【テニス】創部100周年記念企画 車いすテニス大会

テニス

【テニス】創部100周年記念企画 車いすテニス大会

2017年3月11日(土)
法政大学多摩キャンパス

創部100周年を記念し、行われた車いすテニス大会。テニスの輪で参加者全員がつながり、イベントは成功を収めた。

※掲載が遅くなり大変申し訳ございません。

 MG 2204 R
笑顔を見せる参加者

レポート

まずは車いすテニスの選手によるデモンストレーションからスタート。リターンは2バウンドまでOKといった、車いすテニスの基本のルールを解説しながら、選手たちは華麗な車いすさばきと力強いショットで参加者を驚かせる。 その後はテニス部現役・OBらが実際に車いすテニスを体験。競技用車いすの機能性の高さに選手たちは興奮ぎみであったが、いざボールをリターンするとなると思うように車いすを操ることができず、悪戦苦闘しているようだった。 そして車いすテニスの選手たちによるゲーム形式のラリーもスタート。車いすテニス特有の低弾道の鋭いショットやサーブに参加者はしきりに歓声をあげていた。 最後はテニス部現役・OB、車いすテニスの選手たちが入り交じってのラリー。創部100周年を記念した行事というのもあり、テニス部OBの中には過去にインカレを制した選手の姿も。各々汗を流し、刺激を受けたところで閉幕となった。

 

関係者コメント

中村清彦氏(法大テニス部OB)

ー今回の企画開催の経緯は
法大テニスは創部100周年ということで、新しいことに目を向けていこうということで、学生たちと一緒になって勉強できるものはないかということで、2020年東京パラリンピックもあるということでどうだろうかと、門を叩いたということです。

ーパラスポーツが盛り上がっているという実感はあるのでしょうか
実は我々は車イステニスのことを全く分かっていなくて。ニュースとかで見たことはあるんだけど、盛り上がっているという実感とまではいかない感じです。

ー車いすテニス大会に対する感想は
難しそうだなという感覚はあったんだけど、実際やってみると「こんなに難しいのか」と。新しいことをいろい感じることができたんじゃないかなと思います。

ー今後の展開は
大学としては車イステニスの大会を開催したいなと。聞いたところによると、車イステニスの大会が少ないらしくて。出たい人はいるけど、地方の大会になるとお金もかかってくるしで。これから一緒になっておもしろいものを企画できたらなと思います。

源関 浩美氏(関東車いすテニス協会 会長)

ー企画を開催しての感想は
オリンピックが近づいてきたというのもあると思うんだけど、グラウンドが改装などで使えなくなってきちゃってるんですよ。民間のところもなかなか貸してもらえないという状況で、こういう企画があったので、お邪魔してます。我々は駐車場やトイレが整備されていないと使えないので、(キャンパス内の)施設の見学もさせてもらいました。

ー車イステニスは世間の関心も高まっていると思いますが
国枝(慎吾)とか上地(結衣)とかが出てきて、それに便乗しちゃってるという感じですけど。ただオリンピックに向けて、会場を壊して新たに作ったりしているせいで、練習する場所がなくなっちゃってるから、いいんだかどうだかという感じです。複雑です。

ー今後の車イステニス界についてどうお考えでしょうか
今は昔より競技自体けっこう理解されてますよね。今はジュニア世代を育ててるんですよ。それも会場がなくて月1回なんでね。ジュニア、キッズ世代が盛んになってきてて、やりたい子が増えてるのは確かなんですけど。

ー若い世代を育てるにも、環境の整備が追いついていないということでしょうか

そうですね。あと車イステニスが高いんですよね。子供はどんどん大きくなるから、買い換えるのも大変で。道具を貸してくれるようなところがあれば、やりたいっていう人はもっといるんじゃないでしょうか。そういったところを援助してもらえればうれしいですよね。

 

選手コメント

太田悠介(経3)・志田将(スポ2)

ー車いすテニス体験をしてみていかがでしたか
志田:難しいと思いました。やっぱり普段足がついているので足で動くじゃないですか。それを自分の手で動かして動くので頭使わなきゃいけないなと思いました。反応で動けないですね。
太田:車いすテニス初めてやって、やっぱテニスは自分の足で動いて手で打てばいいんですけど、車いすはやっぱ手で動かしてから手で打つのでその感覚が全然なかったからいい体験ができて、車いすテニスまたやってみたいなと思いました。楽しかったです。
志田:楽しかったですね。

ーOBの方ともラリーしていましたが、いかがでしたか
志田:歴代のあそこ(優勝歴などが載っているボード)に書いてある先輩たちとラリーができて本当に嬉しかったです。
太田:OBの方とは年に一回ショットを打つ機会があるんですけど、今年はなかったんです。いつも支えてくれている方々に自分たちの気合とかガッツとか見せることで支援とかしていただいたりすると思うんでそういう機会もしっかりプレイすることが学生の使命かなと思ってます。

ー車椅子の方とペアでプレイしてみていかがでしたか?
太田:普段は走って拾えるのでボレー出たりとかチェンジとかできるんですけど、なかなか車いすの方と一緒に組んでると距離が狭いので、すごい正しいダブルスというか2人後ろで向こうも2人後ろでみたいなことは普段ないのでいい経験ができたなと思っています。

フォトギャラリー

  •  MG 2204 R笑顔を見せる参加者
  •  MG 2286 R学生と車いすテニス選手でダブルスも行った
  •  MG 2042 R初めての車いすテニスに苦戦しながらも楽しむ太田
  •  MG 1893 R見事なショットを繰り出す車いすテニス選手と見入る学生たち
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