今大会を振り返って
1回戦は同校対決で。2回戦の相手が慶應の3・4番手の選手なのでリーグに向けて、どっちが勝っても2回戦は勝たないと、という話をしていました。なので最低ノルマは超えられたかなと思います。僕自身としては去年インカレ予選の決勝で地方の人に油断して負けたのと、その後けがもして全然だめだったんですけど、それを乗り越えて今年1番良い成績が出せたのは僕の自信にもなったので良い大会になったと思います。

―2回戦のファーストセットでは2-5からの逆転となりました
最初から、向こうの選手がバックハンドをスライスで返してきて点を決めてこなくて。それに途中から気づいたので、ゆっくりやっても自分がミスしなければ点を落とさないと思い戦い方を変えました。2-5からは、丁寧にスライスだけを狙って前に出てボレーでポイントを奪うというパターンを繰り返した感じです。セカンドセットの途中で相手は手をつったみたいで、諦めてくれたところもあります。

―ベスト32という結果は
正直なところ、もう1つ上のレベルまで勝ちたかったというのもあるんですけど、自分の身の丈にあった結果ではあると思うので満足はしています。

―リーグ戦に向けて
おそらく僕は出場すると思うので、絶対に勝ってチームを盛り上げる役になります。持ち味である声を出してチームを盛り上げていければと思います。

―チームとしては
ダブルスが、歴代1番結果が出ていないとOBや監督から指摘を受けていて、シングルスもベスト8やベスト4にあがる確定して強い選手が今年はいない状態なので、全員が気合と根性で勝っていくしかないと思っています。

松崎稜太朗

ー予選と1、2回戦を振り返ってください
他選手のドローに比べたら、自分は当たりが良かったと思います。ですがそこでも自分のプレーをしっかりできたこと、そして力任せにならないでどのようにして相手を崩していくかを考えられました。そこが良かったと思います。

ー本日の試合はいかがでしたか
プロを経て慶大に入ってきた強い選手なので、前からYouTubeとかで見ていました。自分が得意なショットもさらに上の質のショットで打ち返されるので、試合中は「どうやって戦おうか」とずっと考えていました。ですがやはり相手の方が球の精度も高く、回転もすごくかかっていました。自分が後手に回っているのがよくわかったので、これからはよりコートの中で打つスタイルを磨いて、勝てる選手になりたいです。

ーコンディションはいかがでしたか
筋肉痛とかにもなり、少し体も重いですね。ですが前日にトレーナーさんがクールダウンやマッサージをしてくださるので、疲労感は軽減していると思います。

ー予選からここまで勝てた要因を教えてください
コロナに罹ってしまい、大会の1週間前からしか練習ができませんでした。ですが、この1週間しっかり追い込んでしっかり体力をつけられたこと、あとは緩急をうまくできるようになったことが勝つことができた要因だと思います。

ーご自身はどのような選手ですか
攻めることが得意です。フォアハンドとサーブで相手を崩して、そこから試合を展開するというプレースタイルですね。苦手なプレーはネットプレーです。ですが、それが上手くできるようになればもっと上の相手ともやり合えたりできると思うので、頑張っています。

ー具体的にはどんなことに取り組んでいますか
早いテンポの中でボレーになると、フットワークが大事になることを最近知りました。なのでその早い展開に追いつけるようなフットワークの練習を最近しています。

ー法大に入った経緯を教えてください
最初は他大学のことも考えていました。ですが練習に参加させてもらった時に、自分たちで考えて自主的に練習してるところに魅力を感じたんですよ。あとは監督さんがとても情熱的に勧誘してくれましたし、雰囲気が良かったのでこのチームで頑張りたいと思いました。

ー同期の1年生はいかがですか
普段の練習ではかなり自分もかなり同期に負けています。とても強い選手が多いんですよ。ですが何よりも切磋琢磨できるような向上心が高いメンバーが多くて、チームメイトに恵まれだと思います。

ー今後どのような選手になりたいですか
世界トップ選手であるフェデラー選手のプレースタイルを目指していきたいです。今年はインカレに出場することが目標でした。ですが今大会では2回戦も勝てましたし、レベルの感じも分かってきたので、来年は今年以上の実力をつけて優勝を目指したいです。

ーリーグ戦まであと10日くらいですが、どのようなことに取り組みたいですか
自分はどうしてもベースラインの後ろに結構下がっちゃう癖があります。なので大きくは変えられませんが、少しでも前に行って、攻められるプレーを磨いていきたいです。

ー最後にリーグ戦に向けての意気込みを教えてください
1年生ながらリーグ戦に出させてもらえるのとても良いことだと思っています。試合では少しでも自分の力がチームに役立つように全力で頑張っていきたいです。

猪川結花

ー今日の試合を振り返って
最初、1-4になってしまい、2-4のところで雨の中断があったので気持ちを切り替えることができたので取ることができました。セカンドセットでは、5-3まで行ったんですけど、そこで集中力が切れてしまい守りに入ったことで落としてしまったのが大きかったと思います。

ー雨での中断前後で変えたことは
中断前は、私の簡単なミスが多かったです。コーチと、もう少しラリーを続けていくことと、サーブの強弱をつけた方がいいということを話して早いサーブを入れるなど工夫してやりました。

ー相手選手に対しての対策は
対戦は初めてだったんですけど、YouTubeでコーチなども相手選手のことを見てくれていて。フォアハンドですごく良いショットを打つ選手だったので、どちらかというとバックを狙っていこうかなと考えていました。ただ、セカンドの後半やファイナルではそこを狙いすぎてしまい私のミスが出てしまいました。

ー勝ちきれなかった原因は
まずは、セカンドの5-3のところで30-0まで行ったのに集中力が切れてしまって取り切れなかったところです。あとは、私は予選からの出場で5試合目で、相手はまだ2試合目だったので体力面の違いもあり、ファイナルは全然足が動かなかったと思います。

ー大会全体を振り返って
予選も本戦も、比較的ドロー的に悪くなくて。その分チャンスはあったのかなと思っています。

ーリーグ戦、夏関に向けてつめていきたい所は
リーグでは、S1にくるであろう選手のタイプがバラバラで。私の苦手とするタイプの人が多いので、今日みたいなミスをしているの勝てないので、集中してちゃんとやりたいです。3日に1回リーグ戦はあるので、体力と集中力を持ってやっていきたいです。

ー苦手なタイプとは
全部ロブでつなげてくる人と、どこからでも打ってくる人が苦手です。昨日対戦した立教の選手も、どこからでも打ってくる選手なんですが、絶対にリーグでも当たると思います。極端に粘る人と極端に打ってくる人が多いのでそこを対策していきたいです。

ー今後への意気込みをお願いします
私は、19日から国体予選があるので広島に移動して試合が3日間あります。その後にリーグ戦、夏関となっているので1試合1試合ベストを尽くして頑張っていきたいと思います。

 

フォトギャラリー

スポホウではウェブ及び速報に乗り切らなかった写真をInstagram上に公開!
こちらからご覧ください!

 

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